「自らの実地的な検証」

−趣味・道楽の世界からではあるが、自ら実務に取り組む−


 手仕事のマーケティングというテーマは、文化と経済の融合を目指す上で重要なことであり、自ら関わっている漆工芸を中心とした事例を基本にして現実的に汗をかきながら取り組んでいます。

 この活動の裏付けとなる場が趣味の漆工房とラブスプーンの工房です。最近イギリスのWalesで習ってきた、彼の地の伝統工芸である木彫りの”ラブスプーン”を漆工芸で扱うのが、文化の融合に貢献する事であり、作り手そして使い手等それぞれの思いをもつ人のメッセージ伝達支援を担うマーケティング力の源泉であると思います。

趣味の漆工房「研悠」のホームページ:”漆楽園
ラブスプーンの魅力について


ラブスプーンの魅力について

 ラブスプーンそのものはイギリスの木彫り:Lovespoonのページでご紹介しています。

 ラブスプーンはイギリスのWalesの文化を背負った伝統工芸品で、数百年前に遡った当初は恋しい人に愛の告白をするときのトークン(しるし)として若者が彫ったものです。現在では、各種のプレゼントやコレクションとしても用いられ、Walesのお土産としても人気があります。日本でいうところの民芸の分野に近いもので、ここでもお土産品のレベルでは機械作りも出現し、少し危うい雰囲気が出ています。
 クラフト&スローアートに込めた物語性を活かして、意志表示や自己表現、更には変身などに利用出来る事柄やモノを扱うビジネスへの展開が期待出来ます。マーケティングの立場から見ると、グローバルな連携の元で、訴求対象を絞った形で行うグローバル・ニッチ市場開拓の一つの資源として有用と考えられます。

 経済ではなく文化から発想することで、地域文化を壊さないで市場をグローバル化することが可能であることを示していくチャンスにしたいと願っています。