過去の雑記 06年 3月

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3月 1日
たしかMM/memoで先に見たんだけど/.jのストーリーでいいや。「よみがえる夢幻戦士〜ただし18禁で」「夢幻戦士ヴァリス」が18禁でリメイクされるという話(エロ画像あり)。最初に見たときは、嘘企画か同人だと思ったんだがなあ。まさか、本家がやってるとは。

今朝方、ビデオの状態をみたときにそうじゃないかとは思ってたのだけど、さきほど確認してみたら案の定。「ノエイン」の録画に失敗していた。金曜24時からのアニマックスを観ればすむことなんで、録画し損ねたこと自体は大きな問題ではないのだが、「29日(水)午前1時30分から午前2時」という録画予約が残っていたことは気になる。ひょっとして、2月29日がある?

いやまて。録画予約時に翌日日付の深夜にしようとしたとき、29日と設定したのではなかったか。それをそのまま正直に、直近の29日、すなわち3月29日として記録した?ちゃんと1日と設定すべきだったということか。

そういう仕様だといわれてしまうと諦めるしかない挙動ではあるが……。テレビデオの方は期待通りに動いていただけに腹立たしい。

3月 2日
安眠練たんの日記経由で「ミステリ既読調査2005」。ミステリはほとんど読まないので個々の作品についてはよくわからないのだけど、赤川次郎、西村京太郎あたりの作品が軒並み下位なのが興味深い。ぜひとも、書店売り上げとの相関を出してほしいところだ。

売り上げとの不整合は、明らかに投票母体の偏りなんだけどこれは単に「わざわざ投票するようなマニアは、火サス系ミステリを読まない」という話なんだろうか。SFで同じことをやっても売り上げと乖離するのかな。むむ。

いや、そんなことをやる余力はないぞ。落ち着け。> おれ

ふと思ったのだけど。最初に光線兵器というアイデアを思いついたのはだれなのだろう。いや、アルキメデスが集光鏡で敵船を焼いたとかではなく。光線兵器というイメージは、日常の延長から出てくるものとは思えないのだよなあ。起源は特定できるのか。『宇宙戦争』の三本脚が使う熱線兵器は一応違うということで。

とmixiでつぶやいたら、「邪眼の表現としての「目からビーム」ではないか」という突っ込みを受けた。なるほど、それは説得力がある。

また、「無声映画の連続活劇では、殺人光線(Death Ray)ネタは1910年代から使われていた模様。長篇でも1925年には『殺人光線』なる映画が公開されています。というわけで、それ以前の大衆向け読み物のなかにルーツがあるのでは」という話も教えていただいた。そんなに古いのか。意外と根源的な想像なのだなあ。

3月 3日
自分とは無縁の話なので聞き流していたのだけど、新設のご当地ナンバーリストをみてちょっと疑問が。18の新設ナンバーのうち3つが愛知県ってのは多くないか?一宮も岡崎、豊田もそれなりに人口の多い都市だけど、尾張小牧ナンバーや三河ナンバーを分割する必要があるのかはちょっと疑問。っつーか、岡崎と豊田と豊橋ナンバーがあるのなら、三河ナンバーの地域ってどこ?

愛知運輸支局の地図を見ると、旧三河ナンバーエリアがだいたい3分割されるイメージのようだ。すでに「ご当地」なんてもんじゃないな。

しかし改めてみるとでかいなあ、豊田。

なんだか妙な疲れのたまり方をしていてどうしたもんだか。自分が、えらく不機嫌になっている気がします。それもこれも、慣れないCでひとの書いたコードを改修したりしてるせいだ。そうに違いない。「よみがえる空」「ソルティ・レイ」とアニメ2本をぼーっと観て、「タモリ倶楽部」を観てようやく復活気味かな。「牙狼」を観たら寝よう。あ、明日は採血だしちゃんと風呂入っておかないといけないのか。うう、だるい。背中がバリバリするよう。

などとうだうだしていたら、GAROのメインゲストが森本レオだった。ああ、森本レオの声だと「きみたちは人間の(間)クズですね」なんて台詞でも癒されるなあ。

3月 4日


奇妙愛博士の所長室で知ったアメコミ原作の新アニメ「ウィッチブレイド」。公式サイトトップページのイラストだけだと、獣化した鉄腕バーディーにしか見えません。意志を持つ姿を変える武器と、それが選んだパートナーという設定から思いつく作品をすべて挙げよ(ひとつにつき5点)。

それはともかく、ヒロインのデザインはなんかエロくていいなあ。子持ちの戦闘ヒロインというのは、日本のアニメには珍しいかな。

風呂に入りながらSFM06/04掲載のグレッグ・イーガン「プランク・ダイヴ」を読む。すばらしい。これぞ、サイエンス・フィクションという奴だ。いろいろ読みどころは多いが、最も気に入ったの、壮大な物理実験のすべてを物語に還元しようとする《アテネ》のプロスペロに対し、《カルタン》のサチオが放ったこの言葉。
「原型的物語とは、肉体人の神経生理学における二、三の偶然のアトラクターの産物だ。口承文化を通じて広まる際にはつねに、もっと複雑だったり難解だったりしたストーリーが、しだいに原型的物語へと退化していく。(略)もし古代のもっともすばらしい彫像すべてが氷河に投げこまれていたら、いまごろは予想可能なスペクトルをもつ長球状の小石に還っているだろう。だからといって長球状の小石が芸術形式の頂点に立つわけではない。(後略)」
そう、物語がすべてではない。大事なのは細部の事実。それなくしてなんの「サイエンス」フィクションか。

病院に寄った帰りに近所の書店で以下の文庫・漫画を購入。 『七つの黒い夢』の帯には、「オリジナル・アンソロジー」とあるが、なぜか雑誌初出の作品ばかり。それはただのアンソロジーでは。新潮社の「オリジナル」アンソロジーの定義はなに。
#ひょっとして単行本の文庫落ちではないと言いたいだけ?

三省堂の柳下×山形『デス博士の島その他の物語』トークショーを聞きに行く。柳下さんと山形さんの小説に対するスタンスが鋭く対立していてとても面白かった。カトリック小説としてのウルフの話や、『デス博士の島その他の物語』細部解題の話も興味深いことばかり。いやしかしぜんぜん読めてなかったなあ。

メモは取らなかったので断片だけ。
トーク後の2次会だったか3次会だったかでは、「理性的なウルフが、信仰を持てるのはなぜか」という話題も出た。あと信仰の核となるものはなにかとか、イーガンとの対比とか。トークで出た、「ウルフは結婚の際にカトリックになった」がひとつのポイントか。「自ら選んでカトリックになったこと」(それが仮に結婚のための便宜的なものだとしても)を、自分の中で折り合い付けるため信仰について語っているというストーリーは、理性的なイメージと整合性が取れる。SFM600号掲載の「『鳥姫伝』論」を踏まえて語ることはできるだろうか。

信仰とSFってのは大テーマに過ぎて僕には扱いかねるから、とりあえずここまで。

3月 5日
早川書房様から《永遠の戦士 エルリック》1巻『メルニボネの皇子』をいただきました。ご恵贈ありがとうございます。今回の合本版も文庫「SF」なんだなあ。収録は「メルニボネの皇子」と「真珠の砦」。背表紙は続き絵になる模様。佐伯経多&新間大悟のエルリックはかなりいい感じ。

合本になっただけで内容的には再刊かと思っていたけど、井辻朱美訳となっているので「メルニボネの皇子」は訳者が変わっての新訳。ついに《エルリック・サーガ》全体がひとりの訳者の文体に統一されるのか。

しかし《永遠の戦士》というのはちょっと。たしかにエターナル・チャンピオンのひとりではあるけど、これではエレコーゼの立場がない。

3月 6日
驚いたことに野呂(名大暦17)の追いコンが行われた模様。野呂ってまだ大学にいたのか。荒川(名大暦18)も卒業したらしいし、現役で知っているやつはいなくなってしまった。大学を出てからそんなになるのかと感慨深い。って、あれ?2006年の新入生はひょっとして(名大暦25)なのか。25周年になにかやらないんですかね。> 諸先輩のみなさま

Webでみつけた気になるトピックを三題。

/.jにもトピックがたっていたが、異常気象が続いていた木星で、嵐がいくつか結合し安定的な小赤斑(Red Jr.)ができているらしい(NASA - Jupiter's New Red Spot)。地上から、個人所有の望遠鏡クラス(25cm級だから大変そうだけど)でもみえるのだとか。

○宇宙つながりで(強引)円谷公式オンラインSHOPの六星人占い。ケムール、バルタン、ダダ、メフィラス、メトロン、イカルスの六星人(ダダは三面怪人ダダであってダダ星人じゃないという突っ込みはとりあえず置いとこう)にあてはめて占う六星人占い。それはただの地口じゃないのか。

○前記二つとはかけらもかんけいないけどExciteニュースから、大企業はラムネを作れない!?。わりと驚きのトリビア。「分野調整法」という法律で、大企業は中小企業への配慮を求められていて、清涼飲料業界の申し合わせで
ラムネ、シャンメリー、びん詰めコーヒー飲料、びん詰クリームソーダ、ポリエチレン詰清涼飲料(チューチューとか呼ばれている類のアレ)、焼酎割り用飲料の6品種は「中小企業の特有の品種」と規定されている
のだとか。「瓶詰めコーヒー飲料」はいわゆるコーヒー牛乳ですね。世の中にはいろんな決まりがあるなあ。

アニメ・特撮をまとめて観る。韋駄天翔が先週分で最終回だったと聞き驚愕。来週からは、新番組「韋駄天バトルトーナメント」って、あー、はいはいそうですか。

「練馬大根ブラザーズ」#9:いきなり「そこにしびれるあこがれるー」でこける。ナベツネがでてきてなんだか無駄にドラマティックな展開。背後にはライオン頭ってことは、最後の敵は国家なのか。消費者金融を期待したんだけどなあ。

「ボウケンジャー」#3:話としてはふつうに面白かったのに、「諸葛亮孔明は許せない、諸葛孔明だろう」と頑なに言い張る「田中芳樹が好きだった中学生の自分」を説得できないこの辛さ。敵の、忍者集団という設定は好きなのだが、下忍衆がいないのは残念。

「蟲師」#19「天辺の糸」:観てる間は細部をきれいに膨らましているなあと思うのに、確認してみるとまったくもって原作どおりという蟲師特有の現象がまたも。夜空を見上げるシーンってこんなにあったっけ。映像的には、夜の青がとても美しい回だった。青は、いままであまりテーマになってなかったからちょっと嬉しい。次回はフジ放映分の最終、「筆の海」。

3月 7日
「おゆい」の録画予約をする際に、カレンダーに表示されていたからつい気の迷いでパピヨン・ローゼ New Season 地上波放送版#1なんて、録画してしまったよ。ランジェリー姿の戦士が悪と戦うセーラームーンパロディの嘘企画がついに地上波に。サイトで設定を読んでた時は面白かったけどいざ実際にアニメで観てしまうと、あざとさと安さのてんこもりに胸焼けするほどおなかいっぱいに。名乗りを決めるヒロインの後ろを中央線が走り抜けた時にはどうしようかと思った。ええかげん質が低すぎだとは思うが、ここまで安いと嬉しくなる部分もちょっとだけ。さすがに次は観ないけどな。たぶん。きっと。

「落語天女おゆい」は「おゆい」で、「目黒、目赤、目青、目白、ふたつの目黄の五不動(目黄がふたつあるので数は六つ)が妖魔に対する江戸の結界になっており、天女はその力そのものである」というなかなか面白いことをやっていた。やってただけだけどな。

セントラル・リーグがプレーオフ導入を決定した模様。極力避けて欲しかったんだけど、決まってしまったか。決まったものは仕方がないので次は制度がどうなるか。「リーグ優勝チームはプレーオフを制したチームではなく、これまで通り、レギュラーシーズンの1位チームとする方針」というのはパ・リーグの失敗(敢えて失敗と言い切る)を踏まえていて高く評価できるので、あとはペナント1位のアドヴァンテージをどこまで認めるか。

アニマソラリスの著者インタビューシリーズ、『どんがらがん』編者:殊能将之インタビューを読んだ。らっぱ亭松崎さんのマニアックな語りがむちゃくちゃ面白い。いや、飛ばすなあ。雀部さんが呆然としている感じも楽しい。次に編むならとしてファーマーの名が挙がるとは盲点だった。

MM/memo経由で、味っ子を中心にさまざまな漫画・アニメの料理を実際につくっているサイトVOICEへ。陽一 対 小西のステーキ対決や、陽一 対 一馬のカレー対決など驚くべき再現性の高さ。けっこう、本当に美味いものらしい。しかし、トマトと南部せんべいのみそ汁が美味いかもしれないというのはにわかに信じ難い。

3月 8日
大森望『特盛!SF翻訳講座』(研究社)をいただいた。ありがとうございます。まだパラパラめくっただけだけど、二の巻以降はあまりといえばあまりなほどの懐かしさ。部室にこもってSFM片手に麻雀を眺めていた日々にトリップしそうです。帯の「「殻竿」って何よ?」だけでも記憶が巻き戻されるんだから大変だ。週が明けたらゆっくり読もう。

一の巻「翻訳家になるには」を読んでいて、「大森望が高校生の時には既にNW-SFがあったのか!」などと驚いたのは秘密だ。
#七〇年代後半から八〇年代初頭にかけての歴史がよくわかっていない。

しかし。ふと油断した折に「などと夜ごとオンラインで会話するかたわら、しっかりスーファミ版「ポピュラス2」をクリアした大森も、本日をもって齢三十二歳」なんて文章に出会うとビックリしますね。

そうか、この連載の頃って、今の僕よりも若いのか。

じっと手を見る。

3月 9日
パキスタンでの話
パキスタンのパンジャブ州ラホールでは年に1度のたこあげ大会が12日から始まるが、同州当局は今週、たこあげの最中に相手を負傷、あるいは死亡させた場合、反テロリズム法違反で罪に問われると警告した。
なにを凧揚げごときでと思ったら、この大会ってのは喧嘩凧で、「金属やガラスの粉末入りペーストでコーティングしたひもを使うことがしばしばある。パキスタンでは毎年、たこあげによる死傷者が数十人に上るとされ、金属やガラスの粉末を使用したひもでのどをかき切られ子供などが犠牲になるという」とか。

そら禁止したくもなるわなあ。ぱきすタン、自重しろ。

3月10日
五日ぶりに近所の書店が開いている時刻に帰ってきた。書店分が切れかかっていたので危ないところだったよ。やはり三日に一度は寄らないとだめだね。

「野球小僧 06/04」、小林泰三『脳髄工場』、神林長平『小指の先の天使』(文庫版)を買うのは当然として、収獲はL・G・バース『月影のアウトロー』(ソニー・マガジンズ)。アメリカ人の書いたアジアン・ファンタジーらしい。明らかに海外ラノベとして売ろうというあたりがうさんくさいが、「悟空」と「曹操」という単語が同じページに載っているインパクトに負けてしまった。ひょっとしたら来年のベストに入るかもしれないしな。< 入らない。

Webから。本日の有里経由で、ほんつな 助手と本を探す。書籍の連想検索「ほんつな」にエージェントとの対話型検索がついたもの。水玉螢之丞描く白衣のメガネ女子型エージェントが大変にキュートです。とくにメガネを自慢げにくいっとあげるところとか。

エージェントといえば人工無能という連想で翠星石ですぅ。ローゼンメイデン型人工無能。他のドールもあるみたい。

3月11日
やっと課題分を読み終わったので原稿を書き始め中。いや本来の締切りは昨日で、泣きついて延ばしてもらった締切りは「今日の夜」なんだけどな。小腹がすいたんでにんじんとグリーンアスパラのバター炒めを食いつつ、「燃えよ少年ドラゴンズ!」とか聞いてます。中年ドラゴンズの主人公は、三河の人なのだなあ。

アレックス・シアラー『世界でたったひとりの子』は小説としては(僕には)いらないものだったけど、「不老を達成した代償に出生率が極端に低下し、子供が希少価値を持つようになった」世界設定はわりと悪くなかった。わざと子供の姿で成長を止めた「少女」が本物の子供を母親のようにかわいがるグロテスクな場面は秀逸。書きようによっては、『フラクタルの女神』よりは面白くなりそう。

今日のcocoさんの[異形の群れ]。「蛸は無慈悲な海の女王」というタイトルに黄金の蜂蜜酒ふいた。っつか本気で吹き出しました。職場じゃなくて良かったよ、ほんと。

3月12日
近所のYellow Submarineで天蠍宮の聖衣を眺めていたら、カプセルフィギュアのバラ売りを眺めるカップルの声が聞こえてきた。

「うわあ、すごいね」「このキャラが異次元の核になってて(よくわからなかったので適当)で、こっちがはじるすのセットで(以下、えんえんと続く)」

いかにもって感じの青年だったけど、堂々と彼女に向って「はじるす」とは何かを説明する姿はちょっと漢らしいと思ったことだ。

締切りまでどれほど余裕があろうと、ぎりぎりまでかかる癖はなんとかしたほうがいいと思う今日この頃。今回はぎりぎりどころかオーバーしてるんだってばと言いつつやっと終了。

というわけで『プルトニウム・ブロンド』。解説で堺三保の言うとおり、ギャグがことごとく外れるので序盤は辛い。でもそのうち、慣れるので大丈夫。ラジェンドラやマーヴィン(ロボットだけど)といった「愛すべき皮肉屋のコンピュータ」の系譜を正しく引き継いだハーヴは良いキャラだな、うん。アンドロイドを追う話だからと散りばめるネタが、『ブレードランナー』か『ターミネーター』という安直さも味になっているので問題なし。ただ、ひとつだけ看過できない欠点が。キュートな超能力少女キャロルが、わずか2シーンだけの使い捨てというのはあまりにもったいないだろう。

っつーわけで寝ようかね。

3月13日
土曜の夜に発作的に作ったカレーはしょうゆをぶちこんで食べる前に一晩置いた味平カレーであり、それはそれで美味かったのだがしょうゆを入れない場合との味の比較をし損ねてしまった。やはり、一部のルーをとりわけて、しょうゆを入れないコントロール群を作るべきだったか。欲を言えば、食べる直前にしょうゆをぶち込んだ「けんかカレー」群も。この反省を次回に活かしたい。

しかし考えてみると、味平カレーの真髄は圧倒的な辛さを適温の水と福神漬けでカバーするところにあるわけで、辛さを調整してない今回のカレーは、しょせん初期型味平カレーに過ぎないのだった。真の味平カレーへの道は、いまだ遠い。辛味を増すには、やはりマスタードかな。
#それは一馬/陽一。

喜多哲士さんのぼやいたるねん3/12。「実駒さんは『宇宙戦艦ヤマト』の本放送の後に生まれた人やねんなあ」というのは実にわかりやすい表現であり、「妻にあきれられ」たというのが納得いかない。79年生まれを「一年戦争戦中派」と呼んだり、85年生まれを「グリプス戦役戦中派」と呼んだりするのは基本だろう。ってそうか。「グリプス戦役戦中派」は既に大学2年生なのか。
#本来の定義で「戦中派」使うなら、「一年戦争戦中派」は直撃世代の60年代後半組という指摘をいただいたが、ここでは敢えて聞かなかったことにする。

3月14日
残業して帰ってきたというのに観るアニメ観るアニメ脱力するだけという惨状をアカギで救われるというのはどうかと思う今日この頃。しかし、30分ずっと鷲巣が狂気の高笑いをしているだけで惹きつける場面を作るんだから声優の力おそるべし。今回起きたことはって、鷲巣にカンドラ8枚乗っただけだよ。原作の本質を完璧に理解した演出だ。蟲師と並び、原作付きアニメの極北と呼びたい。

3月15日
「蟲師」#20「筆の海」を観る。「蟲に身体を侵蝕されながら/蟲を愛でつつ/蟲を封じる/そういう娘が/一人 いる」というわけで淡幽さんだ。

文の蟲の動きも白の美しさもすばらしいが、それらを越えて淡幽。もう淡幽に尽きる声質もふるまいも、イメージどおりでまったく文句なし。完璧。小林愛、GJ。

よし、DVD買おう。

ついでに、舞乙#22「ホロビノウタ」も観た。全体の間の取り方はイマイチ気味だが、肝心要の終盤のバトルはちゃんと盛り上げていて感心。

3月16日
「蘇るPC-8801伝説 永久保存版」(ASCII)を買ってきた。伝説の作者座談会は木屋善夫と内藤時浩だ!富一成が行方不明という当たりに時の流れを感じます。クリスタルソフトは早くに潰れたからなあ。佐藤元が思い出を語っているのはともかく、NECをさんざん罵倒していた矢野健太郎が名無し子&コナン=ジョイスティックを書いているのはいかがなものか。彼らに再会できたのは嬉しいけどさ。赤松健インタビューは後で読む。

付属のゲームはすべてProject Eggのものなんだけど、知らぬ間にけっこうタイトルが充実していたらしい。X68K版の「ホテルウォーズ」はやりたいような。

さて、なぜこのムックを買ったかといえばもちろん、HARAKIRIのためだ。少々忙しいのでプレイを開始できるのは先のことになるが今のうちに関連サイトをまとめておいて、後の攻略に役立てよう。
大森望『特盛!SF翻訳講座 翻訳のウラ技、業界のウラ話』(研究社)読了。学生の、いちばんSFMを読み込んでいた時期の連載だけあって、おおかたの話は既視感があるんだけどそれでも滅法面白い。文章自体や薀蓄も面白いんだけど、当事と今でギャップがある部分にはまた別の面白さが。「PHSの通信速度なら12000bps“も”出る」とか、「ハヤカワ文庫の初版部数は三万から四十万」とか、現代から異様に小さかったり大きかったりする数字がとても楽しいです。時の流れは残酷だ。

そんな風に気楽なエッセイを楽しんでいると突然、長髪にジーンズのスタイリッシュな人物のイラストが目に入ってはっとしたりな。黒丸尚さんを追悼する「われら誇りもて歌う」は何度読んでも泣ける名文。15年前の懐かしさだけでなく、今新たに読む価値のある本だと思ったことです。

随所にあふれる、新人がいないね問題については気づかなかったという方向で。

WBC。東アジア最強チームは韓国に決まってしまった。一応、オールジャパンじゃないという言い訳は可能なんだけど、じゃあ他に誰が出たら強くなったのかと問われるとちょっと答えにくい。松井や城島がいてもそんなにかわらなかったんじゃなかろうか。可能性があるとすれば岩瀬か。いつでも「岩瀬カード」を切れるという安心感があれば、リリーフの使い方がちょっとは違った可能性もあり。

しかし、一番てこいれをしやすいのは実は監督だったのかもしれず。王監督の悪いところが見事にでてしまった感が。「それなら誰が」となると難しいんですが。今、存命のなかで、いちばん短期決戦に強いのは誰だろうなあ。

Webから。チャンピオンソフトの歴史。というかパソゲーエロソフトの歴史というか。チャンピオンソフト/アリスソフトの社長に取材しているだけあってむちゃくちゃちゃんとしてます。なにかの折には参考になりそう。

3月17日
常磐線は風に弱い。わかっていたこととはいえ、改めて体験すると腹立たしくてしかたがない。
 ケチの付き始めが通勤時。過去の経験から常磐線が風で止まりがちというのはわかっていたはずなのに、なまじ定時に運行してたもんだからつい信用して乗ってしまったのが運の尽き。
 取手で常に無く長いこと停車してると思ったら、強風で橋が渡れないからしばらく止まるよと来たもんだ。まあ、文句を言っても仕方が無かろうとボーっと待ち続けること半時間、突然、この電車は運休で回送になったから次の電車に乗るようになどと言い出しやがる。少々ムッとしながら外に出て、呆然と佇んでいても、回送になったはずの目の前の電車は一向に動き出さず、次の電車はもうすぐ来るからという調子の良いアナウンスがへらへらと流れるのみ。結局、電車が動き出したのは客を全部降ろしてから20分ばかり過ぎてからだった。
 さて。やっと吹きっさらしの場所から解放されると喜び電車に乗り込んで待つことしばし。二編成分の乗客を乗せて北に向うはずの列車は一向に動こうとしない。どうやら、ふたたび橋の通行規制がかかったようだ。ふたたび言い訳のアナウンスだけが流れる無為な時が過ぎ、最後の最後に言い出したのが、常総線に乗り換えてつくばエクスプレスに乗り継いでくれという大雑把な提案。それなら1時間前に提案できただろう!あまりといえばあまりのJR東の決断の遅さに100通りの呪詛を浴びせながら振替切符をもらい、常総線に乗ってつくばに向う。やあ、筑波山がきれいだね。
 で、話は一気に飛んで帰宅時の話。定時を1時間ほど回った午後7時前。Yahoo情報によれば運転は再開したとのことだし、そもそも風がおさまってから半日は経つのだから、せいぜいがダイヤが乱れているくらいのことだろうといつものように荒川沖に向ったのが大きな判断ミス。バスに20分揺られてついてみると、改札前には不安げな人が大量に。なんとしたことか、風もとっくにおさまったのに常磐線は動いてないらしい。駅員が繰り返す説明によると、上り電車が多すぎて、駅間に詰まっている模様。

 馬鹿か。

 大風の運用を何十年経験しているのか。輻輳を防ぐダイヤを組むソフトも用意できてないのか。あまりといえばあまりのことに呆然とすることしばし。とりあえず、朝の振替輸送で出場記録が無かったSUICAの出場処理をして、バスでつくばセンターに戻りTX、野田線と乗り継ぐルートを検討してみようと、バス停に向う。

 3分前にバスが出たことになってるのは何の冗談?

 ちょっと待て。これから30分バスを待ってたら、つくばセンターに着くのは8時半。流山おおたかの森を回って柏に着くのは早くて9時過ぎだ。ぼくは明日、胃カメラを飲むから、9時までに飯を喰わなきゃいけないんだってば!
 ちょっと絶望的な気分になりつつも、常磐線はまともに動きそうも無く、タクシーに乗って二千円余分に払うのも業腹だということで、バスでつくばセンターに移動、そこで食事をしてからTX&野田線という現実的な解を選択。デパートの無駄に高いとんかつ屋で定食食ってきましたよ。こんなはずじゃなかったのになあ。JR東の運用能力の低さにほとほとあきれつつ、SFMを読む春の夜。

この千葉県内の列車遅れまくりの状況の中、ちゃんとストライキをやってくださった動労千葉のやつらは全員地獄に堕ちればいいと思う。 < やつあたり

『蟲師』7巻を読む。大きな話がたちあがりそうな空気に驚いた。「悪い予兆だと思うか?」を本気で動かしたら、何十巻という話になりかねないんだが。どうすんですかね。淡幽再登場は嬉しいことだ。ところで。アニメ化された(る)エピソードを再チェックしてみたら、
 1巻 [_1]緑の座/[_3]柔らかい角/[_4]枕小路/[_2]瞼の光/[_5]旅をする沼
 2巻 [11]やまねむる/[20]筆の海/[_6]露を吸う群/[_7]雨がくる虹がたつ/[21]綿帽子
 3巻 [23]錆の鳴く聲/[_8]海境より/[_9]重い実/[10]硯に棲む白/[12]眇の魚
 4巻 [17]虚繭取り/[13]一夜橋/[15]春と嘯く/[14]籠のなか/[26]草を踏む音
 5巻 [22]沖つ宮/[25]眼福眼禍/[18]山抱く衣/[24]篝野行/[16]暁の蛇
 6巻 [19]天辺の糸/[__]囀る貝/[__]夜を撫でる手/[__]雪の下/[__]野末の宴
 7巻 [__]花惑い/[__]鏡が淵/[__]雷の袂/[__]棘のみち(前編)/[__]棘のみち(後編)
結局、6巻第1話まで抜けなく全部なのだね。じゃあ8巻が出ると余りが14話分になるから、そこでまたアニメ化してくれたりしないものか。

「よみがえる空」#10を観る。クリスマス間近。「ジム・トンプソンとラファティをあわせたような」キルゴア・トラウトの小説の翻訳ゲラを読み耽っていたヒロインは、メールチェックに来た社長とともに帰ることに。「この時期は嫌になる」と呟く社長、社は年末決算なのだ。
 翌日、社長とともに取次ぎの倉庫をみにいったヒロインは、大量の返本を断裁すると聞かされ、哀しい気持ちに。ポップを作る、フェアを打つなど少しでも売る方法を提案してみるが、ことごとく否定される。さいごに徹夜作業で作った古本屋用のリストも、「ゾッキをだすと噂になったら信用が無くなる」と叱られて。
 えーと、このアニメは、航空自衛隊のレスキューの話じゃ……。このエピソードを、どうメインのストーリーにからめるのか注目していきたい。

3月18日
胃カメラを飲んできた。カメラが咽を通っていくのは辛いながらも、自分の体が有機機械であることが実感できて楽しかった。ただ、いつまでも咽が痛いのはなんとかしてもらいたいところ。もう当分はやりたくない。なお撮像の結果は当初予想通り十二指腸潰瘍の治りかけでした。生検の結果が出るのは2週間後。

夕方から元ユタ。今日の参加者は、東茅子、林、添野知生、高橋良平、宮崎恵彦、柳下毅一郎(登場順、敬称略)。他で開催されるイベントの多さの割には集まったほうかな。主な話題は、ウィル・マッカーシーの・すごい・表紙、SFM6月号の海外YA特集、田中光展、マンガ表紙の是非が藪を踏む、『アグレッサー・シックス』を褒める人、異類ロマンスの新刊、版と刷、HMMに比べてSFMが子供っぽいのはなぜか、昔はどちらも大人っぽかった、大人の雑誌、ミステリマガジンの読者は暖炉の前でパイプをくゆらせている、マンハント、日本の文化はみな輸入物、最初に映画館で見た映画、「3丁目の夕日」、ニュージーランドに行く、昨今のニュージーランド映画界、DVDを買ってしまう、キャメロンの新作、ラングのDVD、昔の映画は面白い、ハヤカワ・ノヴェルズの「キキメ」はなにかなど。

3月19日
朝から「ゾイドジェネシス」のきめ細かさと「おねがいマイメロディ」のはじけっぷりに感動。「エウレカセブン」の印象が完全に消えてしまっていたよ。結構すごい設定を持ってきたのにねえ。ネタふりの手続き重要。「ボウケンジャー」はさくら姐さん大活躍でとても良かったと思うことです。「カブト」は安定。

と、そんなこんなを色々観た後、浅草に出て山本屋で味噌煮込み。「どっちの料理ショー」で名古屋めしが取り上げられた余波か行列ができていたり、相席になったひとがパートのおばちゃんと喧嘩を始めていたたまれない気分になったり色々あったけど、久しぶりに親子煮込みご飯付きを喰えたのは嬉しいことでしたよ。そして、山本屋の麺は固すぎるという思いも新たに。栄地下のうどん屋が出す味噌煮込みのほうが好きだな。

浅草をしばらくうろつき、浅草寺のおみくじに敗北感を味わったりした後、岩波ホールで川本喜八「死者の書」を観る。というか、聞きながら寝たというか。人形の演技自体はすばらしいと思うのだけど、いかんせん全体のつくりが眠すぎる。これをしっかりと見るには、こちらの信仰心が足りません。

「死者の書」には敗北したが、ブックパワーワンダーRBで念願の「THE SF COMICS」(SFマガジン増刊)を手に入れたので対神保町の戦績は引き分け。いや、内容的にはどうでもいいしデータも全部メモしてあるんで必要ないっちゃ必要ないんだけど、コンプリートのためにはあると無いとで大違いで。これでSFMの欠けは創刊号、Hi!7-11号、13号の7冊。創刊号は、1-3号の合本版を持ってるし、7-11号は名大SF研の部室に入れる約束の奴を隠匿してるんで、本来的な欠けは13号だけだ。ああ、どこかに落ちてないかな、Hi!13号。読みたいとは、微塵も思わないけど。

さて神保町戦線も集結したので、寒さと強風に打ち勝って帰宅できるルートを検討。常磐線を信用する気になれなかったので、馬喰横山まわりで、浅草からTXという案を選択し、ついでなので神谷バーでちょいとひっかけて帰宅。常磐線は案の定、遅れまくりだったようでわりと勝利した気分。

3月20日
[間歇日記]2006年3月19日 (日) 選ばれし者の話。いまのヒーローと昔のヒーローはそんなに違うだろうか。

コメント欄でも突っ込まれているが、たとえばZXまでの10人ライダーで自らの意思で改造されたのは、ライダーマン、ストロンガー、スーパー1の3人くらい。あとの7人は、別に改造されたいと思っていたわけじゃないのに「選ばれた」。

兜甲児はヒーローメカ開発者の息子、剣鉄也はパイロットになるべく育てられたエリート、デューク・フリードはヒーローメカの唯一のパイロットたる王子。さて「選んで」ヒーローになったのは誰?

彼らとシンジくんの違いは、「ヒーローという運命」を与えられた時に受け入れたか拒絶したかくらいじゃないのか。「ヒーローが選ばれた者である」というのは、別に現代に特殊なものではなく、普遍的なものなんじゃないかと思う今日この頃だ。

そもそも元エントリ言うところの
おれがカッコいいと思うのは、“己を選ぶ者”だ。選ぼうとするやつが神であろうが権力者であろうがなんであろうが、そいつらの選択基準をどこ吹く風と撥ね退けて、常に己を選ぼうとするやつである。
という基準にカブトの天道総司はぴたり合うような。

NEKOMISO+で知った「京風スパゲッティー 先斗入る」。「京風」で「スパゲッティー」という語感のミスマッチがナイス過ぎ。これがありなら、名古屋風ラザニアだろうが、博多風トルティーヤだろうが、なんでもありだよな。

3月21日
早川書房様より『コラプシウム』&『火星航路SOS』いただきました。ありがとうございます。『火星航路SOS』はまた『コラプシウム』とは対照的に「宇宙だ。終わり」な表紙で、ふたつならべるとなかなか趣深いです。

河出(というか奇コレ)な空気と昔懐かしい創元文庫SFマーク表紙の空気がまじりあう『地球の静止する日』表紙と並べるとさらに趣が。

3月22日
WebZapいろいろ。
メキシ娘
1 :メキシ娘 :2006/03/17(金) 21:35:13.76 ID:ROoZ6SXi0
だ、だからぁ何度も言わせないでよ!
べ、別にあんたのために勝ったんじゃないんだって!

・・・・ただ、あんたがもう一度
韓国に全力でぶつかっていくところが
ちょっと見たかっただけ・・・。


スウィート・ウォーター演説
ここに至って私は役所が今後、絶対に権限争議を繰り返さないようにすべきだと確信したのである!!

それが経産省を庁に落とす作戦の真の目的である!!

これによって霞ヶ関の戦争の源である経産省に居続ける人々を粛正する!!

諸君!自らの道を拓くため、難民のための行政を手に入れるためにあと一息、諸君らの力を私に貸していただきたい!


ラテン語格言集リスト
洋書を読むときなど、ふつうに便利そう。via 有里さんのMM/memo & 愛・蔵太さんのはてな日記

ツンデレ喫茶
そんな中、男性諸君の「キャラもいいけどリアルツンデレに会いたい」という声に応え
そんな需要存在するのか。

「アカギ」#25「殺意の誘惑」を観る。「駆けめぐる鷲巣の脳内物質」はステキフレーズに過ぎると思うことだ。「イーピン…、イーピン…、殺す…、殺す…」から、牌を投げながら駄々をこねる鷲巣様にいたるまでのAパートは完璧としか言いようが無い。

3月23日
一昨日の晩からはじめたHARAKIRI。レベル1、北条氏康という超ぬるいプレイということもあり、実質二晩で統一しました。えーと、ゲーム内で35年くらい。

三船徳川&源頼朝を相手に関東攻略戦をやっている最中に、元軍に長門を攻め落とされた時には呆然としたけど主力を中国方面にまわしつつ、敵主力を引き抜いてそのまま切腹申し付けたり、城防御力だけ高めて攻城戦で相手を疲弊させたりしていたら特に苦労も無くつぶせてしまった。被害も、長門・広島・神戸・出雲程度だったし。

最後は、源頼朝を本拠地・陸奥で踏み潰して終了。この手のゲームの常だけど終盤はルーチン。面白いのは九州統一から、西日本攻略までくらいだね。攻略のポイントは、引き抜き。魅力の高い大名ならかなりいける。金さえあればどんなに忠誠度が高くても引き抜ける。引き抜いた島左近で石田三成を攻めたり、平将門で平清盛を滅ぼしたりもリスクなし(引き抜くときは、抜いた相手が主敵なのでそうなりがち)。気をつけるべきは運の要素の強さ。格闘89の村上義清が46の石田三成に一騎打ちで押し出されたときには何が起きたかと思った。一騎討ちだけでなく、忍者戦闘も、通常戦闘もすべてにわたって偶然性が高いので、兵力マックスの天草四郎が、突撃してきた源義経に一撃で全滅させられたくらいでは動じない精神力が必要。

北条家は初期配置の武将がけっこう多いのだけど、残念ながら本人と忍者の早雲、鉄砲隊の松田憲秀以外はあまり役に立たなかった。主力は、平将門、天草四郎、真田幸村、村上義清、細川藤孝という外様組(とちゅうから前田利家、島左近も)。北条綱成が雑魚なのはどうにも納得がいかない。

それはそれとして。ペリーが出てないのが気になったので、統一寸前のセーブデータを無為に進めて出現を待ってみた。確かに圧倒的な兵力だが、待ってる間があまりに暇だったのでつい築城しまくったのが失敗の元。せっかく登場した米軍なのに城攻めのたびに勢力を失い東京・伊豆・山梨・日光とわずか4カ国落としただけで力尽きてしまった。ゲーム半ばで登場してくれないと、日本が滅ぶかもという緊迫感は味わえないらしい。

なお、ペリー掃討戦の最中に登場した本願寺軍は、伊勢を落としただけでぼろぼろになり、尾張はかろうじて落としたものの紀伊攻めには失敗。わずか2国で反撃を受けることになった。それに比べるとペリーのほうが明らかに上だ。

ま、南蛮鉄砲隊なぞ、北条早雲、真田幸村、平将門の北条家ニンジャ部隊の敵ではないけどな。

最近観たアニメとか。

「ノエイン」#23:シャングリラの主、ノエインが世界に絶望した原因が明らかに。って、自動車事故で友達と恋人が一度に死んだってだけですか?そら、個人のこととしては大変に不幸だとは思うけど、すべての平行世界をひとつにまとめるなんて大事のきっかけとしては、いささかその。ちっちゃいよ、ノエインさん。なんにせよ、ドラマとしてはそれなりに盛り上がって喜ばしいことです。あとは着地だけ。

「ドラえもん のび太の恐竜」:レンタルビデオ屋の会員になった記念で借りてきたもの。こんなんだったかなあ。どうやらまんが版の記憶とごっちゃになっていた模様。どこでもドアがつかえない理由の説明とか、旅の感覚とか、まんが版のほうが好きな部分が多く、つい比較してしまうのでいまいち楽しめませんでした。もったいないことだ。でも、これで2006版を観にいく準備はOKだね。そんな暇無いけど。

「特捜戦隊 デカレンジャー」#13 ハイヌーン・ドッグファイト&#14 プリーズ・ボス:ドラえもんのついでに借りてきたもの。実は観てなかったという。話に聞いていた通りすばらしいテンションだったが、脳内でつくられていたイメージにはかなわなかったか。特に#13。なんの前情報も無く観れていればなあ。膨らみすぎた妄想と比較しなければ、たいそう面白かったです。

3月24日
昨日はプレイリポート系だったので、一段抽象的なレベルでのHARAKIRI諸感。

爽快感の有る戦闘主体ゲームとしてよく出来ている。内政コマンドを「開発」ひとつにまとめ、他の総てのコマンドを他国の攻略にむすびつける方針が成功。コマンド回数制限も無く、ストレスの低いプレイ環境を実現している。HARAKIRIシステムや、武将名などのあざとい演出はあくまで装飾で、中心のゲームシステムはかなり練りこまれている。

ただ、そのシステムの一部はちょいと既視感が強い。戦闘前に一騎打ちを行い負けたほうが戦力の何割かを失う(エポック「三国志演義」)、攻城戦を抽象化し、強襲と兵糧攻めと内応の選択肢が有る(システムソフト「天下統一」)など、特に戦闘周りは見慣れたルールが多い。でもまあ、ウォーゲームはウォーゲームの上に作られるものなので、そこは非難したものでもないだろう。

偶然性はいささか強すぎるか。通常戦闘時にクリティカると完全兵力の部隊すら全滅しかねない、というのはいささかやりすぎとも思う。

一部、武将能力のレーティングには不満。むちゃくちゃと見せかけて、戦国武将に限ってはかなり渋いセレクションをしているので、パラメータももう少し気を使って欲しかった。ゲームバランスの問題もあるだろうが。

総じて、パッケージから受ける印象ほどのゲテモノではなく、手堅く作られた良作である。ずっと遊べる、とまでは言わないが、再三再四くらいのプレイには耐えられるのではないか。これ一作でも88ムックを買った甲斐はあったと思わせるゲームになっている。

3月25日
そろそろアンサンブル例会に向かおうかねという頃合になって、堀川(12)に呼び出されたので、上野パセラで名大SF研系カラオケ。「マジヤバ」「牙狼」「idea」「ボウケンジャー」「リュウケンドー」「clover」「たったひとつだけ」「夜鷹の夢」と歌ったんで(ひとの歌を横から合唱した分含む)わりと思い残すことは無い。

歌った後は、上野公園で軽く花見。上野公園は毎年早いけど、今年も予想以上に花盛りでした。HARAKIRI話で受けを取れたので満足。

ちょいとビールを飲んだところでアンサンブル例会の状況を探ってみたら、あまりにも人が集まらないので既に解散したとか。悪く思いつつも、それはそれとして酒菜家で飲み。カマがむちゃくちゃうまかったけど、あれはなんの魚だっけ。

そんな感じでほろ酔い気味に帰宅。さてぐてっと寝るかね。

3月26日
朝特撮。「リュウケンドー」#12:迫り来るジャークムーンの空中要塞。頼みの綱のリュウケンドーはいまだ変身できない。SHOTは反撃の作戦をたてるが、リュウガンオーひとりでは成功は望み薄。この絶体絶命の危機に、曙町のみなさんが立ち上がった!って、ええ?そこで町のみなさんがジェット戦闘機で迎撃しますか?ってかどこに戦闘機をしまってたよ。片脚出たままでも気にせず敵に向っていく御前様はステキすぎ。マシンガンでむなしい抵抗を試みながら、次のカラオケの話をする婦警さんたちもいい感じだ。せっかくここまで盛り上げたんだから、最後は新兵器の力ではなく戦術で勝って欲しかったな。

ボウケンジャー#6:モガリを倒す方法にしろ、桃黄の脱出法にしろ、気合でがんばれじゃなく戦略で解決してるのがすばらしい。なんつーか、マジレンと好対照な感じで。

昼過ぎに都内に出て「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」を観る。大作映画になっちゃうとどうかなと思ったら、予想以上にW&Gのままでした。良かった良かった。さすがにCG部分も増えて粘土の手触りみたいなところは減っているけど、それはまあしかたない。これなら許容範囲だろう。人形が表情豊かで、ガジェットがゆかいで、物語が楽しく、音楽が良かった。文句なく楽しい85分。ベストショットはグルミットの登場場面すべて、じゃ多すぎるから、フィリップとのドッグファイトかな。あとグルミットじゃないけど、美女を片手に月に吼える巨大なけだもの。

しかしいくらなんでもこの町の人たちは野菜が好きすぎる。

3月27日
解析の待ち時間に休み時間に(ええ休み時間ですとも)、特撮感想をいくつか読んでいて気になったこと。ボウケンジャー感想サイトで「「禍福はあざなえる縄の如し」の意味がわからなかった」というものが多かった(というかほとんどだった)のだけど、今はそんななのか。いや、メインターゲットのお子様層には難しいかもだけど、そこは親御さんのフォローが期待されてるわけだし、親御さんの層なら当然知ってる、……よね?

文章中にことわざ・故事成語を使うことについて、不安が募る今日この頃です。

「練馬大根ブラザーズ」最終話を観る。うんむ。大泉の放った刺客(ライオンの着ぐるみ)がひとりひとり個人名を特定できそうな名札をつけてるあたりは笑えたものの、全体としてどうにもすべった感じが。最終回単体では、失敗としかいえないなあ。シリーズ全体としてはなんとも惜しい出来。途中、面白かった回もあるのだが、その盛り上がりが長続きしなかった。ユキカ投入とストーリー路線が裏目に出た感。全12話と尺が足りなかったのが最大の敗因か。ユキカが14話、ストーリー路線開始が20話当たりならまた違っただろうし。素材は良かったのに、もったいない。

3月28日
mixiで性格分析村ができていたのでやってみる。結果は「内向- 感覚- 思考 -自然:行動性:実務家」。
主文:危険に直面しても、手際よく問題を解決する沈着冷静な実務家です。

解説:独立心が強く、人と打ち解けず、一見お高く止まっているように見えますが、実は大変冷静な実務家です。何事に対しても客観性を失わず、平常心を持ち、落ち着いています。危機に直面しても、手際良くテキパキと問題を解決。一人で忙しく立ち回るのは好きですが、計画を練り直したり、話し合いを重ねたりするのを極端に嫌います。工夫に富み、あらゆる機械や情報に詳しいです。
 非常に現実的で、自分で何でも決め、行動します。一人で働くか、ほんの数人の有能な人と働きたがります。人の手を借りずに、物事を解決するのが得意です。
 その一方で、一人でスリルを味わうことが好きなようです。
にはあまり納得していないが、
留意点:機械や情報には強いですが、人間関係には弱い傾向があります。ちょっとでも人間関係がもつれると、責任から逃れようとして人から反感を買ってしまうでしょう。また、プライバシーを大切にするあまり、身近で信頼する人にさえ、自分の本当の気持ちを明かさないようです。その一方で、意見を述べる際には率直で正直なので、もったいぶった見栄っ張りの人とは気が合いません。

アドバイス:他人を心の中に入らせようとしないため、人と深くつき合うことができません。もっと人間関係に気をつけて、人の注意を払うようにしましょう。そうすれば、人間関係をスムーズにでき、仕事をうまく進めることができます。
は、あまりに的確で笑ってしまったことである。

いろいろ最終回。

「落語天女おゆい」#12。落語と変身ヒロインのドッキングという頭のネジの緩んだ企画も今回で最終回。敵妖魔の罠にかかり力を奪われたヒロイン。しかし、それでもなお毅然とした態度を崩さず、妖魔の言葉にことごとく反駁、言霊の力で相手を追い詰めていく。形勢不利と見た妖魔は言葉ではなく力でねじ伏せようとするが、そこに死んだと思われたヒロインの仲間が登場。一気に妖魔を倒し、ヒロインたちはもとの時代へと帰っていく。ときどき不思議展開(ラストバトルだというのに、ヒロインたちと妖魔は議論するだけ、とか)はあるものの、概ねオーソドックスな作り。基本に忠実なんだけど、そうなってみると画面の安っぽさが目立ってしまうという。「普通」「基本に忠実」「正攻法」はリソースが潤沢な時にだけ許される方法なのだと。
 12話通して見た感想は、……こんなことに時間を使うんなら本でも読んでりゃ良かった。
#とてもひどくはないんだけど、それがまた。

「アカギ」#26。鷲巣戦中盤。アカギに圧倒された鷲巣は息も絶え絶え。誰もが終戦を予感したその時、アカギは鷲巣を次なる戦いに引きずり込むため、自らの血に灰をぶちまける。ついに“あの”「ざわざわ」が登場し戦いはいよいよこれから。って、そこで終わるのか。ジャンプ一〇週打ち切りもかくやというきっぱりとした終わり方。ここまでやられるといっそすがすがしい。

SFマガジン06年4月号は600号記念特大号。

神林長平「ジャムになった男」:《雪風》第三部。ロンバート大佐の立場から、『グッドラック』を振り返る。『雪風』『グッドラック』のネタばらしを大量に含んでいるためシリーズ前作を読んでないとまったくわからない&もったいないという、困った代物。「ロンバート大佐の考えるジャム」は興味深いが、静的な思考の面白さに流れ過ぎかも。次はフォス大尉あたりか。

森岡浩之「変転」:《星界の断章》の一篇。帝国首都を襲った反乱。あまりにも淡々とした記述で、アーヴ世界に思い入れの無い者には「ああ、そうですか」以外の感想を抱けない。

菅浩江「天つ風」:《博物館惑星・余話》。きれいにまとまった話ではあるが、こちらが博物館惑星という装置に飽きてきているので、どうにも。

北野勇作「カメリ、テレビに出る」:《カメリ》の一篇。また、世界の裂け目から真実が、思わせ振りに顔をのぞかせている。それは気になるんだけど、まとめて読まないと忘れてしまいそうだ。

野尻抱介「大風呂敷と蜘蛛の糸」:「成層圏に浮かぶ凧から小型ロケットを飛ばす」という実にシンプルな物語を、ここまで崇高に仕上げるとは。誰も見たことがない光景をリアリスティックに描く叙景の才と、登場人物の抱く静かな意思、それに地に足ついた奇想という野尻抱介の良い所がすべてつまった名短篇。ただただ、その先を目指すヒロインの姿がまぶしい。

飛浩隆「クローゼット」:《廃園の天使》「ラギッド・ガール」の続篇。「数値海岸」の構造に関する部分は非常に興味深いし、ホラーとしてもじつにすばらしいのだが、このシリーズについてはもう一段高いところを期待したくなってしまう。望みすぎだとは思うが、「続篇だなあ」という部分を越えた、単体としての魅力がもうちょっとあれば。

コニー・ウィリス「ひいらぎ飾ろう@クリスマス」:クリスマス屋の女性を主人公としたラブコメディ。ウィリスのユーモアが良いほうに機能した小品。悪役を押し付けられた男の描写のぞんざいさは気になる。

R・A・ラファティ「1873年のテレビドラマ」:タイトル通り。十九世紀に書かれていたテレビドラマのシナリオが重なり合っていくあたりはそれなりに面白いが、ラファティ作品としては既視感のある風景でもある。

テリー・ビッスン「オールモスト・ホーム」:少年の想像力が古い競走場の建物をとびたたせる。やさしく、せつない少年物。ふつうに良い話。

ジョージ・R・R・マーティン「グラス・フラワー」:肉体をかけたゲームが行われる惑星にやってきた伝説の男。全体に漂うゴシック風味がすばらしい。ただ、アイデアが類似して、精度の面で圧倒的に上回る飛作品が同じ号に載ったのは不運。

グレッグ・イーガン「プランク・ダイヴ」:イーガン版「空にふれた少女」withブラックホール。なんでも物語の骨格に還元して賢しらに語る人物に思いっきり冷や水をあびせ、ディティールの重要さを語る部分が非常に小気味良い。時空構造についての考察が、物語の要請にみごとにマッチしているのはさすが。

連載では、過去の記述を連載中に訂正してまでくだらない地口を追加する田中啓文「罪火大戦ジャン・ゴーレ」に業の深さを感じた。小説以外では、日本SF評論賞の講評と、受賞作、横道仁志「『鳥姫伝』評論 断絶に架かる一本の橋」が掲載。受賞作は確かにすばらしい力作であり示唆的な部分も多かったが、「西洋」と「ヘブライズム」と「キリスト教」と「ローマ=カトリック」の使い分けにいまひとつ得心がいかなかったので、今回は絶賛まではできない。同型の論を別作品に適用した場合にどうなるか読んでみたい。

3月29日
K氏の読む価値なし日記クラシック「死神博士の島とその他短編たち」についてのメモが面白かった。大学のSF講義のまとめだそうな。メタフィクショナルな関係を図示したものは読解の助けになりそう。「「Other Stories」とはなにか」をめぐる議論が特に面白い。

久しぶりに近所のYSに寄ったら、ダイボウケンの合体ガシャがもう出ていてちょっと驚いた。でも、ゴーゴーマリンの側面に思いっきりでかいタイヤがあるのはどうなんだろう。
 驚いたといえば、聖闘士聖衣神話のシリーズでヒドラ市がでていたのにもびっくり。ユニコーン邪武がでているのは知っていたが、まさか市まで。この調子ならマイナーな白銀も出るかな。
 なお、いちばん驚いたのは1/1ケロロ軍曹が4体もならんでいたこと。そらリリースされたのは知ってたけど。箱に入ったままでも、とんでもないインパクト。

「ノエイン」最終話を観る。時空が消えそうになったけどみんなの活躍でなんとかなりました。前半の期待より話が小さくなっちゃったかなあ。着地としてはそこそこきれいなんだけど。あ、ユウとカラスが半端に混ざるのは気になる粗。ともにノエインに飲み込まれた時点で融合したとかなら、それでいいんだけど、その辺の説明描写が足りないような。光の巨人となって怪獣をなぎたおすアトリはすてきでした。
 序盤の超絶アクションと奇妙な画がすごすぎて期待が膨らみまくったので、終盤がそれに耐えられなかった感はあり。それでも、こんな複雑な話をなんとかまとめきったのは立派というべきだろう。全体としてはちゃんと面白かったし。

「よみがえる空」最終話を観る。ほんとに地味だなあ。主人公の葛藤が解決されないままってのは予想外。出版社パートも最後のほうまででてこないんで、先週分で投げっぱなしかとはらはらしましたさ。そしてそんなにいろいろ解決してないのに、最後にはちゃんとまとまった感覚が残るというおそろしさ。『ライ麦畑』と野球のキャッチャーをかけたのがポイントか。 < ちがう
全篇通して、地に足のついた良作でした。

3月30日
昨日の楽天・オリックス戦で吉井が勝利投手となり、NPBの現存12球団すべてから勝ち星を挙げた投手となった。なるほど、それはすごい。すごいけど、「「全球団勝利」を達成したのは野村収、古賀正明、武田一浩、門倉健に次いで5人目」と言われるといささか納得がいかないところが。
 吉井は(門倉も)近鉄に勝ってない。さらに吉井のヤクルト戦と、門倉の楽天戦は交流試合だし、セ・パそれぞれ2球団(以上)に在籍することでしか達成できなかった武田以前の記録とならべるのはいささかアンフェアな気がする。

さて。それはともかく。↑を書いていて気づいたのだけど、(大阪)近鉄バファローズ相手に公式戦で勝利したことのある投手は「13球団から勝ち星を挙げた投手」になれるわけだな。誰か候補はいるだろうか。工藤は楽天戦で勝利しているから、讀賣以外に移籍すれば候補者ですね。 < 移籍はありえないだろう

ジュンク堂の特盛トークに行くため休みをとったので、その前にちょいとジョン・ハウ展@カナダ大使館へ。なんだかんだで出発が遅れ到着が16時30分になってしまったので、ゆっくり見られないかなと思ったのだけどなんの問題もなし。それなりにちゃんと観てかかった時間は20分でしたさ。こんなにこじんまりとしたものだったのか。
 面白かったのは、ゲーム系の展示。指輪のボードゲームで描いたカード用カラーイラストがけっこうあったのだけど、これがみんな小さいので展示会として変な感じになっている。飛び出す絵本や、黒き乗り手のフィギュアも面白かったけど、とにかく量が少ないので物足りなさは否めず。無料の展示会に文句をつけると罰があたりそうですが、有料でもいいからもっと観たい。指輪の画は、映画のスチルも並べると印象がましたんじゃないかな。

ジョン・ハウ展を観た後、池袋に移動して大森望&青山南トークショーを聴く。序盤は手探りな感じだったけど、途中から青山南の容赦無さが炸裂。野口幸夫の人生について執拗に迫る様は圧巻でした。後半は、特盛を教材とした青山先生の翻訳講座(やや誇張あり)。ひらくかとじるか、ヴァかバか、ナカグロはあるかないかなどについて真剣な討議がかわされた。都筑道夫が漢数字の表記に拘った(年を必ず千九百八十四年のように書いた)エピソードなど、興味深い話題もいくつか。そんなこと気にしたこと無かったよ。
 トーク後の打上げ宴会では、Haskell本のエピグラフに感心したり、アニメのひとのアニメ評を聞いたり。内輪に偏った場所にいすぎたかもと、少し反省。野口幸夫の伝記を柳下毅一郎が書くことになったという話(大森望と青山南の間でだけ確定)はだれかが詳しく書くに違いない。

3月31日
昨日の東北楽天・檻戦。11安打で無得点は、リーグ記録まであと1本だったらしい。惜しい。2回の、安打、四球、四球で無得点とか、3回の3連打で無得点とかすてきすぎ。3回は、スコア上のアウトがひとつしかないんだけど、走塁死なんだろうな。実力が足りないところで、小手先の技を使っても仕方がない気が。が。が。今年はまだ、田尾監督でモラルを高めつつ、「基礎を学ぶ準備」をすべきだったんでは。

などと言っていたらわが横浜も帰宅時点で2-10のボロ負けペース。ま、開幕の大輔はそんなものさ。しかしタイガース・スワローズ戦でいきなり木田が投げてたのは驚きましたね。そういや日本に戻ってきてたんだっけか。

などと言ってる間にさらに2点入ってんでやんの。わはははは。8安打2点じゃ楽天を笑えないなあ。

と言ってる間に中日が9回同点から岩瀬を投入して失点。短期的にも長期的にも最悪の展開。落合はリカバーできるんだろうか。

というわけで楽しい楽しいセ・リーグ開幕の一日でした。

名字分布図鑑を観る。ある名字が日本国内にどのように分布しているかをまとめた地図。現在、上位500までの名字に対応している。世帯数ベースだと、三大都市圏など単に人口の多い地域が上に来てしまうので、面白いのは密度のほうか。たとえば「林」は、岐阜南部に特に多いことがわかる。「千葉」姓は千葉県よりむしろ東北に多いというのは意外。千葉氏の本拠地は下総北西部なのにどういうこったろ。

いろいろ最終回。

「ソルティ レイ」3話まとめて。こ、このまとまりの悪さはなに。せっかく直前までそれなりに盛り上がっていたのに、最後の詰めでぐだぐだに。どう見ても1話余ったとしか思えません。そこまでの事業部長のキャラなら、ロイにソルティとローズを選択させるなんて無駄なことしないだろう。ローズの改心も説得力なし。これじゃシルビアさんとセリカさんがうかばれない。きれいに盛り上がって終わる材料は揃ってただけに、たいそう残念。

「黒猫」。微妙に時間順を入れ替えた演出は逆効果だと思うが、まあこんなもんだろうなというレベルできれいに終わっていた。ラストの余韻も適切。ラストバトルだというのにあからさまに枚数足りないのはさすがにどうかと思わなくも無いけど、問い詰めるのはかわいそうだろう。

「牙狼」。こんななのか……。いやまあ、いままでの物語の出来からすればこんなもんだろうとは思うし、回転するわっかの上での戦いは絵的に面白くはあったけど、でもなあ。芝居の溜めがなさすぎ。もっと、かっこよくできたはずなのに。に。に。たいへん、もったいないことです。金色の鎧をもうちょっと壊すとかさ。
 続篇に色目を使って終わったのも印象が悪く。良かったのは、巨大ホラー・メシアの小ぶりな胸くらい?

現時点での3月終了分最終回ベスト3は、
  1. 「蟲師」#20「筆の海」(1話完結なので、他と同列に論じるのは卑怯だけど)
  2. 「アカギ」#26(「アカギの戦いはまだまだ続く」落ちながら、鷲巣様がステキすぎ)
  3. 「よみがえる空」#12(徹底的に地味だが上手い)
だろうか。「舞乙」は#24の件があるので保留中。

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