星月夜作戦 - Tokyo Nova The Detonation Scenario

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あとがき

Ending Phase - エンディングフェイズ

■エンディングフェイズ

「同志少尉。もしも“女王”がもう一度目覚めることがあったら‥‥その頃、この地球は、どんな世界に変わっているのだろうな」

――リリン中佐

●父と娘の再会

条件:クライマックスが終了、戦闘が終結した
登場:全員が自動登場
場所:夜のメモリアル・パーク
◆解説:
 戦闘終了後にほっと一息つき、父と娘が感動の再会を果たす様を描写するシーンである。
◆描写1:
 メモリアルパークは大変なことになったが、ようやく静けさが戻った。アンジェリンはようやく、疎遠だった父の元へと歩み寄る。ここは感動的に描写しよう。

アンジェ「パパ、パパなのね‥‥どうしてここにいるのよ。それにどうして、どうして‥‥」
ニール「すまない、アンジェリン。お前にだけは言うまいと思っていた」
アンジェ「だってパパ、いつも出かけていたし、ママにも私にも、仕事のことも何にも教えてくれなかったし‥‥」
ニール「アンジェ。お前にだけは、私の住んでいた世界とは無縁の、争いとは無縁の人生を歩んで欲しかったんだよ。(首を振って) まさかお前が私に習って、ジャーナリストの道を歩むとはな」
アンジェ「パパ‥‥」
ニール「‥‥本当は、お前が大学を出る時、卒業式にも行ったんだ。だが私は、お前に会って、本当のことを話す勇気がなかった。だから‥‥遠くから見ていたんだ」
アンジェ「もう‥‥パパの馬鹿」
 感極まったアンジェリンは涙を流すと、父の胸で泣き始める。
 ここでどうするかは、キャストに任せよう。

 しばらくすると二人は落ち着き、『カブト』らに涙を見られたことに気付いたアンジェははっとして慌てて涙を拭い、鼻をかんで、取り繕う。
アンジェ「(決まり悪そうに)ご、ごめんなさい、『カブト』さん。そ、その‥‥見苦しいところを見せたわね」
ニール「『フェイト』君。申し訳ないことをした。ここまで迷惑を掛けてしまうことになってしまうとはな」

◆描写2:
 冬の女王との交信手段は、この地球上で唯一、キャストたちの元にある。“カラリエーヴァ”をどうするのか、決めさせよう。

ニール「確かに依頼人は私だが、『フェイト』君、これは君たちが決めるべきだと思う」
アンジェ「こんな話、気安く記事にするわけにもいかないものね。それに、冬の女王の探索が成し遂げられたのは、『ニューロ』さんのお陰だわ。だから、第一発見者に権利があると思うの」

◆結末:
 これはイベントシーンとして用意されていることを伝え、指針が決まったら次シーンへ進もう。

Angelin - アンジェリン、星月夜の天使、枢機卿の娘
●もうひとつの星月夜作戦

条件:●父と娘の再会』の後、“カラリエーヴァ”をどうするのかが決まった。あるいは『ニューロ』の個別エンディングの扱いでも可
登場:全員自動
場所:自由。主に電脳空間、軌道リージョン
◆解説:
 トレーラーに込められた「もうひとつの星月夜作戦」のすべてが明らかになるシーン。『ニューロ』にスポットライトが当たる。
◆描写:
 『ニューロ』にいかなる演出で人工衛星“カラリエーヴァ”と交信するのかを考えさせ、ドラマチックに演出しよう。他のキャストは盛り立て役になるのがよいだろう。軌道へのストレイライト・ランを経て、星月夜作戦はここに完結するのだ。
 交信には以下の手順を踏むか、神業を使えば全ての手順を飛び越えて好きなことが可能である。必要なら、アンジェリンが《ファイト》を使おう。

▼フェイズ1:<電脳>判定に成功
 “マースカ・ディカーブリ”のインストール。白い仮面の視覚イメージを取ったプログラムは一旦その姿を分解し、『ニューロ』のトロンの中にアプリケーションとして収まる。これでトロンが通信サーバーになった。

▼フェイズ2:<電脳>か<売買>、もしくは他の手段で15
 衛星と電波で通信する手段が必要である。アウトフィッツ扱いなら、マサキ“トムズ・イヤー”相当品のアンテナとし、購入レート15。
 あるいは、軌道リージョンと通信できるであろう何らかの施設や装置を介する方法でも良い。盛り上がる手段をとろう。
例:イワヤトビル、N◎VA軍基地、テラウェアなど各企業、新星帝都大の実験室、キャンベラAXYZ、チャイローン・ジャンクション、軌道首都ヴァラスキャルヴ、軌道衛星アマテラス、(まだ壊れていなければ)MIDの偵察衛星“オールマイティ・アイ”、ケルビムの情報衛星“四面のソロネ”、鉄大和が乗っている日本軌道海兵隊の強襲艦“極光”、天津征司や篁綾など軌道関係のオフィシャルゲストに頼んで何とかしてもらう、月の裏側の大宇宙研究室に何とかしてもらう、キャストやプレイグループでの他のキャストが所有している宇宙船や軌道衛星‥‥etc。

▼フェイズ3:<電脳>18
 トロンから“マースカ・ディカーブリ”を起動、通信を行う。災厄前の形式にフォーマットされた暗号が空を駆け巡り、光のストリームとなって宇宙へと向かう。迷光仕掛けの時間だ。
 電脳空間へフリップ。軌道リージョン、12月の仮面が変換した光のストリームはあらゆる方向へと飛び散り、眠れる“女王”の名をいにしえの言葉で呼びながら銀の虚空に煌々と輝く。その様はさながら、星が輝き、月の降る美しい星月夜のようだ。
 やがて反応があり、電脳の完全なるヴォイドの虚空に、見慣れぬアヴァターと現実の写真が現れる。パラボラアンテナと太陽電池の翼がある古めかしい人工衛星だ。船腹には冬の女王の絵を模した紋章と共に『U.S.S.R. カラリエーヴァ』と記されている。
 最初の世代の電脳空間よりもさらに昔、まだAIもない時代だ。応答メッセージは“マースカ・ディカーブリ”プログラムが変換し、テキストで送られてくる。
『こちら“女王”、コネクション確立。処理を入力せよ:』

 ログアーカイブを見ると、最後の命令は100年以上昔のものだった。
『1992年1月12日 記述、リリン中佐。クレムリンより。
“モスクワ・ルール”に準じ、全機能をスリープさせる。この女王が再び目覚める時代が来ないことを祈る。我らが祖国に栄光あれ』

 おめでとう。君は今、100年以上も地球を見守り続けた冬の女王と交信しているのだ。
 “カラリエーヴァ”をどうするかは、完全に『ニューロ』の自由である。

◆結末:
 ニールとアンジェリン父娘も、感慨深く衛星の行方を見守る。破棄や再び眠らす道を選ぶなら、冬の女王は星々が輝き、月が照らす虚空に、ゆっくりと姿を消していく。
 星月夜作戦はここに終わった。終幕に移行しよう。

◆ノート:
 “カラリエーヴァ”を自分のアウトフィッツにするなら、順当には“スプートニク”、“アストラ”“天罰兵器”などが適切でしょう。
 さあ、貴方の星月夜作戦ではいかなる結末を迎えるでしょうか? 実際のアクトでも、ロシアのゴエルロのメインフレームを借りて軌道と交信する、“オールマイティ・アイ”を乗っ取って大変なことになる、などなどの経緯を経て、冬の女王の探索の旅が完結してきました。

シナリオの主題に沿った終わり方で実際に行われたのは:
・軌道を変え、外宇宙へ永遠に旅立たせる。
・軌道上で爆破する。
・ふたたび眠らせる。
・誰も二度とアクセスできないように処理してから、永遠の眠りにつかせる。
・“マースカ・ディカーブリ”も、再び災厄記念館のクレムリン宮殿の構造物の中の宝物庫に、ふたたび眠らせる。

予想もつかない終わり方で実際に行われたのは:
・AIのキャラクターが《突破》でアルファ=オメガと一緒に宇宙船で空に上がり、実際に“カラリエーヴァ”に横付けする。
・アルファ=オメガに希望を聞くと女の子、オメガ・プロジェクトに新しい超AIの美少女が誕生する。
・アルファ=オメガに聞くまでもなく超AIシリーズに新たな美少女が加わる。カーテンを引いて現れたのは、白いドレスを着た小さい女の子。
・アルファ=オメガに聞くまでもなくやはり超AIシリーズに新たな美少女が誕生、今度はツンAI。


 ‥‥さて、残りの個別エンディングはかなり自由となります。休憩時にそれぞれの物語をどんな風に終わらすか、考えさせてもよいでしょう。
 アンジェリンとニール父娘は、しばらくN◎VAに滞在した後に北米へ帰ります。離縁したアンジェの母とも、今度会うことになったそうです。
 MIDは以後、なんら接触をしてきません。本件は公式な記録にまったく残っていない秘密作戦なので、逆に存在を認めるような行動をすると都合が悪いためです。ミルトン・ブラウン率いる工作チームは全滅するか‥‥逮捕されるか‥‥あるいは『カブト』のエンディングの背景で国外へ強制退去されるのもよいでしょう。

королева - U.S.S.R.カラリエーヴァ、冬の女王
●『イヌ』:猟犬たちの日常

条件:『イヌ』のエンディング
登場:基本的に『イヌ』
場所:指定がなければ、ブラックハウンド機動捜査課オフィス
◆解説:
 『イヌ』のエンディングは自由である。ここでは例として、ブラックハウンドの愉快な面々との日常を描くシーンを用意しておいた。
◆描写1:
 冴子課長は報告を聞くと、『イヌ』をねぎらう。
冴子課長「なるほど‥‥北米連合の動きには、引き続き注意する必要があるようね。ご苦労様。ああそうそう。片付けの方だけど、やっと終わったわ」

◆描写2:
 職場に戻ると、書類の束が飛び交っていたオフィスは片付けられ、いつもの様子を取り戻している。こころなしか、前より綺麗になっているようだ。

レイ巡査「オレのオヤジの写真、やっと見つけたよ。まったく‥‥(机の上に台を置いて)」
アスカ巡査「書きかけの報告書、なくしたらどうしようかと思ったわ‥‥」
里見隼人巡査「いや〜、ついでに大掃除もやっちゃったけど、なんかさっぱりして気分がいいな! これで年末の大掃除はしなくて済むぜ。一仕事終えたって感じだよ。あ、『イヌ』さん。チィッス!」

◆描写3:
 オペレータールームからも隊員たちが出てくる。
聖美・キーファー巡査「あ、『イヌ』さん! お疲れ様です。特別任務の方は、もう終わったんですか?」
メモリ巡査「(言いにくそうに)少々、伺ってもよろしいかしら。わたくしたちのオペレータールームを荒していったあのはしたない女性は、一体どうなったのかしら?」
 貴方の星月夜作戦では、レーネ・ジーンはどんな最期を遂げただろうか? 人間でなかった話は隠すにせよ何にせよ、『イヌ』が話をすると彼女は納得する。

メモリ巡査「それを聞いて安心しました。まったく、当然の報いですわ。(人差し指を立てて) 主は、かつてこう仰いました。『汝、郷に入りては郷に従え』と」
 『イヌ』が何か突っ込まないのであれば、代わりにキーファーが言う。
キーファー巡査「(小声で)あの、メモリ。それ、日本のことわざじゃ‥‥」

◆描写4:
 そして機動捜査課は、いつもの日常に戻る。里見くんが映画のチケットを取り出す。
里見隼人巡査「なあみんな。片付けも終わったことだし、今度休みの日にぱーっと映画でも行かない? ほら、例の『星月夜の祈り』って映画、忙しくてオレたちまだ行ってなかったじゃん。ねえ聖美ちゃん、これで‥‥ダメ?」
キーファー巡査「何よ。埋め合わせのつもり? ふーん、里見君はどうせ、ブルーベリーが目当てなんでしょー。わたし知ってるんだから。この前、パンフレット見て一人でニヤニヤしてたでしょ」
里見隼人巡査「(困って)ちょ、聖美ちゃん。いや別にそんなことないよ。オレは別にブルーベリー命って訳じゃなくて、同じくらいあやちゅあんも‥‥(はっ!) あ、『イヌ』さんも何とか言ってやってくださいよ〜」
キーファー巡査「どーせ結城あやファンクラブにもこっそり入ってるんでしょ。その映画に出てくるかっこいいスパイとは、里見クンじゃ大違いよね〜。もうふーんだ」

◆結末:
 『イヌ』に自由に何か演出させ、平和に幕を閉じよう。

きみもヒヨシィをはじめるのだ。
●『ニューロ』:新しいお友達

条件:『ニューロ』のエンディング
登場:基本的に『ニューロ』
場所:指定がなければ、電脳空間
◆解説:
 『ニューロ』のエンディングも自由である。もしも、『●もうひとつの星月夜作戦』のシーンがドラマチックに盛り上がったなら、そちらを個別エンディング扱いにし、こちらは省略してもよいだろう。
 例としては、アルファ=オメガが訪ねてくる場合を用意した。
◆描写:
 電脳聖母の娘のアヴァターが、『ニューロ』の元に現れる。
アルファ「あ、『ニューロ』だ! あのあと、アルファも調べたの。マースカ・ディカーブリは、きっと大昔のプログラムの名前なの! それで、どうだったの?」
 キャストには、事の顛末を語らせよう。『ニューロ』が何かとんでもない偉業を成し遂げていたら、面白い結末になるのかもしれない。

アルファ「アルファ、新しいお友達がほしかったんだけど、それじゃあ無理ですね」
アルファ「ねえねえ、“せいげつやさくせん”って、結局、どういう意味なの? アルファ、よくわかんないです」

◆結末:
 『ニューロ』に自由に何か演出させ、平和に幕を閉じよう。

Operation: Starry Night - オペレーション・スターリィ・ナイト、星月夜作戦
●『フェイト』:最後の贈り物

条件:『フェイト』役のエンディング
登場:基本的に『フェイト』
場所:『フェイト』の自宅など
◆解説:
 ニール氏、本名クリストファーはアンジェと共に亜軌道ジェットで北米に帰り、その後、別れた妻にも会うつもりだ。空港に出発するその日に、『フェイト』の元を訪れるシーンを用意した。
◆描写1:
 今回の事件を振り返り、彼は『フェイト』に礼を言う。
ニール「今回は世話になったどころか、ずいぶん迷惑を掛けてしまった。
私がラングレーで関わった最後の仕事の仕上げを、しようと思ったのだがね。年寄りの面倒ごとに、君たちを巻き込んでしまった。すまない」

ニール「‥‥しかし、運命とは皮肉なものだな。
私はカーディナル――スパイの国の枢機卿だった。今まで沢山の危機を、乗り越えてきたよ。だからせめて娘には、争いのない平和な世界で幸せに生きてほしいと思った。だからあの子には、スパイの国の女司祭ではなく――天使と、アンジェと、名づけたのだよ。
(苦笑して) どうやら、出来の悪い枢機卿に、神罰がくだったようだな」

◆描写2:
 もしも『フェイト』があまり演出を思いつかず、このシーンが短めに終わってしまいそう、あるいは貴方がそのキャスト(若いキャストの場合がよいだろう)を相手に以下のやりとりが相応しいと思ったら、続行しよう。彼は迷惑を掛けた礼に、ひとつ贈り物を進呈する。

ニール「そうそう、これも何かの記念だ。依頼料とは別だ。手間を掛けた礼に、これを贈ろう。受け取ってくれたまえ」
 キャストが箱を開いたとき、ニールの《真実》の発動を宣言せよ。解き明かすものは、「今キャストの心に浮かんだ、欲しいと思ったものは何か」。担当プレイヤーに聞いて、何でも好きなものを答えさせるとよい。あるいはそのキャストの設定を事前にチェックしておくとよいだろう。
 好きなクラシック音楽のディスク、お気に入りの色合いのレインコート、レトロな懐中時計、ペンダント、女性なら香水、手品に使えるトランプ一式、新しいカメラ、お酒や煙草、装身具‥‥なんでもよい。心に浮かんだものと寸分違わぬプレゼントが、箱の中に入っている。

どうして分かったのか聞かれたら:
ニール「『フェイト』君。それを知るのが、私たちスパイの仕事だった。気に入ってもらえるとよいのだが、どうかな」

◆結末:
 『フェイト』に自由に何か演出させ、平和に幕を閉じよう。

◆ノート:
 相手が大人のキャストならお礼をメインに、前途有望な若いキャストであれば励ますような台詞を用意しておくとよいでしょう。
 もしもニールが贈り物をあげることにし、キャストが「それも、“モスクワ・ルール”ですか」などと聞いてきたら、「いや、私のルールだ」と答えるのもグッドです。(映画『スパイ・ゲーム』の名台詞。)

Cardinal - カーディナル、スパイの国の枢機卿
●『カブト』:自伝の最初の章

条件:『カブト』のエンディング
登場:自由。他のキャストも集合してよい。むしろしよう。
場所:房総南国際空港の待合ロビー
◆解説:
 『カブト』役のエンディング。ここも自由だが、空港で別れを告げるシーンを用意した。他のキャストも賑やかしに登場して大団円とするとよいだろう。
◆描写1:
 房総南国際空港では、窓の外で亜軌道ジェットが飛び立ち、旅行客が行き交っている。背景ではひよこの着ぐるみが子供たちに風船を配っている。父娘はトランクを引いているが、ニールは苦笑して背景に引っ込んで待っている形で、アンジェリンが『カブト』に礼を言う。
 幾つか台詞の例を載せておこう。

アンジェ「何もないかと思ったけど、やっぱり、大騒ぎになってしまったわね。ボディガードを雇っておいてよかったわ。その‥‥『カブト』さん、ありがとう」
アンジェ「(言いにくそうに)それで‥‥あの戦いのあった夜のことなんだけど。パパが捕まってるって聞いて、私取り乱しちゃったし、涙を見られちゃったけど‥‥あれは‥‥その‥‥あの時のことは、忘れてもらっていいですからね」
アンジェ「またN◎VAに来ることがあったら、必ず貴方に依頼することにするわ」
アンジェ「はー、しかし、やっぱり現実は映画みたいにうまくいかないわねー。まさか、こんなことになるとは思わなかったわ‥‥」
アンジェ「そうそう。私が前に読んだドキュメンタリーの中に、自分を守ってくれたボディガードの人と恋に落ちた女性トーキーの話があったのよ。うん、あれは‥‥ロマンチックだったけど、カブトへのドリー夢が入りすぎよね。そんなに映画みたいにはうまくいかないわよね〜(一人で頷いて)」

◆描写2:
 手を振って別れた後、彼女は最後に振り返る。
アンジェ「ねえ、『カブト』さん! 私が将来、トーキーとして成功して、いつか引退したら、自伝を書くことにするわ。最初にこの事件のことを書いて、あなたたちの名前を書いてもいい?」
アンジェ「約束よ? 絶対、書くことにしますからね!」
 横で苦笑するニール。父と娘は、軌道ジェットに向かう通路を、二人で歩んでゆくのだった。

◆結末:
 他のキャストも登場しているなら、最後に会話させるのもよい。もしもミルトンたちがまだ生きていて主に『イヌ』が計略を巡らせたら、この場面で国外追放となってシーンの背景を松葉杖を付きながら専用機の通路に向かって逃げ出したりする描写を入れてもよい。
 これがアクト全体の最後のシーンだ。終幕に相応しい、楽しいシーンにしよう。
 もしも終わり方に相応しいと思ったら、最後に以下のテロップを入れよう。


 かくして、様々な人間の思いを乗せ、“女王”は永遠の眠りについた。
 街のホロスクリーンには話題の映画の宣伝が流れ、ブルーベリーの歌う主題歌が、街頭をにぎわせている。
 だが、映画の中に隠された本当の物語。百年の時の塵の向こう、空の彼方にありし冬の女王。
 そして、もうひとつの星月夜作戦の意味を知るものは、この世界で、僅かな人間だけだったのである。

... XYZ !!

◆ノート:
 こうして、アンジェリンたちは北米に帰っていきます。なに、『カブト』役が若カブトで、ヒロインはてっきり自動的に拾われるものだとプレイヤーが思っていたって? ふむ‥‥随分とN◎VAも甘くなったものだ。ワーデンに戻ってから委員長に少しとっちめてもらった方が‥‥それとも、他のキャストが共謀して上手いことそう仕向けてきた? いや‥‥実際のアクトでも似たようなことはあったのだが‥‥うむ‥‥それは‥‥
 冗談はさておき、これにて貴方の『星月夜作戦』は終了です。一休みして、興奮が冷めないうちにポストアクトを行い、アクトの盛り上がった場面を回想しましょう。お疲れ様でした!

Angelin - アンジェリン、星月夜の天使、枢機卿の娘
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Operation: Starry Night - 星月夜作戦
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