☆ゲームで南北朝!!☆

メガドライブ版
NHK大河ドラマ太平記」

(1991年、発売元:セガ)


◎リプレイ◎

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「足利帖」リプレイ


◎シナリオ1「六波羅攻撃」

 「足利帖」プレイは、大河ドラマの主役である足利尊氏の戦いをシミュレートするわけですが、初陣となるシナリオは篠村八幡での挙兵表明直後、六波羅探題 攻撃になる。足利軍は尊氏・直義兄弟に高師直、上杉憲房その他いろいろといったメンツで、これに赤松円心と則祐の父子、なぜか渋川義季、小山秀朝までが味 方として参戦。まぁ「使える」武将は足利兄弟に師直、円心の5人くらいだ。
 対する六波羅側は北条仲時・時益の両探題は要塞内に大軍を抱えて閉じこもっています。ほかに六角時信と佐々木道誉、陶山備中と河野通盛といったメン バー。さすがに最初のシナリオなので敵の兵数もそれほど多くはなく、能力も一部を除き高くはない。唯一佐々木道誉だけはあなどれないが。

 セオリーとして、足利軍の兵士たちを「調整」コマンドで尊氏・直義・師直に集中させる。これでそれぞれ3000〜2000人の部隊になる。兵士を全部差し出した残りの武将たちは、とりあえず寺へ行って「参禅」し、知力アップのお勉強会に回しておく(笑)。
 一方で赤松円心は最初から4000もの兵を抱えていて、頼もしい味方。先陣を切って突撃し、敵の河野通盛をあっさり蹴散らす。早いうちから師直に戦歴 (経験値)を挙げさせないと、と兵力互角くらいで師直を六角時信にぶつけてみたら、勝には勝ったが思いのほか苦戦。一方、糟谷宗秋がこちらの岩松経家に攻 撃をかけてきて、武力ではかなり劣る岩松なので騎馬隊で敵将を直接攻撃作戦をやってみたら、ものの見事に宗秋を討ち取ってしまう。

 押され気味になると、最初からそうプログラムされているらしく六波羅軍は要塞周辺に固まり防衛に徹するようになる。尊氏・直義は途中の町で兵力を増しつつ前身、順調に六波羅要塞にとりつくのだが、その前に立ちはだかったのが、あの佐々木道誉である。
 大河ドラマでもそうだったが道誉は尊氏の六波羅攻めに協力、あるいはけしかけたとするのが通説なのだが、このシナリオの道誉ときたら六波羅軍に参戦して るだけでなく、尊氏の度重なる「説得」工作にもまったく応じない(忠誠度は河野通盛がかなり低く、割と簡単に寝返る)。それどころか尊氏に直接攻撃を仕掛 けてきて、こちらもあまりレベルアップしてない段階なのでそこそこの激戦に。手持ちの兵が減ったところで道誉はいったん退却したが次ターンでもしつこく攻 めてきて、今度は全滅。といって後のシナリオで登場するため討ち死にはせず、「降伏→逃亡」のパターンに。どうもらしくないんだよな、このシナリオの道 誉。

 邪魔者を片付けたところで、いよいよ攻城戦開始。城内にこもった仲時・時益両探題は火攻めなど策略を二度ほど成功させこちらの兵数をいくらか減らすが、 直義・円心・尊氏の三人が大軍で総攻撃。先頭で突入した直義はあっという間に城壁を破壊、時益軍を切り崩して退却に追い込む。続いて円心、尊氏の連続攻撃 で両探題軍は壊滅、仲時・時益はいったん降伏、すぐ逃亡のパターンに。このゲームではあとのシナリオに登場する武将は戦死せずにこのパターンになるのだ が、この二人はこれっきりの登場なので、あるいは史実に従い近江・番場まで行って集団自決という扱いなのか…


◎ シナリオ2「中先代の乱」

 「足利帖」では六波羅滅亡のあとの鎌倉陥落はビジュアルシーンでのナレーションで済まされる。建武の新政が始まるが、北条時行を奉じた北条残党による 「中先代の乱」が勃発、彼らの大軍が鎌倉に押し寄せる。このとき鎌倉を守っていたのは足利直義。関東の象徴的元首として後醍醐の皇子・成良親王、および尊 氏の子で鎌倉攻めで代理人を務めた千寿王(のちの義詮)がいる。このシナリオではこの成良親王と千寿王を無事に戦場離脱(マップ左下に待機する船に乗せ る)させることが勝利条件となる。

 二人を逃がすだけ、と聞くと簡単そうだが、千寿王はまだ六歳(数え)。武将としての能力なんてあるわけはなく、兵数もゼロ。のこのこ出ていったら敵に瞬 殺されてしまう。史実では千寿王とさして年もかわらないはずの成良親王の方は青年レベルの設定のようでそこそこの能力を持ち兵を率いているのだが、初戦は 皇子様、やはりウロウロしていたら瞬殺されてしまう。この二人を強い武将で護衛しながら離脱するのが基本作戦になる。
 味方で強い武将となると、やはり主将の直義。他に使えるのは高師泰と細川和氏くらい。今後のこともあるので師泰と和氏は死なない程度に戦わせてレベルアップを図った方がいい。なお史実ではこの戦いで戦死している渋川義季や小山秀朝も前シナリオに続いて参戦している。

 北条時行軍は北条残党武将(北陸で挙兵した連中まで混じっている)を結集させて各切通しから鎌倉市街へ攻め込んでくる。さすがに市街地ということであち こちに町や村があって徴兵は容易。他のシナリオに比べて兵力不足にはならず毎度の調整による兵力集中はそれほど必要ないが、徴兵に手間取っていると千寿王 たちを逃がせなくなってしまうので、ほどほどに兵を集めたら直義を中心に攻めてくる敵をなぎはらうことにする。

 幸い、北条残党連中の能力は全体的に低めで、恐い武将はそれほどいない。うまくやれば直義一人であらかた撃破できるが、あえて師泰や和氏らを敵にぶつけ て戦歴を稼ぐ。敵将の数が多いので、こちらの兵を消耗を抑えるために「自軍の騎馬隊を敵陣の脇を突破させて敵将を直接攻撃」作戦に徹する。これでたいてい の敵は倒せるが、いずれの敵将もあとのシナリオで登場するため、いったん降伏後逃亡のパターンが繰り返される。それでもたまに敵の騎馬隊がこちらの武将に 接近してきて、必死に逃げ回るという場面が出てくる。このときも師泰が相手とガチンコ勝負になってお互いに兵数を大きく減らし、危なくなったんで退却で逃 げたりもした。退却でも戦歴は稼げるので、死にさえしなければいいのだ。

 兵数を序盤で集めて立ち回ればクリアは難しくない。敵将を蹴散らして安全ルートを確保し、千寿王と成良を船に乗せてクリア。ここであえてもっと敵を蹴散 らしてレベル稼ぎ、という手もあるんだけど、今回はほどほどにしておく。なお、このシナリオの鎌倉付近マップはあとでもう一度、鎌楽奪回のために戦うこと になる。
 シナリオクリアすると、何もしてない武将にも戦歴ポイントがいくらか入るようになってるんだけど、ただ逃げてただけの成良親王がクリア時にレベルアップしてたのは納得いかんなぁ…。このあと登場もしないのに。


◎ シナリオ3「佐夜中山の戦い」

 鎌倉を脱出した直義に北条残党軍が追撃してくる。東海道の佐夜中山で直義はこれを迎え撃つのだが、そこに兄・尊氏が援軍に駆けつけてくる、というシナリ オ。途中までしのいでいれば頼もしい援軍が駆けつけてくるので、かなり楽なシナリオ。直義配下はだいたい前シナリオと一緒なので、やはり兵力を直義・師 泰・和氏に集中させる。敵方も前シナリオと同じ顔触れでなので楽勝できる。ここでも師泰・和氏に戦歴をつけさせる。

 攻めてきた敵の第一陣を返り討ちにして屠ったところで、タイミングよく(?)お兄さんの援軍が到着。高師直・佐々木道誉もついてくるので、ここは彼らに戦わせて戦歴を稼いでもらう。
 援軍と共にこちらが接近してゆくと、それまで本陣近くから動かなかった敵将たちが次々と攻め込んでくる。たいていの連中は楽勝で勝てるのだが、いつもの 「騎馬隊を敵背後へ突っ込ませて敵将直撃」作戦をやってたら敵兵の方もこちらの大将めがけて殺到、道誉をうっかり戦死させてしまうというミスをやらかして しまった。このシナリオでは道誉の戦死は即ゲームオーバー。セーブしてたところからやり直しだ。
 もう一度同じところまで来ると、やはり敵軍は道誉めがけて次々殺到してくる。この時点では並みいる諸将の中では道誉はやや力不足のようで。
 
 結局は尊氏兄さんや師泰が敵部隊を次々蹴散らして、残るは本陣にいる名越時兼のみ。さすがにこいつは大軍を擁しているので舐めてかかってはいけない。本 陣近くにある町で召兵を行い、尊氏に最大の5000の兵を持たせるなど兵力増強。それから戦歴稼ぎのために師泰をぶつけて適度に敵兵を減らして退却、その あとに師直が飛び込んで名越軍を全滅させる。このシナリオでも登場武将たちは以後のシナリオに出るため一人も戦死せず、いったん降伏、即座に逃亡のパター ンになる。
 このシナリオ中に探索コマンドで畠山直顕が発見される。武力96なので戦歴を積めば少しは使えるかも。


◎シナリオ4「相模川合戦」

 尊氏・直義が合流して鎌倉奪還に向かう。その鎌倉の手前の相模川でまたも北条残党軍との戦闘になる。戦場マップ中央にでかい川が流れ、これをはさんでの 戦いになる。目的は敵将の名越時兼を倒すことだが、実際にはこんなところにはいなかったんだよな。こちらの敗北条件はまたも尊氏・直義・道誉の戦死で、と くに道誉に万一のことがないように注意しなければならない。今後のシナリオのこともあるので、道誉にはなるべく戦歴を摘ませないといけないし。

 このシナリオでは史実を反映して足利軍はかなりの大軍。北条残党側も奥にひかえる主将たちはそこそこ大軍だが、あとは大した数ではない。出てくる武将も「中先代の乱」以来の顔ぶれで大半は凡将。そのためかなり楽なシナリオとなっている。

 相模川の真ん中や対岸で両軍激突、上記のような状態なので苦も無く敵部隊を次々撃破。このあとのシナリオに登場予定のない敵将たちは哀れにも次々討ち死にしてゆく。こちらはそれらの戦いで各部将の戦歴を積ませてゆく。
 敵将の中で武力が高い竹田章信は戦意がない設定でもされてるのか戦場から逃げるばかりなので、山地に逃げ込んだところを尊氏や和氏で火攻め策略をかけた ら、これがまぁ面白いように連発で成功、竹田部隊はあっという間にボロボロに削減。それでも逃げ回っているので、やはり最初からそうプログラムされている のだろう。他のシナリオでもそういう現象がみられるのだが説得工作かけても成功しないんだよな。

 危なげもなく相模川を突破、途中の村や町で兵を補充しつつ敵の本陣に迫る。敵将の中でなぜか山の上に陣を構えているのがいたのでまた大勢で火攻めを連 発、これがまた面白いように成功する。相手が山地や森林にいる時(特に山地?)に知力の差があればかなりの確率で成功するらしい。
 最後の名越時兼も尊氏自身で攻めたら割とあっさり勝負がつく。いよいよ次は鎌倉攻めだ。


◎シナリオ5「鎌倉奪還」

 中先代の乱sシリーズのラスト。シナリオ2で脱出作戦をやった鎌倉マップを、今度は攻守入れ替えで戦う。前シナリオ同様、こちらはかなりの大軍のうえ北条側に大した武将がいないので、やはり楽な展開。村や町も多いので兵の補充も楽々だ。

 北条側はもう次のシナリオがないので敗北するとみんな討ち死に。切通し二つを攻め上り、余裕の大軍で敵本陣、鎌倉要塞(?)を包囲して攻城戦となる。途 中の村人から「時行さまは幼少なので戦はできない」と情報をもらうのだが、なるほど敵の大将は五大院宗繁になっている。あれ…?五大院宗繁って、時行の兄 の邦時を敵に売り渡してヒンシュクを買った人物のはず。このゲームではそんな過去を贖うためなのか、時行にくっついて最後まで忠義を尽くしている…まぁ単 に作り手の勘違いだと思うが。

 城攻めも楽勝で、ラスボスの五大院宗繫もあっさり撃破してシナリオクリア。直義が尊氏に「時行は自害した由にござります」と行ってくるのだが、もちろん 史実では時行はこのときも死なず、後に南朝に仕えて尊氏らと戦う。まぁ古典「太平記」でも北条残党側は時行の死を装うような工作をした話があるから、尊氏 たちもこの時はそう思った、ということはあるかな…とも考えたのだが、そのあとの面間ビジュアルでのナレーションでも時行は死んだことにされちゃってた。 これはパラレルワールドなのか?それだけ時行なんてよく分かんなかったんだろうなぁ。はるか30年ほど後に朱ねンジャンプで時行が主人公の漫画になると は。


◎シナリオ6「竹の下の戦い」

 さて中先代の乱を鎮圧した尊氏は建武政権から離反。後醍醐天皇は新田義貞を尊氏討伐に派遣する。尊氏は寺にこもってしまい、直義が迎撃に出るがあえなく 敗北、新田軍が箱根に迫ったあたりで尊氏はついに立ち上がり、新田軍と戦うことになる。ここから始まる「建武の乱」の一連のシナリオは、「足利帖」「楠 木・新田帖」双方にあり、同じ場面を攻守入れ替えて遊ぶことができる。

 「竹の下の戦い」のシナリオの勝利条件はちょっと変わっている。敵の全滅ではなく、新田軍に寝返っている佐々木道誉・大友貞載・塩冶高貞の三人をこちら に再度寝返らせるのが勝利条件なのだ。この三人が竹の下の戦いで寝返ったのは事実で、大河ドラマで陣内孝則道誉の寝返りシーンが非常に印象的なのだが、そ ういうドラマを少しでもゲームに反映させようとした…のかもしれない。
 箱根・竹の下ということで戦場マップは山だらけで進撃ルートは2つに分かれる。これも一応史実の再現で、箱根で直義と義貞が、竹之下では尊氏と義助が対峙、という足利・新田両兄弟がタッグマッチをしてる構図になっている。

 マップ上方の竹之下方面はかなり険しい山岳部で、尊氏・師直・和氏に兵力を集めて進撃する。寝返らせる対象の道誉ら三人はさっさと戦線離脱してマップ左 端に移動してしまうので、そこまで説得に行くためには脇屋義助らの部隊を撃破しなければならない。敵部隊の数が多いので尊氏ら三人だけで立ち向かうのはい ささか心もとないが、本陣をがらあきにさせるて危うく敵に奪われそうになったことが過去にあるので、なんとか三人でやりくりしなければならない。

 箱根方面ではダントツのレベルアップをした直義を先頭に、高師泰らが動き回ってそれほど苦労もなく義貞らを撃滅。こちらで最後に残った敵は尊良親王で、 さすがに皇子様だけに戦意ゼロで能力もまるでなし。上杉憲房に攻撃させてあっさりと撃滅。なお、このシナリオの敵将は全てあとのシナリオに登場するため、 誰一人戦死せず「降伏→逃亡」パターンになる。

 一方の竹之下方面は慎重な山岳戦を進める。相手が山地に入ったところで火攻めを連発してささやかに敵兵を減らしたりもしたが、さすがに脇屋義助は強い。 師直と激突したら双方で兵数を減らす激闘に。どうにか師直軍全滅前に義助軍を全滅させる。もう一人、敵で危ない堀口貞満は尊氏自身で倒してどうにかこっち の方面も敵を全滅させた。

 あとはクリア条件の道誉らへの投降説得。直義の方が先に敵を片付けたので、まず直義が接近する。近づいていくと彼らの方から隣接エリアに移動してくる が、もともと戦意がないので攻撃はかけてこない。そこへ「説得」コマンドを仕掛けると一発で投降してくれる。直義で大友・塩冶の二人は直義が説得、最後の 道誉は尊氏が説得してシナリオクリア。


◎シナリオ7「京都進攻−宇治」

 足利軍は一気に京都へと進撃する。ここから京都攻防戦は四つのシナリオで描かれる、最初がこの「宇治」シナリオで、足利尊氏の軍勢と楠木正成の軍勢が初対決する。
  このシナリオを「足利帖」でプレイすると、これまで圧倒的に強くなりアテにもなる直義がいないことに当惑する人もいるはず。このシナリオでは尊氏・師直、 あとは細川和氏や上杉憲房、途中で拾っていれば畠山直顕くらいしか使い物にならない。なにしろ相手は楠木正成であるから、慎重にやらないと危険だ。

 まぁ楠木軍の方でもタレント不足なのは同様で、正成と正季の兄弟以外は凡将ぞろい。しかも楠木軍の特徴で個々人が率いる兵も多くない。こちらが真激して ゆくと、この凡将たちの第一陣が突っ込んでくるが、いずれも簡単に各個撃破。途中の町で兵力を整えて、用心しながらじりじりと正成の本陣に接近してゆく。 神宮司正房が飛びかかって来たけど畠山直顕で撃退、正成兄弟はとうとう本陣から一歩も動かぬまま、尊氏・和氏・師直のコンボ攻撃で全滅に追い込む。もちろ ん正成たちは今後も登場するので降伏・逃亡するだけだ。


◎シナリオ8「京都進攻―瀬田口」

 続くシナリオは足利直義を主将とした瀬田口方面攻撃。琵琶湖と大きな川が描かれたマップで、町はなく村が二つあるだけ。つまり兵力補充が苦しい配置となっているのだ。
 敵側の主将は公家の千種忠顕。副将にやはり公家の四条隆資。どちらも4000の大軍を抱えているが公家さんだけに武力は低い。その代わり名和長年・児島 高徳・結城親光といずれも武力高めの三人がそろっていてそこそこの兵を率いていて、なかなかあなどれない。こちらには直義と高師泰、そして佐々木道誉が使 える武将だが、なぜか道誉は最初一人だけ離れたところで別行動していて、ウロウロしてると名和長年らにやられてしまう可能性もある(以前のプレイで道誉が 長年に兵を全滅させられ、一人でマップを逃げ回らせたことがある)。
 味方にはこのシナリオから登場の新顔が何人かいて、桃井直常の名前を見て最初はしめた、と史実を知る者は思ってしまったが、このゲームの直常はてんで役に立たない凡将なのである。

 途中で兵力不足になる可能性をにらみつつ、使えない武将たちの兵を調整して使える三人に集中させる。そうこうしてるうちに名和長年・児島高徳のコンビが 瀬田を渡河してこちらに攻め込んでくる。こちらもなるべく兵力を減らしたくないし安全策をとって直義一人で二人を連破。勝つには勝ったけどさすがに兵力を 減らしたので畠山直顕に持たせていた兵力も直義に引き渡させる。

 恐いのがいなくなったところで道誉も動き出し、村で兵力を集めて戦線に加わる。直義・師泰も渡河して、敵本陣へ接近する。やはり公家さんだからなのか忠 顕も隆資もピクリとも動かず、ちょっと危険な結城親光もやる気がないのか動かない。それをいいことにこちらは親光とぶつかるのを避けて山沿いに進み、公家 さん二人を直接攻撃。兵力では互角だったが、さすがに公家さん二人はあっさり負けてくれる。最後はがら空きの本陣に道誉が乗り込んで、親光放置のままシナ リオクリアとなった。


◎シナリオ9「京都進攻―淀・山崎」」

 京都攻略戦第三弾は、中国・四国勢による淀・山崎方面の戦い。足利方の主将は赤松円心で、息子たち四人も参加している。四国勢を率いてきた細川定禅も副 将扱いで、円心か定禅が死んでしまうとゲームオーバー。円心は強いんだけど初登場の定禅は能力もあまり高くなく、とにかくこいつを死なせないよう気を付け なければならない。
 敵は新田義貞とその部下たち。さっきの楠木軍に比べると強者がそこそこいて、こちらは円心と息子の範資、あと大森盛長くらいしか使える武将がいないので 少々心もとない。兵力もかなり不足していて、敵の新田軍の兵数をチェックすると、最初は「無理ゲー」にしか思えないほど。とりあえず円心・範資・盛長の三 人に兵力を集中させ、敵側の先陣部隊、脇屋義助と堀口貞満をまず迎撃する。

 赤松円心は最初のシナリオにしか出てないので成長もロクにしていない。武力の数値だけなら息子の範資の方が強いくらいだが、こちらは統率力のせいで今回はあまり兵数を率いられない。武力では味方中最強の大森盛長も最大1500人しか率いられない。
 以前のプレイで円心と義助を激突させたら円心が戦死してゲームオーバーになっちゃったこともある。今回は慎重に、円心・範資父子の二段階攻撃で義助部隊をなんとか消滅させた。

 義助と貞満の先発部隊を倒してしまえば、あとはそう苦労はない。途中の町や村で兵力補充を行いつつ、新田本陣へ迫ればいい。かなり接近するまで新田軍は ピクリとも動かない(なぜか村人のくれるヒントは「敵を本陣から引き離せなんだよな)。なので、こちらはじっくりと大軍調達をしてから総攻撃にかかれるわ けだ。

 今後のこともあるので、大森盛長や赤松範資、さらには問題の細川定禅を戦歴稼ぎのために新田ザコ部隊に次々ぶつけてゆく。さすがに総大将の義貞は半端なく強いので、ここでも範資・円心父子の連続攻撃で敵の兵数を削っていく作戦で勝利をもぎとる。


◎シナリオ10「京都占拠」

 三方面での戦いが終わると、いよいよ京都都心への攻撃だ。ここまで別行動だった尊氏・直義・円心の三軍が同じマップ内で三方向から京都都心の要塞(内 裏?)を目指す。敵さんも事情は同じで、正成・義貞・長年・高徳などオールスター状態である。一応敵の主将は要塞内にこもっている千種忠顕ってことになる ようだが、これははっきり言って戦力外といっていい。

 ここまで三つのシナリオで戦った組み合わせを今度は一つのマップ内でやるような配置になっているが、さすがに京都、町や村が多いので兵力補充は楽ちんだし、こちらの主力武将はレベルアップもしているので、慎重に進めれば比較的楽なシナリオだ。
 尊氏と直義はほとんど最強に近いところまで成長しているが、やや心配なのが円心。状況はさっきのシナリオとおんなじで、攻めかかってくる脇屋義助さえ撃 退すれば、あとは他の部隊との連携もあるので大丈夫。作戦もさっきとほとんど同じ、まず範資に義助を攻めさせて、防戦に徹して敵兵を減らしてから適当なと ころで撤退、続いて円心がとどめ、ということで義助撃退に成功。

 義貞はやっぱり恐いので、兵力を最大に集めた直義をぶつけて撃破。正成も怖いので、尊氏と師直の連続攻撃により、まぁまぁ楽に撃破。残る強敵の名和長年、、児島高徳、結城親光らも戦歴稼ぎが必要な武将たちを使って順番に撃破。
 最後の都心要塞(内裏)への攻城戦。なにせ守ってるのが千種忠顕・四条隆資のお公家さんコンビなので、基本的に何の心配もない。まず先陣を切って直義が 城壁破壊にあっさり成功、忠顕を撤退に追い込む。続いて円心が二番手で攻め込んで四条隆資を討ち取り(史実の戦死よりずっと早い)、最後はそれほど大軍で もない尊氏が忠顕にとどめをさしてシナリオクリア。
 なお、このシナリオ中、なぜか厚東武実を発掘。武力が高めな武将ではあるのだが、残りシナリオ数も少ないので成長もあまりさせられない。


◎シナリオ11「顕家登場」
 
 しかし史実の通り、尊氏の京都占領は長くは続かない。北畠顕家率いる奥州軍が到着し、南朝オールスターズの攻撃で足利軍は敗走を余儀なくされてしまうの だ。よって、このシナリオのクリア条件は敵を全滅させることではなく、尊氏・直義を無事にマップ下端まで逃がすことである。マップは前の「京都占拠」と まったく同じで、登場武将もあまり変わっていない。
 尊氏と直義を逃がせばクリア、というならそれほど難しくなさそうだが、さすがに北畠顕家はあなどれない強さで、彼をまず撃破する必要はある。また逃げるにしても正成や義貞といった強敵が妨害するので、結局は彼らも破らなければならない。

 一応こちらが敗走するシチュエーションのためか、ゲーム開始時点でのこちらの兵力はあまり多くなく、逆に宮方側はかなりの多さ。前シナリオのマップと同 じなので兵力補充はそこそこできるが、のんびりしてると攻められてしまうので、使えない武将たちから使える武将たちに兵力をまわして対応する。初期状態で は尊氏は京都の要塞(内裏?)にこもっているが、籠城戦ではなくさっさと外に出ることにする。

 尊氏が兵力補充のために町へ行こうとしたら名和長年が襲ってきたので、まずこれを撃退。警戒すべき北畠顕家はマップ下方から攻めあがってくるので、兵数 を集めて自軍最強の直義をぶつける。例によって騎馬隊で両脇から大将直撃作戦で、比較的楽に顕家を撃破する。顕家が連れてきた残りの奥州勢、伊達・南部と いった連中は能力も低いし兵数も少ないので簡単に撃破する。

 顕家を倒したことでマップ下への逃げ道が作れたが、次は新田義貞隊が積極攻勢をかけてきた。義貞本人と直接ぶつかれるのは尊氏か直義しかいないので、赤 松円心・範資は義貞を避けて彼以外の新田武将を次々破る。そんなこちらの思惑などお構いなしで義貞は尊氏一人を狙ってドンドン突き進んでくる。うーん、こ れは大河でもやってた「義貞VS尊氏の一騎打ち」の再現のつもりだろうか。
 ちょっと危ないかなぁ、と思いつつ、挑戦を受けいれて尊氏自身で義貞を攻撃。いつもの騎馬隊スルー突進作戦で割と危なげなく勝ってしまう。また、他に気を付ける必要があった結城親光は高師直が討ち取り、おおむね史実に近い時期の戦死となった。

 最後に残った恐い相手が楠木正成。これにはこちらの最強武将・直義をぶつけるのが順当というもの。使えない武将たちの兵を直義に集中させて兵力互角で直 義を進撃させる。兵力ゼロになった味方ザコ武将たちは攻撃されちゃたまらんってんで、山の中へ避難(笑)。このシナリオあたりから登場武将が多くて、こう いう避難民状態の武将たちも増えてしまうのだ。

 さすが最強の直義、正成もそれほど危なげなく撃破。楠木軍の残りの処理は他の武将たちで十分で、結局こちらが逃げる必要もなく敵全滅でシナリオクリア。 しかし理不尽なことに、「攻撃をかわしましたぞ」と直義が言い、やっぱり史実に従い足利軍は京都から敗走ということで次に進む。


◎シナリオ12「打出浜の戦い」

 京から敗走した足利軍は、西国へ逃げることになり、摂津・打出浜で迎えの船団を待つことになったが、そこへ正成・義貞・顕家ら南朝オールスターズが襲い かかってくる。状況が状況なので足利軍は兵力がかなり少なく、かなり厳しいシナリオ。筆者は初プレイ時、ここまでだましだましクリアしてきてこのシナリオ でついにあきらめて最初からやり直したことがある。

 とにかく兵が少ないので、兵力を尊氏・直義・師直・師泰の四人に集中させ、近場の町を尊氏が、村を師泰が占領して召兵する。だがあっという間に新田義貞 が突進してきて、尊氏と直接対決に。兵数はいい勝負で武力はこっちが上、まずまず楽に勝てるのだが、恐いのはそこから。北畠顕家の大軍が続いて襲いかかっ てくる。どうにかこれも撃退、意外にも顕家が戦死してしまったりしたが(あとのシナリオで出ないからだな)、兵数をかなり失い、さらなる脇屋義助や楠木正 季の弟コンビの攻撃にはこっちも弟で、と直義で対応。勝つには勝ったが直義もかなりの痛手を負い、まだ残っている新田勢生き残り部隊に襲われてはさすがに 危険と後方へ避難。


 尊氏は町に居座ったまま兵力補充を繰り返し、敵の四連続攻撃をなんとかしのいだ。さすがに兵が少なくなってヒヤヒヤものだったが…
 最後にコワイコワイ楠木正成が大軍を率いて残っている。これがいるから尊氏も少数のままでは危ないので師直・師泰から兵を取り上げて最大の5000にまで上げておく。
 だが不思議なことに、このシナリオの正成、なんかやる気がないのである。弟の正季や部下たちまで突進するのに、正成だけは後方で動かないのだ。他の部隊 が全滅すると仕方ないなぁ、ってな感じで動き出すのだが、兵力補充を狙って正成の裏手の村に入ろうと直義を動かしたら、そっちへクルリと戻ってくる。おっ と危ない、と直義を自陣の方へ動かすと、正成もそれを追って動き出す。それでも合戦にはならない程度の距離を保っているような…

 確か「梅松論」だと思ったが、この時の正成が尊氏に対して戦意を見せず、謎の撤退をしたととれる記述がある。正成は敗走する尊氏に武士たちがついていく と驚き、後醍醐に尊氏との和睦を進言したとも伝えられる。もしかするとこのゲームの作者もさりげなくそれをこのシナリオに反映させているのかな?と思った りもした。実のところ、このシナリオで正成が戦意満々だと勝てるかどうか怪しいのだ。

 そうこうしているうちに、15ターン目で西国から救援の船団が到着、大内長弘が援軍として登場する。尊氏と直義をこの船に乗せてしまえばクリアだが、結局尊氏を正成にぶつけて撃破、敵全滅によるクリアとなった。
 それでも尊氏は九州まで敗走いちゃうのである。


◎シナリオ13「多々良浜の合戦」

 九州まで落ち延びた尊氏。少数の兵で九州に上陸したところを、宮方の菊池武敏ひきいる大軍が押し寄せる。尊氏にとって最大のピンチにして、ここでの大逆転勝利がその後の天下取りにつながったという、重要な戦いがこの「多々良浜合戦」だ。
 ゲームでもその状況を再現すべく、足利軍の兵力が極端に少なく設定されている。武将が15人くらいいるのだが、どいつもこいつも100とか200とかし か兵を持ってなくて、かき集めても4000人に及ばない。一方の菊池軍は全部合わせれば数倍の大軍で、最初にこの状況を見たときは筆者もさすがに「無理 ゲー!」と思ってしまった。古典「太平記」が伝えるように「無様な敗北をするくらいなら潔く腹を切ろう」と言った尊氏の気分である。

 まぁそれでも何とかなるようにはなってるだろうと、兵力を全て尊氏・直義兄弟に集め、それぞれ2000人台、1000人台の部隊にする。いつもは兵を任 せる高兄弟も今回は兵力ゼロだ。彼らを含めて十三人の武将たちが兵力ゼロになって敵との接触を避けて山間部へ大挙避難することに。
 尊氏・直義兄弟は急いで南下し、兵力補充可能な村に向かう。菊池軍からも次々と武将が攻め込んでくるが、いずれも凡将で個々の兵力もそう多くはない。一 部の部隊が森林に入ったので火攻めで兵力をいくらか削ったりしてから、連続突撃してくる彼らを尊氏一人で片付ける。さすがにこっちの兵力も削られたので直 義にも戦わせるが、こちらも勝つには勝手もかなり兵数を減らしてしまった。

 こんな状態から、菊池本陣を攻めなきゃいけないのか、と絶望的気分になるが、そこは作りても考えている。史実でも菊池軍は兵力でまさりつつも寄せ集めで一体感を欠き、状況がちょっと尊氏有利になったら寝返り続出で総崩れになったのだ。
 一言で言うと、このシナリオでの菊池軍はやる気がない。兵力補充ができる町が菊池本陣の近くにあって、こちらが恐る恐る尊氏・直義をそこまで進めても、 まるで攻めてこない。おかげでこちらはすっかり兵力を整えられるのだ。それと、避難させてる兵力ゼロの武将たちにも菊池方の松浦・神田の部隊が攻めかかっ て来るが、部隊が隣接しても攻撃をかけてこない。彼らのパラメータを確かめると忠誠度が30台とやたらに低く、人徳高めの武将に「説得」工作をかけさせる と、あっさり寝返って戦線離脱してしまった(次シナリオから味方で参戦する)。

 というわけで、気がついたらすっかり有利な状態に。兵数を3000人台まで回復させた尊氏・直義ならmず負ける心配はない。二人で菊池本陣に迫るとさすがに彼らも慌てて、とくに尊氏めがけて連続攻撃をかけてきたが、尊氏が余裕で撃破、結局敵方全滅でクリアである。
 なお、このシナリオ中の探索でなぜか常陸の武将のはずの佐竹師義が発見された。


◎シナリオ14「白旗城の戦い」

 尊氏が九州へ行ってる間に新田義貞らの追討軍が山陽道を下る。それを播磨・白旗城でさえぎったのが赤松円心だ。このシナリオは赤松軍が主体となる二度目 のシナリオで、京都進攻の時と同じく細川定禅が助ッ人で参戦している。マップには右上に白旗城、左下に名無しの「砦」があり、それぞれ円心と定禅が守って いる。25ターン耐え抜くか敵を全滅させれば勝利、円心か定禅が死んでしまうと敗北だ。
 この戦いに定禅いるのも史実にもとるが、攻めてくる宮方に新田義貞だけでなく楠木正成も加わっているという史実改変がある。義貞一人ならなんとか…と思うのだが、正成が加わっていることでゲーム的に難度を上げているわけだ。

 このシナリオ、「足利帖」では唯一の籠城戦だ。赤松軍も細川軍も武将たちに兵力が分散されているので、それぞれ円心・範資や定禅・小笠原貞宗など有力武 将に集中させる必要があり、そのためにはいったんみんな城外へ出て調整作業をやらなくてはいけない。白旗城のすぐ近くに町があるので兵力補充をしたいとこ ろだが、敵の児島高徳が速攻で押し寄せてくるので、兵力調整を終えたらさっさと城内にたてこもらなくてはならない。

 「楠木・新田帖」をプレイすると序盤で赤坂・千早の籠城戦を体験でき、そこで楠木正成の「火攻め・落石」策略の成功連発ぶりが感動ものなのだが、同じこ とを赤松軍でやると悲しいほど成功しない。攻めてくる義貞・義助・高徳がいずれも知力高めなのが理由のようで、大島守之など凡将にはいくらか成功する程 度。この籠城戦は厳しいなぁ…と思っているうちに、児島高徳が城壁にとりついて攻めてきた。高徳は率いる兵が少ないので円心の大軍で対応、城壁越しの弓矢 攻撃で相手が城壁を破壊する前に全滅させ、撤退に追い込む。

 続いて脇屋義助による城攻め。これも円心が対応して、そこそこ兵力を削ったが、城壁は打ち破られる。それでもなんとか義助を撃退。さらに大将の義貞が大 軍で攻め込んできたので、ヒヤヒヤしつつもまた円心で対応。城壁は破壊されたので平地戦とやることは一緒。いつもの騎馬隊する^突撃&弓隊防衛の組み合わ せで激戦の末に義貞も撃退した。
 以下、新田配下武将たちは赤松範資で撃退。ふと気がつけば、さっき兵力を失って撤退していった児島高徳・脇屋義助が近くの町で兵力補充していたので、大急ぎで山を下り、円心と範資の連続攻撃で両者を次々撃破する。これで白旗城側は勝利した。

 問題はもう一方の、砦に立てこもる細川定禅軍である。大将の定禅の武力があまり高くないうえに兵力も4000が上限。配下で武力最強は大森盛長だが、彼 は統率力が低いため1500人が上限。あとは小笠原貞宗が中クラスで3000程度の兵が率いられる。あとはザコばかりという苦しい状況で、しかもそこへ攻 め込んでくるのが楠木正成軍という、さらに苦しい状況なのだ。

 こっちも籠城戦となるが、押し寄せてくる楠木軍に対して火攻めや落石攻勢をかけてみるが、こちらもやっぱり成功率が低い。唯一の救いは楠木軍の性格で毎 度兵力が少ないこと。楠木正季が先陣を切って城攻めをしかけてきたが、細川定禅が数にものを言わせて城壁越しに矢を浴びせ、城壁破壊前に全滅させる。
 続いて楠木軍の凡将たちが攻めてきたが、これは大森盛長・小笠原貞宗で対応。

 ついに本命、恐るべき楠木正成が攻撃してきて、細川定禅で対応する。さすが正成、城壁は打ち破られたが、それまでに矢の雨でその兵をかなり減らせた。城 壁が破られると平地戦と同じになるが、この時点ではお互い騎馬隊がないため、定禅でもそこそこいい勝負に。正成はいったん撤退、次のターンで攻めてきたと ころを小笠原の大軍で迎え撃ったら打ち破れた。
 以前のプレイ時には正成にはかなわず、定禅が戦死しちゃうとゲームオーバーなので、慌てて砦から脱出させ、赤松円心らが正成を倒すという展開になった。 今回はこっちもいろいろ必勝パターンを覚えたことで、籠城戦だけで楠木軍も破ることができたのだった。結局、25ターン耐えるどころか14ターンで敵全滅 でシナリオクリアとなった。


◎シナリオ15「湊川の決戦」

 ついに最終シナリオ。東上した足利軍を、新田・楠木軍が迎え撃つ。初期状態では史実に沿って尊氏・定禅は船に乗って海の上にいて、直義軍や赤松軍、斯波軍などがだいたい史実の方向から攻め込んでくる。
 対する楠木軍はマップ中央、会下山とおぼしき山地に陣取っていて、これもおおむね史実再現。新田軍はマップ右、つまり東側に陣取っていて、これはさすが に史実にはもとる。実際には海に突き出た和田岬に陣取っていて、尊氏の船団の東方移動に引っ張られて東に移動、結果的に楠木軍を戦場に置き去りにしてしま うことになった。開始時点で尊氏が海上にいるのもその再現をさせようとしているのかもしれないが、尊氏の船を実際に東へ動かすという作戦はまずできない。 マップ中の村人も「尊氏様は早く上陸した方がいい」とアドバイスしてくれてるし。

 このゲームでは敵側にも船団があって尊氏を狙っているのだ。しかもそこに乗っているのは名和長年と北畠親房。 いずれも湊川合戦には参加してなかった人物。まぁ名和長年はまだ分かるとして、親房の登場にはビックリ。息子の顕家は史実ではこの時点で奥州に帰っちゃっ てるし、ゲームでは打出浜でこっちが討ち取ってしまってるので、その代わりということなのか。南北朝マニアとしては親房の登場には「おおっ」と喜んでしま うが、この「足利帖」のラストシナリオのみの登場なので、作り手も顔見世サービスのつもりなのかな。

 さて戦闘開始。海上の尊氏・定禅はそれぞれ2500人程度しか兵を率いていないので、長年・親房の大軍にはぶつかれない。このシナリオでは楠木・新田軍 はかなり大軍で、ゲーム開始時点ではこっちの方が兵力が少ないくらいなのだ。尊氏・定禅はひとまず海上を西に進んで、直義配下の陸路隊との合流を目指す。 合流を果たして尊氏の兵を最大5000にしたところで、陸路を追いかけてきた長年・親房を次々撃破する。長年はさすがに強かったが、親房はやっぱりお公家 さんなので、兵が多くてもあっさり討ち死にしてしまった。

 このあと楠木正季を赤松範資が倒し(正季自身がこちらの陣に突っ込んできたのは史実の再現か)、脇屋義助も赤松円心が激闘して兵力を残り少なくしたとろ で細川和氏が討ち取る。一番手ごわい楠木正成にはこちらの最強武将・足利直義をぶつける。この時点では正成の武力は157くらいになっているのだが、直義 の武力はとうとう「202」に達し、正成すらもあっさり撃破した。

  残るは義貞。さすが最大5000の兵を率いて突っ込んでくる。こっちも総大将で相手してやろうと兵力を最大に補充した尊氏をぶつける。兵数は互角だが武力 はこっちの方が成長してるので勝負は危なげなくつく(そもそもここ一連のシナリオで何度も義貞を倒している)。今度ばかりは義貞も討ち死にし、この時点で シナリオクリア、ゲームもクリアとなった。
 義貞を倒した直後、尊氏がつぶやく。「義貞を討ち取った。じゃが…」それに続くセリフは「正成とは友として交わりたかったものだ」。おいおい、なんだ、 その「義貞なんてどうでもいい」と言わんばかりのセリフは(笑)。恐らくだけど、正成を倒してクリアならつながる文章として作られたが、義貞があとで戦死 すると妙なことになっちゃうということなのだろう。でもマップの配置からいって義貞が後回しになる可能性は高いんだがなぁ。

 あとはエンディング。湊川合戦で勝利した足利軍は京を占領、京の市民は勘気でそれを迎え入れる。しかし後醍醐は吉野に逃れて南朝を樹立、その二年後に尊 氏は征夷大将軍に就任。世の中ぜんぜんおさまってない気もするが、ナレーションは「応仁の乱が起こるまで百四十年平和が続いた」とハッピーエンド(?)を 語り、平和を願う人々の思いを小島法師が「太平記」と題して伝えたのであった、ということでゲームの幕は下りる。

 うーん、それなりに苦労して長時間プレイした割りにはあっさりなエンディングだなぁ。スタッフロールなんかもないみたい。




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