ハジャーイム
ハジャーイムは紀元前3600年〜3200年頃に築かれたと言われる巨石神殿の遺跡です。
使われている巨石は大きなもので幅6.4m、高いものは5.2mにもなると言われます。遺跡の正面から左手の外壁は浸食が激しく、荒々しい自然の巨石を利用したようにも見えますが、右手の入口付近の整然と積み重ねられた石組からは巨石をきれいなブロック状に切り出して組み立てている様子がよく分かります。神殿内部に入ると巨石をくりぬいて造られた入口や装飾された壁の跡も見ることができます。
マルタではハジャーイムのような巨石神殿がいくつか発見されていますが、建設方法は不明な部分が多く、小さな島でこれだけのものを造れる文明がどのように発達したのかも謎のままです。
遺跡の見学は普通に見るだけなら20分もあれば十分ですが、観光客も多く立ち寄る場所なので静かな遺跡を楽しみたければ、もう少しゆっくりと時間をとったほうが良いかも知れません。
ハジャーイムへはバレッタのバスターミナルから38番のバスに乗って30分程で到着します。海岸の景勝地ブルーグロットを訪れるならその手前で降りて、見学後1.5km程歩いて来る事も可能です。
(06年5月) |