Page-Galwaliear-ユウロスの憂鬱 第四話

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ユウロスの憂鬱
第四話 これといって特に無いあえて言うならば《作者の失策と挑戦》

ユーリティアが気がつくと絵が一面に描かれた天井が視界にはっいった
ふかふかのベッドを出て部屋を見渡すと・・・
「凄い・・・」
一目で格調(及び値段)の高いと分かる家具などがユーリティアの周囲にズラリと並んでいる・・・
大きな縦長の傷一つ無いガラス製の窓の向こうのテラスにユウロスが手摺りにもたれていた
その長い髪が風になびいている

ユーリティアがガラス製の窓を開けてテラスに出た 風が鳴っていて寒い
「やあ ここに来て下を見れば目が覚めるよ・・・」
ユーリティアはユウロスの言うとうりテラスから下を見下ろす
「・・・・。」
目をこするユーリティア
ユーリティアの目には遥か下方の樹海がただの緑のベタに見える・・・
「ここは海面から4200mの高さにあるサードキャッスルの最上階の客間・・・ 他に今の我が主の住むウスチィリムスク城とアラリスクの町 降りて来た滑走路 すべてがこの ヘル・テーブルと言う下界から3200m標高差のあるテーブルマウンテンの上にあります・・・」
ユーリティアは声の方向を振り向き
「だれ?・・・」
その声の主はユーリティアにエプロンドレス姿で現れた
「私は シアネス・コアールこの屋敷でお客様の世話をさせてもらっています・・・」
ユーリティアはユウロスがいつの間にかテラスから消えているのに気づき
「あれ博士は?・・・」どこへ消えたのかな?
「もう一人いらっしゃるんですか?」
「ユウロスって言うんだけどね・・・」男のくせに長髪で白髪だし変な奴だよ
シアネスはユーリティアに駆け寄り
「こっ ここに来ているのですか?」
ユーリティアがシアネスに何かを聞こうとした瞬間
風の鳴る音がきえ 聞いたような声が二人の耳に届いた
「おおーーーい 助けてくれー」
ユウロスの疲れた悲鳴が情けなく聞こえる
ユーリティアがテラスから下をのぞき込むと・・・
ユウロスが断崖絶壁がそのまま続くような建物の側面に突き出した飾りの槍に引っ掛かっている
「博士っ」
ユーリティアは突然の状態により気が動転していた
シアネスは部屋に入ったきり出て来ない
「おっ おおっ」
ユウロスが次第に槍からずり落ちそうになる
そして 風の鳴る音が再び聞こえ出した数秒後
ユウロスは情けなく槍からずり落ちた
「きゃあーーーーーー」ユーリティア絶望の悲鳴
どんどん小さくなるユウロスの後を何かが追った

! 「そういえば飛べば良かったんだな・・・」今頃気づくユウロス
ユウロスはそのまま体を大の字にしてスカイダイビングを楽しむ

テラスではユーリティアが自分勝手にこれからの事を心配している

大の字になってスカイダイビングを楽しむユウロスの両手首と両足首にワイヤーが絡む
「なっ なんだぁー」
と 思ったのもつかの間 ワイヤーが落下を止めるべく引かれる
「ぎょおぇええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ」
ユウロスは下を向いていたので 両手首と両足首のワイヤーが全ての腕と足を引き上げる事によりその余力の数トンが一気に腰椎にかかったのだった・・・

十数分後 数千mに及ぶ断崖絶壁の下
「大丈夫ですか?」ためだったりして・・・
「てっ 手加減は教えていたはずだぞ」ひぃーー 痛たたたっ
「すみません でも今の主がユウロスには手加減は必要ないと・・・」痛み止めの塗り薬が・・・
「あの野郎ぉー」あ あ痛たたっ
「それにしても丈夫ですね普通なら胴体が真っ二つに・・・」ぬりぬりっと
「お前さんでも大丈夫なはずだよ」ああっ っ塗り薬が冷たい こっ 凍ってる・・・
「はぁ」それは気化熱でしょう
「しかしあの状態なら腰の辺りにワイヤーを巻き付けるのが普通だろうに」でも 冷たいぃー・・・
「すみません ところでお願いしたいことがあるのですが・・・」ぬりのばし ぬりのばし
「なんだい?」あー 効いて来た 効いて来た
「オーバーホールお願いできますか?」ぬりぬりっと
「へっ?」あー効く効く
「だからオーバーホールです」ぬるのやめますよ
「そうか あれから2世紀か」ああ やめないでぇ
「そうです」頭 大丈夫?
「いいだろう 一度家に来なさい」やかましいわ
「ありがとうございます」しかし年よりくさいですね
「しかし 彼奴はなぜ私を呼んだのかな」そんなこといってるとオーバーホールしないぞ
「さあ それは・・・」ああ ごめんなさぁい もう体にガタが来て仕方がないんですぅ
「さて ・・・ 上に昇るかな」ユウロスは横になったまま服装を着直す
「ここからですか・・・」頭上を見上げるシアネス
立ち上がるユウロス「ぐぅええええぇっ」はまた倒れた
「大丈夫ですか?」
「だーめだぁー」
ユウロスは倒れたまま答えた

さて ここはユウロスとシアネスのいる場所から垂直に3200mの距離にあるユーリティアのいるサードキャッスルの最上階のテラス・・・
「ユウロス殿は?」
執事のヴィルセスがユーリティアに問う
「・・・・・」
断崖絶壁を指すユーリティア
「そうですか しばらくお待ちくださいユーリティア様」
そんなことを言いつつ断崖絶壁に身を投じるヴィルセス

! そういえば博士も魔法を 飛べるはず・・・ 「でも 見たことない・・・」
ユーリティアはテラスに深く跪いたまま考えていた

「何か来ます」
シアネスは上を向く
「何が?」
ユウロスは倒れたまま腰を両手で押さえながら聞いた
黒い点はだんだん人の形になり
「執事のヴィルセスですわ」
「助かったな」
ユウロスは倒れたまま動くたびに激痛の走る腰を押さえている
「どうしましたユウロス殿」
ヴィルセスは倒れたまま腰を両手で押さえているユウロスに問う
「ちょっとあってな 腰を悪くしてしまった」あ痛たたたっ
「シアネス 運んで行けないのか?」
「はぁ それが動かすと痛がって」困ったなぁー
「参りましたねぇー」
悩むヴィルセス
「いいかな?」
シアネス&ヴィルセス「?」
ユウロスはコートのポケットからシートの端を取り出し「引っ張って」とヴィルセスに手渡した
「よろしいですよ」
と ヴィルセスはそのシートをユウロスから受け取り軽く引き寄せようとする が シートは動かない
ユウロスはシートをもって徐々にポケットからシートを引き抜く
シートは正方形で四隅と辺の真ん中にロープがついている
「それを適当にくくりつけて簡易テントに・・・」
ユウロスは痛みに腰をおさえる力が入る
「ところでヴィルセス 治癒魔法は使えないのか」
「残念ながら我々では・・・」
手早くシートを張り終えた浮ヴィルセスは答えた
「そうか ・・・ とりあえず私の無事を上のユーリティアに知らせてくれ」
「分かりました」
ヴィルセスは落ちるように上へと昇って行く
その様子を見送るシアネス
「シアネス ガルスブリーズのリディアへのホットライン回線でリディアを呼び出してくれないか?」
「いいのですか・・・」
「仕方あるまい」
「分かりました」

宇宙空間に浮かぶガルスブリーズのとある通路を飛ぶリディアのポケベルが鳴った
「何かな?」
リディアはポケベルを小さなポケットから取り出すとの表示画面を見て
「ユウロスが?・・・ 珍しい・・・」
自分のハンガーへと急いだ

「リディアは反応した模様です」
「了解 それからホワイトバードMark2にファクターカーゴを着けてこちらに飛ばしてくれ」
「はい」

ガルスブリーズのユウロスのハンガーではホワイトバードMark2のノーマルカーゴが外されほぼ同じ大きさ同じ色のファクターカーゴが接続され カタパルトアームによってカタパルトへ移動を開始した

「ホワイトバードMark2 カタパルトデッキに出ました」
「了解 後は到着を待つか・・・」
「さっきの 痛み止めの薬ぬります?」
「そうしてくれるとありがたいな」
「わかりました」あまり偉そうにすると ぬらないぞ
「・・・・・」それだけは お代官様っ
「しかし 腰椎がめちゃくちゃですねぇー」ぬりぬり
「まったく 私もしぶといものだ・・・」あー 効く効く
「じっとしてても痛いのかな」ぬりぬり
「かなり痛いよ ところでこの薬なに?」あー 極楽
「ポーション」ぬりぬり
「そら まぁ そーだけど・・・」変なものをぬられているようでいやだなぁ
「今の主が作った薬です」ぬりぬり
「げっ・・・・・・」ひぃよぉえええええええっ
「良く効くでしょう」ぬりぬり
「まあねえ・・・」うむー


第四話 これといって特に無いあえて言うならば《作者の失策と挑戦》

 解説
とくにない まあ 笑っててちょうだいな

 余談
Vor.3の余談の答え『魔王(仮称)』笑

 謎のキャラクター名鑑 暇潰し編
 シアネス・コアール (さて〜はて)
ユウロスが魔王(仮称)に頼まれて作った汎用のロボット(仮称)
UAIを一つ積み込んでいると考えても良い 姿はある人に似ている(女性)
名前は地名から取ったものをもじってある
 おまけ
一日で仕上げたので大変つらい
サイボーグ009のオープニングテーマが面白かった
009は加速装置の連続使用をすると主動力機関の原子力なんたらが核爆発するらしい・・・

 おわび(仮称)
ガルバリアの全てを作者は描くことは はっきり言って不可能である だからして 本編で世界観の紹介をしてそれぞれの短編の時間を楽しんでほしいと 脳みそが申しております


続き(第五話へ)

Ende