このページは。
本ページにある記事は、過去にFlyingBuferro社に存在していた「トーナメントルール」の翻訳です。
2019年、FBIの Rick氏が亡くなられたのちに Webページが整理されており、当該ページへのリンクがなくなっています。
また FirelightGameCompany のほうにも当該の記事はなさそうです。
実際に運用されているかも疑問だったページでもあるので妥当と言えばそうかもしれませんが・・・一応、こちらのページは残しておきます。
Lost Worlds の公式サポートページが、FlyingBuferro社のページにあります。
そこには、LWを使ったトーナメントについての公式ルールが提示されています。
こちら:http://www.flyingbuffalo.com/lwtrny.htm
このページでは、上記の翻訳を掲載します。
翻訳は友瀬によるものです:怪しいと思ったら原文を参照してください。
(この翻訳は、本家ページの2010.Jun.17時点のものを元にしています)
1995年版 "Lost Worlds" 逐次参加トーナメントルール
コンベンション用ルール
訳注:ここでいうコンベンションとは、『ホテルのような宿泊施設を含めて、土日を含めて会場を借りて実施される』ような大型のゲーム大会を意図しているようです。ルール内にも、その前提で記述されている部分があるので、ご了承の上。
トーナメントへの参加/再参加には、$1.00 のコストが必要です。この参加費は、プレイヤーがそのコンベンションにおいていずれかのLW製品を購入することで(購入1つにつき1回分を)免除されます。
- A) 逐次参加トーナメントは、コンベンション開始と同時に開催され、日曜日の午後2時に終了します。開始地点は LWを販売している(FlyingBuffaroのような)ブースであり、参加者およびその成績を記録する公開掲示板を持つトーナメント主催者に公認されます。
- B) 逐次参加トーナメントへの参加は、トーナメント開催期間中であればいつでも、トーナメント主催者によって許可されます。
- C) トーナメントに参加するごとに、そのプレイヤーには『その人が選んだキャラクター1人』と生命点(LIFE)3が与えられます。
訳注:特に明記されていませんが、この生命点は対戦を行って負けると1点失われ、すべてが失われると脱落となるようです。脱落したプレイヤーは新たに参加費を払って『再参加』することが可能。
- D) トーナメントに参加するごとに、そのプレイヤーには『登録番号』と『使用するキャラクター名』とが書かれたトーナメントバッジが与えられます。
- E) トーナメントにおけるゲームプレイは、そのコンベンション会場内であればいつ・どこででも実施してかまいません。プレイヤーの宿泊部屋も含めて、です。
- F) プレイヤーは、トーナメントバッジをつけている他のプレイヤーに対して、1プレイの挑戦をすることができます。挑戦されたプレイヤーはそれを受けるか、1/2点の(訳注:生命点を)失います。これには以下の3つの例外が認められます。
- G) 例外1:プレイヤーは、他のあるプレイヤーからの挑戦を1回だけは受けなければなりません。同じキャラクターを使った2度目の挑戦については、勝敗記録に影響なく拒否することができます。
訳注:『同じキャラクターを使った』という意味は、リタイアしたプレイヤーがキャラクターを変えて『再参加』した場合、その『前とは違うキャラを使った同じプレイヤー』からの挑戦を無条件に拒否することはできない、ということです。
- H) 例外2:プレイヤーは、十分に妥当な理由があるならば、挑戦を拒否することができます。例えば、開催時刻が決まっているイベントへの移動中など。
- I) 例外3:プレイヤーは、挑戦者が自分よりも10以上多い勝利点を持っている場合、ペナルティなしで挑戦を拒否できます。
訳注:要は『強者による弱者狩り』はできないようになっています。
- J) 勝利の記録のために、双方のプレイヤーは、コンベンションの通常開催時間中にトーナメントブース(例えば FBIのブース)において、トーナメント主催者に対して戦闘結果の報告を行う必要があります。対戦を行った相手の登録番号を覚えておいてください。勝者と敗者の両方の登録番号無しでは、勝利は記録されません。
訳注:これにより勝手な勝利宣言はできないことになります。ただしこれだと、負けた側の『負け星を認めない』インチキはできてしまいます。やはり正直にプレイ、ですね。
- K) 賞:3つかそれ以上の賞が提供されます。それらの価値は、そのトーナメントに参加した総数によって決定されます。1人のプレイヤーは1つの賞しか獲得できません。最低限の賞は以下のようになるでしょう:
- 優勝:3敗していないプレイヤーキャラクターの中で、もっとも多くの勝利を収めた者に与えられます。優勝プレイヤーは、そのトーナメント参加者1人につき2点の『トーナメント得点』を獲得します。加えて、いくつかの賞品が与えられます。
- 準優勝:3敗していないプレイヤーキャラクターの中で、2番目に多くの勝利を収めた者に与えられます。準優勝プレイヤーは、そのトーナメント参加者1人につき1点の『トーナメント得点』を獲得します。加えて、賞品が与えられます。
- 敗者復活賞:3敗してしまったプレイヤーキャラクターの中で、もっとも多くの勝利を収めた者に与えられます。敗者復活賞プレイヤーは、そのトーナメント参加者1人につき1/2点の『トーナメント得点』を獲得します。
- L) 補正:いくつかのLWキャラクターは他と比べて差がありすぎるため、以下の通りのハンディキャップを適用します。
- Cold Drake
- 使用禁止。
- Troll 類
- 体力を18に減少します。
- Skelton
- 体力を10に増加。すべてのオレンジに+1。
- Unicorn
- 体力を12に減少します。
- Manticore
- 体力を12に減少します。また、毒はアンデッドには通用しないことに注意。
- Chiron
- 体力を12に減少します。
- M) すべての戦闘結果は、日曜午後2時までにトーナメント主催者に報告しなければならない。(訳注:大会終了・勝者発表の)その場に参加できない勝者は、賞品を受け取るために連絡先を通知した上で退場すること。
LostWorlds のトーナメント得点を獲得したいプレイヤーは、自分の名前と連絡先、もしくはFBIのアカウント番号をトーナメント主催者に伝えなければならない。
COPYRIGHT c. 1995 Dennis Greci
ゲームショップ用ルール
- A) プレイヤーは以下の補正を適用した上で、 NOVA, Chessex, FBI 製のLW本いずれかを使用できます。
- Cold Drake
- 使用禁止。
- Troll 類
- 体力を18に減少します。
- Skelton
- 体力を10に増加。すべてのオレンジに+1。
- Unicorn
- 体力を12に減少します。
- Manticore
- 体力を12に減少します。また、毒はアンデッドには通用しないことに注意。
- Chiron
- 体力を12に減少します。
- B) ゲームショップは、トーナメントのタイプとして『ダブルエリミネーション』『ラウンドロビン(総当りリーグ戦)』『逐次参加』のいずれかを選択します。
-
○ダブルエリミネーションでは、一般的なダブルエリミネーションのトーナメントツリーを使用します。必要ならばFBIから16人用のツリーを提供します。もし参加者が16よりも少ない場合は、余剰分には「不在」と記入します。
「不在」枠との対戦となった場合、そのプレイヤーは自動的に勝利したとみなします。プレイヤーは2敗するまでプレイを行います。最後まで残ったプレイヤーが優勝で、その人に最後に負けたプレイヤーが準優勝。そして三位決定戦の勝者が3位です。 - ○ラウンドロビン(リーグ戦)では、一般的なラウンドロビン表で対戦を行います。最も多く勝利した人が優勝で、2番目に多い勝者が準優勝、3番目が3位です。
-
○逐次参加式では、トーナメント実施場所での終了時刻を設定します。トーナメント主催者は各プレイヤーに登録番号を割り当て、そのプレイヤーの登録番号と使用キャラクターが判別できるようにしたバッジを提供します。プレイヤーはトーナメント開催中ならばいつでも、参加することができます。FBIはこの参加について、1冊のLW本を購入するもしくは自前のLW本を使用して1$の参加費用を支払うことを提案しておきますそれぞれの参加ごとに、参加者は1キャラクターと3生命点を獲得します。3戦闘に負けたならば、そのプレイヤーは(訳注:参加費用を払って)再度参戦することができます。
プレイヤー達は、それぞれが互いに出会ったときにいつでも対戦を行うことができます:店の中でも、住居においても、どこででも。プレイヤーは、バッジをつけているプレイヤーに対して1戦闘を挑むことができます。挑まれたプレイヤーはその挑戦を受けるか、1/2点の負けを認めるかを選ばなければなりません。なお、これには以下の例外が認められます。- 例外1:プレイヤーは、他のあるプレイヤーからの挑戦を1回だけは受けなければなりません。同じキャラクターを使った2度目の挑戦については、勝敗記録に影響なく拒否することができます。
- 例外2:プレイヤーは、十分に妥当な理由があるならば、挑戦を拒否することができます。例えば、10分後に医者を予約している、など。何が妥当な理由かは、最終的にはトーナメント主催者が決定します。
- 例外3:プレイヤーは、挑戦者が自分よりも10以上多い勝利点を持っている場合、ペナルティなしで挑戦を拒否できます。
トーナメントの勝者は、3敗していないプレイヤーキャラクターの中でもっとも多くの勝利を収めた者です。準優勝は、3敗していないプレイヤーキャラクターの中で、2番目に多い勝利を収めた者。 3位または敗者復活賞は、3敗してしまったプレイヤーキャラクターの中で、もっとも多くの勝利を収めた者です。
注記:これはこれはある店の周囲だけで行う終日イベントとして実施することができますし、多くの人から参照できるような掲示板を用いて1週間以上にもわたった形でも実施できるでしょう。
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○ダブルエリミネーションでは、一般的なダブルエリミネーションのトーナメントツリーを使用します。必要ならばFBIから16人用のツリーを提供します。もし参加者が16よりも少ない場合は、余剰分には「不在」と記入します。
- C) 公式結果報告: トーナメント主催者は、トーナメント終了後可能な限り素早く、以下の情報をまとめてFBIに対して報告しなければならない。
- 名前と住所。もしくは、すでにトーナメントに登録している場合、FBIのアカウント番号。
もし住所を報告したくないプレイヤーがいる場合、その人はトーナメントの参加者とはカウントしない。 - 優勝者の名前
- トーナメント主催者の名前、住所、アカウント番号、電話番号。
- トーナメントが実施されたコンベンションもしくは店舗の名前、住所、電話番号
- コンベンションもしくは店舗のマネージャーの名前とサイン
- トーナメントが実施された日付
- 名前と住所。もしくは、すでにトーナメントに登録している場合、FBIのアカウント番号。
-
・アカウント番号を持っていない人には番号をアサインし、LWトーナメントプレイヤーのメンバーシップカードを提供します。
基本的に、勝利ポイントは以下のように与えられます:
トーナメントに参加した人には、それだけで1点が与えられます。
優勝者は、参加者1人につき2点を獲得します。準優勝は、参加者1人につき1点。3位には、参加者一人につき1/2点(切り上げ)。
トーナメント主催者は、その労力に対して参加者1人につき1点が与えられます。 -
・ポイントは恒久的なものです。プレイヤーは、特定量のポイントに到達するごとに賞を獲得できます。加えてトーナメント勝者と多くのポイントを獲得したプレイヤーは、ニュースレターにリストアップされます。初めて10勝利ポイントに到達したプレイヤーには、ニュースレターの年間購読料1年分を賞品として提供します。
トーナメント主催者への注記:FBIに対して名前・住所を報告された人に対しては、メールによってFBIからなんらかの連絡を行います。もしFBIが、「存在しない」もしくは「トーナメントに参加していない」人をあなたが報告したと判断した場合、FBIはあなたがポイントをキャンセルする権利を認めず、あなたのポイントを以前の値にまで戻し、そのうえで/もしくはあなたのトーナメント主催者の権限をはく奪します。FBIがなんらかの回答を得たのならば、FBIは店舗・コンベンションをチェックします。
このシステムは、あなたにできるだけ多くのプレイヤーをトーナメント参加させることを勧めるものであり、同時に一部の人に対して「ずる」を促してしまうものだと考えています。ずるをしてはいけません。これは皆が楽しむためのものです。すべての参加者が正しい住所を報告し、偽名を使う/使おうとする人の報告をしないようにしてください。
プレイはしたいが住所報告はしたくない人がいた場合、それは認められますが、その人は得点にカウントしません。そのような人が勝利してしまった場合には、ローカルな賞を提供し、同時にFBIに連絡することで何が得られるのかを説明したうえで、住所提示の意思を再確認してください。 それでもその人が住所を提出することを望まない場合、あなたはレポートに「勝者は名前の提示を望まなかった」ことを明示してください。FBIは他の入賞者に対しては普通にポイントを与え、参加者それぞれに1点を与えます。
E-mailでのトーナメント主催者への注記:E-mailによる質問・提案・問題の報告は歓迎します。しかし FBIは、最終的なレポートは返信先住所と肉筆のサインを含めた郵便物によって行われることを期待します。疑心暗鬼の自覚はありますが、ご容赦ください。
訳者による追記補足
整理されていません:散文的に記述します。
-
クレジットをみると、このトーナメントルールは1995年版。
これは、Chessex/FlyingBuffaro によるLWシステムの『再出発』の時期です。ゲームショップ用ルールに含まれている『NOVA/Chessex/FBIのLW本』というのは、そのあたりを受けたものと思われます。
1996年以降のGraysea 他の作品でも、トーナメント参加できるように調整していく必要はあると思います。- 関連して:ハンディキャップについても見直しの余地があるでしょう。
HJ版を見ればわかるように、近年のキャラはあきらかにパワーインフレがかかっており、そのまま投入したら勝負になりません。
- 関連して:ハンディキャップについても見直しの余地があるでしょう。
- 『コンベンションでの逐次参加トーナメント』と『ショップによる逐次参加トーナメント』は、ほとんど同じ趣旨のものです。
敵を求めて会場内を歩き回り、出会ったら戦闘。3敗するとゲームから脱落。
『遊戯王』的というかなんというか(笑)
-
特に明記はされていませんが、ファンタジーカードは同梱されているモノを使用してよい、と見るべきでしょう。
そうでないと、魔術師の類はかなりアレな状態になってしまいます。 -
いわゆる成長ルールについても、明記されていません。
コンベンション版ルールでは『ファンタジーカードを主催者が提供する』ことが書かれていますが、これが一般的な『経験値を使っての成長』と同時に行われるのか否か、そもそも『経験値を使っての成長』を適用していいのか、ということすらありません。
ただ、『10勝以上差がある相手とは戦わなくてもよい』という記述があることから、成長ルールありでもおかしくないようには思えます。 -
このルールによるトーナメントが、2010年現状どう運用されているかは、不明。
一応上記ルールにもあるように、FBI公式においてトーナメントポイントが公開されてはいます⇒ [LOST WORLDS TOURNAMENT POINTS(FBIサイト内、英語)]。
・・・見ればわかる通り『1999/1/1』付と古く、運用状況はかなり怪しいと言わざるをえません。
このページは 友瀬 遙 が翻訳を行ったものです。
原本はhttp://www.flyingbuffalo.com/lwtrny.htmです。
このページは友瀬 遙 によるものです。
URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~tomose/lw/fbi_tornament.htm (tomose@mua.biglobe.ne.jp)
原本はhttp://www.flyingbuffalo.com/lwtrny.htmです。
このページは友瀬 遙 によるものです。
URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~tomose/lw/fbi_tornament.htm (tomose@mua.biglobe.ne.jp)