2-2.月別実績データの作成と画面操作について


前の画面へ

 

 1.実績額の入力項目数は39項目です。 ( 画面参照
 実績額を入力する画面は、自動表示される「参考事項」欄と、実績額を手入力する「実績入力項目」欄から構成されています。
 実績額入力の項目は、内容が7っの区分になっており、概要は下記のようになっています。また、入力データは試算表から収集します。
@.繰越情報(前月繰越金)
A.販売情報(売掛金・受取手形と関連項目を含む)と現金収入
B.仕入情報(買掛金・支払手形と関連項目を含む)と現金支出T
C.外注情報(未払金・支払手形と関連項目を含む)と現金支出Uと借入返済情報
D.その他の支出情報(手形決済・経費支払・固定資金関連項目や現金支出V 差引過不足額)
E.資金調達情報(割引手形・借入金・増資など)
F.修正処理情報(見込み支払利息割引料の修正)と翌月繰越金

 

上の画面へ


 
 2.資金繰り実績額の資料作成 (書式参照
資金繰りの実績額を入力するには、合計残高試算表の内容を基に資料を作成します。
まず、収入資金の項目は、売上高から始まり現金売上と売掛売上、および、売掛金の回収状況、並びに、受取手形の期日入金や、その他の現金・手形の収入などがあります。
次に、支出資金項目は、仕入に関する項目や加工に関する項目があり、この他に、支払手形の期日決済や経費項目があります。これも試算表から入力金額の資料を作ります。
一方、営業活動に伴う資金収支に過不足が発生しますから、資金調達欄で借入金や手形割引など資金調達に関する実績額の資料を作成し入力を行います。

最終実績月の金額修正
 試算表から入手した実績金額の修正は原則として発生しませんが、問題は別途、予想額として入力した金額が、日を経過し、資金繰りファイルを更新した結果、実績額扱いなった予想金額は、会計を締めた時点で決まった金額とは当然なこととして異なります。
そこで、確定した実績額を再入力することになります。システム側では、この入力によって発生した各項目の差異を修正する処理をしています。

その矛盾が増加差異の時は差額を「ソノタノ現金収入」に加算し、減少差異であれば、その差額を「ソノタノ現金支払」に加算して調整するシステムを採用しています。

「ソノタノ現金収入」で調整した場合は、前受金や仮払金などが含まれていると判断されますが、それらの金額より加算額が多い場合は、固定資産等の売却金などが含まれています。
それでも、まだ多い時は、不正行為をしている場合もありますので、詳細な調査が必要となります。

 一方、「ソノタノ現金支払」で調整した場合は、前払金や仮払金などが含まれ、前記と同様に金額が大幅に見合わない時は、これも詳細な調査が必要となります。
注:ここで、実績額を記入した用紙を、用意して下さい。

 
上の画面へ


 
 3、実績額の入力操作 ( メッセージ参照
 画面が表示された時には、すでに【参考事項】欄に月初の残高が表示されており、実績額を入力する時点では、月末の残高を表示するように作られています。
 実績を入力する各項目は、入力操作内容に応じて次のように色分けされています。
緑色と水色の項目は、データを入力する項目。白色の項目は、自動計算される項目。黄色の項目は、自動集計される項目です。
@.最初の売上高の時、前の画面に戻りたければ、[BS]キーを押しますと戻ります。
A.また、売上高の金額を入力する時点で、予実績額の作業を中止したい時は、[f・9]キーを押しますと、画面は『初期メニュー』に戻ります。
B.金額の入力は、[テン]キーから行い、金額確認後 [Enter]キーを押します。
C.二項目以降から、前項目にカーソルを戻したい時は、[BS]キーを押しますと戻ります。
D.カーソルが[確認]にある時、入力したデータの内容が正しければ、[Enter]キーを押しますと、デ―タはファイルに書き込まれ、同時にカーソルは、前の画面の「処理月」のところに戻ります。
E.また、すでに入力した金額を変更したいときは、その項目のところまで、まず、「→」キーで金額右側までカーソルを送り「Enter」キーで再入力をしながら移動し、目的の金額の修正をします。修正金額から「確認」の入力科目に対しても、1科目ごとに「→」キーと「Enter」キーでカーソルを送ります。
F.入力の途中でエラーメッセージがでたら
「Esc」キーではずします。

 


 エラーメッセージについて、
@.残高初期入力がされていません。
この資金繰表作成システムでは、システムを立ち上げる時の順番が決められています。「01.資金繰表の初期登録と修正」から行って下さい。
A.前月分が入力されていません。
いま入力しょうとしている前月のデータが、入力されていないためのエラーメッセージです。処理月を変更するか、「01.資金繰表の初期登録と修正」での入力処理をして下さい。
B.○○科目残高がマイナスになりました。
勘定科目の中には、マイナス金額になるのは、おかしと思われる科目があります。しかし、現実的には発生することがあります。その時にこのメッセージがでます。内容を再確認し、作業を進めるか、入力金額を修正するか、を判断して下さい。
C.○○科目残高がマイナスになりました。再入力して下さい。
勘定科目の中には、絶対マイナス金額では、いけない科目があります。
この時は、メッセージに従いデータの再入力をして下さい。
D.相殺金額不一致エラー (売掛金相殺=買掛金相殺+未払金相殺)
相殺とは、借方と貸方が等しいことですから、資金繰り上でも同じ事が云えます。このシステムでは、上記のような定義を採用しています。
E.資金繰りファイル書き込みエラー
このエラーは、資金繰りファイルが破壊された時に発生します。救済方法は、資金繰りファイルを作り直すことになります。(発売以来無発生)
上の画面へ 前の画面へ