過去の雑記 06年 4月

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4月 1日
セイザーX。今シーズンは現代地球側戦力がでてこないと思ってたのに、まさかひそかに海底軍艦を開発していたとは。東宝のやることは侮れない。ドリルアングラーと轟天号の正面からのドリル対決は、さすがの迫力でした。しかし、マーカライトファープの大群まで出てきたのはどうかと思う。そんなものがあるなら、いままでに使っておけよ。こんな流れだったので、最後にでてきた怪獣の中身はぜったいメカゴジラだと思ったのに。ライゼロスとはなあ。ケンライザーとグレートライオの共闘は超燃え。

という夢を見た(アップロード時点では思いっきり時期外れのエイプリルフールネタ)。

おおたさんとかタカアキラさんとか主催の花見に行く。柏ビックカメラには持っていこうと思っていたラク(トルコの蒸留酒)が無かったので、前から飲んで見たいと思っていたアクアヴィット(北欧の蒸留酒)とアイリッシュ・ミスト(アイルランドのリキュール)を選択。アクアヴィットは、消毒薬っぽい臭いが独特のいかにも「蒸留酒!」という感じの味。アンチョビとか味のきついつまみにあいそうだ。アイリッシュ・ミストは蜂蜜入りだけあって、甘くて飲みやすい。度数は高いので注意しないとやばそう。

さて。そんな酒を抱えてきて、自らその多くを消費したりなんてことをしていたので、花見の席のことはあまりにも覚えていない。ほそいさんやVさんとHARAKIRI話でもりあがったのと、VさんにCDをお借りしたくらいか。あと某さとうさんのツインテール。

宴会をひけたあとは、二子玉川で2次会だったのだがどうやらつくなり寝てしまった模様。起きたらすっかり食事がおわってました。でも雑炊とうどんすきはたべた。起き上がってからは、主にコミ通の話とか。

帰り道、急に気持ち悪くなり上野でしばらく座っていたりというのは秘密。ろくにつまみも食べず蒸留酒をストレートで飲み続けて平気なほど若くはないということですね。反省しよう。

元ユタ例会も盛り上がっていたようなので、行けなかったのは残念なのだけど、この体調では絶対迷惑かけたし行かずに正解だ。花見2次会で面倒みていただいた方々、すみませんでした。

4月 2日
チェコアニメ映画祭2006 Aプログラムを観る。@新宿 K's cinema。人形/オブジェクトアニメの印象が強いチェコアニメだが、カートゥーン/レリーフアニメもあるんだよという今回の映画祭。監督よりも美術を中心にまとめられているのも特徴、と、ここまでチラシの引き写し。 パンフレット代わりに売っていた『メッセージ・フロム・チェコアート』にはなぜかチェコビールのページが。ビールもアートなのか。居酒屋に12時間いて32杯ビールを飲んだ話は印象深い。

映画の帰りに新宿YSにて「QVO VADIS?」と「まんがで読む!平成17年版防衛白書」を購入。後者はなぜYSに置いてあったのだろう。中身は、情報量の多い部分になると急にたどたどしくなるあたりも含め、正しく学習マンガでした。

さらにLumine 1のBook 1stで、向井淳『入門Haskell』を購入。現在、頭50ページほど読んだところ。「ま、Haskell入門を読むプログラミング初心者なんていないよね」という態度がたいへんに微笑ましい。

4月 3日
アニメ・特撮をまとめて。

「ガイキング」#16:「ヒーロー側のひとりと敵女幹部が呉越同舟」というありがちなエピソードで、展開も基本に忠実なのだけど、今回の決めのはずの「サポートメカ3体と合体したガイキング」のフォルムがあまりにもやっつけでどうしようかと。いくらデザイン的に可能でも、結果どうなるかを考えてからだね。

「リュウケンドー」#13:泥棒を追う途中、頭をぶつけてタイムスリップしてしまった主人公。まだひとりで戦っていた頃のリュウガンオーこと不動のおっさんにつかまってしまった彼は、自分が怪しいものではないと証明するため、いままでの戦いを語り始める。なぜか、タイムスリップという設定での総集編。
魔弾戦記リュウガンオーのOPやアイキャッチの扱いが脇役の悲哀を感じさせます。ウソOPの盛り上がりが最高潮に達したところで、「ほんとはこれだから」と決め台詞をリュウケンドーに奪われた場面では笑い死ぬかと。不動のおっさんがかわいそうすぎる。先週、キーに頼るパワーアップを反省したばかりのはずの主人公が、「おれはこんなにパワーアップキーを持ってるもんね」と自慢するのはどうかと思うけどな。

「エウレカセブン」#49,50:上二つと比べるとだいぶ落ちるなあ。 < それは言いすぎ
絵も音楽も上質だし、場面場面はそれなりに盛り上がっていたけれど、結果がこれじゃあなぁという気分は拭えず。なんといいますか、金にあかせて戦力を集めた割にはぱっとしなかった堀内巨人を見るような印象が。いろいろともったいないことだ。

4月 4日
こんど名古屋というか蒲郡に、トヨタをはじめとする地元財界の出資による全寮制の中高一貫エリート教育高ができるのだけど、どうやらこれがすごいらしい
エリート教育をするための施設というよりは、収容所にしかみえません。トヨタが中高一貫校を作ると聞いたときには「われらが母校に強力なライバルが」と思ったけど、これはさすがに敵じゃない気がするね。精神を病む子が出ないことを祈るばかり。

横浜・中日1回戦を観る。岩瀬からの2ランで8対8の同点となり、いきなり原稿なんて書いてる暇はなくなってしまった。どうしよう。しかし、九回裏2点差無死1塁の場面で「金城に一発が出ても意味がありません」はないだろう。 > アナウンサー

それで同点だっつーの。

なお結果は引き分けでした。3イニングも投げることになったクルーンが心配。

4月 5日
サンクスのけんちん汁で朝食。けんちん汁にキャベツが入るというのは、東国では一般的なことなんでしょうか。

昨日は視聴可能な範囲で11の新番組(※MX、CTCを2重に数えている場合あり)があったけどひとつも観なかった。なんて意志の強いことだろう。いや野球終わったら体力尽きて寝てただけなんだけどね。今日も11の新番組がある模様だが、強い意思で見ないぞ。って、しまったハルヒ(MX)があるのか。

赤兜の記事で、キムジナーだと思い込んでいた妖怪が、じつはキジムナーだと知りたいそう驚く。そうだったのか。しかしいまさらそんな指摘をされても、間違えて憶えてしまってるものはそう簡単に治らないだろうなあ。エレコーゼをエコレーゼだと思い込んでたのは、いまだに尾を引いてるし。

昨日からピロリ菌根絶用の抗生剤を飲んでるためか、体力が落ち気味。体力が落ちてるってのは実体でなく、さんざん「下痢とか味覚障害の副作用が出るけどいいですね」と脅されたことによるプラシーボ効果のような気がしなくも無いけどな。

今日は、本の山の奥からブックガイド原稿用の本を掘り出したことでノルマ達成としたい。

4月 6日
「涼宮ハルヒの憂鬱」#1をやっと観た。

なるほど、これは話題にもなるよなあ。作中作を第1話に持ってくるのはアニメ版「げんしけん」でもやってたけど、全話まるまる、しかも素人映像風味ってのは生半可な勇気でできるこっちゃない。話も原作で書かれていた通りだし、ちゃんと本編のありかた(基礎設定と方向性)も説明してるし。スタッフGJ。

これを、原作未読で観たときに自分がどう思うか激しく気になるんだけど、いまさら試しようがないのが残念。愕然とすることだけは確かだろうなあ。すばらしい第1話だった。

ところで、やはりキョンは客観的に描かれるのだね。アニメだから仕方が無いことだと思いつつ、一人称であることが重要な作品なので、ずっとキョンカメラで描いてくれればという期待もあったのだがががが。< 無理

公式サイトもいいかんじで大概だ。

4月 7日
You Tubeにあがっている今季アニメOP/EDのまとめがあったのでいくつか観てみる。「いぬかみっ!」のOPは、オーソドックスな魔物ハンター物かと思っていたら、後半急に女子の大群が出てきたのでよくわからなくなった。十数人並んでつぶてを打っていたのはなにかのギャグか。「ひぐらしのく頃に 鬼隠し編」のOP、EDは好み。

アニメ自体も観る。

「錬金3級 まじかる?ぽか〜ん」#1:すごいや。登場人物みんな恐ろしいまでのポンコツぶり。超絶のゆるさ。OPの作品カラーを思いっきり無視した耽美さと、EDの電波っぷりもみごと。これは良い仕事だ。録画してまで観る気はしないけど、深夜にぼーっとかけっぱなしにするには最適。
手下が狼女に吸血鬼に人造人間ってのはともかく、主人公のデザインがまんま、えん魔くんというのはいいのか本当に。

「ウィッチ・ブレイド」#1:ほぼ予想の範囲内。驚きもなく失望も(一部声の演技以外は)なく。ヒロインの娘は、6歳にしてはいくらなんでもしっかりしすぎ。8歳か9歳くらいで良かったんじゃ。

スーザン・プライス『500年のトンネル』(創元推理文庫)。平行世界の16世紀にタイム(?)トンネルを開いて、リゾート開発だの資源採取だのしようと思っていたら、現地人が暴れ出して大変なことにという話(だいぶ違う)。16世紀のイングランド・スコットランド国境付近に住む無法者氏族の描写は歴史小説もかくやというリアルさでたいへん面白いのだが、ヒロインのやることなすこと的外れな色ボケバカ女で読んでいて実に不快。ロマンスじゃなければ、せめてこいつがでてこなければ文句無いのに。< 作品の根幹を否定しても

4月 8日
息抜きに近所の書店に寄ったら、なにやら聞き覚えのある声が。

玄田哲章だ。

くだらないダジャレや、バットマンの声真似(というか本人というか)も交えつつ、よくわからないキャンペーンをしている。どこから聞こえてくるのかとあたりを見回してみると、鉄人28号の腕を模したあやしげな風船がある。たちばな出版の「ラーメンの鉄人28号」キャンペーンだった。

1000円分買うと非売品のカップラーメンがもらえると言われても、並んでいる本が只でも欲しくないものばかりではどうにも。いやそもそも、そんなカップラーメンいらないが。しかし、ちょっとは仕事選んだらどうか。 > 玄田哲章

4月 9日
朝っぱらからリュウケンドーに起こされた(※朝7:15に、目覚まし代わりにテレビがつくのだな)ので少々Webサーフ。

「Elastic: ファッションをめぐる4つの文化圏のお話」を起点にたどりついた「Elastic: 丸井系とは」が面白かった。僕にはトリビアルとしか思えない差異の話が延々とつづき、よくもまあこんな瑣末な違いを区別してられるなぁと感心するばかりなのだけど、きっとこれはぼくら(あえて「ら」)がウォルドロップとビッスンの作風の違いを滔々と語るようなものなのだろう。あるジャンルに詳しくなれば解像度があがってみえるというのは当然なんだけど、ふだん「服は服」としか認識してないんで、呪文にしかみえないものに詳しい説明がついていると不思議な気分に。

「立喰師列伝」を観るにはどうすべきかを検討するうちに、TXを使うと定時退社で20:10に渋谷に着くことがわかった。新宿、池袋も同じ。これなら平日の飲み会もばっちりだな。そんなわけで、みなさんお気軽にお誘いいただきたい。

ジョン・トウェルヴ・ホークス『トラヴェラー』を読む。パッケージの割りに面白かった。トラヴェラーとは、意識を異次元に飛ばしこの世界の外を眺められる人たちのこと。彼らは教祖や革命家として停滞した社会に新風を吹き込むが、それゆえに権力者からは忌み嫌われ、常に弾圧を受けてきた。かっては権力に対抗する力を持った彼らも、インターネットで結ばれたデータベース&監視カメラ網の力を駆使する安定と秩序を信奉する集団タビュラの前に絶滅寸前。トラヴェラーの命を守ることを使命とするハーレクィンのひとりマヤは、地上最後のトラヴェラーを守るためアメリカに赴く。
設定から展開から、もうまるっきりラノベ。世界を裏から支配する集団と戦うのが戦闘ヒロインというんだから、そうとしか考えられない。適切なイラストをつけて文庫シリーズにしたらそこそこいけるんじゃなかろうか。少なくとも、「『ダ・ヴィンチ・コード』のチームがはなつ最新超大作」なんて売り方よりも向いてんじゃないすかね。

4月10日
なにかの拍子にめがねをゆがめてしまい、1日不自由な思いをする。一応、かけてはいられるんだけど視界が歪んでとても気色悪くなるという。軽い吐き気を憶えつ視野を確保するか、ぼやけた世界に甘んじるかで葛藤しつつ定時までを過ごし、急いで帰って眼鏡屋へ。こんなに定時であがってるとあとでしわ寄せが来るんだがなぁ。

直してもらっためがねはちょいと癖が変わって微妙にしっくり来ない感。でも、左右で焦点が違う感覚はなくなったので、慣れれば大丈夫だろう。買い換えるべきなのはわかってるから、その意見は効きません。

 ご存知のとおり僕は偏狭な人間なので、なんでもないことが癇に障ることがある。ひとが「じゅうふく」というのを聞いては心の内で訂正し、JRで「危ないですから」というアナウンスが流れるたびに(これも心の内で)罵倒するという。いや、どちらも「誤りでない」ことは知ってるんですよ。
 そんな「どうでもいいのに気になる言葉」のひとつが「ますよん」「ですよん」という語尾。なぜ、「ますよ」「ですよ」ではいけないのか。会話で実際に「ん」をつけるとでもいうのか。実際にそんな喋り方をする奴を見たことがあるのか。これだけふつうに目につくからには一般に受け入れられてるのだろうし、何か効果があると信じられているのだろうけれど、僕には醜い言葉としか思えないのだった。のだった。この語尾をみるたびに「馬鹿じぇねえのか」と思う自分を止められないのココロ。

定時で帰ったついでに高橋葉介『夢幻紳士 【逢魔篇】』(早川書房)を購入。幻想篇からの続きは、料亭に居座り呑みつづける夢幻のもとを毎度妖怪が訪れる横着な妖怪ハンターもの。いや、艶っぽくてようござんした。手の目の薄い胸板とか。「猫又」から使い始めた版画も、良い効果をあげてます。特に「冥途」。

4月11日
MM/memo経由で知った、風呂いっぱいのトマトスープでメガドライブを動かしている図

街ひとつ分のみかんを買い占めて作ったみかん電池ならタイムマシンを動かせるという話もあるので(cf. 山本弘のTTシナリオ)ゲームくらい動かせて当然だけどな! ウィル・マッカーシイ『コラプシウム』(ハヤカワ文庫SF)読了。魔法が使えるマッカンドルー教授の話。あるいはトルル対クラパウチュス。

『アグレッサー・シックス』でみせた変な設定センスはそのままに、万人受けする(まあ、前作よりは)話にしあげてます。3中篇からなる連作の形に分節したのが良かったのか。しかし「人類は王を奉戴するようにできている」から「世界最後の君主国トンガの女王が太陽系全体の女王になる」ってのは、なかなかでてくるアイデアじゃない。

プログラム次第でなんにでも変化するウェルストーンと、原料となる元素さえあればなんでも作ることが出来るファックスが便利すぎで、いわゆるハードSFを期待すると微妙に外れるかも。重力が関係するところの周りはハードSFっぽいけど。なお、案の定衝撃を与えまくったあの表紙は意外に妥当でした。ちゃんとモノクルの子供捜査局長(美少女)が出てくるしな(※紺のセーラー服はでてこない)。
 B級はB級として、年度ベストでベスト10の下位を争っても驚かないくらいには面白かった。

女王の名がタムラ=タマトラ・ルトゥイなんで、「日系?」と思いトンガ王家の現状を調べてみたがふつうにポリネシア系っぽい。現王家はトゥポウ朝。太平洋戦争では、イギリス保護領として日本と戦ったみたい。

4月12日
殊能日記
世界には三人の有名な伯爵がいる。
 ドラキュラ伯爵、モンテ・クリスト伯爵、そしてカウント・ベイシーである。
という言葉を読み愕然。なにを言うのか。もちろん最後の一人はカウント伯爵に決まっている。

ブロッケン伯爵でも可。

ちょっと落ち着いたんでBGV代わりにアニメをいくつか。

「吉永さんちのガーゴイル」#2:ご近所の騒動系。ほのぼのと楽しい。ガーゴイルの芝居はもっさりしすぎかな。録画してまでは、またがんばって起きてまでは観ないでいいや。

「ひぐらしのなく頃に」#2:おお、ちゃんとサイコな感じでこわいぞ。でももういいや。OP、EDはたいへんにすばらしい。

「夢使い」#1:OPだけ。本編は現在録画中。OPは画と歌がいまいちあってない印象。もっと陽気なガチャガチャした曲でいいのに。

4月13日
「Faith/stay knight」のレビューというものをみつけて驚く。うわぁ「Fate/stay night」のエロパクリですか。再現性がどうこうとか、内容がどうこうというのはリンク先参照でいいとして。まさか原作(というかパクリ元というか)エロゲの実写エロDVDが登場するとはなあ。エロゲ→アニメ→エロDVDか。形としては、一般アニメ→エロDVDよりも必然性のある展開なのに、むしろ歪んでるように思えるのはなぜだろう。

「BLACK LAGOON」#1を観る。をを、感動的なまでにまんがから受けるイメージのままだ。ラムの匂いも、硝煙の臭いも、レヴィの尻のまるさも。全13話だと"Das Wieder Erstehen Des Adlers"あたりまでっすかね。

「夢使い」#1も観る。こっちはちょっと。原作『夢使い』の要素を(橘、茶川以外)ひととおり紹介してるのはいいんだけど、なんかこうあまりにもパイロット版くさく。童遊斎おもちゃ店の商品をまめに描いたり、努力はうかがえるんだが。画面といまいちあってないOPもどうかと思ったけど、素人のカラオケとしか思えないEDに比べればなんの問題もなく。ってーか、EDはちょっといくらなんでも。

4月14日
「平成18年度 あしや人形感謝祭」臨時WEBサイトなるものを見る。岡湊神社というところで行われる人形納めの神事らしいけど、なぜ「即売会の開始時刻につきまして」なんて項目がありますか?

答:『ローゼン メイデン』が公式キャラだから。

巴が巫女なポスターとか、「あしや人形感謝祭 チラシのうら企画 〜撒きますか 撒きませんか〜」とか、「 ※翠星石が本件で電話をしたりすることはありません」とか、全体にやりすぎ感が漂っていてグッドです。

らぜぽんげりおん。よくできてるなあ。

4月15日
セイザーXのカンフーハッスルねたに呆然とした後、洗濯とか布団干しとか、クリーニングとか。冬物を半分クリーニングに出したら肌寒くて耐えられないという卑劣な罠が。

午後から遊びに来たいでさんと、日本最大のワニの在庫を誇るペットショップを見物したり、ルンビニでカレーを食いながら密談したりするうちにタッキーが来たので、部屋でだらだらと。ゲームをやろうと言っていたわりに、ハルヒ#0を観たり、メビウス#2の後半を観たり、BLOOD+を見たりするだけだったのはご愛嬌。

夕方、かでなすで泡盛を飲もうと思ったら、3時間先までいっぱいで入れず。しかたがないのでコクリコでビール。スピットファイア一杯で酔いかけるとは落ちたものだ。

適当に呑んだところで、夜も遅いというのに元ユタに移動。今日の参加者は、英保桐夏、英保時央、井手聡司、SF人妻、大森望、小浜徹也、さいとうよしこ、才野茂、添野知生、ダイジマン、タカアキラ ウ、高橋良平、林、東茅子、三村美衣、宮崎恵彦、柳下毅一郎、山本和人(あいうえお順、敬称略)。

僕が到着した後で聞いた話題は、W-ZERO3、ビンロウギャルのガシャ、24を早送りで観る、《ダークタワー》をどうするか、少年漫画グランドスラム、少女漫画グランドスラムをどう定義するか、早川&エンターブレイン編集部事情、投稿作品の傾向、持込への対応、復刊ホークムーン、昭和ガメラの面白さ、最近の特撮など。

その前は、どうぶつの森、ロシア語訳日本SFアンソロジー『ゴルディアスの結び目』、紀田順一郎の新刊に載ってたある本の書影に帯が付いていて大層驚いたんだけど題名が思い出せない良平さん、SFセミナーなどの話題があった模様。

トキオ社長はいまGAROにはまっているそうです。大人だなあ。

4月16日
昨日の元ユタでは、少女誌版のn大誌とはなにかというのをいろいろと検討してたのだが、その流れでn大ヤング誌というのがでた。ヤングマガジン、ヤングジャンプ、ヤングサンデー、ヤングチャンピオン、ヤングキング、ヤングガンガン(笑)スピリッツ、アフタヌーン、バンチあたりをどうするかが問題か。

他にはジャンプ完全制覇(週刊少年ジャンプ、月刊少年ジャンプ、ヤングジャンプ、スーパージャンプ、ウルトラジャンプ、ビジネスジャンプ)とか。そんな漫画家はいないだろうと思ったら、mixiで教えてもらったところによると本宮ひろ志がウルジャン以外の5誌制覇だとか。惜しい。

ヲタ誌(少年向け向け)完全制覇というのはどうか。えーと、ウルトラジャンプ、サンデーGX、マガジンZ、チャンピオンRED、ヤングキングアワーズ、ガンガン(ガンガンファンタジー)、少年A(ガンダムA、特撮A)、ドラゴンエイジ、電撃大王(電撃コミック ガオ)、コミックビーム、シリウス、えーと、えーと。

日曜朝のアニメとか特撮とか。

ボウケンジャーは、風のシズカがどんどん味のあるキャラになってきている感。伏線の使い方もちゃんとしてるし、敵勢力同士の絡ませ方もうまい。新メカもそれなりに必然性のある使い方。すべてにわたって手堅い良作の空気が。これは、子供に受けないフラグのような……。次回予告によるとサージェスの暗黒面も描かれそうで、大人としては期待大。
 ところで、いつのまにこんなおもちゃが。なんか、AICのアニメのようだ。それなりに似合っているあたりが、また。

マイメロは、白山を封印(同じ音符しか出ないので一度に使えない)する手際に感心。ただ、メロママ、ウサミミ仮面の後にフラット君だとキャラが弱すぎか。

昼からは吉祥寺でチェコアニメ映画祭のCプログラム。かなり寝てしまったので詳細は後日の再挑戦時に。発作的に買った長編版『のび太の恐竜』だの、新城カズマのラノベ本新書だのを読みつつ帰宅し、かでなすで沖縄めし。ヒラヤーチーもラフテーも美味かった。次は魚を食おう。

『のび太の恐竜』は、アニメ版よりマンガ版のほうが細部が丁寧で面白いと再確認したことです。

4月17日
2次裏経由で、最近ちょっと話題の金田朋子のコピペ集にたどりついた。
金朋「ガチャピンってあれだよね?黄色の方だよね?」
ちょっそそれはいくらなんでも。声優の人たちはもうちょっと露出を抑えるのも戦略ではないか。

と思ったが、 金田朋子語録2
金朋「1900年、徳川家康が大阪に小田原城を建てた」
をみて、ここまで行くと別に露出してもいいという気がしてきた。ちよちゃんはすごいなあ。

以前クリップした味っ子飯サイトのblog版に、トマトみそ汁リベンジの話題が。ついに美味い味っ子みそ汁ができた模様。フライ対決の完全再現もやってます。しかし、全部で何カロリーあるんだ、これ。

mixiのひとさまの日記を発端に翻訳SFは何冊あるのかが気になった。文庫SFが1500ちょい。創元がざっと700。銀背が300強、サンリオが200。海外SFノヴェルズがざくっと100と見積もると、これで2800。重複を除きつつ他の叢書を入れれば、概ね3000になるだろうか。
この数なら邦訳SF全リストって作れそうだよなあ。量的にはameqさんのリストのサブセットに過ぎないんだし。それで考課表をやれば、多数決でない平均評価が……。 < だれが3000も採点するというのか

でもこれは読みきれる量なんだろうか。

いま、多く見積もって月に5冊の翻訳SF新刊(ローダンなど含む)が出てるから、月10冊ペース(新刊5冊、旧作5冊)で読めば600ヶ月、50年ちょいですべての翻訳SFを読み終えることができそう。ちょっとかかりすぎだな。

月20冊なら200ヶ月、17年弱。まったく不可能というわけではない数字だね。誰か挑戦してみないか。

4月18日
アニメとか特撮とか。

ガイキング:プロイストの正体が明らかに、ってそうくるのか。さすがはガイキング、われわれの予想の斜め左(決して斜め上ではない)だぜ。44のひとのキャラは、方向性としてはありだけど、いまのところ実装が嫌なやつ過ぎ。もうちょいこなれてきてくれないと辛い。

リュウケンドー:こっちのいやなやつな新キャラはわりといい味を出してます。10ポンド紙幣のつかみから、ヒースの花言葉を経て母親の思い出に持っていくあたりの流れはなかなか。花屋も久しぶりに機能したな。リュウジンオーのアクション、特にデルタシャドウとの合体は正直かっこいいとは言いかねるんだけど、それはまあこの作品全体の造型に言えることで……。ところで、ジャークムーンはもう再登場しないの?

桜蘭高校ホスト部:おお、なんか面白いぞ。コメディとして非常にしっかりしてるよ。油断すると観るアニメに加えてしまいそうだから、強い心で観ないようにしよう。

67 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:05/01/20 15:13:10 Jne8gkkQ0

 真偽のほどは分からないが、その昔聞いた話で、大戦中にドイツ軍の捕虜収容所に居たフランス兵たちのあるグループが、長引く捕虜生活の苛立ちから来る仲間内の喧嘩や悲嘆を紛らわすために、皆で脳内共同ガールフレンド(?)を作った話を思い出した。

 ・・・そのグループが収容されてた雑居房のバラック、その隅に置かれた一つの席は、13歳の可愛らしい少女がいつも座っている指定席だった。(という、皆のイメージ)

 彼らグループの中で、喧嘩や口論など紳士らしからぬ振る舞いに及んだ者は誰であろうと、その席にいる少女に頭を下げ、皆に聞こえる声で非礼を詫びなければならない。着替えの時は、見苦しい姿を彼女に見せぬように、その席の前に目隠しの布を吊り、食事の時は、皆の分を分け合って彼女の為に一膳をこしらえ、予め決められた彼女の「誕生日」やクリスマスには、各自がささやかな手作りのプレゼントを用意し、歌でお祝いをする。

 ・・・最初は慰みのゲームのようなものだったのが、皆があまり熱心になると、監視のドイツ軍までもが、彼らが本当に少女を一人かくまっているものと勘違いして、彼らの雑居房を天井裏まで家捜しするという珍事まで起こった。

 だが、厳しい捕虜生活の中で、他の捕虜たちが衰弱して病死したり発狂や自殺したりする中、そのグループは全員が正気を保って生き延び、戦後に揃って故国の土を踏んだという。
という文章をみて、それはどこの西川魯介かと思ってたんですが。実は「高校生のための文章読本」というシリーズのひとつにあった話と知ってびっくり仰天。実話ってのはあなどれないことだ。

4月19日
グリュフォンの卵&楽園への疾走をお送りいただいた。早川書房様、東京創元社様(順不同)ありがとうございます。

マイクル・スワンウィック『グリュフォンの卵』(ハヤカワ文庫SF)
 表題作ほか10編収録の日本オリジナル編集短篇集。うち新訳は5篇というサービスのよさ。雑誌からの再録分もほとんど内容を覚えてないのでお得です(って、それはどうか)。いかにも岩郷重力という表紙(イラスト:瀬戸羽方)なので『コラプシウム』で引いた向きも安心。スタイルが先にたつタイプという印象があるけど、まとめて読むとどんなもんですかね(読んだ結果(5/16):予想通り)。

J・G・バラード『楽園への疾走』(東京創元社・海外文学セレクション)
「ごく普通の環境保護運動のはずだった。だが、南の島でなにかが少しずつ狂いはじめる……」ってんで、『殺す』『コカイン・ナイト』『スーパー・カンヌ』の路線ですね。この路線だと読んでる間は楽しいんだけど、過去の作品との違いは何かを探すのがたいへ……。いやいいんですけどね。なにかすごく新しいところがあるといいなあ(読んだ結果(5/16):かなり違った。近作の中ではかなり面白い)。

4月20日
日々是魚を蹴る経由で、サンセットゲームズのプロジェクト100。ゲーム版復刊ドットコムみたいなものと思ってよろしいか。このプレオーダー速報がすごいわけです。

EONの「クァークス」!(手持ち生物をどんどんステキ進化させていくゲーム)

SPIの「帝国の興亡」!(フランク王国からビザンツ帝国の終焉まで700年をシミュレートする)

そして、エポック「ザ・黒幕 日本支配」!!

出るわけないよなあというタイトルもちらほらあるけど、ぜひとも出てほしいタイトルが一杯。むむ、頼み込んだらKings and Thingsを旧パッケージでなんてのも可能だろうか。ぜひとも、ツンドラ戦隊エスキモー付きで!

BLACK LAGOON#2と夢使い#2を観た。 BLACK LAGOON#2は、ちょっと間延びしてるかなあ。#1とあわせて35分、CMなどなど入れるなら今回Aパートまでが適正なんだろう。とはいえ、上流の滝がたてる水煙の画はすばらしかったんで、これはこれでこれはこれだ。

夢使い#2は橘さん登場回。がんばってはいるんだけどね。もう次はいいや。

さて、ここまでの新番組で視聴継続予定は
錬金3級まじかる?ぽか〜ん火曜25:30千葉テレビ
ウィッチブレイド金曜26:25TBS
ウルトラマンメビウス土曜17:30TBS
BLACK LAGOON土曜26:35千葉テレビ
RAY THE ANIMATION日曜19:00ファミリー劇場
おねがいマイメロディくるくるシャッフル!日曜9:30テレビ東京
涼宮ハルヒの憂鬱日曜24:00千葉テレビ
としよう。

前期からの視聴継続分が8本だから計15本。まだ多いな。カブト、韋駄天BT、ガイキング、Fateあたりは切るべきか。RAYは、頭の悪い設定と、悪びれることないまんまの演出がすばらしいのでしばらく観る予定。飽きるのも早そうだけどな。カブトはもう飽きた。

今シーズンの総合力ベストは、観た範囲では「桜蘭高校ホスト部」なんですがジャンル的に趣味じゃないんで対象外。

4月21日
rubyの作図系を覚えるのが面倒だからといって、世界地図も、衛星視野の魚眼図もすべてgnuplotで作図するのはやりすぎではないかと思わぬでもない今日この頃。だって楽なんだもの。ああ、wgnuplotの日本語処理まわり(特にlabelとtitle)がもうちょい楽になったらなあ。

10年後の職業占いをやってみた。結果は、
10年後のあなたの職業は 神様です。

【解説】
10年後、失業中のあなたは求人雑誌で神様募集の記事を見つけます。半信半疑で問い合わせてみると意外なことに本物の神様でした。神様いわく「もう疲れたから誰かに神様の仕事を代わってもらいたい」とのこと。あなたは書類審査と面接に合格し晴れて神様となることができます。がんばってくださいね。
立派な神様になれるようがんばっていきたい。

4月22日
ウィッチブレイド#3を診る。なるほど、これはアメコミ原作のスピードグラファーだな(ぽん)。というわけで敵(というかモンスター)がユーフォリアにしかみえません。能登はよくなってきたか。戦闘モードは予想よりはるかにマシでした。最後に電子レンジ男が生きていたのはなんの伏線だろう。

セイザーXを観る。アド、異空間から脱出する。危機の演出がむちゃくちゃうまい。30分をどう盛り上げるかということに関しては、右に出るものがいない感。次回は、中休みか。

韋駄天BTを観る。バトルトーナメントと名を変えてまだ7話だというのにトーナメントが決着。なんのためのタイトル変更か。狐影の妹を救出まではふつうの展開なのだけど、その後のバトルで翔がみせた技がすごかった。高速道路の下面を走るって。重力はどう働いているのか説明してみろと。すばらしいまでの韋駄天クォリティ。しかし、狐影の戦い方は正々堂々と卑怯の区別が付けづらいなあ。

と、だらだらアニメだの特撮だのを観た後、こまごまと片づけをして3時半頃からアンサンブル例会参加。話題は『コラプシウム』とか、LOCUSのオクティヴィア・バトラー追悼号とか、ジャック・ウィリアムスンのすごい長篇とか。『ストーン・ヘンジ・ゲイト』の落ちはちょっと思いつかない。本屋に寄った後、SFセミナースタッフ組と合流し、南池袋のトルコ料理屋でトルコ飯。予想通りラクを呑みすぎた。唐沢なをき『犬ガンダム』ほか、買い込んだ漫画等の話はまたいずれ。

4月23日
ウルトラマン・メビウスを観る。これは、超人と科特隊との連携がテーマなのだな。「こいつらなんのためにいるんだろう」という疑問がでないのは良いことだけど、「どんな突出した人材も周りを支える普通の人がいないと働けないんだよ」テーマと読んでしまうと(きっと誤読だけどさ)ちょっと嫌な感じかも。
もう少しというところでブースト装置のタイマーが切れるというギャグはもう飽きたので、次回からはいらない。

いつのまにかA列車がこんなことに。するってーとあれか。萌えキャラ秘書エージェントがついてくるスーパー大戦略とか、ユニットが全部擬少女化したARCHONとか、萌えキャラ住民が街の声を届けるシムシティとか、時代はそういう風に流れているのか。Wizが学園物になるご時世だしなあ。

チェコアニメ映画祭2006 Bプログラムを観る。@新宿 K's cinema。
シュチュパーネクの『おじいさんは40人』のインパクトにすべてもっていかれた感はあるが、パヴラートヴァーもいかにもアートアニメという感じで良かった。『永遠に…』の嫌さはなかなか得がたいもの。DVDが出たら多分買う。

さらに押井守『立喰師列伝』も観た。
 本人が撮ってるんだから当たり前だが、あまりにも原作のまんまで大笑い。ナレーションの大半が記憶どおりだよ。でも、字で読むのとは別の味わいがあったのでこれはこれでOK。ライブメーションも最初は違和感があったがすぐに慣れた。総じて面白かったと思う。細かいネタを鑑賞するにはDVDでゆっくり観るほうが向くのかもしれないが、ときおり響く轟音は映画館で無いと味わえない。映画館で質感を楽しみ、部屋でゆっくり細部を楽しむというのがあるべき姿だろう。
 山寺宏一のナレーションはさすがの名人芸。千葉繁でなくちゃという意見はわかるが、それだと100分は長すぎる気が。役の幅からしても山ちゃんで適任だったのではなかろうか。総じて大満足なのだが、月見の銀二の「景色」が充分に映らなかったのだけは残念。先に投じた卵に熱い出汁をかけまわすことで浮かぶ景色を、月にかかった群雲をスクリーンで観てみたかった。

4月24日
今日時点でのセントラル・リーグ ペナント状況はこんな感じ。
1讀賣 15-4-1(.789)109得 71失 .286 3.17
2中日 9- 5-1(.643) 58得 67失 .250 3.70
3阪神 8- 9-1(.471) 83得 60失 .280 2.90
4東京 7-10-0(.412) 64得 77失 .258 4.17
5横浜 6-11-2(.353) 99得115失 .257 5.95
6広島 6-12-1(.333) 62得 85失 .235 4.00
 讀賣は圧倒的。打率1位、防御率2位、得失点+38は立派という他ない。チーム状態は最高といって良いだろう。原の采配もいまのところ問題ない様子。不安は連敗したときの対応くらいか。
 中日は打撃陣が今ひとつなチーム打率5位。序盤、岩瀬の不調もありやや出遅れたが、それでも讀賣とは負け数で1しか差がない。得失点-9で貯金4は落合野球の面目躍如。課題は井端・荒木の打撃と立浪を切るタイミング。
 阪神は打率2位、防御率1位、得失点+23となぜ借金があるのかまったく理解できない状態。どんな戦い方をしてんだ、岡田。
 東京ヤクルト・横浜・広島は上位3チームと実力差が出た形。チーム打率の割りに得点力が高くなっている横浜は、投手陣さえ立て直せばもう少しいけそうなのだが。横浜ファンの間では阿波野責任論がささやかれはじめているけど、さて。

NHKプレミアム10 「サイボーグの衝撃」を観た。事実の紹介中心だった前回の特番に対して、今回は状況解釈が中心でほとんど観るところなし。面白かったのは客の腕にICチップを埋め込むクラブくらいか。次をやるなら、もうちょっとネタをためてからにしろとあれほど言ったのに。 < 言ってない
 押井はぜんぜんだめでしたね。っつーか、攻殻のアイデアが押井のものであるかのように見せるのはまずいだろう。 > NHK

4月25日
先週末のリュウケンドーにでてきたSHOT本部の御厨博士。妙に存在感のある役者だなあと思っていたら、ムーンライダーズの白井良明だった模様。リュウケンドー感想を眺めていたら、ふだん特撮の話なんて絶対にしそうにない日記がいくつかひっかかっていた。なんとすばらしき異文化交流。

ふと先日のアンサンブル例会でのひとこまを思い出した。たまたまパフェとサンデーの注文が重なったので(なぜ両方メニューにあるのかは、喫茶店のポリシーの問題なのでここでは不問とする)、パフェとサンデーの違いは何かという話になった。

僕は、ごく自然な流れとして「サンデーは安息日にパフェ(※実は間違い;後段参照)をだせないので代わりに作ったメニュー」「パフェはパーフェクトの意味」と有名な俗説を紹介したのだがなぜか信用してもらえない。常識だと主張しても「作りが甘すぎる」などといわれてしまう始末。ふだんから誠実で通っている人間に何たる仕打ち。君たちはもっと人を信頼することを学ぶべきだ。

というわけでサンデーとパフェの語源(1,2,3)。

な?確かにサンデーの元がパフェではなくクリームソーダだったり、パフェの語源が英語の perfect ではなくフランス語の parfait だったりと細かな間違いはあるが本筋でははずしてない。これで、ぼくがいかに誠実かわかってもらえたはず。今後はもう少し信用してもらいたいものである。

で、なんでサンデーのつづりが sundae かって言うと、これをはじめた店主がデーン系で末尾の「y」を日常的につかってなかったからでですね……。< それが駄目だと

たしか愛蔵太さんのはてな日記経由で、神戦車T-72。T-72を神とあがめる2ch発(?)のパロディ宗教。たとえば「戦車創造」に曰く、
初めに、神は地に溝を創り給えり。
塹壕は混沌であって、兵が泥沼の中にあり、
神の霊が屍の山を動いていた。神は言われた。

「無限軌道あれ」

こうして、戦車があった。
なんというか、もう。すべてがすばらしすぎです。

神様つながりで、8Hz.info アメリカ軍をメシアと崇める宗教「ジョン・フラム・ムーブメント」とは。現代に生きるカーゴカルト。本当にあるんだなあ。

4月26日
某所で話題となったヴァンダーミアのファンタジー基本/包括図書リスト。包括リストの下から3番目「Yoshikawa, Eiji, Musashi」が話題になっていたので、他にもあるかと探してみた。

とりあえず、Luo Guanzhong, Romance of the Three Kingdoms (Moss Roberts Translation)はどうだろう。羅貫中『三国志演義』は、孔明が儀式魔法を使ったり、仙人が幻術を使ったりするからファンタジーで妥当か。Shih-Nai An -- Water Margin (also called Men of the Marshes)(施耐庵『水滸伝』)も微妙なところ。Wu Cheng’en -- Journey to the West(呉承恩『西遊記』)は正真正銘のファンタジーだね。

Xuequin, Cao, The Story of the Stone は、曹雪芹『紅楼夢』らしい。中国でいう四大奇書が揃った形。日本でいうところの四大奇書最後のひとつ『金瓶梅』(The Golden Lotus)は見当たらなかった。

「涼宮ハルヒの憂鬱」#4「涼宮ハルヒの退屈」を観る。なるほど、作中の時系列は変えずに放送順だけ入れ替えているの。難しいことをするなあ。アニメから入った人は、さもあたり前のようにいる古泉にとまどわないのか。原作では『憂鬱』刊行前に雑誌掲載された回らしいから、それはそれとして理解できるのだろうか。作品としては文句無く面白かった。BGMの遊び(野球シーンに「タッチ」のような曲)も良かったし、ハルヒがちゃんとストレートの握りをしているなど、画の丁寧さも○。

SFM06年5月号。西島大介&タカノ綾特集。ぼくはタカノ綾はそれほど興味が無く、西島大介はわりと積極的に嫌いなのでどうしようかと思ったが、予想よりだいぶ面白かった。特に大森望の距離を取ったインタビュー。SFMの読者層だと、西島大介タイプを嫌うひとも多そうだから、珍獣扱いする/されることで空気をニュートラルな方向に誘導する戦略は有効だろう。「ミミズ天使」連呼のおかげで『アトモスフィア』も読んでみたくなったし。買わないけど。

タカノ綾「火の星から飛んできたあの子たち」:故郷を捨て地上に暮らす少女。いまさらこのタイプの話を漫画で読んでもなあ。

特集外。

梶尾真治「約束の地」:新シリーズ《怨讐星域》の第1話。「太陽系最後の日」に地球に取り残された人々の物語。今のところ悲劇の予感漂う冒険小説で、初期作品のようなコミカルさはない。このテイストのまま凄絶な復讐譚に持っていったらすごいことになりそうだ。ただ連作の第1話としてはまったく話が終わってないのは難。これは連載の第1話の作りだろう。

田中哲弥「フォクシーガール」:悪の組織が生み出した狐に噛まれ、すべてのスーパーヒーローの力をさずかった少女の活躍を描く字で読む「アベノ橋魔法商店街」。うはははは、馬鹿だ。馬鹿がいる。田中哲弥ならもっと端整な話もかけそうな気もするが、これはこれで。

森奈津子「女神の箱庭」:異なる性の体系を持つ惑星。そこに暮らす少年の最後の恋。人工的な性の体系はわりと面白い。

連載については省略。小説以外では、鼎元亨「ナガサキ生まれのミュータント」がむちゃくちゃ面白かった。ペリー・ローダンに登場するミュータントの名前から、初期スタッフの一人が長崎の捕虜収容所にいたことを論証する。論の手続きが非常に丁寧で信頼が置けるし、その過程ででてくるエピソードも興味を引かれるものばかり。最終章の小説の形式を取ったパートなど感動的ですらある。第1回日本SF評論賞・選考委員特別賞も当然だ。この徹底した調査力、立論能力が次にどんな論を生み出すのか、期待が高まる。

4月27日
どこ経由だかすっかり忘れてしまったけど、ITmediaの記事 フィギュアの中にゲームがある――工画堂スタジオ新作「Dear Pianissimo」。幼女(妖精)型フィギュアにUSBメモリが仕込んであって、それがゲーム本体という仕様。えーと。えーと。

それはさすがにどうよ。

あ、でも専用コントローラ自体にゲームを仕込む(USB端子をふたつつけるか、USBハブを内蔵する)という方法もありってことだな。それはちょっといいかも。

4月28日
ひとつの電球を取り替えるのに何人のSFファンが必要か?

答:取り替えられない 参考:「ひとつの電球を取り替えるのに、何人の FreeBSD ハッカーが必要?」

GW 突入を記念して、渋谷シネクイントの押井守作品オールナイト「蘇る伝説の立喰師たち」に行ってきた。『立喰師列伝』公開記念企画で、押井作品に登場した立喰師たちの姿を年代順に追う企画。

すきやでハーブチーズ牛丼をかっこみ、シネクイントに着いたのは22:15頃。だれかひとりくらいは知合いがいるかと思ったが、劇場でヤットデタマンが観たいなんていう酔狂な人間は珍しい模様。とりあえず仕事で参加していた梶山さんにご挨拶。

しかし客層があまりにも、あれだ。前の日曜に『立喰師列伝』を観たときにはまわりじゅうサブカルカップルばかりだったのに、今日はどこもかしこもその筋の人々。かわされる会話までわかりやすく、その、オタ。ああ、この空気は馴染みがある。馴染みがあるけど、ここまで濃いとちょっと、その。前の回のトークショーが長引いてロビーに人があふれかえっていたときの空気は、よどみが目に見えるほどでした。< 言いすぎ

■ヤットデタマン#12 危うしジュジャクの曲芸
 三悪が立ち食い屋を口先で丸め込みただ食いしようとする。「立喰師」概念の原型提示。蕎麦屋は千葉繁。ゆで時間を計る「だるまさんがころんだ」もここで登場。
■逆転イッパツマン#14 太平洋無着陸 気球横断
 コスイネンが脱サラして立ち食い蕎麦屋になろうとするエピソード。「ケツネコロッケのお銀」登場。ただし店に来たムンムンのことをコスイネンが勝手に呼んだだけで実体はない。「月見のコスイネン」とともにコスイネンの妄想。豪さんまで牛丼を食ってるとは。

 どちらも、あまりにも懐かしく涙が出そうに。決まりギャグでは、客席からさかんに笑い声が上がった。ヤットデタマンは、悔しいことに基本シーケンスをだいぶ忘れていた。イッパツマンはメカ工場のイマイチさんとのやりとりが記憶にあるのだけど、毎回は入らないんだっけ?

■うる星やつら#87 さよならの季節
■うる星やつら#122 必殺!立ち食いウォーズ
 前者はうる星における「ケツネコロッケのお銀」初登場回。後者は立喰師が一堂に集っての大食いバトル。ここでの立喰師は、説教芸の片鱗は残すもののフードファイター的性格が強くなっている。

 なんといっても榊原良子のお銀さん。声の若さには驚くばかり。#87のOPが「ラムのラブソング」、#122のOPが「Dancing Star」だったのも不意をつかれた。この辺の曲って息が長かったのだな。

◎トークショー 押井守×千葉繁
 当初、対談相手は榊原良子の予定だったが急病のため千葉繁に。立喰師は、当事の無理矢理なスケジュールだからこそ許されたとか、メガネはフジテレビ側に嫌われていたとか、初期の1話だけメガネが千葉繁でない回があるなど。一時、千葉繁演じるキャラクターからアニメを作っているところがあったが、いまでは(演出家として対等の関係になったので)そんな蜜月時代は終わったという話が印象深い。

■紅い眼鏡
 「月見の銀二」登場。トークで押井守が何人生き残るかと言っていたが、その予言どおり見事に沈没した。午前三時に観る映画じゃないよなあ。でも天本英世とラストの兵頭まこは観たからよし。

■機動警察パトレイバー 新OVA#10 その名はアムネジア
 「冷やしタヌキの政」が更生した姿で登場。政が生き残った世界がパトレイバーなら、死んだ世界がケルベロス。このふたつの世界はひとりの立喰師の生死を境としたパラレルワールドなのだった。嘘だけど。

■御先祖様万万歳!#6 胡蝶之夢
 「哭きの犬丸」登場。ヤットデタマンとならび、今回最も立喰師的なエピソード。『立喰師列伝』で観たままともいう。

トークが終わったあたり、あるいは「紅い眼鏡」が終わったあたりで抜けようと思っていたのに、気づいたら最後まで付き合ってしまっていたよ。さすがに午前5時半にやっている立喰そばを探すだけの気合も無く、そのまま帰って寝た。

しかし渋谷の街はなぜ、早朝の5時半にTシャツ屋だのパスタ屋だのがやっているんだろう。

4月29日
アニメとか。

ウィッチブレイド:怪人電子レンジ男はじつは量産型だった!世界の手触りといい、画風といい、どんどんスピードグラファー度が増してます。違いは、こっちのほうがおっぱいが多いくらいか。敢えてこれを選ぶというほど突き抜けたところは無いけどふつうに面白いです。

セイザーX:セイザーX、温泉に行く。コメディとアクションを交互に描くパートがすばらしすぎ。異星人の芝居でみせる特撮ってもすごいよなあ。あとアクアルさんはツンデレにすぎるのではないか。

韋駄天BT:ついに揃ったゴールドエンブレムを牙舞にうばわれてしまった。翔たちは罠の張り巡らされたXタワーに乗り込む。優勝決定のお祭りで翔たちのお面がでまわっているのにくすくす笑っていたら、Xタワーの中には更なる罠が。なんで、タワーの防衛システムが無人のMTB群なのか。あやうくコーヒーふくとこだったよ。飲んでなかったけど。EDのMTBテクニック解説で、狐影の風刃カマイタチがただの360度ターンになっていたのも大笑い。違うから。

と、土曜午前のノルマをかたしたところで吉祥寺バウスシアターに出かけてチェコアニメ映画祭2006 Dプログラム。今回はミロスラフ・シュチェパーネクの個人特集。


平均点では今回の4プログラム中最高。シュワンクマイエル風抽象物に、トルンカ風民話人形アニメに、ポヤル得意のレリーフアニメとバランスも悪くない。反面突出した作品が無いのはネックか。ベストは『動物が好きな男』のぬけぬけとしたギャグと、『シューティング・ギャラリー』のブラックなユーモアとで迷うところ。犬だった頃の象たちのかわいさを取って前者としよう。

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