WELCOME TO THE INSTITUTE OF INNER ELIXIR
THE INSTITUTE OF INNER ELIXIR

1998.01.09 開設
2003.03.01 更新

八仙過海

 

 仙学とは、簡単に言ってしまえば、仙人を目指す学問体系の全般を指す言葉であるが、ここで言う「仙学」は、主に道教の中で伝承されてきた「内丹」のことを指す。
 仙学は元来、中国の土着宗教ともいうべき道教の中に生まれ、道教の中で伝播した。ところで、中国の宗教的あるいは思想的な伝統文化には、儒教・道教・仏教の三つの大きな流れがあって、この三つの勢力は千年以上にわたって競合しながら存続してきた。したがって、道教の中にあっても、仙学は仏教や儒教の影響を多分に受け、それらのエッセンスを取り込んだ。仙学の最も重要な位置を占める内丹においては、究極の目標である「神仙」あるいは「真人」は、儒家の「聖人」や仏教の「仏陀」と同一のものであると考えられた。
 ここに「仙学」なるものを取り上げてホームページを作成したのは、それが儒教・道教・仏教のエッセンスを大量に含んでいるように思えるからであり、またそれが、中国文化が日本に伝播する過程で取りこぼしたものを保持していると思えるからである。

 このホームページがどの程度の価値を持ち得るのか、私たちにはわからない。ただ、高度に学術的・実践的な体系を持ちながらあまり知られていないこの仙学なるものをとりあえず紹介したいと考える。

愚者 風次郎

 

  仙学の研究書 
The present Chinese books
about Taoism and Inner elixir
 
(Translated in Japanese)
   仙学の原典

The text of Inner elixir
 
  秘密の画廊  

The secret gallery

  

 

状元及第

 

 

 

仙学の研究書

The present Chinese books about Taoism and Inner elixir
(Translated in Japanese)

 

道教と仙学 (1998.4.23 更新)

胡孚 著  湯一介 審定    神坂風次郎 訳

 仙学の全体像がわかります。中国の文化、思想、哲学、宗教、歴史などを理解したい方にもお勧め。主に、道教の観点から見た中国文化を論じています。

 この≪道教と仙学≫の日本語訳は胡孚氏の同意を得て本ホームページに掲載しています。

 
  まえがき (1998.2.28更新)
著者の胡孚氏による序文です。
  第1章  道教とは何か
道教とはどういった宗教であるのか、考察しております。
    1 道教の定義
ともすると曖昧になりがちな『道教』なるものを定義しております。
    2 道教文化の源流 (1998.2.28 更新)
先史時代に溯り、原始宗教の中に認められる道教文化の種子を探っています。
    3 道教が生まれた原因 (1998.2.28 更新)
古代中国において何故に道教が生まれ出たのか考察しています。
    4 道教の特徴 (1998.2.28 更新)
キリスト教・イスラム教・仏教の世界三大宗教と比較しながら、道教の特徴を探っています。
  第2章 道教の発展 (1998.2.28 更新)
先史時代の原始宗教や道家の学術から変化・発展していった道教は、やがて専制君主制の封建社会の中で変容し、あるいは儒家や仏教の影響を受けて変遷していった。ここではそうした道教の歴史について説明しています。道教の歴史の中にこそ本当の中国史が見えるのかもしれません。
    1 方仙道・黄老道と巫鬼道 (1998.2.28 更新) 
神仙の方術を究め不老不死を目差す方仙道。黄帝や老子を神として祭った黄老道。古代原始宗教の流れを継承し巫術を行う巫鬼道。秦・漢の時代にこれらが活動したことを説明する。
    2 漢末の早期道教 (1998.3.6 更新)
中国道教の直接的な源流を辿っていけば張角の創始した太平道と張陵の流れを汲む五斗米道にたどり着く。この二つの異端の宗教の変遷を中心に、漢末に早期道教が誕生したことを説明している。
    3 魏・晋の時代の過渡期の道教 (1998.3.6 更新)
方仙道や黄老道の流れが早期道教の天師道とも結び付き、神仙道教が成立した。神仙道教では、神仙が不老不死の人間で、様々な方術を駆使できると考えられた。葛洪に代表される神仙道教やさまざまの民間道教が活動したこの魏・晋の時代は、のちに道教が本物の宗教になっていく過渡期であることを説明している。
    4 南北朝の道教の改革と成熟 (1998.3.13 更新)
天師道を改革した寇謙之。経典を整理し道教を広めた陸修静。茅山宗を創立した陶弘景。彼らの活動を中心に宗教として成熟していった道教について説明しています。
    5 隋・唐・五代の道教の繁栄と国教化 (1998.3.26 更新)
封建社会として最も繁栄したこの時代には、儒教・道教・仏教など多くの宗教が活発に活動した。道教の繁栄とともに、重玄派の道家哲学が成立してのちに内丹仙学が成立する基礎ができていったことも説明しています。
    6 宋・遼・金・元の時代における道教の盛況と改新 (1998.3.26 更新)
劉徳真の創始した大道教、蕭抱珍の創立した太一教、王(王重陽)の創始した全真教など、宗教として道教が革新していっただけでなく、張伯端らも登場して修道法としての内丹仙学も確立したことを説明しています。また天師道の流れも継承されたほか、雷法も登場しました。
    7 明・清の道教の衰退と世俗化 (1998. 4. 9 更新)
道教の世俗化が進み、外観上は正一道と全真道の二つに統合されていく傾向があったが、内部ではバラエティーに富んだ流れを継承していたことを説明しています。修道法として仏教の禅と道教の内丹が競合していたようです。
  第3章 道を修め仙を求める
道教の神仙信仰や宮観・教団組織の宗教活動について簡単に説明しています。
    1 道教の神仙信仰 (1998. 4. 9 更新)
道の信仰の信仰をはじめ、三清・四御の神々や仙人、民間の俗神など、道教の神々について説明しています。
    2 道教の科儀および斎など (1998. 4. 9 更新)
道教に制定されている戒律や主要な宗教活動である斎について簡単に説明しています。
    3 仙人の境界 (1998. 4. 9 更新)
自然の力の束縛も社会の力の制限も超越した仙人。人々が仙人の世界をどのように思い描いていたのかを説明しています。
    4 仙人の路 (1998. 4. 9 更新)
どうすれば仙人の世界に到達できるのか。道教の中で考えられていたその方法について説明しています。
  第4章 内丹仙学 (1998. 4. 9 更新)
内丹仙学は道家や道教文化の宇宙論・人生哲学・修持経験を総合した理論体系あるいは行為様式であり、人体の潜在能力を開発するための手段である。道教の核心ともいえるその内丹仙学について説明しています。
    1 内丹仙学の源流 (1998. 4. 23 更新) 
古代の原始宗教の中にその種子が芽生え、唐末・五代の時代に完成した内丹仙学。その変遷について説明しています。
    2 内丹の修練法の原理と効用 (1998. 5. 16 更新)
内丹仙学の重要な術語となる薬物・鼎炉・火候など、内丹の原理について解説し、内丹の効用についても説明しています。
  参考 ⇒ 
薬物 鼎器 三宝について 陰陽学説 五行学説
    3 各派の丹法の要訣 (1998. 4. 23 更新) 
張伯端の創始した南宗。王重陽が創始し邱処機の龍門派に代表される北宗。李道純や黄元吉に代表される中派。陸潜虚の創始した東派。李涵虚の創始した西派。関尹子の流れを汲む文始派。文始派と少陽派の特徴を総合した張三の三派。青城丈人が創始した青城派。張三峰の泥水丹法。内丹仙学の主要な流派について説明しています。
  参考 ⇒ 
南宗丹法(清修) 王重陽の丹法 文始派修真要旨 
    4 付録:清静派の内丹修練の手順  (1998.4. 23 更新)
仙道の実践を考えている方には必見。築基・煉精化気・煉気化神・煉神還虚と続く実践方法について、伍柳派の修練体系をベースにして説明しています。
  参考 ⇒ 
鍾呂丹法 南宗丹法(清修) 王重陽の丹法 
    5 女子の内丹修練法 (1998.3.6更新)
女性の場合、生理的な違いからその修練法は築基と煉精化気の段階で男性と異なる。主に女性の修練法について説明しています。
  第5章 道教の現状 (1998. 4.23 更新)
民国以降の道教の変遷と現在の道教の様相について説明しています。
     
     
     
     
築基参証 (2000.1.3 更新)

許進忠 著    神坂雲太郎 訳

 台湾の許進忠氏による小周天の実践を目的とした内丹の解説書。神坂雲太郎氏の協力を得て日本語にて紹介します。

 
    序文及び前言 (1999.4.17 開設)
著者等による序文と前言です。
    第一篇 築基の原理 (1999.5.21 開設)
内丹において重要な要素である薬物・鼎器・火候について簡明に説明しています。
    第二篇 健身静座法の実践 (2000.1.3 更新)
小周天の実践方法及びその注意点を解説しています
     
      参考資料 (1999.8.14 開設)
小周天などの修練以前に必須の性功である《最初還虚》や《煉己》、老年の人が行うべき《敲竹喚亀》の修練について補足説明します。
     
     
     
     
竜虎丹道−道教内丹術 (1998.7.18 開設)

勤 著    神坂風次郎 訳

 中国道教の中のとりわけ内丹を扱った研究書です。中国で出版されている書籍ですが、風次郎が一部翻訳して紹介します。

 
    内丹の丹 (1998.7.18 開設)
そもそも丹とは何であるかということを説明しています。
    内丹の特徴 (1998.8.23 開設)
内丹の特徴を明確に説明しています。
    内丹と道教 (1998.8.23 開設) 
内丹と道教の係わり合いについて説明しています。
    鍾呂丹法 (1998.7.18 更新)
唐末・五代から宋・元にかけて内丹は盛んに行われたが、鍾呂丹法はその最初に流行した丹法である。《霊宝畢法》を主として、《鍾呂伝道集》などを参照にしながら、鍾呂の内丹の方法と特色を紹介している。
    南宗丹法(清修) (1998.7.18 更新)
内丹の定型を完成したのは張伯端であり、南宗丹法は彼の伝えたものである。張伯端の有名な著作《悟真篇》をはじめ、《青華秘文》・《金丹四百字》・《張紫陽八脈経》などをもとに南宗丹法を紹介している。
    王重陽丹法 (1998.7.18 更新)
内丹の北宗丹法は全真教の開祖王重陽によって創始されたが、全真教の勢力拡大とともにその丹法も普及し内容も多様化した。ここでは開祖の王重陽の伝えたとされる丹法を《重陽全真集》・《重陽教化集》・《五篇霊文》・《分梨十化集》などをもとにして紹介している。
     
     
     

 

 

仙学の原典

The text of Inner elixir

 

老子道徳真経 (1999.1.3 更新)
Tao-te ching by Lao-tzu 
周の守蔵室の史官を勤めていた老子が著したとされる経典。いわゆる≪老子≫である。道家の中心的存在となったこの経典は、道教・仙学の教義・理論を支える基盤ともなった。その著者の経歴や経典の成立年代など、あまりにもその謎は多いが、後世の中国文化に大きな影響を与えたことはまぎれもない事実である。
 
関尹子文始真経 尹喜 著 (2003.3.1 更新) UP !!
The book of Kuan-yin-tzu
老子の弟子尹喜によるとされる著作。実際には、唐末あるいは宋代に尹喜に仮託されて道教経典として著作されたものである。いわば偽作であるが、道教・儒教・仏教を融合し、後世の仙学の実践家からは最高の仙学と評された。
 
金丹四百字  張伯端 著 (2002.1.3 更新)
Four hundred words on the Golden elixir
のちに全真教南宗に組み込まれていった金丹道の創始者張伯端(張紫陽)による著作。『悟真篇』と並んで後世の内丹学に大きな影響を与えた。
 
孫不二女功内丹次第詩  孫不二 著 (1999.1.3 開設)
Poems on the Inner elixir by Sun Pu-erh
全真教七真人のひとりであり馬丹陽の妻であった孫不二に仮託される著作である。この簡潔な詩は主に女性の立場から修練の手順を説明したものであるが、男女共通の修練も多く含まれる。
 
般若波羅密多心経  (1999.1.3 更新)
The essence of the Prajnaparamita
仏教は中国道教にも非常に大きな影響を与えた。全真道の創始者王重陽などは、三教合一を説き、人々に『老子』・『孝経』とともに『般若心経』を読むことを勧めていた。

 

 

 

秘密の画廊

The secret gallery

画廊に密かに展示中 !!

修眞圖 (1999.2.12 更新)
The illustration of the practice truth

内經圖 (1999.2.12 更新)
The illustration of the inner pass

四照圖 (2002.8.18 更新)
The illustration for four reference

 

麒麟送子

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アドバイザー       神坂 雲太郎

参考文献一覧 (2002.8.18 更新)

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