#50 五十嵐 『スノーダンプ』も五十回め、『五十』にちなんでネタは『五十嵐』で ございます。というか、偶然この投稿が#50になったのでちょっとびっ くりなんですが。 さて、この『五十嵐』という姓、ナガオカでは「イカラシ」とさらっと 発音いたします。でも、東京ほかヨソの土地では「イガラシ」と濁る。 ナガオカ人の心の友「ガ音」が、まさかの逆転現象ですね。 パソコンの変換も、「イガラシ」が主流どころか唯一無二でございます。 投稿者さんが「イカラシ」変換をこころみたところ、「伊からし」「胃 からし」「怒らし」。私のマックも迷うことなく「怒らし」。 ナガオカ出身のイカラシさんで、他地域にお住いの方々は、やむなく 「イガラシ」化してしるのでしょうか。あるいはそんな押し付けの名は いらねえ!と、「怒らし」化。・・・ベ、ベタなオチ・・・。 #50の補足でございます。新潟市におすまいのかたからのご投稿。 下越地区もまた『五十嵐』は「イカラシ」化するようでございます。 新潟市で五十嵐といえば、新大五十嵐キャンパスですが、投稿者さん によれば「大学の英字封筒にIKARASHI 2-NO-CHOと書いてある」 とのこと。新大オフィスのパソコンは、『五十嵐』が「イカラシ」で 再登録してあるに違いない。じゃなかったら、「怒らし」の誤変換が 出まくりでしょう。実は私もこの原稿を書いている間、我知らず「怒 らし」を出してしまいチキショーと思ったこと数回・・・。 五十嵐ネタが思わぬ展開に。はるかカナダにお住まいのOさん(<懐かしい! NG!黎明期の常連さん)よりのご投稿。 なんと、全国の五十嵐さんの祖先は、南蒲原郡下田村飯田の五十嵐神社である らしい。その神社が『全国五十嵐会』なるものを組織、全国七万人の「五十嵐 さん」の交流をはかっているそうです。ということは、発祥の地である新潟で の読み「イカラシ」がオリジナルで、他地域の「イガラシ」がナマリってこと に。こんなこともあるんですねー。 それにしても五十嵐神社、全国の五十嵐人を集めてナニを企んでいるのだろう。 (参考:新潟日報過去ログ6月5日) だしフェロモンをふりまいて旅人を誘う駅ソバ。こんなところにナガオカで 長岡駅の駅弁は、全国でも屈指の数&クオリティという記事を書きましたが、 この駅ソバもなかなかのものらしい。少なくとも、新潟駅にくらべて格段に イケてるようです。投稿者さんのおすすめは、『めかぶソバorうどん』。 めかぶって、居酒屋でよくスノモノになって出てくる、わかめの根元の部分 ですね。あのヌルヌル感とコリコリ感は、いかにもソバ&うどんにあいそう な。ちなみにツユは、比較的あっさりした関西系のようです。そういえば、 ナガオカでの主流って、関西ダシ(だし味>醤油味)と関東ダシ(醤油味> だし味)のどっちなんだろうか。 ナガオカにおいて、「ちょ〜」にも匹敵するコンビニエンスな言葉『バカ』。 このたび、それが新潟県の汎用語であるらしいことが判明。本当は『げっぽ』 へのご投稿だったんですが、非常に味わい深いメールなので、こっちにマンマ 転載させて頂きました。投稿者・第六十九国立銀行さん談、
互尊文庫で読んだ新潟放送の社史(そんなものがあったんですね)で、 みょうに頭を離れない一節があり「げっぽを狙え」にお諮りする次第。 昭和27(8?)年12月。現在の新潟放送の前身ラジオ新潟JODRは 本放送を開始するのですが、それに先立って試験放送を行ったときの くだり。 社長だか専務だかのエライさまが、他の重役に試験の成功を興奮して 電話で喋るシーンが活写されています。 「坂口くん!バカよく聞こい(え)るぞ!」 あまり認めたくない話ですが。新潟の富は、やはり新潟市に集中し ています。民放ラジオという当時のニューメディアの出帆も、おお かた新潟日報/敦井産業/新潟交通/第四銀行/新津グループあたりの、 下越資本の呉越同舟で中越財界の出る幕ではなかったと推論される のです。 下越ものの重役が居並ぶラジオ新潟試験放送の現場で、長岡人の 専売特許と呼ばわられる【バカ】が、挿話的にであれ社史という史 書に記されていることは、看過あたわざることに思えてならないの です。「げっぽを狙え」の金看板に泥を塗るような危険な推論です が。【バカ】は長岡弁と申すよりは新潟で汎く使われる"very"なの ではないのでしょうか?というわけでございます。うかれた社長の「バカよく聞こいるぞ!」が 我々の耳の奥にもバカよく聞こいてくるような。さらに、投稿者さんが これを読んだのが互尊文庫だってこともバカいいぞ坂口くん!<…誰? #54『バカ再考』の、影の主役ともいうべき『坂口くん』。黒縁メガネに 腕カバーみたいなキャラを想像させる『坂口くん』。そんな愛すべき『坂口 くん』の正体に関して、このたび驚くべき投稿がありました。 バカよく聞こいるラジオ新潟JODRには、ある新潟県出身文学者のお兄 さんが出資しており、副社長に就任していたんだそうです。その文学者とは 『桜の森の満開の下』の、『不連続殺人事件』の、坂口安吾。 というわけで、試験放送に立ち合い、社長に「バカよく聞こいるぞ!」と 言われた『坂口くん』は、安吾のお兄さんである可能性大というわけです。 ほんとのところはどうなんだ坂口くん!<…無礼者。 謎キャラ坂口くん続報。坂口安吾のお兄さん献吉氏は、実は新潟放送 初代社長だったとのこと。しかし、創業の疲れがたたり、昭和27年 12月5日の試験放送の日には病床に就いておられたそうなのです。 #54『バカ再考』の「坂口くん!」のくだりを再掲すると、
社長だか専務だかのエライさまが、他の重役に試験の成功を 「坂口くん!バカよく聞こい(え)るぞ!」 私はこれを、社長室かどこかで試験放送を聞いた社長が、現場を仕切る 重役に、浮かれたおホメの言葉をかけた、と取っていたのですが、実は ぜんぜん違った深いドラマがあったわけです。試験放送を目前にして 倒れた社長。あとを任された重役。試験放送の成功を確認した重役は、 ともに創りの苦しみを味わった献吉氏のもとに速攻で電話、「バカよく 聞こいるぞ!」とシャウトしたわけです。この新潟放送が現在のBSN になるのですが、創業当時はこんな『メジャーリーグ2』みたいなエピ ソードがあったわけですねー。献吉氏も布団の上で飛び跳ねたかなあ。 ナガオカの味といったら、『ベタ煮』や『のっぺ』よりも『フレンドの イタリアン』。そんな世代の「ふるさとの味」小特集でございます〜。
【パンチ焼き】
【ジャンボパフェ】
【30倍カレー】
【花火パフェ】
【グラタンセット】 久々の主宰の自腹ネタ。神奈川出身者と話していたとき、こんなことが ありました。
私 「インフルエンザの注射って、今、しないんだってね。 今の子はいいよねー、すっごく痛かったのに、あの機械注射」 友人「機械???」 私 「ほら、あの、プシっと打つヤツ。エアブラシみたいな機械で」 友人「えっ・・・。」 ここで友人は、かなりのびびりモードに入っておりました。 そう、あの恐怖の注射マシ〜ン、どうやらヨソにはないらしいのです! ひとりひとり注射器で、ちく・ちゅーっとやっていたとのこと。これ、 学校の注射って機械があたりまえだと思っていた私にはかなりの衝撃 でした。どうしてナガオカ児童だけがあんな恐ろしい目に!・・・まあ、 ちく・ちゅーっもイヤですけどねー。 不穏なタイトルに引いてしまったかたも多いかと思いますが、実はコレ、 昭和50年代までナガオカ児童達がやっていた遊びなのでございます。 中味はジャンケンのバリエーション。相手と同じものを出したら負けと いうゲームで、そのときの掛け声が、グーを出すときは『軍艦』、チョ キなら『朝鮮』、パーなら『ハワイ』というわけです。第二次世界大戦 丸だしの掛け声なので、たぶん発生はそのころじゃないかと。 ナガオカ弁に古語が多いっていうことは再三書いてますけど、コドモ文 化もヤバいほどアナクロ路線と言えましょう。いま教室でこんな言葉を シャウトしてたら、トレンチコート・マフィアかと思われる・・・。 子供たちの危険な遊び『軍艦朝鮮』に続報多数。
【30代男性】
【20代男性】
【10代男性】 やはり問題はチョキの「朝鮮」。そこだけ地域・年代の変異がみられるようで ございます。おそらくオリジナルは「朝鮮」で、これはヤバかろうと思った 先生なり先輩なりから、「キミたち、そこは『沈没』とかに変えたまえ」等の 指導が入ったのではないかと。10代少年の「チリ」に至っては、太平洋戦争 風味が皆無となっているのでした。呼び名の『ハワイげん』もトロピカル。 関西の『いんじゃん』は『陰ジャン(ケン)』…? また、類似品もいくつか寄せられました。
【「ぐりんげん」「グリンチョリンパリン」】 これは10代男性と40代男性より頂きました。幅広い! 特筆すべきは『軍艦朝鮮』のようにただ連呼するのではなく、主語述語の文章 にしなければならないこと。 投稿者さん談、「最初が人名詞、次が動詞、最後は効果音(笑)」。
【・・・・。】 投稿者さん談「こんな変な遊びしていたの、わたしだけだろうか…」。 確かに一件だけでした。 そして投稿者さん自己ツッコミ「でも、ひとりでは出来ない遊びだよな…」。 確かに!(笑) 誰が言ったか知らないが、言われてみれば確かに聞いたり言ったりした ことがある<字余り。『軍艦朝鮮』に続いて、なつかしのフレーズもの でございます。 「ど・れ・に・し・よ・う・か・な♪」、それは何かの選択を迫られた ときに思わず発するマジック・ソング。この後半にかなりの地域差があ るようでございます。20才の投稿者さんが愛唱していたのは、
どれにしようかな また、そのお友達の新潟市のかたは、
どれにしようかな かみさまのいうとおり ちなみに私こと主宰は、
どれにしようかな でした。 なんというか、打っていてパソコンが「俺はこんなの清書するために生ま れてきたんじゃねー!」と怒り出すようなアホ文句揃いでございます。 「ぴっぴっちょ〜」で降りてくる「かみさま」が果たして信用できるんで しょうか・・・。 困ったときの選択呪歌『どれにソング』。その後半が地域によって全然 違うっていう記事を前回掲載したところ、ほんっとにいろいろなバリエ ーションをお寄せ頂きました。
【新潟市出身・30代女性】
【長岡市出身・30代女性】
【中之島出身・20代男性とそのお母さん】
【長岡市出身・10代男性】
【↑の小学校のときの体育の先生】
【見附市出身・20代男性】 メジャーどころは『すっぽんぽん』系でしょうか。 ・・・そしてまたことごとくアホ文句でございます。神様って。 どの歌を使えばいいのか『どれにソング』で決めなきゃならないほどバリエー ション豊かな『どれにソング』。 定番と思われていた前半にも異説登場でございます。
僕は頭の「どれにしようかな」のほかに 「しょ」を「し」と「よ」の二文字にするのは、ジャンケン遊びの「グリコ・ チヨコレイト・パイナツプル」のパターンですね。 また、「ぴっぴっちょ〜」だの「ぺぺちよう」だの、ワケのわからない呪文で 呼び出されている神様ですが、さぞかしランク低いヤツだろうと思ったら、こ んな投稿がありました。
私の地元柏崎バージョンに答えがありました。 そんなスゴい方のお伺いをたてていたとは。しかしこの天神バージョンの 続きも、
裏から回って三番目 と、アホみたいな文句だったりするのでした。菅原道真公はこういうのが スキだったんでしょうか。これからは合格祈願の絵馬を書くときは、意味 不明な文句がいいかも…。 このところバリエーションものが続いておりますが、今回バリエって頂くのは ジャンケンでございます。鬼ゴッコの鬼決めからトランプの順番まで、全ての 遊びの始まりとも言えるジャンケン。定番の「ジャン・ケン・ポン」以外にも こんなもの達があるようです。
【ちす・けす・とす】
【北海道】
【ちぇろちぇろ】
【ちぇろちぇろ下ネタ版】 雪が当然のようにメートル単位で降った頃、ナガオカの青少年を悩ます 大問題がありました。それは、「冬、何を履くのか」。ナガオカの雪は もともとベタついていて、そのうえに例の消パイで路面は大根オロシを まき散らしたような状態。それに対抗できるのは完全防水&スタッドレ スのハキモノ、つまりは長靴だけだったのでした。市内の靴屋さんのディ スプレイは冬になるといっせいにダサくなり、親も「長靴履いてけてー、 ズックなんかダメらてー」とダサ化を迫ります。 しかし昭和50年代、そんなダサ・ファシズムの嵐の中の一条の光が! それがコレ、タイトルの『スノトレ』でございます。完全防水なのに、 見ためはスニーカー。名称は「スノートレーニングシューズ」か「スノ ートレッキングシューズ」の略だと思うんですが、『スノトレ』以外で 呼ぶ人が皆無なので、正式名称は不明。現在もお店では『スノトレ』で 売っているようです。 …といろいろ書いておきながら、実はスノトレって履いたことがない私。 合革の完全防水ブーツを愛用しておりました。『スノーブーツ』って ヤツですね。マンマな名前。でも略して「スノブー」とは誰も言わない。 スノトレもスノブーも雪のない地方にはもちろん存在しないのですが、 このたび「北海道や東北の人も知らない」という投稿が。 まさかいまだに長靴ファシズムの渦中に…?
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