過去の雑記 06年 8月

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8月 1日
CATV工事のため「コヨーテ ラグタイムショー」を観損ねた。午前1時〜5時30分に工事という予告で、午前2時まではふつうに映っていたので、ひょっとして大丈夫かと思ったのだが。まさか2時ちょうど(放映10分前)から始まるとはなぁ。このところテンションが落ちてきていたから、切るきっかけと考える手もあるけどさ。それはそれとして、アニメとか特撮とか。

メビウス#17:せっかくのワンダバなのに盛り上がりに欠ける。どうも、各回のテーマと演出がかみ合ってない気が。次週ベムスターは気になるがもう諦めたほうが良いか。

ガイキング#31:先週から視聴再開。ガイキング・ザ・グレート登場。超兵器ヘッドを持つ魔竜、ドヴォルザークも笑ったが、グレートの豪快な戦いにはそれ以上に大笑い。デスパーサイトで敵を切断すると周りの岩山も崩れ落ちるってのは何のギャグか。

リュウケンドー#30:迷いを持つ者が閉じ込められる「迷いのトンネル」が今回の敵。予告どおり、いっちゃん・りっちゃんの婦警コンビ主役回で大変よく出来ていた。迷いが晴れるとトンネルから開放されるという設定が機能しまくり。「敵に会うために迷わなければならない主人公」なんてよく思いついたな。

ボウケンジャー#22:動物にされたメンバーを助けるため、さくら姐さんが奮闘。という話をやりたかったのだろうけど、救出作戦が「相手を倒す」だけというのはなんだか。もう少し作戦というものを。メカ戦もやっつけ感が強い。いまいち。

カブト#26:久々に。やっぱり、三輪ひとみはいいなあ。

と、そんなところで毎年見物に行っている江東区の花火大会へ。大いに曇っていたため花火の後の名残の煙がほとんど見えなかったのは残念至極。涼しいを通り越して肌寒いの一歩手前という気候も少々難。とはいえ、中洲でビールを呑みながら感じる音圧はやはりすばらしい。幼児は泣いていたけどな。

花火後は焼肉。相互の連絡なしに全机分の肉を注文する輩が大量発生(僕含む)したため、卓上の肉がえらいことに。よく食べきれたなあ。見せていただいたアラスカ写真と、原始時代が舞台のときにチョウセンアサガオをどう訳すかなどの話が印象深い。

トキオ社長が通う予定というレゴロボットの塾は非常に面白そう。ぜひともここで学んだ経験を生かして、立派なピタゴラ職人に。

8月 2日
読売・阪神の12回戦、9回表。4番・金本が出塁したあと、打席には5番・シーツ、ネクストバッターズサークルに代打予定の町田が立っていた。いや、移籍選手の多さがどうこうってのはいまさらだけど、3人連続同じチーム出身というのはいささか珍しいかな、と。

試合結果は上2チームが負け、中2チームが引き分けで、下2チームが勝ち、全体がちょっとだけ詰まった形。横浜は中日戦奇跡の連勝だが、読売も阪神に勝ったので最下位脱出はお預け。週末の直接対決が勝負。広島とのゲーム差も1.5まで来たので展開しだいでは4位の目もあり。勝利はうれしいのだが、ぼこぼこに打たれたのが山本昌というのは悲しいところ。立浪も代打で凡退してるし。

8月 3日
たしか/.j経由で知ったのだが、ポンキッキの初代OP&EDはCD化されてないらしい(関連情報)。えー。大好きなのに、あの歌。道理でいつまでたってもカラオケに入らないわけだ。
青い空、白い雲、どこまでどこまで続く?ぼくの夢は高く、雲を超えてゆくよ。
しかしEDの「カモメは空を」はほとんど記憶にないなあ。小学生の頃はポンキッキのOPを聞いたあたりで家を出ていたからか。

今日の早川さん
 貴重な休日なのでたまる一方の本を少しでも消化しようと朝から眠い目をこすりながらあれこれ手にとっては解説だけつまみ読み。しかしどれから読もうか迷っているうちにまたうたた寝してしまい気づいたらすでに夕方・・・という週末をこれまでに幾度過ごしたことか。
身に覚えがありすぎる……。

8月 4日
Yahoo経由で「仮面ライダー」シリーズ35周年! 『好きな仮面ライダーランキング』。70年代前半生まれにとっての「ぼくらのライダー」、スカイライダー&スーパー1はかけらも姿を見せず。30代の集計でも登場しないなんて、きっとこれは集計が悪いんだ。30代後半なんてじじい連中と、30代前半が一緒になったからこんなことに。同世代ならスーパー1だよな?な?
 いや、ぼくはライダーマンとXのほうが好きだけどさ。
#響鬼さん、意外と人気あるなあ。

↑の30代後半に対する発言は明らかに暴言なわけだけど、ヒーロー物の世代が違うな、という感覚はある。僕らにとって本当にリアルタイムのライダーは新仮面ライダー(スカイライダー)とスーパー1、ウルトラマンはザ・ウルトラマンと80なのだ。どちらも、なかったことにされがちな中途半端なライン。そんなわけで、ライダー&ウルトラマンへの深い愛はいまひとつ理解できないのだった。ライダーとウルトラの再放送があまりなかった(ような気がする)名古屋の特殊事情かもしれないけど。「僕らのヒーロー」はやはり東映戦隊ものだなあ。

 吉見が、読売打線をディロンの1発だけに抑えるといううそ臭い好投をみせ、ついに最下位脱出。めでたい。さあ、残り2戦もなんとかひとつは勝とう(などと、この時には思っていたのです;9月1日記)。
 中日は一昨日の山本昌、昨日の川上に続き、佐藤充がぼこぼこに。それでも、9回本塁打が出れば同点の場面をつくるのはすごい。しかし昨日からホームラン出すぎじゃね?

ダン・シモンズ『イリアム』(早川書房 海外SFノヴェルズ)をようやく読了。面白かった!!
 けれん味だけで作ったような名場面の嵐をおもいっきり堪能。話はなんにも終わってないけど、これはこれで十分満足だ。怒涛の終盤には「前篇の面白さ」が満ち溢れている。すばらしい。なんか『オリュンポス』が出なくてもいい、というか下手な落ちなら出ないほうが幸せかもというくらい気に入った。
 ふるまいがいちいちかわいい木星系ロボットパートも、きらびやかに彩られたトロイ戦争パートもどちらもすばらしいんだけど、ギリシャ神話の神々が出てくると安彦良和の画が浮かぶのがちょっとあれ。アポロンの台詞はぜんぶ鈴置洋孝の声で聞こえてましたさ。「ほざけ、人の子が!」

虹裏で知った赤旗日曜版に連載されている変身少女物「ミラクル♥ダイエッターMIYUKI」(主題歌/EDフラッシュ)。「乙女のハートがほしいなら/心の贅肉落としてらっしゃい!」だそうな。赤旗も高口里純もなにを考えているのか。

8月 5日
おそろしくいまさらな話題。どれくらいいまさらかというと、40年くらい。

asahi.comの「「サザエさんをさがして」首相の引き際 潔い進退に称賛集まる」という記事で、サザエさんのある4コマにでてきた人物が池田勇人をモデルにしていたことを知り、大いに驚いた。ただスキヤキを食べずに帰っただけだと思ってたのに。古い時事4コマは、説明がないとわからなくなることが多いね。

ところで、4コマ出自のアニメというのはどれくらいあるんだろう。非4コマ漫画のおまけにつくものは範囲外、時に4コマ以外もあるものは範囲内、3コマや8コマなどはありというくらいの基準でぱっと思いついたのは、 の5つ。その後、mixiで突っ込みを受けたり自分で思い出したりしたものが けっこうあるなあ。

ウェン・スペンサー『ティンカー』(ハヤカワ文庫SF)。早川7月分では最初に読み始めたのに読み終えるのは最後になってしまった。エルフの住む魔法の国に飛ばされたピッツバーグ。そこで育った天才美少女ティンカーが恋と冒険に大活躍。
 悪役が、東洋(極東の東洋)の意匠を借りてるのはいいのだが、多産、封建的と、社会イメージまで利用しているのはちょっと不快。われながら過敏な反応だとも思ったけどな。たぶん、悪意はないのだろう。
 ヒロインの行動に言い訳を与えるためあれな人扱いされた上に終盤忘れ去られる某キャラはかわいそうすぎる。

夕方から元ユタ。今日の参加者は、SF人妻、大森望、添野知生、高橋良平、林、宮崎恵彦、柳下毅一郎、山本和人。

僕の周囲での主な話題は、牛頭が落ち、ゲド戦記のどこがだめか、十分にだめでないところがだめ、ゲドの「父殺し」パートは正しいエクスプロイテーション、もうひとつの竜の映画はジュヴナイル、「インヴィジブル」続編(案)のすごい設定、超強行日程のインタビュー、マーク・ハミルのアメコミ研究家映画、最近のアニメ・特撮・プロ野球、「ゆれる」、謎の映画の正体は(たぶん、そんな映画はない)、『カズムシティ』はもう800ページ少なければ面白かった、『イリアム』は面白い、『三国志』のように各種『イリアス』が出れば読むのに、『ティンカー』設定の・すごい・願望充足、今年のベスト、《ダーク・タワー》に投票するなら全部読んでからにしていただきたい、《未来の文学》で次に出るのはなにか、《銀河ヒッチハイク・ガイド》完結、「もはや42だけじゃ足りないんだ」、エルンスト・ルビッチで一番面白いのは、ウーファ社のトーキーはあるか、ミシェル・ゴンドリーのビデオヘルツォークの新作宇宙SF映画クリス・カニンガムの新作、最近の日本映画で面白いものはあるか、洋画ベスト10の半分が埋まった、テレビ放映できない映画、DVDの値段、すべてを電子化したい、Winnysphereの夢、10年寝かせれば価値が出る、図書館の利用、子供にわかる落語/わからない落語など。

良平さんが紹介してくれたマーク・ハミル製作、脚本、監督、主演の擬似ドキュメンタリ"Comic Book - The Movie (2004)"はむちゃくちゃ面白そうだった。
 ファン出身のアメコミ研究家(マーク・ハミル)のところに訪れたハリウッドの面々。戦前からつづくアメコミ・ヒーロー映画化の顧問を頼まれた研究家は、ハリウッドの人々をアメコミ作家の息子やコミコンに参加したアメコミ界の重鎮などさまざまなひとびとに引き合わせるが、実はハリウッド側はヒーローを脇役として利用したかっただけで……。
 日本だと、仮面ライダー研究家が、ライダーを搾取しようとする資本家に一発ぶちかます映画を京本雅樹が撮るみたいなものか。あまりにマニアックなので劇場ではかからず、各地のコミック系コンベンションを巡業しているのだとか。

8月 6日
夏恒例の海行き。ピーカンの休日に鎌倉は無理すぎかとも思ったが、あまり早く起きたくないとか、帰りにどこか寄りたいとか諸条件を鑑みて妥協し、由比ガ浜へ。

いざ着いてみると、多くはあるが洒落にならないほどでもないという人出。むしろ海水浴らしいという感じだったのだが、なぜは海だけが異様に汚い。去年も同時期に来たけどこれほどひどくはなかったような。けっこう沖まで行ってもビニールごみが浮いているのはさすがにげんなり。うーむ、三浦半島にすべきだったか。陽光照りつけるなか食べたコロナビールと佐世保バーガーの味だけを思い出に、他のことは忘れよう。

海からあがった後、神宮球場で野球を見物。横浜の試合も関東だというのにわざわざヤクルト・中日戦を観にいったのは、天気もいいし野外で観たかったとか、読売に金を落としたくなかったとか、たぶん満席だと思ったとかいろいろあるけど、最大の理由は負けそうだと思ったから。 < 駄目すぎる

試合は大満足の展開。井端、福留の連打からウッズの犠牲フライという中日らしい得点に、リグスのうそくさいホームラン、荒木の弾丸ライナー、井端・荒木の6・4・3ダブルプレー、高津の熟練の技、中日得意の相手ミスからの集中打、平井の剛速球、岩瀬の完璧なリリーフと見るべきものはすべて見ることができた。あとは、代打古田くらい?

8月 8日
千葉は曇り程度の空だったが、紀伊半島方面に台風接近中ということで大きな傘を持ったまま飛び乗った夕方の新幹線。灰色の雲に隠れた富士や雨にけぶる大井川を眺めつつ「土砂降りの名古屋を大荷物抱えて歩くのは憂鬱だなあ」と思っていたら、豊橋を過ぎたあたりから急に晴れ渡り、名古屋では快晴の空が待っていた。歩きやすいのはありがたいが、この傘をどうしろと。

まあそれはそれとして、クリスタル広場でRと待ち合わせ。急速に再開発が進む名駅に比べると、栄地下街は時が止まったようだが、それでも少しずつは変化している模様。東山線近くのミルクスタンドが改装されていたのはびっくりした。

Rと落ち合ったあと山中に移動して、せらでコーチンを肴に原酒を飲む。うまい。何度も書いているが、ここのとりわさは絶品過ぎる。とり皮もうまい。最後はお茶漬けに未練を残しつつも、学生時代の思い出に敬意を表し吉野家で〆。

帰り道、最寄り駅からの最終のバスには間に合ったが、敢えて歩いて帰ることにする。肩を苛む荷物の重さも、中川運河に架かる橋に立つと急に気にならなくなった。運河の先に広がる名古屋港を見るたびに、帰ってきたのだと実感する。

そして実感しながらふと気づく。せらに傘を忘れきた。いや、だって雨降ってないんだもん。伊勢志摩には大雨洪水警報が出たってのに不思議なことだ。

傘のことはいまさら仕方がないので諦めて、前回の帰省からさらに寂しくなった地元商店街を抜け実家へ。着くなり姉2に押し付けられた姪2の算数の問題を解いたりしつつ、しばし近況報告。姪2は星新一を読み始めたらしい。良いことだ。

8月 9日
偏頭痛で寝ている姉3や、そのせいで水族館に連れて行ってもらえずふてくされる姪2と交流したりしながら、やや遅めの朝食というか昼食というかを食べる。将来の夢は科学者と言い張るような姪2もラブ&ベリーにはまっていたりはするようで、アルバムを数冊見せてもらった。カードだけだと、なんのゲームかさっぱりわからんなあ。

もうすぐ昼になろうかというあたりでやっと気力がたまったので墓参りに出かける。まずは、氏神様であるところの知立神社にお参り、しようと思ったら、子供が拝殿で遊んでいたのでお参りし損なう。どことも知れぬ子に手を合わせるのはちょっとなあ。しかたがないので併設の秋葉社でお参り。

しかし、あれだ。またもいろんなものがつぶれている。神社の南側なんてブロックごと無くなってマンション建設予定地に。鎮守の杜に日がささなくなるというのはまずくないか。

でも、なぜか喫茶店だけはつぶれていない。店名が変わった店はあるが、数はかわってないんじゃなかろうか。いまだにそんな需要があるのか。さすが名古屋の下町。

さらに驚いたことに小学校前の駄菓子屋もつぶれていなかった。店番のおばちゃんはさすがに僕らのときとは違う人だと思うんだけど。とりあえずチェリオの自販機(そんなものがまだあるか!)で100円のペットボトルサイダーを買う。学校横のペルー料理屋にも寄ってみたかったが、夕方まで開きそうに無いので一日乗車券を買って地下鉄の最寄り駅まで向かう。

金山乗換えで八事までだと思っていたのだが、来た電車は大曽根行きだった。名城線は環状線運行のみで、名港線は完全に支線になったと思っていたのだが、実は昔どおり「大曽根〜金山+名港線」と環状線が交互に運行しているらしい。そんなに不便になったわけじゃないのか。なんだ。

そんなわけで大曽根行きに乗ったわけだが今日の目的地は名大経由で八事なのだ。というわけで環状線への乗り換えのため上前津で下車。ついでに上前津の古本屋街を回ることにする。

 まずは三松堂。サンリオ&銀背は減ってしまったが映画関係を中心に相変わらず充実。新青年傑作選(?)もまだあった。青背や創元のめずらしめのタイトルもそれなりに。
 つづいて両海星堂、と思ったらこちらは休み。そういや水曜定休が多いんだった。奥のつたやはやっていたが、ここはそれほど面白くないので寄らず。
 勢いで亜希書房。地下の小汚い本屋なので無くなっていると思っていたのに驚いたことにまだあった。残念ながら休みだったけど。
 さらに驚いたことに、だるま食堂もまだあった。地下に降りる階段の「ここで小便しないでください」の張り紙もそのままだよ。ぜったい食欲なくなるよなあ。
 BOOKS WINGは、DVD・CD商品が増えていた。吾妻ひでおのムックでしばらく悩んだが、結局買わず。大直禰子神社にちょいとお参りして再び地下へ。上前津地下街は名古屋市のリサイクル事業の展示場になっていた。前はパソコンショップがあったりしたのだがなあ。

環状線右回りに乗り換え、名大へ。工学部の建屋が生意気にも新しくなっていた。北部生協もすっかりさまがわり。書店を冷やかそうと思っていたのに移転先を見つけられなかったよ。でも、学生会館と部室長屋だけはあいかわらず。部室長屋の建て直しの話が出たのって、僕の在学中ではなかったか。

SF研の部室に寄ろうかと思ったが鍵番号がわからなかったので、そのまま立ち去る。夏休みの真昼間だというのに誰も部室にいないとはけしからん。学生なら特に用もなく部室に行って、だらだら本を読むなりゲームをするなりすべきだろう。後輩教育がなってないですよ、博史さん(8)。

つづいて八事に行き、墓参り。見渡すかぎりに墓場が広がる八事霊園は僕の原風景のひとつだ。おかげで、どうも個々の寺の裏にちまちました墓場があるのがうさんくさく感じるのだよな。 小学生の頃と同じようにセミの鳴き声を聞きながら墓前に手を合わせ、霊園前の茶店でみたらし団子とラムネをいただいて駅に戻る。

この辺で、ちょっとインターネットカフェにでも入ろうかと思ったのだが、どうもそれらしい店が見当たらない。杁中の駅前もざっと眺めてみたがやはり見当たらなかった。しかたがないので、三洋堂とブックオフを覗いた後、いつのまにか出来ていた紅茶専門店で水出しアイスティを飲みながら課題図書を消化。夕方になった頃、二軒目の喫茶店(三洋堂横のコメダ)を出てせらに寄り昨日忘れた傘を引き取り、そのまま人人堂へ。

行ってみたつもりだったのだが、なにやらシャッターが降りていた。しまった定休日だったかと近づいてみると、なぜか一枚だけ開いている。入ってみればサンリオや講談社黒背がならぶいつも以上の品揃え。そこかしこに無造作に本が積み上がる荒れた店内をまわって3冊ほど購入し、店外に出てから看板を見てみたら店名が猫又がどうしたこうしたという物に変わっていた。どうやらオーナーが変わったらしい。新しい店の品揃えはかなり良いので繁盛するといいなと思うが、おどろおどろしい空気を出しているのだけはどうも。古書ワタナベを陰鬱にしたような雰囲気が。

川名から鶴舞線に乗った時点で午後5時過ぎ。ふいに海が見たくなったので、上前津で名港線直通に乗り換え名古屋港に。着くなり港に向かい、南極観測船「ふじ」や、遠く伊勢湾を眺めながらしばし佇む。海はいい。海は。

さて、あまり佇んでいるのもなんなので、適当なところでヴィレッジヴァンガードBAYへ。ここって、前は店のど真ん中に外車が置いてなかったっけ?別の店だったかな。昔懐かしい壜詰めコーラの自販機があったのでコーラを買って飲む。なんか一日中、なにかを飲んでたな。

帰宅すると、姪×3+甥と自作すごろくが待っていた。とりあえず先に飯を食わせてもらった後、家庭内すごろくに参加。似合わないとは言ってくれるな。それは自分が一番良くわかっている。しかし、自分の娘が作ったものとはいえ、残業して帰ってくるなり飯も食えずに手戻りトラップの多いすごろくにつき合わされていた義兄2はかわいそうだった。

姪1の噂話をいろいろ聞かされるうちにいい時間になったので自室に戻り『おもろ放談 SFバカばなし』を読みながら寝る。

今回の帰省でわかったこと

8月10日
昼過ぎに柏に戻り仕事。

ガイキングLODを観る。地上に飛ばされたダイヤたち。しかし、地上にも大空魔竜側の支援組織があった。支援組織の作った地上製ガイキングがプロトタイプゲッターっぽかったり、敵の決め技が超電磁スピンだったりと、無駄に力の入ったポイントが盛りだくさん。「誰でも写メが撮れる時代に隠蔽工作などできるわけがない」という台詞など細かいところも悪くない。しかし美形四天王はちょっとどうだろう。

書店で、ハバネロたんや、各種元素たん、各種衛星たんなど、ネットをさまよう擬人化された物どもを一堂に集めた本をみつけ驚く。『擬人化たん白書』って。何考えてんだ、アスペクト。

10テラバイトの憂鬱「夏の衛星擬人化展」によると、衛星たんについては「宇宙機構の審査を通っている」んだそうな。

mixiで「この手のものは『炭素太功記』の末裔」という説がでたが、さらに遡って、「古来日本では器物に魂が宿ると考えてきた。これを付喪神といい……」なんてやっちゃうのもいけそう。

鈴置洋孝が亡くなった。万丈先生やブライトさんら数々の名キャラクターに対する哀悼の念を送りつつふと思ったのだけど、これで「大歌劇。」(《未来放浪ガルディーン》イメージアルバム)でコロナ一行(下記参照)を演じたうち、4人まで早死にしたことになるのだな。なんか憑いていたのか。

8月11日
今日の名言。
俺ルールを淡々と解説するのはよく見かける。なぜこの銘柄のタバコしか吸わないかということについて蘊蓄語るのがハードボイルドで、なぜこのグッズを買わないかということについて蘊蓄語るのがオタクハードボイルド。
ARTIFACT@ハテナ系; 「君の話し方ってハルヒのキョンみたいだよね」というのは少なくとも誉め言葉ではないより。

8月12日
おとぎ銃士赤ずきん#7を観た。せっかく足手まといを排除して戦おうとしているのに情にほだされて連れて行ってしまうのは良いとしよう。先行しているはずの戦力がくだらない理由で遅れていたのも良いとしよう。でも、戦場ですら人質救出や足手まといの保護を優先せず、正面からがっつんがっつん戦うのはどうよ。そしてイヤボーン。こんな見事なイヤボーン、久しぶりに見たよ。今回、ギャグが足りないんでいまいちです。

と、朝の用事を済ませたところで昼からコミケ。買ったのはレム追悼本、中間子、ASOV、ハヤカワ年鑑、天・動・説(熊本大SF研OB)、吾妻讃。なんだか死装束をまとった人が多かった。たぶん、BLEACHのコスプレなのだろう。あとはデカレンジャーがちらほら。あまりの暑さに前をはだけていたデカピンクのひとが眼福でした。< おやじくさい視点

終了後に例によって宴会だったのだけど、それまで時間があったので2時間ほどカラオケ。「N・H・Kにようこそ」OP/EDとか、もう入っているのだなあ。少し歌い足りないのでまた来よう。

宴会は宴会だった。ついでだからと呼び出して、冒頭数分以外ほうりっぱなしにした名大SF研組にはちと悪いことをしたような。

8月13日
ふと思ったこと。カブトのDVD広告で「35周年」を謳っているのをみて、「でも35なんて特に切りが良い訳でもないよなあ」と思ったところから連想。東映スーパー戦隊って「記念作品」が多いよね。東映スーパー戦隊には という四つの「記念」がある。たとえば2006年のボウケンジャーだと となる。つまり、それぞれを使い分けつつ5つごとに「記念」すれば、5n+2の年(2007年とか)以外はすべて記念できることになる。なんだか非誕生日のお祝いみたいだ。
※最近はゴレンジャー基準に統一されているので、5nと5n+1、全体の2/5だけが記念作品になる。

8月14日
今朝の東京大停電。うちは江戸川以北の千葉県なので、基本的には影響ないはずなのだけど、なぜか僕が普段乗っている電車だけが上野駅の混乱に巻き込まれ運休だか大幅遅れだか。おかげで10分遅い電車に乗るはめになった。

都会ならそれくらいどこかで吸収できたり、最悪でも同程度の遅れで済むのだろうけど、いかんせん僕の目的地はつくば。バスは約30分間隔で運行なのだ。「うひゃあ、30分遅れかよ、いやまて10分遅れで徒歩10分のところまで行く別ルートのバスがあるからそれを使えば20分遅れだ」などと考えつつバス停に着いてみると、よくわからない貼り紙がしてあった。

「14,15日はお盆なので休日ダイヤで運行します」

ちょっと待て、何の冗談だ。虚空に文句を言いたくもなったがしかたがない。急いでダイヤを確認してみる。

別ルートは休み。正規ルートは平日ダイヤよりさらに15分後。

そうですか。そんなに走る気が無いですか。あまりに腹が立ったので思わず、職場まで歩き始める。炎天下を。徒歩50分かけて。

途中、一昨日腰の痛みを感じて、昨日整骨院に行ったばかりということに気づいたが、歩き始めたものはしかたがない。周囲に高い建物が無いので影すらない中をえっちらおっちら歩く。どうにかつくば市に入ったあたりで、ワイシャツが汗でずくずくになってしまったので、コンビニでロングタオルを買う。そしてまた歩く。

目的地まであと10分を切ろうかというとき。暑さで歩く速度が鈍ったか見捨てたはずのバスに追いつかれそうになったので諦めてバスに乗ることに。っと、あれ?昨日、金を下ろし損ねて残り500円になって、今朝電車待ちが退屈だからとスポーツ紙を買って残り400円をわって、さっきタオルを買ったから。

バス代の200円がありません。

結局歩きましたさ、最後まで。袖も、胸も、背中も汗ででろでろ。いやはや、泣くかと思った。しかし、ありえない停電余波が、1時間の遅刻と朝っぱらからの洒落にならない疲労感を産むとは。世の中、あまりにも厳しくできてます。

※実を言うといざというとき袋に現金が入ってはいたのだが、それが5000円札だったのでバス代には使えなかったという落ち。ま、乗っても徒歩55分が徒歩48分+バス1分になっただけだしな。

WebZap。

上映中に消火器 男を現行犯逮捕 粕屋署:西日本新聞
映画館の1室で、備え付けの消火器を客席に向けて噴射。止めようとした客の男性(23)の頭を殴るなどした疑い。
一瞬、「リアル高瀬くん?」と思ったが、上映作品は(残念ながら)「時をかける少女」ではなかった。

家庭科の男女共修とマンガやアニメやゲームの学校。現在では、男女ともに家庭科の授業を受けるので
女子キャラが家庭科の実習で作ったお菓子をクラスの男子に振る舞うとか、意中の男子に「あ、余ったからあげるだけなんだからねっ!!(え、俺にくれるの?)い、イヤなら食べなくていいわよっ!!(いや、ありがたくもらうよ。もぐもぐ。うん、うまい。)え、そ、そう? よかった……」と頬を染めながら食わせたり
ということはありえないという話。へー。僕が通っていた中学・高校は、家庭科どころか技術の授業すらなかったんで、まったく異世界の話だ。

ブラウン 怒りは敗戦よりも日本球界(デイリースポーツ)。トーチュウにも同じ趣旨の記事あり。
だが、ブラウン監督は大敗以上に怒っていたことがあった。試合後、敗戦の弁もそこそこに、日本球界批判へ移った。「このリーグには、フェアプレーに欠けるチームがある」と、いきなりぶち上げたのだ。
 巨人の原監督、ヤクルトの古田監督には「互いに同じ考え方」と、前置きした上で「中には尊敬されないし、尊敬していない監督がいる」と、矛先はそれ以外の球団へ向いた。「サイン盗み、故障者の情報を集めたり、カメラとかね…。今まではカープはフェアプレーでやってきた。だがこれからはやられっ放しではいない、リーグに申し入れるとかじゃなく、野球の現場でやります」
 明らかに14日からの中日戦(広島)をにらんでの発言。「中日と、その監督はよく(私の話を)聞かなければいけない。その次のカード(横浜)も。ルールを守らないのであれば、悪いことをするなら見つかったら大変なことになる」。と“報復”を予告した。
 落合だけじゃなく牛島もか。でも、両チームともカープ戦はほぼ五分なんだけどな。それが無ければ圧勝しているということか。あるいは勝ち負けのレベルの問題じゃない?ともあれ、卑怯呼ばわりされながらも思いっきり最下位な横浜はたいそう哀しいことだ。

8月15日
まあ、当然こうなるよね。というわけで落合監督激怒「バカにするな」(デイリースポーツ)。あの報道された内容だと怒るわなぁ。で、ブラウン監督の再反論がブラウン監督“批判発言”謝らん。「私は中日とは(名指しで)言っていない」んだそうな。じゃあ、「次に対戦するチーム」にあてつけたのは何?通訳か報道の勇み足?問題としていた行為は、この記事でやっと判明。「「チート」の中身は、グラウンド内でのサイン盗み、および伝達行為であることも明かした」とのこと。なるほど。

 ここで本筋から離れるが、この件について「やはり中日は卑怯だ。本来なら偉大なる阪神に勝てるはずが無いんだから」と言い放つ阪神ファンをみつけびっくり仰天。ブラウン発言上では、横浜・阪神も疑惑の対象じゃね?少なくとも横浜は名指されてるんで、かなり腹立たしい。うちはサイン盗んでも役に立たないんだぞ!< おい

「魔弾戦記リュウケンドー」公式にこんな記述があった。
「ジャマインドだからインドの神様???」「じゃあゾウさんにしよう!」
 ……どんな理由だ。おい。
 まあ、理由はともかくガネーシャモチーフの象怪人はたいそうかわいかったんで良かったんじゃないでしょうか。ストーリーも精神操作というアイデアをうまく生かしてたし。

「宇宙へ〜冷戦と二人の天才 第1回」をいまさら観た。BS含めて再放送か、再々放送くらい?ソビエトのコロリョフ、アメリカのフォン・ブラウンというふたりの天才技術者の足跡をたどる再現ドラマ。
 とにかく、コロリョフが渋くて素敵です。フォン・ブラウンはもうちょい身勝手な感じでもいいな。ラスト、コロリョフが「主任設計者」と呼ばれる(アンディ・ダンカン!)場面にはちょっと背筋が震えました。10月にはDVDも出る模様。

 さらに第2話も観た。スプートニク登場の盛り上がりはやりすぎなくらい。ライカが意外にあっさりながされたかな。しかし、それ以上にインパクトがあったのはアトミック・カフェの原爆ガメなのだった。

8月16日
『天空の城ラピュタ』、DVD史上2作目の登場200週達成!の「歴代DVDロングセラー記録」がすごすぎる。1位から5位までぜんぶジブリですよ。なんだ、この強さは。たぶん、連続登場ではなく通算登場(いったん途切れてもOK)だと思うんだけど、それにしてもすごい。

「宇宙へ」第3話は有人飛行レース。コロリョフとグルシコの対立が鮮明に。一方、フォン・ブラウンもNASAの官僚主義に足をひっぱられ思うように進まない。そして、ついにユーリ・ガガーリンが宇宙に上るときが。
 今回もすばらしい。特にコロリョフの役者のひとがすばらしすぎる。コロリョフメインの連続ドラマがあったら、観てしまいそうだ。

開催中の国際天文学連合総会で決まる定義により、惑星が増えるかも。候補はセレス、カロン、2003UB313。新定義が、 1) 自重で重力平衡形状になっている 2) 恒星を周回していて恒星でも衛星でもない と、いままでの感覚よりもゆるくなったからこんなことに。新惑星にカロンが含まれるのは冥王星・カロン系の共通重心が冥王星の外にある(=衛星の定義から外れる)から。セドナが含まれないのは、球形かどうかが確認できてない(でもたぶん球形)から。セドナも含めこの手の惑星候補がいまのところ12。全部惑星になったら、つごう24に。すげー。

なお、水金地火木土天海の8惑星と、セレス(もと小惑星)と、冥王星以遠の天体はそれぞれ、classical planet(古典的惑星)、dwarf planet(矮惑星?)、plutons(冥王星群?)と呼び分ける模様(参考)。冥王星は実質格下げなのか?

SFM06年 9月号読了。『イリアム』刊行記念のダン・シモンズ特集号。

「アヴの月、九日」:『イリアム』の前日譚。魔女サヴィの過去を描いている、のはわかるんだけど、全体として何を書きたかったのかがわからない。『イリアム』の一部としてなら、まだなんとかわからないでもないけど、これ単独であったときにどう読んでいいのか、さっぱり。

「カナカレデスとK2に登る」:宇宙人とともにK2に登る。ほんとに登るだけ。登山物として、とてもよく書けている。それだけだけどな。

特集外。草上仁「チューリング・テスト」:宇宙の救難艇が、人工知能搭載の訓練用ブイに悩まされる。まあまあ、かな。

朝松健「魔京」2話:舞台は一転、古代の日本へ。どう転がるかわくわくしてます。

山田正紀「イリュミナシオン 君よ、非情の河を下れ」7話:話がろくに進まないのはかまわないんだが、てけとーな物理用語を使いすぎるのはなんとかならないのか、と。誰か、「そんなド・ブロイ波はねぇ」と言ってあげてください。

8月17日
名古屋コミュではじめて知ったのだけど「信じるものは得をする〜♪信じられないこの値段♪うぉーーーーっちまん!」のウォッチマンが潰れていたらしい。こりゃまたびっくりだ。そらまあ今どき時計の安売り店なんてまともにやってけるとは思えないけど。「矢場町パルコ前!あさっひどぉ〜かっめっら」(「店員は無愛想だが、カメラは安い!」でも可)はまだやってるかな。「なぁごやさぁかえっのどぉまんなか〜♪安さ一番トップカメラ」は?

セレスSFが思いつかないのでググってみたが予想以上に少ない。引っかかったのは、《少年少女21世紀のSF》全10巻(金の星社)の一冊、『怪惑星セレス』(宮崎惇/絵・大古尅己)くらい(本当に小惑星のセレスかどうか、謎ですが)。あと、『スペースマン』収録のレスター・デル・レイ「いこいのみぎわ」も舞台がセレスらしい。覚えてないなあ。

ところで。僕の周囲で「水金地火木土天海冥」が使えなくなるという話題をふっている人は、ほぼ全員「ゴッドシグマ」ネタだった。「ジェイデッカー」EDのこともたまには思い出してあげてください。

Webから。神コップ経由でイミフwww:最強のエロゲムービーを決めるスレ。タイトルどおりな2chスレまとめ。あまりに膨大なんで頭いくつかを観ただけなんだけど、確かに1の言うとおり「いただきじゃんがりあんR」 OPは良くできている。脱衣マージャン系(だよね?)だから、OP時点ではエロを見せなくて良い(むしろ見せないほうがいい)のが功を奏したか。

ついでにバカ宇宙地図: バカ宇宙地図(全世界参加バージョン)。いつの間にこんな企画を。正直、参加者が少なすぎてあまり面白くないです。

ついでだからこれも。 ITmedia +D モバイル:W-SIM対応のワンセグ腕時計端末登場──アサヒビールのキャンペーンで。ビールの景品としてあたる腕時計型テレビ・電話(ナカグロがポイント)。重量から観て実用性はなさげだけど、昔の特撮っぽさがちょいとツボ。

8月18日
昨日はなんだか眠くて日が変わる前に寝てしまった。その反動か今朝早くに目が覚めたので、録画しておいた「宇宙へ」の最終回を観ようと思って再生したら、直前の天気予報の最後に不穏な言葉が。「次は台風情報をお送りします」

「宇宙へ」は0:09からの放送になってました。

いや台風情報の大切さはわかるし、もともと1時間枠で51分の放送だからこの時間帯変更は妥当だと思うけど、僕は51分ちょうどで録画してたんだよう。まさか楽しみにしていた月レースの最後の最後で録画が切れるとは。小賢しいことをせず、1時間まるまる録画しておけばよかった。再放送しないかなあ。
#DVDを買ってもいいとは思っているが、とにかく早く観たいのだ。

8月19日
夕方から元ユタ。今日の参加者はSF人妻、大森望、小浜徹也、添野知生、タカアキラ ウ、高橋良平、林、三村美衣、宮崎恵彦、山本和人。

僕が到着した以降の主な話題は、コミケの大学SF研、みんなコピー誌、静大SF研のファンジンはSFファンジンのようだ、ワイバロについて、正しいワイドスクリーン・バロックの略称、ニュー・スペースオペラ四天王、なにがどうニューなのか、韓国ショートフィルムフェス、ゲド、『アニメノベライズの世界』、enTAXIの特集、またディックか、鉄ヲタ少年に幸あれ、JSky Sports、スーパー戦隊の基礎知識、リアルタイムの特撮、来週のパーティーの服装、じゃあ半ズボンでもいい?、半ズボン伝説、水鏡子師匠の東京泊、隣が古本屋など。

大学SF研のファンジンがみんなコピー誌というのは、例会に持ち込まれたものがたまたまそうだっただけであって、実はオフセ本も売ってたことを記しておきます。

8月20日
 海への準備は土曜日の元ユタ例会後から。当初は電車で行こうかと思っていたのだが、タカアキラくんに「旅行は友人と一緒の車で音楽を聞きつつ選曲にダメだししあったりしながら行かないと!」と諭されたので、元ユタ帰りにタカアキラ邸におじゃまする。
 ややすごいことになりかけているリビングと、まっさらな客間の対比の妙に感心しつつ、フィーちゃんに挨拶したり、「3丁目のタマ」を観たり、ガチャフォースのプレイを見学したり。翌日はそれなりに早起きなのに、2時過ぎ就寝ってのはどうなんだ。
 と思っていたら、夜中に突如目が覚める。痒い。腕が全面的に痒い。どうやら蚊がいる模様。いるのはしかたがないが、痒くて眠れないのは辛い。タカアキラくんを叩き起こして、虫刺されの薬を出してもらう……って無いのかよ!しかたなく腕をポリポリかきながらなんとか眠ろうと努力する。
 努力が功を奏したか少しは眠れたらしく、目が覚めたのは6時過ぎ。1.5時間×2というのは海水浴に向かう体調としてはいささか心もとないのではないか。そうは思ったが、眠れないものは仕方が無い。開き直ってガイキングLOD&リュウケンドーを鑑賞をしつつタカアキラくんが起き出してくるのを待った。リュウケンの次回予告に大笑いしつつ朝飯の買出しに出かけ、今週のスーパー戦隊がギンガマンであることを確認したところで車に乗り込む。「恋のミクル伝説」を聞きながら、いざ海へ!

 朝の総武線沿いをひた走り、めざすは江戸川を越えて西葛西。ドライバーが熟知している道だからと安心してうだうだしていたら、いきなりナビをしろと振られて大慌てなことしばし。しかし、そこはかって知ったる西葛西。的確な指示を華麗に飛ばして予定より30分早くに無事到着し、大森家の二人と合流した。
 次なる目的地は湾岸道路の葛西IC。地元のひとが合流したのだからここで迷うはずが無いと思っていたら、そこに意外なトラップが。「水路の手前で曲がっておくほうが良いよね」というドライバーのアイデアがドミノを倒すように裏目に向かい続け、どうどうめぐりの20分を過ごすことになる。ナビが戸惑っているうちに、どうにか事態は回復し、車は湾岸道路を西へ。幾度かの不安に襲われながらもなんとか横浜横須賀道路に乗り換えて、「かがやきサイリューム」を響かせながらさらに湾岸沿いを南下する。
 まわりがすっかり緑に包まれた頃新たな問題が発生。目的地への行き方がわからない。一瞬、パニックに陥りかけたが、ひとのケイタイでmixiにつなぎ、自分の日記を確認するという方法で問題はぶじ解決。外部記憶装置さえあれば、忘れることなどなにほどのものか。
 200mで200円の有料道路を走りぬけ、横須賀市街に入ると予定外の大雨が。これはさすがに車中に陰鬱な沈黙が下りたが、目的とする走水についたときには、きれいにあがってくれた。 奇怪なアロエの森を抜け、車を停めたわれわれの目の前に広がるのは、ひっくりかえった釣り船と、網の列。海水浴という空気がまったく感じられない、いかにも漁村という風景に、「数ある海水浴場から林が『わざわざ』選んだんだから、さぞやすばらしい場所だろう」という言葉が胸に突き刺さる。
 しかし、なんとか気を取り直してレジャーシートを広げ、勇んで浜に向かう幼児を微笑ましく見送ったぼくとタカアキラくんは駐車場を管理する海の家へ。なぜか駐車場から一番遠いところにあるその海の家で駐車場代を払い着替えて戻ってみると、勇んで浜に向かったはずの幼児がレジャーシートにしっかりと腰を据え、父の説得にも動こうとしないでいる。わずか10数分の間にどんな心理的変化が訪れたのかと尋ねてみたら、浜に怖い生き物がいたとのこと。どうやら、幼児の世界には恐怖があふれているらしい。しばらく説得は続いたが、簡単には解決しない様子だったので、われわれだけで海へ。……幼児がじっと見つめているけど、いいんだろうか。
 つい先ほど雨が降ったばかりという海は凍えるように冷たく、海水浴気分を見事に萎えさせてくれたが、それでも泳いでいるうちに諦めがついてきた。そうこうするうちに陽も強くなり、いつのまにか人出も増え、電車組も到着し、ビーチボールの準備も終わり、少しずつ海水浴らしくなってくる。
 電車組と合流したところで喉が渇いたので手直の海の家でビール。うっかり「生」と言ってしまったためジョッキが来たのは誤算だった。紙コップだと思ったのに。手を腰に当てて一息で飲み干しましたよ、ええ。
 酒も入ったところでもう一度海へ。アルコールとようやく強くなってきた日差しの相乗効果に冷たい水が心地よい。海の透明度も先日の由比ガ浜とは段違いで、爽やかな気分になってくる。少ないながらもビキニの嬢ちゃんたちもあらわれだした。いやはや一時はどうなることかと思ったけど、これなら立派な海だよ。うん。
 その後は、ビールを飲んだり、ビールを飲んだり、海につかったり、男4人でビーチボールで遊んだり、海の家の具の無いナポリタンをたべたり、ビールを飲んだり。だまされて海に入れられたため泣き叫んでいた幼児も、海の家であさり観察という楽しみを見つけだいぶ機嫌が直った様子。海分もすっかりいきわたったところで満を持して西瓜割り。茅ヶ崎からわざわざ横浜経由で運ばれてきた(確認したら、すぐそこで買った模様)西瓜を砕きながら喰らい、一日の締めとした。

 帰路はむりやり全員乗り込んで、横須賀市街まで。小腹もすいたんで、皿の回収システムをルーレットと組み合わせたギミックが幼児の心を捕らえて離さないと噂のくら寿司へ。テーブルに据えられた回収口に食べ終えた皿を投じると、5枚に一回ミニゲームがはじまり当たるとカプセルに入った景品が出るというシステム。なるほど。当初はおとなしく食べていた幼児だったが、最初のルーレットが回ったあたりからすっかりスイッチ・オン。皿が空くたびに「それ、もらっていい?」の声をかけ、どんどん食べろとせかしては、ルーレットが回るたびに一喜一憂(正確には三〇憂くらい)していた。幼児を喜ばせるためと有ってはしかたがない。「幼児というエンジンによって客が自ら皿回収に貢献するだけでなく、料金カウントまで行え、しかも消費量がアップする。これぞ回転寿司2.0!」などと言いながら、ハイペースで皿を重ね、もとい返し、次々とルーレットを回す。
 しかし、その手も5人(うちひとり幼児)で50皿を越えようかというあたりになるとさすがに止まり、あとはデザートという空気になっていった。最後に、投じられる55皿目。そして、56皿目。え?そう、この半端な一皿を幼児が見逃すはずがない。すぐさま後4皿食べろというお達しが下る。はい、わかりました。と、そうは言っても10皿以上食べた後だ。そうそう手は動かない。他の人々は自分のノルマを果たし、残り1皿になったため視線がいっそう鋭くなる。とはいえ、ケーキなんて入らないし。結局、ひとさらを二人で分けて食べました。うう、もうはいらねえ。最後の回も当たらず幼児は不満げだったけど、これ以上はどうにも入らないので店をあとに。現地合流組を駅で降ろして、江戸川に向けて出発した。

 最後はナビの用も無いので、襲い来る睡魔との戦いがメインの仕事。鳴り響くアニソンを気付け代わりにぎりぎりで意識を保ちつつ家路に着いた。わざわざ柏まで送ってもらい申し訳ない。> タカアキラくん

8月21日
奇妙愛博士の日記経由で「イルカよりネズミや金魚の方がまだ賢い=南アの研究者」。奇妙愛博士も書いているけど、『銀河ヒッチハイク・ガイド』に書いてあるのは正しいことばかりなのだなあ。
[ヨハネスブルク 17日 ロイター] 南アフリカのヨハネスブルクにあるウィットウォータースランド大学の研究者、ポール・マンガー氏は、イルカよりも実験用のネズミや金魚の方が賢い可能性があると主張している。
 イルカやクジラなどの脳が大きいのは、冷たい水中で温血でいるためで、知能を示すものではないという。
「冷たい水中で温血でいるため」に脳が大きくなるってのがいまいちイメージできないのだけど、脳のサイズと知能が必ずしも関係ないというのはそれらしい。でも、イルカが賢いと思われているのは、行動を観察してのところもあるから、この説は筋が悪げに見えます。

8月22日
ちょっと腹立たしかった記事。時事通信 - 「トムとジェリー」の喫煙場面カット=視聴者から苦情―英
【ロンドン21日】英国の子供向けテレビチャンネルで放映されている米国製アニメ「トムとジェリー」の中の喫煙シーンが、視聴者からの苦情を受けてカットされることになった。放送番組などを監督する英情報通信庁が21日、明らかにした。
『グランド・バンクスの幻影』が現実に。なんかなぁ、君ら本当に「トムとジェリィ」を観たんかと。こんなことしたら、「西部の伊達ねずみ」なんて台無しじゃないか。せめて、この愚行が日本に波及しないことを望む。

話変わって、Sankei Web 社会 「海の家」を不法営業 暴力団幹部ら3人逮捕。神奈川の浜に無許可で海の家を開いていたら逮捕されたという話。これだけなら、特にとりあげたりしないんだけど、この「たたら浜」、ゴジラが本州に最初に上陸した地点だとか。走水からも近いんで、行けばよかったかな。なお、違法海の家はもうからなかったらしいです。

さらに話変わって、殆ど死んでる(?) ギャラリー。正確なサイト名がよくわからないんだけど、ローゼンメイデンやカブト、ボウケンジャーなどを題材としたショートギャグがいっぱい。力の抜け具合がいい感じ。

8月24日
たけくまメモ:「スク水」が表紙になりました!に驚く。25日売り「IKKI」の表紙は、スク水の竹熊健太郎とメイド服の相原コージとのこと。装丁はいつものとおり祖父江慎。「IKKI」は誌面から漂う空気が苦手なんだけど、ここまでやるとちょっと尊敬したくなる。この号掲載の描き下ろし『サルまん』もインパクト大。萌え絵の『サルまん』とは。だめだ、油断すると買ってしまいそうだ。

これはいくらなんでも趣味に過ぎないか瓶底眼鏡っ娘。「度の強い眼鏡を掛けた女性の写真・動画販売の専門サイト」だそうな。どうやら、個人が副業としてやっているようなのだけど、「度の強い眼鏡を掛けた女性が映っているだけの45分の動画」というのはどれくらい需要があるものなのだろう。

YouTubeテーマソングリストはYouTubeにあるアニメ、特撮、ドラマ、ゲーム等の主題歌のwikiベースのリスト。削除済みのリンクも多そう。

mixiの某日記で「第1話の怪獣が思いつくだけあげる」という話題が合ったのでロボットアニメの第1話のロボットが思い出せるか考えてみた。

結論、なにも思い出せねえ。

それはもう「マクロス」も「ザブングル」も「エルガイム」もまったく思い出せない。本当に観てたのか、おれ。「バイファム」すらまともに思い出せないとはなぁ。

って、そうか。観たことなかったのか(なぜか持ってるLDで確認中)。うわぁ、雑魚くせえなディルファム。そしてウグがパペットファイターどころか、脱出ポッドにも破壊されているという事実にびっくり。

8月25日
 冥王星は惑星ではなくなったそうな。最も影響が懸念されるのはアニソン方面か。ゴッドシグマEDは元の音が詰まっていたのでほとんど問題ない(すいきんちかもくどってんかぃめ→すいきんちかもくどってんかい)が、ジェイデッカーEDは余裕があるのでちょっと難しい。「土」を2音のように発音して全体をずらす(すぅいきんっちっかもっくどってんめいかい→すぅいきんっちっかもっくどぉおてんかい)?
 セーラープルートについては、EKBOの代表天体なので惑星8人と立場が違うと考えれば設定との整合性の面でも問題ないだろう。もともと衛星である月が含まれるように、セーラー戦士は惑星限定ではないようだし。体のパーツが一部欠けてしまうプラネットマンについては早急の対応が望まれる。

新定義(参考)にしたがって太陽系内の天体を分類すると
  1. 恒星:太陽;自身の質量による重力作用で核反応が起きているもの、かな?
  2. 惑星:水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星;太陽の周りを回る、自重で丸くなってて、軌道を掃ききったもの
  3. 衛星:月など;惑星の周囲を公転する天体?
  4. dwarf planet:冥王星、セレス、カロン、2003UB313など?;太陽の周りを回る、自重で丸くなってて、軌道を掃ききれなかったもの(衛星以外)
  5. Small Solar System Bodies:asteroid、彗星など;上記4つじゃない太陽系内の天体
※4+5のうち、軌道の主要部分が海王星軌道より外側にある氷天体を trans Neputunian と呼ぶ(旧 エッジワース・カイパーベルト天体;EKBO)
※trans Neputunianのうち、dwarf planetであるものの典型例が冥王星。ただし、冥王星族天体のような呼び方はしない

※4+5のうち、岩石または炭素を主成分とするものをasteroidと呼ぶ(?)←定義はないかも

になるのかな。セレスが asteroid かどうかはよくわからない。たぶん、asteroidのまま。minor planetという呼び方は廃止になるが、日本語の「小惑星」は、asteroid と minor planet の両方に用いられていたので、今後どうなるかは不明。

こんなところか。

 彗星、asteroid、trans Neputinianのちゃんとした定義はあるんだろうか。Small Solar System Bodiesとして統一番号をつけたりするのかな。
 二重惑星の扱いについてはよくわからない。そんなものはないからということか。おそらく、共通重心をまわる惑星系全体の質量が軌道上で卓越していれば、それぞれを惑星扱いするのだと思うが。見つかってから定義を考える?
 地球・月系についてはさすがに二重惑星と言い張るのは無理だろう。月の質量は地球の1/80に過ぎないし、そもそも月の成因が地球の破片なのだから惑星と言い張るには迫力に欠ける。

唐沢なをき『ウルトラファイト 番外地』(カドカワコミックス特撮A);ウルトラファイトのコミカライズ。なんせ元がウルトラファイトなんで、全体に漂うゆるさが題材由来かいつもの唐沢テイストなのか判別つきません。元番組がまとめて観ると辛いのと同様、一冊まとめて読むと悪酔いしそう。

赤人義一『屍姫』3巻(ガンガンコミックス);パンツが見えないアクションの3巻目。前巻から見えていた死相が発現し、物語は一気に展開。したんだと思う。したんじゃないかな。設定説明と話を進めるための話が多くて正直退屈。肝心の屍姫もあまり活躍しないし。もっとアクションを。

植芝理一『謎の彼女X』1巻(アフタヌーンKC);業が深いなあ。

8月26日
 昼過ぎからアンサンブル例会。いつも例会をしている喫茶店に向かう途中、「つぶれてました」という電話がかかってきたのには驚いた。喫茶店がつぶれるのには何度も立ち会ってきたけど、例会に向かう途中ではじめて知るというのは初体験だ。
 とりあえず場所を変えてやることになったので、心を落ち着けるため芳林堂コミックプラザへ。とあるまんがを探してみたのだが見つからなかった。と、ここまではよくある話。例会場所についてから「さっきまんがを探してたんだけど、正確なタイトルも、作者名も、出版社名も忘れてたんで探すのが大変だった」という話をしたら、細井威男も、yama-gatさんも一瞬でなにを探していたのか見抜いた。yama-gatさんにいたっては、読みがあたっていること前提でごく自然に話をつなげていたくらい。君らテレパスか。

 夕方頃に神楽坂へ移動。ほとんど一般人なのに参加していいものかどうかだいぶ躊躇していたけど、せっかくの機会ということで、浅倉久志さんの出版記念パーティーの末席を汚してきた。いや立食なので席はないわけだが。
 パーティーの受付に見慣れない美人が二人もいてあれ?と思ったら、ひとりは知ってる人だった。着物はけっこう印象を変えますね(僕がひとの顔を覚えないだけという説もある)。会場ではアンサンブル例会組と隅のほうに固まってうだうだと。いやはや大物ばかりの席というのは緊張しますね。でもまあ、めでたい本の話とかも聞けたんでめでたい。

 2次会では、後継者問題とか年度ベストとか星雲賞&ヒューゴー賞の話とかを。「このポストの後継者が必要」という話題になるたびに、「いや、その位置にそのカードはもったいない」という会話が交わされる某氏の信頼され方は尋常じゃないと思った。
 解散後、3次会に向かいたい気持ちも少しあったが、そろそろ無理もきかないのでちゃんと帰ることに。帰り道に読んだ「見よ、かの巨鳥を!」(SFMの《なんせんすSF特集》や《奇想SF特集》などで話題になった幻のバカSF;『グラックの卵』所収)は期待以上の面白さだった。落ちを知ってるのにこれだけ面白く読めたのは、浅倉マジックに違いない。

8月27日
今朝急にネットにつながらなくなった。どうやらADSLモデムの電源系が死んだ模様でパワーランプがまったくついていない。プラグは軽く熱をもっているが本体は冷え切っており、明らかに通電してない様子。とりあえずダイアルアップでつないでいるわけだが、どうしようか。レンタルモデムだから、NTT東に電話を掛けて交換してもらうしかないか。こんなに長く使うんなら、最初から買っておけばよかったなあ。

いやあしかし、1.5M契約とはいえADSLの速度に慣れていると、ダイヤルアップの56kはむちゃくちゃ遅いね。うちはNTTから数百mしか離れてないんで、上の契約でも実効1M近く出ていたからなあ。

8月28日
諸々日程を考えると、ほぼ今日しかチャンスがない気がしたので土日で溜まった録画分を消化。いやまあ、つい勢いで録っただけのネガドンは観なくてもいい気がするんだけど。

懸案のたまねぎ1/4もやっと消化。ガーリックフレークがあったのでオリーブオイルと炒めてパスタにからめてみたが、クレージーソルトにカレー塩、とどめの香り付けに醤油まで入れたのでガーリックだかカレーだかわからない味に。

ネガドンが終わって洗い物をしたところで肌寒くなったんで風呂に入ることに。しかしなんだね。22時過ぎに帰ってきてから3.5時間もアニメだの特撮だのを観るというのは人生を棒に振ってる感が著しいね。
#しかも、料理対決だの、嫉妬を招く巨大な雨傘だの……。
##面白いからいいんだけどな。

『惑星大怪獣ネガドン』は実写特撮のテイストを全力で再現したフルCGアニメで、うわさのとおり怪獣映画のふりをした巨大ロボットものだった。レトロを狙ったロボットの必殺技が、ドリルというのは実によくわかっている。最期の戦いに臨む老科学者の姿はすばらしいが、ラストがあっさりとしすぎか。もうちょっと余韻がほしい。

ボウケンジャーは話自体もよくできていたが、とってつけたような戦闘シーンが特にすばらしかった。サイレンビルダーの作る水流にゴーゴーマリンを乗せて突撃というのは、そう簡単に思いつける技じゃない。

ところで、「おとぎ銃士 赤ずきん」の敵役、サンドリヨンって、シンデレラなんですね。恥ずかしながらこないだまで気づかなかった。言われてみればそうだよな。赤ずきん/狼がペアになっていたり、この番組の民話再構成はけっこう面白いのかも。
#たぶん、そんなに考えていない。

8月29日
WebZapping中に見つけたクラウザーさん(R日記:ワンダーフェスティバル2006[夏] コスプレ)。クラウザーさんもすごいけど、個人的には社長がいるのがツボ。

YouTubeにアジバ3 〜「明るいイデオン」〜という動画があることを知った。ファン時代のゆうきまさみも関わっていたというイデオンの宣伝プロジェクト、「明るいイデオン」で作られたサンライズ公式のパロディ映像。こりゃだめだ感で満ち溢れた、すばらしい映像です。

横浜牛島監督が今季限りで退団という記事をmixiの横浜コミュで見て大驚愕。来期も指揮を執ってくれると信じていたのに。この記事では、牛島が球団のやる気の無さにあきれ果てたという感じで「それはまあしかたなかろうな」と思うわけだが、でもやっぱり哀しすぎる。細かい采配はともかく、チームの構成力とモチベーション管理の点では優れた監督だったのに。ニッカンの飛ばしであることを全身全霊で期待。

再来年、中日の投手コーチに就任して、一緒にクルーンがついていくという幻覚が浮かんだ。いやすぎる。

91年以降のセ・リーグ監督の変遷(休養などによる監督代行除く)を見てみると、讀賣、東京ヤクルト、中日、広島(東西順)の各チームが4人なのに、阪神が6人で、横浜は7人。金がある阪神はともかく、金の無い横浜がこんなにころころチーム方針を変えてちゃそら強くもなれんわな。

8月30日
エキサイトの「おにいちゃん、おはよう!」妹からのモーニングコール。「妹やメイドになりきった声優さんが、好きな時間にモーニングコールやおやすみコールをかけてくれる」サービス、「おにいちゃんのケイタイ」 http://www.oni-tan.com/ の紹介記事。録音ではなく生電話というのはすごいと思った。同社のサービスには「小学二年生の妹・れおちゃんから、毎日メールが届く」「れおちゃん日記」なんてのもあるそうな。なんというか、その。世の中、そんなに妹好きであふれているのか?

年をとった鰐&山村浩二セレクト・アニメーション@ユーロスペース1を観てきた。実は日曜日の夜に一度観てきたのだが、その時はだいぶ寝てしまったので復讐戦。

イシュ・パテル(カナダ)「ビーズゲーム」:色とりどりのビーズが生物発生から人の歴史に至る闘争の歴史を描き出す。テーマ性も、素材も、動きも実にアニメーション的。ただ、あまりにアニメーション的でしかないので、わずか6分なのに途中で飽きる。

エドゥアールド・ナザーロフ(ロシア)「アリの冒険」:木の枝から落ちてしまったアリが、さまざまな虫の助けを受けて故郷のアリ塚を目指す。わかりやすい物語を漫画的な画で表現した、安心して観られるカートゥーン。デフォルメぐあいが絶妙で、虫の動きはむずがゆいくらいに適度なリアルさ。うぞうぞと這い回るアリの群れは、虫嫌いだと直視できないかも。

ノーマン・マクラレン、イブリン・ランバート(カナダ)「色彩幻想」:フィルムに直接刻まれた光がジャズのリズムに乗って踊る。抽象アニメの典型中の典型。抽象アニメが苦手な向き(僕とか)には今回最大の難関。いままで何度(※古典なんでいろんな上映会でかかるのだよ、これ)轟沈してきたことか。いや、きれいだとは思うんだけどさ。

ギル・アルカベッツ(ドイツ)「スワンプ」:巨大な風船をつけた騎士団同士が底なしの沼地でぶつかりあう。「風船をつけた鎧の騎士」という間抜けな画面がすべてなコミック。じつに楽しい。

ジョナス・オデル他(スウェーデン)「リボルバー」:短い反復映像をつなぎあわせたミュージッククリップ風映像。断片の画に良いところもあったが、通してみると辛かった。思わせぶりにインサートされる年号の意味を取れなかったのも敗因のひとつ。なんなのだろう。

フランク・モリス(アメリカ)「フランク・フィルム」:監督の語る自分史に登場するキーワードにあわせ、さまざまな写真がコラージュされる。73年製作と聞くと「ほう」と思わぬでもないが、正直、今見たところで。

プリート・パルン(エストニア)「おとぎ話」:男が入り込んだだまし絵のような世界。小人の帽子がつながって傘になったり、船が波の下側をすべりだしたりと、アニメーションならではの自由な動きの連続。場面場面の面白さはなかなか。

山村浩二(日本)「年をとった鰐」:レオポルド・ショヴォーの同題作品のアニメ化。年をとりすぎて餌をとれなくなり自分の子孫を食べてしまった鰐が海へと向かう。シンプルな味わいの線画を見事にアニメイトしている。でも、「12本足のタコ」がどうみても8本足だったのはどうか。

なかで面白かったのは「アリの冒険」と「スワンプ」。上手いと思ったのは「年をとった鰐」。全体として1700円くらいの価値はあると思う。でも、スクリーンで観る必要性はなかったかも。

8月31日
ケン・マクラウド『ニュートンズ・ウェイク』読了。古代遺跡で見つかった、殺人マシーンをめぐる諸派入り乱れての大騒動。シンギュラリティ風味。僕には面白かったが、意見が分かれるのはよくわかる。設定は楽しいけど、キャラクターがまったく立ってないし、文章はもたつくし、物語の推進力も皆無。
 じゃあなにが面白かったかというと、「地球への帰還を目指す勢力が《旧支配者の帰還》を謳いあげる」などといった、ギャグ。ギャグ密度はわりと高く、それもまじめな顔して書いてるんで、読んでる間中にやにや笑いがとまらない。ストロスみたいにおおはしゃぎでないのも good。
 中盤まではそんな感じで楽しめたのだが、終盤、話を終わらせるため頑張ってる感が出てしまったのは難。ギャグも少なくなったし。ここをもうちょいゆったり書けていれば、より高評価になったのに。
 でもまあ、全体として面白かった。異論頻出を覚悟しつつ、個人的年度ベスト5位候補。しかし、結局、なにがどう「ニュートン」で「ウェイク」だったのだろう。まだ読み終わってない段階で『フィネガンズ・ウェイク』を意識しているという説を出してみたら、3秒で否定されました。

ADSLモデム復活、というか代わりが送られてきたというか。やっぱダイヤルアップとは段違いだ。さて、懸案も片付いたので本など読みつつ飯を食いに行ってこようかね。

YouTube: 公共広告機構(AC) 北陸地区キャンペーンCMが良く出来ていたんでメモ。後藤沙緒里出演のAC CM。詳細についてはじゃんけんをする猫を参照。

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