高
度情報化社会
まず最初に高度情報化社会という社会背景で す。毎日洪水のような情報量に圧 倒さ
れて、コミュニケーションという情報交換 の方向を見
失うときがあります。しかも、知識情報から価値情報などなど情報が勝手に一人歩きしているとこ
ろもあ りま す。
情報に接した人々が情 報をなんの疑いもなく、事 実として受け入れたなら、社会生
活に混乱を起こす虞があります。 テレビのワイドショーなどを見ていると、「火
のないところに煙は立たず」という諺が まるで化石にでもなったように思 われます。
テレビの番組
で、僅かな情報を興味 本位 に加工処
理して、ニュースに仕立ててしまうと、視聴者は現実と仮想社会の区別がつかなくな
り、と どのつまりは、火のないところに煙を
立ってしまうような誤解をすることになります。そし
て、テレビや一流の新聞が宣伝している とい うような幻想も生まれ、いろいろな問
題や事件な ども発生するようになります。
そこで、情報
の実態と現実が あま
りにもかけ離れていることに気が付くと、多くの人々は、どのようにし
て情報を選んだなら良い か、自信がなくなってしまいます。例えば、同 じ
事件を報道するマスコミの報道には、全く反対の解釈が流されるときがありま す。ど
ちらを選んだらよいのか、迷ってしまうことがよくあります。
選択をしたの
だけれども、これでよ いのか、という不 安がいつまでもつきまといます。
情報社会におけるビジネスマンも、このよう に常に不安なケースを引きずってい
ます。そのため、一人では不安なので情報を客 観
的に評価する手段として、大勢の人が参加するプレゼンテーションが盛んになってき
まし た。
自分の気持ち
の最低限を、なんとか 自分 の願いに
向けたいのは、人間の自然な心理です。必然的に、現時点で最良の選択をするために、な
ん組 かの提案を受けて判断したくなります。情 報が豊
富にあると、迷ってしまうのが現状です。