- 1.資金繰表の初期登録と修正の操作
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目 的
- 資金繰表を作る目的は、資金収支の動向を予想することにあります。しかし、予想は実績額の延長線にありますので、実績最終月の翌月を予想の計算起点と考えます。この計算基点を「基準月」と定め、それより以前の実績額を登録します。
実績額の入力は、起点月から基準月の前月まで連続していることが絶対条件になりますが、基準月の前月分だけを入力しても「OK」です。
その実績額を入力する当該月のことを「処理月」と云っています。
- この画面は、「基準月」と「登録月」の入力を目的としています。また、基準月に対応する登録月の範囲をガイドする「登録範囲」を表示し処理月入力のチェックをしています。
- このシステムの運用内容をより具体的にするため、事例となる年月は「基準月:19年7月」とし「資金繰表の印刷範囲」は、西暦19年4月から西暦19年12月までの内容で記載してあります。
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基準月の決め方
- 「基準月」とは、資金繰りを予想する期間の「最初の月」のことですが、この「基準月」を決める考え方を述べますと、次のようになります。
- 例えば、先月は今月に対して過ぎ去った月ですから、実績月と云えますが、まだ、先月の会計処理が済んでいないと、実績月の実績額が算出されていないことになります。
このことは、資金繰表を作る基準からいえば、実績額を確定していないのですから、実績月とは云えず予想月となります。
さらに、先々月の会計処理も未確定のままならば、その月も予想月となります。
したがって、実績月とは、月次会計が締まっている月のことを云います。
この実績月の最終月の翌月が、予測の最初の月「基準月」となります。
- 例えば、資金繰表の予想月を7月から年末の12月までとしたいときは、基準月は7月となります。しかし、基準月の前の月の会計処理が遅れて未処理であるなら基準月は6月となります。つまり、会計処理が確定した(実績額が確定した)最終月の翌月が基準月になります。
- ▲ 登録月について、
- 資金繰表に印刷する実績欄は3ヶ月となっています。しかし、資金繰りシステムの運用に必要な初期登録の実績は、過去4ヶ月を登録するシステムになっています。ただし、短縮期間で登録する方法もあります。その場合は必ず、基準月まで実績月を連続させることが条件となります。
この実績額の入力は、ある月を指定して行います。指定した月のことを「登録月」と云い、画面の下に表示された登録範囲の中から選択して年月を入力します。
- ▲ 登録範囲について、
- 登録範囲は「基準月」を入力した時、システム側で自動計算し画面の下に表示しています。この登録範囲は基準月より前(過去4ヶ月)となっています。
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操作について、
- 1.初期登録の画面が表示されますと、入力を案内する」カーソル(点滅)は「基準月」のところにあります。年と月を入力し、確認のための「Enter」キーを押しますと、カーソルは「登録月」のところに移ります。
ただし、基準年のところで「f9」キーを押しますと、カーソルは前の画面の『初期メニュー』に戻ります。
- 2.「登録月」の入力は、画面下の登録範囲を参照し、その範囲内で年月を決定して入力し、内容確認のための「Enter」キーを押します。カーソルは「確認」入力に移ります。
ただし、登録年のところで「BS」キーを押しますと、カーソルは「基準年」のところに戻ります。
- 3.「確認」の入力について、
@.「初期登録と修正」を取り止めたい時は、「f9」
キーを押します。カーソルは『初期メニュー』の画面に戻ります。
A.また、登録月を変更したい時は、「BS」
キーを押しますと、カーソルは「処理月」のところに戻ります。
B. 確認の位置で、「f10」キーを押すと、カーソルは「会社名」の位置に移ります。WP入力します。カーソルは「単位」の位置に移ります。単位は千円・万円・十万・百万から選択し入力できます。カーソルは確認に移ります。
C.「基準月」と「登録月」の内容を確認し、OKなら
「Enter」キーを押しますと、カーソルは、次の画面の「実績額を入力する画面」に移ります。