【システムと、プロジェクト】
ある目的を達成するために、異なった技術や考えをもって、未来にあるものをつくろう。それは、確実に実現するものである。予想も可能である。実存すれば評価ができるものである。と言うような考えで、企画計画を進めるのがシステム設計ですが、システムとは何かと言うと、範囲が広いため、なかなかその概念が掴めないものです。
理屈としては、そのシステムと名付けるものに「ある種の目的という入力を加えれば、目的達成という形で出力」を、するものだということになります。これは、世の中の構造や、動き、人の集まり、ものの作り方にいたるまで、あらゆるものにその考えを及ぼすことが出来る性質をもつております。
そのシステムの構成には、特徴があります。システムは、システムを含んでいる。システムは、複数以上の要素から成立する。入力があり、出力がある。各要素あるいは、システムは、入出力で接続されている。というように、システムには独立された機能を持つ、というような原則があるのです。
たとえば、組織というものに、この考えを当てはめますと、経営陣というトップは、コントロールの出来る範囲の事業担当部課長をを直接にコントロールし、その部課長は、同じ様にコントロールの可能な範囲でその下に、業務担当課員や係長を置きます。いわゆるツリー状の階層的な管理スタイルをとれば大勢の人員のコントロールが可能と言うわけになります。
というような特徴をもたせ、そのシステムが目的完了のときには、柔軟性を持たせ、集合離散を容易に考えをすすめますと、構造やその運営方式が、プロジェクト化へとすすんでいるのです。
ある目的を計画するとすれば、その企画システムが数人で編成されます。その企画システムのなかで、目的達成のための企画立案が立てられと、人材計画、日程計画、行動計画、行動基準、評価方法、などなどがはじめて検討されるのです。
検討会には、各担当システムのエキスパートが集まり、細部に渡り説明の結果、担当エキスパートは、所属システムの中で、検討、その内容に従い企画会議での修正手直しがつづけられ、始めて原案が完成することになります。ここで末端システムの立案企画が開始されて実現へと行動を開始することになるのです。
ここで着目したいのは、「原則として討論しない」ことです。それは、討論することによって、成果を感情でコントロールする事をゆるさないためでもあるのです。企画立案と「説明に重点」をおき理解を進めます。問題点は、実験その他のコンピュータによる「シュミレーション機能」をもちいて、科学的に「結果を予測」させることです。つまり「当り前のことを当り前に力を入れれば成功する」松下幸之助さんの考え方も、そのシステム理論の一つになっております。
「統合化技術に行動科学」をといわれますが、その原理は、言葉とか、知識とか、地位とかと言うものを権威という力にすると、賛成、反対の次元でしか、人は動かないということになります。
したがって
行動を正しく行うには、
1. 命令でもない。
2. 指示でもない。
3. 依頼でもない。
ということに集約されてまいります。。