☆ゲームで南北朝!!☆

メガドライブ版
NHK大河ドラマ太平記」

(1991年、発売元:セガ)


◎リプレイ◎

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「楠木・新田帖」リプレイ


◎シナリオ1「赤坂城攻防」

 「楠木・新田帖」でプレイ開始すると、序盤は楠木正成でプレイすることに。いきなり最初が「赤坂城」。挙兵したばかりの楠木正成がこもる赤河内国坂城に、鎌倉幕府の大軍が押し寄せてくる。勝利条件は敵を全滅させることではなく、とにかく11ターンまでもちこたえることだ。
 まず敵味方の情報を確認。楠木軍は正成、正季兄弟とその他4人の家臣がいるだけ。おまけに彼らが率いる兵の数は各自1000人台以下。押し寄せる幕府軍はさすが、最大で4000人台を率いる武将も何人かいる。まさに古典「太平記」そのままに少数で大軍相手に戦わねばならないのだ。

 このゲーム、戦場内に点在する村や町で徴兵(召兵と呼ばれる(を行うことができる。しかしこのシナリオ、楠木軍は近くの村まで出かける余裕もなく、敵軍が赤坂城に殺到してきてしまうので徴兵はほぼ不可能だ。このまま戦ったら、さすがの正成でももちこたえられないかもしれない。このゲーム、いきなり無理ゲーを要求してくるのだ。
 だがこちとら、すでに「足利帖」をプレイしていたので、こういう状況の対策は心得ている。このゲームでは武力の低い武将に兵力を持たせても無駄である。それらを「調整」コマンドを利用して武力の高い「使える武将」にごっそり集中させてしまうのがセオリーなのだ。このシナリオなら、正成・正季兄弟二人に兵力を集中、それぞれ3500人、2500人の兵数にしておく。あとの4人は全て兵数ゼロでもまったく問題はない。ただしこの調整をするためにいったん武将たちを赤坂城か出す必要があり、敵軍が城にとりつく前に調整を済ませて城内にこもる必要がある。

 さて兵力調整でバタバタしてる間に敵の大軍はたちまちのうちに赤坂城にとりついてしまう。さっそく籠城戦が始まるのだが、ここは古典「太平記」よろしく楠木軍のゲリラ戦術を展開だ。具体的には「策略」コマンドで「火攻め」「落石」を仕掛けてゆく。
 こうした「策略」の成否は実行する武将の「知力」にかかっている。さすが正成、スタート時点で知力は全武将中最強の149だ。「策略」を実行すると100%成功してしまう。特に「火攻め」は効果絶大、一度に1000人台の敵兵を抹殺できるのだ。これを各ターン繰り返すだけで敵兵をかなり削減することができる。しかも策略を成功させると実戦と同じく戦歴(経験値)が入り、ポンポンと戦級(レベル)が上がっていくのだ。
 しかしそこまで成功するのは正成だけで、弟の正季ですら全然策略は成功しない。知力が比較的高めの恩地左近とか神宮司正房がごくまでに「落石」作戦を成功させることはあったが…

 こうした策略連打で敵を減らしても、なにせ相手は大軍、結局はそこそこの兵数で城攻めが行われる。このゲームでの戦闘場面は左右に長い画面内でのオートバトルになるのだが、城での攻防戦ではまず城壁が両者の間にあり、攻める側はその城壁を攻撃してその破壊をしなければ城内に入れない。防衛側はその間に弓隊による攻撃を敵に一方的に仕掛けられる。だから防衛側が有利といえば有利なんだけど、そこに率いる武将の能力、とくに武力が強い影響をもたらし、思わぬ展開になったりもする。

  すでに策略成功で戦級がアップしてる正成、最初の敵の攻撃は城壁が健在のうちに敵兵を全滅させ、退却に追い込んだ。続く攻撃でさすがに城壁を破られたが、敵兵の数がすでに少なかったので、敵の大将を討ち取ってしまう展開に。立て続けの攻撃でさすがにこちらの兵数も半分まで減らされ、ヒヤヒヤする場面も出てきたが、そこはこのゲームの奥の手、というか常套手段、「騎馬隊を脇から突進させ敵の大将を直接攻撃」作戦でなんとか切り抜ける。
 戦歴を積ませるために一度正季の方を出陣させてみたら、彼にはまだ騎馬隊がなかったせいもあり、ギリギリの戦いになって退却するという場面もあったが、なんだかんだで正成一人で幕府大軍をほぼ全滅させてしまった。そんなあたりで11ターンとなりシナリオクリアだ!


◎ シナリオ2&3「天王寺の戦い」

 赤坂城で一度は死を装った正成、復活して天王寺方面へ進出する。このゲームでは同じマップを使った二度の「天王寺の戦い」をプレイすることになる。

 一つ目の天王寺の戦いでは、敵軍も武将が三人しかおらず、兵数も1000人台。幕府もなめてるなと思ってしまうが、対する楠木軍も武将たちはそれぞれ数百人程度の兵士か持っていないものでなめられるのも無理はない。楠木軍としてはまたもやザコ武将の兵を正成・正季兄弟に集中させる作戦になる。出陣武将には出さなくても構わない武将が二人(佐備正安、矢尾常正)いるが、合戦の役には立たないけど兵力の足しにはなるので出陣させる。これで楠木兄弟の軍勢を千数百人台にはもっていける。

 今回は平地戦、川と橋をはさんで敵と対峙する。古典「太平記」だとこの橋を使って作戦があるのだが、このゲームでは敵将二人が素早く橋を渡って攻め込んでくるのでそれがない。しかしこの敵将たちは能力が低いので、正成・正季の前にはあっさり撃破される。次のシナリオにも登場するため全員「降伏・逃亡」の扱いになる。
 序盤で二敵将を倒してしまえば、あとは楽々。兵力もマップ内の村や町で簡単に補充できるので楠木兄弟にたちまち大軍をつけることができる。ついでにその町や村で「探索」を行って人材探しをしたら隅屋新左なる武将を発見。
 敵ボスは古典でも笑いものにされている隅田藤内なので、兵力をそろえた楠木正季の部隊であっさり勝利。正成でやってもよかったのだが、すでにレベルアップしてる正成より正季に戦歴を積ませた方がいいと判断。

 クリアすると「敵が宇都宮公綱を出陣させた!」との知らせが入って天王寺合戦第二段に突入。さっきと全く同じマップ、敵の出場武将もさっきと同じだが、今回は宇都宮公綱がボスに控えている。武力130でさすがに強い。古典「太平記」では正成も直接対決を避けたほどだが…
 さっきと同じく、楠木軍はまたも兵力不足。またまた兵力調整で楠木兄弟に兵力集中。合戦の流れもさっきとほとんど同じで、橋を渡って突っ込んできた敵将二人を正成・正季の二人で次々撃破。あとのシナリオに出ることはないってんで、敵将たちはみんな討ち死にしてゆく。

 さすがに宇都宮公綱はあなどれないので、兵力を最大の5000まで増強してから正成自身の直接攻撃で公綱を撃破。史実と異なり公綱はここで戦死してしまい、以後登場することはない。ちなみにこれ以前のプレイで正季を公綱にぶつけたら布陣の組み合わせが悪かったのか正季を戦死させてしまったこともある(もちろんその時点でゲームオーバー)。
 このシナリオでも探索を繰り返していると、湯浅宗藤を発見。小粒武将ばかりの楠木軍の中では比較的武力が高く、使えなくもない武将だ。


◎ シナリオ4「千早城の攻防」

 お次はいよいよ正成の真骨頂、千早城の戦いである。15ターンまでもちこたえればクリアという、最初の赤坂城の戦いと似たようなシナリオで、より広大かつ複雑で敵も多いが、戦場はやはりマップ最下部の千早城周辺だけになってしまう。

 このシナリオも楠木軍は兵力が少なく、武将たちはそれぞれ数百人程度しか率いていない。対する幕府軍は当然のように3000〜4000人を率いる武将が何人も。武力がそこそこ高い武将もいるし、初めてプレイしたらさすがに無理ゲーに見えるはず。
 毎度毎度のように見当た之兵力を楠木兄弟に集中させる。また城の近くに村があるので敵軍殺到の前に大急ぎで召兵、どうにか正成に2400、正季に1300ほどの兵を持たせる。少し離れたところにも村があるので、間に合うかなと思いつつ神宮司正房だけそちらに派遣して兵力調達をさせて、残りは全て城内に撤収して敵の到来を待つ。

 ちと意外なことに、敵の先陣の人見恩阿・本間資貞の二将は千早城をスルーして神宮司正房を追いかけ始めた。あらら、と思ったが二人相手には逃げ切れず、やむなく戦闘に入る。一応相手より正房の方が武力は高いし、近くの村で兵を補充したので一か八か。人見恩阿は楽に撃破(古典太平記でも彼が最初の戦死者だったような)、こちらもいくらか兵を失ったので大丈夫かなと思いつつ本間とも勝負して打ち破る。このあと正房はもう一将とも勝負してどうにか勝っていて、千早城の本戦とは離れたところでなかなかの活躍をしたのだった。

 さてそうこうしているうちに千早城には名越高家とか阿曽時治、大仏貞直といった主将たちが大軍で押し寄せる。赤坂城の時と同じく、正成が「火攻め」策略を連発で成功させ、じわじわと敵兵の数を減らしてゆく。さすがに他の武将たちは策略に全然成功してくれず、正季が一度だけ「落石」を成功させわずかに敵に損害を与えた程度。やはり正成だけ突出した成功率なのだ。

  それでも敵軍はついに城壁にとりつき、次々と攻城戦を仕掛けてくる。まずは城壁をはさんでの戦いで、こちらは正成部隊で防衛する。正成は策略成功でも戦歴が大きく入ってドンドンレベルアップしているので、兵種も弓隊が多くなっている。それで一斉に攻撃すると、敵が城壁にとりつく前にどんどん矢があたって敵兵が気持ちいいくらいのスピードで消えていってしまう。手持ちの兵が全滅すると敵将はたいてい逃げ出すが、中には自ら城壁に突進してきて矢に射られて戦死する者もいる。あれよあれよといううちに敵の四部隊が城壁破壊すらできずに全滅、いやはや、正成やっぱり恐るべしである。

 そんなあたりで15ターン終了でめでたくクリア。正成の戦いはここでいったん終わり、次のシナリオからは新田義貞が主役になる。


◎シナリオ5「義貞挙兵」

 簡単なビジュアルシーンで後醍醐の隠岐脱出、尊氏の挙兵が語られ、いよいよ上野の新田義貞挙兵につながる。ここからしばらく義貞が主役でゲームが進む。
 「義貞挙兵」のシナリオは、挙兵した新田軍に対し桜田貞国ら率いる幕府の軍勢が攻めてくるという状況。そこに尊氏の子・千寿王がマップ内のどこかに隠れているので、それを見つけ出して保護し、敵を突破してマップ下に抜けるのがクリア条件だ。千寿王の居場所については村人が教えてくれるので迷いはしないが、うっかりすると幕府側が先に確保することになってるようで、そうなってしまったらゲームオーバーと決められている。

 挙兵直後ということで義貞軍はいずれも率いる兵が少ない。例によって使えない武将の兵を使える武将にまわす調整をして態勢を整える。新田軍で使えるのは義貞と脇屋義助兄弟、それと堀口貞満か江田行義くらい。他のシナリオでもそうだけど、主役兄弟にそこそこの兵を持たせればなんとかなるようにはなっている。それにしても何もしない武将の多さよ。

 北条軍はマップ下から次々北上してくる。いずれも2000人程度の兵でしかも武力が低いのばかりだから、新田兄弟と貞満で次々撃破。特に相手が山の上にいる時に火攻めをかけたら面白いくらいひっかかり兵数削減に成功。
 そして肝心な情報が村人からもたらされる。「近くの寺に千寿王がいる」というのだ。さっそくその寺に行って「探索」を実行するとめでたく千寿王クンを発見、保護。なおこのゲームでは村人がゲーム攻略のヒントや歴史状況を説明してくれるのだが、このシナリオでは「義貞さまの挙兵は徴税使を斬ったことから」など、新田軍にそれを教えてくれても、という情報を話す村人がいる(笑)。

 桜田貞国が4500の大軍で突っ込んできたが、半分くらいの兵の義助一人で撃破できた。残る北条軍の三浦義勝らはやる気がないのか、こちらが接近してきても動こうとしない。忠誠心が40台だったので試しに義貞で説得工作もしてみたが、史実と異なり寝返りはなし。やむなく義貞と義助で手分けして残りの部隊を全滅させてクリア。クリア条件は敵の全滅は必須ではなく敵を突破してマップ下端に行くことなのだが、戦歴稼ぎのためにも戦っておいた。。


◎シナリオ6「分倍河原の合戦」

 新田軍の勢いに、北条側は北条泰家率いる大軍を北上させ、分倍河原で新田軍と激突する。さすがに敵も前シナリオより大軍、かつこちらは相変わらずの兵力不足。今回も義貞・義助・堀口貞満の三人に兵力を集中させ、その他の者は後方待機に。千寿王くんも紀五左衛門と一緒に参戦してるが、当然兵力も実力もないので安全な後方に待機させるだけ。

 ただ、史実でもこの千寿王の存在が次々と味方を呼び寄せたのである。このゲームでもそれを再現しようとしたようで、このシナリオでは途中で次々と味方の援軍が到着する(村人もヒントでそれを教えてくれる)。もっとも、それで駆けつけてくるのが里見時成、大井田氏経、結城宗広といった面々で、どいつもこいつも役に立たない(笑)。兵力だけは貴重なのでそれだけ頂戴することになる。
 この分倍河原というのは武蔵国の国府があったところで、そのせいかこのマップでは村や町が多く、兵力調達はかなり楽である。

 敵は大軍ぞろいではあるが武将の能力は大したことないので、義貞・義助・貞満の三人でうまく立ち回れば負けることはない。もっとも敵本院んに接近したら義貞めがけて三部隊が連続攻撃をかけてきて義貞の兵力をかなり減らされ、ちょっと心配になる場面も。なお、その三部隊の中には義貞の妻の伯父とされる安東聖秀がいて、やはり説得工作も聞かず突っ込んできて討ち死にしていった。

 義貞はすでにかなりレベルアップしており、義助と貞満をなるべく戦わせて戦歴稼ぎをし、最後に敵の総大将の北条泰家を義貞自身で撃破。史実と異なり泰家はここで戦死してしまう。


◎シナリオ7「鎌倉幕府陥落」

 さていよいよ前半クライマックス、鎌倉攻防戦である。しかしこのシナリオのタイトル、「鎌倉陥落」でやめときゃいいのに、なんで「幕府」をつけてヘンな日本語にしちゃったんだか。
 鎌倉の戦場マップは鎌倉防衛のかなめ、いくつもの「切通し」を再現したものにはなっている。それでも「一方を海、三方を山に囲まれた天然の要害」と呼ばれるような地形は再現できなかったようで、ぱっと見で鎌倉と分かる人はまずいないマップとなってしまっている。山地と切通しで区切られた地形により鎌倉本陣(東勝寺?)への攻撃ルートは四つに分かれる。当然北条軍側もそのルートの出口に武将を配置して必死の防戦の構えだ。

 新田義貞の鎌倉攻めといえば、「稲村ヶ崎」の干潟を突破する名場面があるのだが、残念ながらこのゲームでは全く再現できていない。稲村ヶ崎っぽい山はあるんだけど、海岸線は何の工夫もない。ただ村人が「稲村ヶ崎が干潟になる」というヒント台詞だけは言うんだよな。
 このシナリオではこちらも武将が多くなり兵力もかなりある。もちろん北条側もそうなので舐めてかかってはいけない。僕もこのプレイで武力差があるからと大島守之を赤橋守時の大軍にぶつけて適度に戦って引き揚げようとしたら大軍に囲まれ失敗、やむなく守時に一騎打ちを挑むハメになった。もともと体力差もあり、騎馬戦での一騎打ちは要はシューティングなので、相手の背後に回るように操作していれば負けはしない。一騎打ちにより守時を討ち取ってどうにか勝ったのだが、直後に五大院宗繁に攻め込まれ、兵も少なかったのであえなく守之さん討ち死に。今回のプレイで初の味方戦死者となった。
 その代わり…というわけでもないのだが、探索コマンドにより篠塚重広を発掘。この人、本来新田軍にいた猛将なんだけどなぜか浪人で登場する。武力がかなり高いので、今後重宝する。

 それ以外は特にハプニングもなく、順調に進撃を進める。進撃ルートが分かれたために各ルートで瓜生保、江田行義といった連中の戦歴稼ぎもできた。史実でも戦死した赤橋守時の登場は自然だが、金沢崇顕(貞顕)まで登場してるのは、やはり大河ドラマで登場していたためだろうか。ラスボスの北条高時も大河に登場していたが、片岡鶴太郎とはまるで似てないデザイン。だが出家姿になっているのは史実にのっとっている。
 最後はこの高時がこもる城を新田軍諸将の連続攻撃で陥落させる。ここに鎌倉幕府は滅亡、次からは建武の乱のシナリオになる。


◎シナリオ8「矢作川の合戦」

 鎌倉幕府滅亡後、後醍醐による建武の新政の混乱、中先代の乱の勃発、それを平定した足利尊氏の政権離脱という歴史展開があわただしくビジュアルで語られ、その尊氏を討伐するため義貞が東海道を下ってゆく。そこへ高師泰らの足利軍が迎え撃ってきた、というのがこの「矢作川の戦い」の状況である。

 足利方も小手調べ程度のつもりなのか、高師泰を大将に、大した武将がそろっていない。一方こちらは義貞がかなりレベルアップしていて、それに義助が続き、この二人だけで楽勝できてしまうレベル。といって、今後のことを考えて堀口貞満・篠塚重広になるべく戦わせて戦歴稼ぎもさせる。
 おそらくは全シナリオ中もっとも楽な戦いで、とくに書くこともなくあっさりクリア。例によって敵将の全員が今後のシナリオに再登場するため戦死はせず投降・逃亡となる。

 なお、このシナリオから尊良親王が味方に加わっている。このときの尊氏討伐軍、形式的な総大将は尊良だったから登場しているのだが、さすがに能力は全然ない。それでもご身分というやつで統率力高めで大きな兵力を率いられるので、兵力補充部隊くらいには仕使える。


◎シナリオ9「手越河原の戦い」

 矢作川で敗北した足利軍、今度は足利直義を総大将にして迎撃してくる。このシナリオでは開始時点で佐々木道誉が足利方から新田方に寝返っていて、味方武将のうち道誉一人だけ足利軍のすぐそばにいる。当然まっさきに攻撃を受けるので、これをひとまず無事に逃がすのが序盤の課題。なにせ道誉が戦死してしまうとゲームオーバーなのだ。

 さすがに道誉は能力が高いし3000の兵を率いているから、普通に逃げれば危ないことはない。すぐそばにいる石塔義房・頼房父子が連発で攻めてくるが、いずれも能力と兵力が少ないので、あっさり二人とも屠ってしまう。三番手で仁木義長も襲ってきたがこれも撃退、道誉は無事に近くの村に入って兵力補充ができた。以前のプレイでは足利軍の近くをウロウロしていて高師直に攻められ道誉が死んじゃったこともあるので、以後は戦わせず安全地帯へ逃がしておく。
 史実を知るプレイヤーは、このあと道誉がまた足利方に寝返ることを承知なので、下手に戦わせてレベルアップさせてやるようなバカはしない。

 このあとは例によって義貞・義助・貞満・重広の四将を使って敵を次々破っていく。なかでも義貞は一連のシナリオで戦級があがりまくっていて、その兵も騎馬隊と弓隊ばかりになって兵力さえそろっていれば完全に無敵状態である。
 今度も楽勝かな、と調子よく進んでいったが、相手には直義と師直がいる。個々人についてはそれほど恐くはないが、連発で来られると恐い。少し義助に戦歴を稼がせようと思って、義助と義貞の連続攻撃で直義軍を全滅させたものの、義助軍が1000人を斬ってしまい、そこへすかさず師直が義助を攻撃、義助があえなく討ち死にという目にあってしまった。意外にもこのシナリオでは義助の死亡は敗北条件になっておらず、そのままゲームは続けられるのだが、片腕ともいえる義助なしでゲーム続行は不可能なのでセーブ時点からやり直しに。

 今度は慎重に…とやってみたら、今度は堀口貞満が師直に殺される羽目に。やはり師直恐るべし。貞満戦死でもゲームは続けられるが、やはりセーブ時点からやり直すことに。今度こそ慎重に慎重に兵を進めて、戦歴稼ぎもさせつつ最後は義貞大暴れで直義・師直を倒す(もちろん死にはせず逃亡する)。兵を失った今川範国がマップ内を逃げ回り、それを篠塚重広が追い回してとどめをさすという珍しい一幕もあってシナリオクリア。


◎シナリオ10「竹の下の合戦」

 勢いにのる新田軍は箱根に迫り、ついに足利尊氏自身が迎撃してくる。史実ではこの戦いで義貞は大敗し、足利軍が逃げる新田軍を追って京へ攻め上る展開になる。このゲームでもその大筋の展開は変わらないため、このシナリオで義貞が「勝利」を得ることはできない。シナリオクリア条件は「義貞をマップ左下端に逃がす」である。もちろん敵を全滅させてもクリアになるが。
 一見クリアが簡単そうだが、危険要素が一つある。これは面間ビジュアルや村人情報でヒントは与えられるし、前述のように史実を知る者には推測できることで、佐々木道誉・大友貞載・塩冶高貞の三人が合戦中に寝返るのだ。とくに道誉は能力も高いし兵力も多く、はじめはすぐそばにいるからかなり危険。というわけで、その寝返りを事前に知ってるプレイヤーは、まず道誉の兵力を調整によりスッカラカンにしてしまうことになる(笑)


 このシナリオは史実にもとづき、敵方の尊氏と直義は二方向に分かれて攻めてくる。直義隊は義貞のすぐ下方向にいて、逃げるのを優先するならこれらを絶対に破らなければならない。尊氏隊は山道を超えてくるのですぐには到達しないし、尊氏本人は先発部隊が全滅しないと前進してこない。そして寝返ることが分かっている道誉・貞載・高貞の三人は義貞と直義の中間あたりに位置している。

 とりあえず道誉の兵3000を全部とりあげ、義貞と堀口貞満で直義部隊に当たる。すると直義自身が義貞に突進してきていきなり激突。直義は足利軍最強だが義貞も最強に成長してるので、「騎馬隊を両脇から通り抜けさせ、弓隊で敵突進を防衛」という典型的な戦法で、この一戦だけで直義を撃破(例によっていったん降伏し逃げた)。直義さえ倒してしまえばあとはほとんどザコなので次々と打ち破る。そのうちに道誉ら三人がクルリと敵に寝返ったが、貞載・高貞は飛んで火にいる夏の虫とばかりに少数で突進して次々戦死、兵力ゼロの道誉はさすがにとっとと戦線離脱、近くの村に逃げ込んだと思ったらちゃっかり兵力を1200まで補充していた(敵側も召兵する例が確認されるのは珍しい)。

 一方、尊氏隊の先発部隊が山越え谷越えして接近、湯浅宗藤(本来正成配下だが新田軍シナリオでも選択可能)や篠塚重広を使って対応する。この戦いで湯浅宗藤が敵兵に囲まれ危うく戦死し×という場面もあったがなんとか切り抜ける。宗藤の体力は死亡寸前の8まで下がっていて、治療可能な町はマップ内になく、ひとまず村に待機させてゆっくり養生させる(治療とは違うがじっとしていればだんたん体力回復する)。
 この山間部戦で山名時氏VS結城宗広という南北朝マニア的には楽しい対戦があったが、このゲームの時氏はえらく能力が低く、宗広にあっさり撃破されていた。

 先発部隊が全滅すると足利尊氏本人が前進してくる。義貞と義助さえ逃がせばシナリオクリアだが、せっかくなので戦歴稼ぎにと脇屋義助・篠塚重広らで尊氏に立ち向かってみる。さすがに尊氏も強いが、いつもの作戦で連続攻撃をかければ撃破できた。
 義貞は高師直を倒し、さらに逃げ回る道誉に追いついてこれも屠る。ここで佐々木道誉戦死ということで大きな歴史改変が起きてしまった。

 結局足利軍全滅ということで、逃げる必要もなくシナリオクリア。新田軍圧勝のはずだが、義貞は「いったん都に戻り。正成殿と合流して京を守るのだ」などと言って、東海道を引き上げてしまう。面間ビジュアルでも「義貞は尊氏に破れ(原文ママ)」と説明されてしまう理不尽なことに。以後のシナリオが一応史実展開にのっとっているために起こる矛盾で、楠木・新田帖はこのあとほとんどその調子になる。


◎シナリオ11「京都防衛」

 敵を全滅させたのになぜか「敗走」するハメになった義貞。それを追って足利軍が京都に迫る。ここで久々に楠木正成に選手交代、宇治方面で正成と尊氏の初の直接対決が行われる。なお全く同じシチュエーションは「足利帖」で敵味方入れ替えてプレイできる。
 楠木軍、ゲーム序盤と同じく兵力が少ない。しかも正成・正季兄弟以外はまるで使い物にならない。選択武将に本来新田軍の篠塚重広がいるので少しは足しになるだろうと参戦させたが、兵力不足のために彼の兵も正成たちにまわさざるをえなかった。

 マップ中には楠木軍の近くに村が一つ、両軍の中間に町がある。町で兵力補充をしたいところだが尊氏が先頭を切って突進してくるため間に合わない。これは正成自身で当たるしかあるまい、と少ない兵力を総ざらいして正成に集中、尊氏と互角の5000人にしておく。戦級はこちらがずっと上なので、普通にやればこっちが勝つはず。ただしこちらの兵力を減らしてしまうとあとが苦しいので、いつもの「騎馬隊をスルー突進、弓隊で徹底防御」の作戦でうまいこと兵をそれほど失わずに尊氏を破った。

 あとは大したやつはいない。上杉憲房が3400人率いて攻めてきたので、これも正成自身で破る。するとそこへ高師直やら畠山国清やら足利軍部隊が次々と連続攻撃をかけてくる。さすが正成、これらをさして損害も受けずに連破していまう。警戒すべき武将の一人・細川和氏も正季に破らせ、気がついたらほとんど兵の補充なしに敵を全滅させてしまった。

 このシナリオ、20ターン耐え切ればクリア、ということにもなっているのだが、そこまでいかないうちに敵が全滅ということでクリアである。それでもやっぱり面間ビジュアルでは敗走ってことにされてるんだよなぁ。


◎シナリオ12「顕家登場」

 足利軍は京都を占領。しかし奥州から北畠顕家が駆けつけ、兵糧不足もあって尊氏は京都を放棄することになる。「楠木・新田帖」では初めて正成・義貞さらに顕家や名和長年・千種忠顕までがそろい踏みとなり、京都周辺で戦うことになる。クリア条件は敵本陣(内裏?)を攻め落とすか敵を全滅させることだ。
 敵方も尊氏・直義さらには赤松円心とオールスター状態。道誉がいないのは竹の下で殺しちゃったからだろうけど、「足利帖」でプレイすると道誉もこのシナリオに参戦していて、本当に敵味方オールスター状態になっている。

 初登場となる顕家、初登場にしては武力も知力も高いのだが、近くにいる直義にぶつけるにはさすがに力不足。やはり正成か義貞でやらないと…と考えるが、二人の目の前には赤松円心やら高師直yら強敵がいるので、まずこれを片付けないといけない。義貞が割と大軍を抱えているが正成は楠木軍の性格なのか兵が少ない。仕方ないので部下たちの兵を正成のもとにかき集めて赤松軍に対応。次々と攻めてくる赤松勢を例によって火攻めを成功させたりして打ち破っちゃうのはさすが正成。顕家も真似して火攻めを繰り返してみたがこちらは相手が細川頼春のせいか全然成功せず、結局直接攻撃で倒して戦歴稼ぎをする。

 義貞・義助の兄弟連携で赤松円心を倒し、高師直の方は堀口貞満が師直に攻められたのをきわどく返り討ちにして破る。一番怖い直義はなぜか山地に陣取ったまま動かず、尊氏も本陣の城の中にたてこもったまま。
 その間にと、こちらは町を二つ占拠して、せっせと兵力補充。ここで武力的には全然役に立たないお公家さん千種忠顕の便利な使い方が判明。忠顕は身分だけは高いので統率力数値が高く、大軍が率いられる。それを利用して使える武将たちへの兵力輸送・補充で活躍してもらう。

 こちらが兵力を十分に整えて敵本陣包囲にかかると、高師泰が城の中に逃げ込むのと入れ替わりに総大将の尊氏が城外に飛び出してきた。どうも義貞との直接対決を狙ってるらしく、それならお望みどおりに、と義貞をぶつけ、いつもの作戦で撃破する。さすがに尊氏、こちらの兵数もかなり減らされたが、そこへ千種さんが補充兵力を運んできてくれる。

 兄が敗れても動こうとしない直義。さすがに倒しておかないと、と正成に5000の大軍を持たせて攻めさせてみる。足利軍最強の武力150台の直義だが、このゲームはプレイヤーキャラがどんどん強化されるので、このころには義貞も正成もほぼ無敵。直義の抵抗も頑強ではあったが武力182に達した正成の前には敵ではなかった。
 あとは仕上げの城攻め。義貞・義助・篠塚重広・名和長年で連続攻撃、さっさと敵を全滅させてシナリオクリア。なお、この戦いの中で尊氏の伯父・上杉憲房が戦死していて、史実に近い形となった。


◎シナリオ13「打出浜の戦い」

 京都から逃げた足利軍は、西国へ逃げて再起を図ろうとする。摂津・打出浜で味方の船団を待つ足利軍に、楠木・新田・北畠の南朝オールスター軍が襲いかかる。前シナリオ同様に「足利帖」にも全く同じシチュエーションのシナリオがあり、両方遊んでみると面白い。
 史実状況を反映して、楠木・新田軍は割と兵力豊富で町や村での補充も楽。一方の足利軍は尊氏・直義以外はろくに兵を率いておらず、数百や千人台の部隊ばかりで、「楠木・新田帖」中でももっとも楽なシナリオ。逆にこのシナリオ、「足利帖」では一番厳しい。

 そんなわけで、ある程度兵力を集めてどんどん敵陣へ攻め込み、新田兄弟・楠木兄弟・篠塚重広の五人で次々と足利軍を撃破して順調に進む。北畠顕家も大軍で進撃させたが戦闘はあえてさせない。理由は顕家さん、このあとのシナリオに登場しないので(奥州へ帰っちゃう)成長させても無駄だから。それよりは他の武将の戦歴稼ぎをさせたほうがいいと。

 篠塚重広に赤松円心・範資を連破させ、義貞自身が尊氏を攻撃、まずまず楽勝する。やれやれと一息つこうとしたら、そこへ直義が攻め込んできて、それも返り討ちにしたら続いて高師直が攻めてきた。しかし相手の兵数が少ないおかげで連戦も楽勝。これで敵全滅によりクリアである。、


◎シナリオ14「白旗城の戦い」

 「楠木・新田帖」だとナレーションですまされてしまうが、尊氏は九州で態勢を立て直し、すぐに舞い戻ってくる。義貞は足利軍を討つべく山陽道を下るが、そこに立ちはだかったのが赤松円心。円心は山上の要害・白旗城にたてこもり、義貞をくぎ付けにして時間稼ぎをしたというのが史実だが、「楠木・新田帖」プレイではこれを攻め落とさねばならない。義貞だけじゃ頼りないってことなのか、史実ではこの遠征に参加していないはずの楠木軍も参加している。足利方も史実でいないはずの細川定禅が、白旗城とは別の山上の要塞に立てこもっていて、これも攻め落とさねばクリアできない。

 赤松円心がたてこもる白旗城へは新田義貞部隊が攻めかかる。義貞・義助兄弟に篠塚重広、児島高徳の四人に兵を集中して攻めかかると、城外にいた敵部隊はいずれも少兵なので少兵しか率いられない児島高徳に任せて次々排除、義貞と義助兄弟で白旗城に攻め込む。さすがに円心では正成のように策略を成功させることはできず、新田兄弟が大軍のまま攻め込むと、あっさりと城壁を破り、円心の息子たちを次々撃破、最後の円心もそれほど苦労なく倒して白旗城は陥落。まぁここまで成長しちゃえば義貞も史実のようなヘマはしない(笑)。

 一夫の細川定禅のこもる城には楠木正成・正季兄弟に、新田勢から堀口貞満が助っ人に加わって攻撃する。実際、楠木勢って楠木兄弟以外はてんで役に立たないのだ。
 敵側から先発部隊が次々と正成一人めがけて攻めてきたが、もちろんいずれもあっさり撃破して、いよいよ砦の攻撃にかかる。こっちが砦にとりついたところで、こりゃかなわんと思ったのか、砦から脱出する武将が続出、気がついたら細川定禅一人で守る状態に。

 これなら楽勝と思って正季に城攻めの先陣を切らせてみたが、いつもは山城にこもる側の楠木軍、慣れない山城攻めに戸惑った(?)のか、城壁破壊に意外に手間取り、たいした武力でないはずの定禅軍が弓矢攻撃で大健闘、正季軍はどうにか城壁を破壊するも、正季一人残してほぼ全滅しちゃった。正季はどうにか撤退に成功したが、いやいや、甘くみるものではなかった。

 結局、すぐに正成が攻め込んで定禅軍を打ち破り、砦を攻め落としてシナリオクリア。珍しく先に砦を脱出した細川軍の武将たち三名が生き残り、久々に敵全滅でないクリアとなった。
 さあ、いよいよ次は最終シナリオ、湊川だ!


◎シナリオ15「湊川の決戦」

 白旗城の戦いがどうなろうと、面間ビジュアルは史実の通りの展開を解説する。足利尊氏の陸海からの東上、それを湊川に迎え撃つ正成と義貞。正成は死を覚悟し、桜井の宿で息子・正行と涙の訣別をしたことが文字ナレーションで語られるが、「楠木・新田帖」プレイではその史実展開をひっくり返さなければクリアできない。勝利条件は足利尊氏を戦場に屠ることだ!

 マップはおおむね実際の湊川周辺を再現しており、楠木軍はマップ中央の山地(会下山?)周辺に配置されている。新田義貞は史実では和田岬だが、ここではマップ東の町周辺に本陣を置いている。敵の足利軍は大半が史実通り西に布陣しているが、なぜか細川定禅ら細川部隊がマップ東端、つまり新田勢の目の前に布陣しているのが史実と大きく異なる。このゲームの「足利帖」でもラストが湊川合戦だが、細川勢がこちらに配置されているのは「楠木・新田帖」だけだ。さらに言えば「足利帖」では名和長年や北畠親房までがこの戦いに参加しているが、「楠木・新田帖」ではそれもなく、楠木勢・新田勢だけで戦わねばならない。

 まぁこちらも主将たちはかなり成長していて、ほぼ無敵だし、このシナリオのみ菊池武吉や石井末忠といった強力な武将が参加、さらにはいままでになく兵力も初期から多めなので、それほど苦戦はしないはず。
 まず最初にやることは新田勢のすぐそばにいる細川勢の始末。義貞と堀口貞満で彼らを逐次撃破したが、二人とも兵力をかなり減らしてしまい、町や村で兵力回復をはかるはめに。結局それで義貞は主戦場に出番がなくなってしまったけれど。

 その主戦場となるマップ中央では足利軍先発部隊と味方部隊が衝突。脇屋義助、菊池武吉らでこれに対処するうち、強敵の足利直義部隊がこちらに突進してきた。石井末忠が直義と激闘、お互いに兵を減らす消耗戦となったが、こちらが守りに徹したために直義軍は残りわずかに。それでも直義兵の一部は末忠に迫ったため、とりあえず撤退。直後に楠木正成が直義を攻撃し、あっさりとこれを討ち取った。

 正成は武力が207にも達し、続いて高師泰も討ち取る。さすがに兵が減ったので正成を町に行かせて兵力補充させてるうちに篠塚重広が5000の大軍で赤松円心と激突、それほど苦労せずに円心を討ち取った。兵力補充が済んだ正成は高師直と戦ってそれも討ち取り、残るは足利尊氏ただ一人。用心して楠木正季と兄弟連携で攻めることに。
 ついに正成と尊氏の直接対決。武力ではこちらがはるかに上になっているが、さすがに尊氏の抵抗も激しい。尊氏軍の兵が全滅すると、尊氏自身がこちらの陣に突入してきたのでちょっと驚いたが、なんと直後に尊氏さんUターンして逃げてしまった。こちらの騎馬隊を振り切って退却に成功しちゃったのだ。正成自身の手で尊氏を討ち取れなかったので、あとは正季に任せることに。さすがに今度は尊氏も逃げられず、騎馬隊に取り囲まれてあわれ討ち死に。ここに歴史はくつがえってゲームクリアとなった。

 さあエンディングだ。湊川で勝利した楠木・新田軍を京の市民は歓喜で迎える。後醍醐天皇もさすがに反省し、公武合体、要するに武士による幕府政治を認めることとなり、なんと楠木正成が征夷大将軍に、新田義貞は征東将軍に就任し、それぞれ京都と鎌倉にいて分割統治のような形になる。そして光厳上皇が吉野に逃げるというアベコベなことになるのだが、ナレーションでは「それで皇統が統一、天下統一という話になっている。
 う〜ん、普通に考えれば義貞を征夷大将軍とする幕府成立になると思うんだがなあ。しかも「百三十年後に応仁の乱が起こるまで平和が続いた」などというナレーションで、結局室町幕府とおんなじことになるらしい。「戦国自衛隊」でも、改変された歴史は結局元の流れに戻ろうとする、という設定があったのを思い出すな。



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