「ロンドン & カーディフ ロング・ステイ体験談」
− Long Stay in London & Cardiff −

 10年余りの準備の末、定年退職を機に念願叶って夫婦で合計9カ月程イギリスにロング・ステイしました。 ロンドンに3カ月、カーディフに6カ月と2回に分け、途中で北欧とドイツに出掛けました。 イギリスでは、オーストラリアの様なリタイヤメント・ビザ制度が無いので長期滞在時に観光ビザで入国する時は要注意です。 3カ月とか6カ月の滞在は非常識らしく、2回とも観光ビザにしては長期過ぎるとして入国審査で結構絞られました。
 今後ロング・ステイを試みる人、特にホームステイではなく普通の生活を楽しみたい人のご参考にと、普通のガイドに載っていないと思われる情報を提供出来れば幸いです。 内容はあくまで体験ベースであり、所により実体は変化しますので留意下さい。 特に、Walesの首都カーディフの情報はお得です。
FLAT探しのこと
日本食について
車は便利!
安上がりの英語の勉強

    
的確な情報入手
とっておき、趣味の研修法
カーディフまる秘情報!
ナショナル・トラスト紹介

FLAT探しのこと

 英語学校で紹介してくれるフラットは、学校にもよるが週単位を基本にするため結構高く、例えば£450/Wなど2人で入っても個人負担では厳しい。 食のコスモポリタンならホームステイも結構であるが、当たり外れが多いのが気になる。ロンドンに住みたい人に大人気、時期によって込み具合が変化するが、短期間も可能な北園ハウスでの滞在が良い体験になった。

<ロンドン>
 教育関係のエージェント;ガーディアン・サービスからの紹介で、日本に居る時からロンドン滞在用のアパート(イギリスではフラット)を申込3カ月借りた。ロンドンの街中は倍ほどするので助かった。
 その北園ハウスは、単身或いは2人程度の短・長期両方のフラット(3棟)と、長期の駐在員家族用の住宅(8軒程)を提供している。 名前からお分かりのように、大家さんは鹿児島県出身の方で切手の蒐集家でもある。備品類が日本人向けに揃えてあり安心して住める。TVも日本語放送を契約しているので浦島太郎にならなくて済むのが有り難い。

 我々が借りた2人用のフラットは、居間と寝室がそれぞれ15畳程度で庭もあってゆったりと過ごせた。 ロンドンのヴィクトリア駅からBRで15分程度でノーブリー(Norbury)という住宅街の駅から歩いて3分程度と近い。帰国時には駐在員住宅を1週間借りてイギリスの戸建住宅を楽しませて戴いた。

     ロンドンのアパートの思い出;北園ハウスのこと(スナップ写真で紹介)
     必見! 北園ハウスのホームページ

<カーディフ>
 ウェールズのカーディフは、ロンドン滞在中にE-mailとFaxで情報収集し現地を訪問して何軒か下見をした上で契約を行った。一般的に、6カ月以上の契約が条件で、身元照会(Reference)も必要となる。ロンドンの大家さんと大学の教授にお願いすることが出来て幸いであった。 ここの大家さんも親切な人で、お宅に呼ばれたりして交流が出来た。費用はロンドンの6割程度で、住民税(人頭税)や光熱費・通信費を入れてもかなり安いので長期滞在には向いている。

日本食について

 ご承知のようにロンドンは日本食が豊富で、少々高いがレストランや食品店、日本酒も含めて不便は無い。 しかし、カーディフになると別である。近辺には日本企業が60社程進出しているが、駐在はそれ程多くはない。 引越には日本語の通じる運送会社が支店を出しているが、日本食レストランが1軒、食料店が1軒である。 勿論、スーパーで結構東洋の食品を売っていて、米、醤油、豆腐、白菜、日本酒などは手に入るが日本の倍程する。 大根はまれにOK。市場やスーパーで魚は豊富にあり、烏賊、生のマグロ、貝や海老なども売っているが刺身は無理である。 1軒ある韓国と日本の食材を売る店では、納豆から鰻まで大抵の物は売っている。そこで、たまにロンドン行くときは鮨を食べることになる。

車は便利!

 イギリスは日本と同じ右ハンドルで、左側通行となる。2車線以上の道路が田舎まで整備されているので、信号の無い交差点;ラウンド・アバウトに慣れれば車は便利である。 カーディフでは、ロンドン時代の大家さん(北園さん)に世話をしてもらい、保険にも入って車を買って乗り回した。ウェールズを縦横に駆けめぐり、セント・アイビスやコッツウォルズにも出掛け、合計8000Km走った。
 国際免許は当然として、無事故の人は英語で記述した証明書を持参すると保険が安くなる。ただし、黄色いボールが付いたポールが立っていて、歩行者に注意すべき横断歩道がある。ここで人身事故を起こすと帰国出来なくなると可能性があるとのこと。 つまり、壁の中から出て来れないのである。もう一つ、赤信号...自分のリスクで渡りましょう! みたいな感じである。関西流か?

安上がりの英語の勉強

 地域の自治体が主宰している生涯学習のコースをとると、いわゆる英語学校の1/10程度のお月謝で済む。勿論、地域に住んでいる必要があるが、外国人でもOKである。 来る者は拒まず、と言うところである。英語を母国語としない人向けであるから日本人にも合っている。大いにお世話になった。この情報は、地域の図書館に行くと貰える。

的確な情報入手

 イギリスには大手の商業紙の他、日本語の地域情報新聞がある。これらは、日本料理屋、日本食品店などに置いてある。 ちなみに、紙名は「英国ニュースダイジェスト:木曜日発行」、「週間ジャーニー:木曜日発行」、「日英タイムズ:月2回木曜日発行」などである。

とっておき、趣味の研修法

 実はこれも地域の生涯学習的なプログラムに参加すると良い。住民税を回収するのに大いに活用した。 カーディフでは市内の15箇所ほどの地区センターで分散して行われている。今回は、陶芸(妻が参加)と木彫り(ラブ・スプーン)に参加し、地域の人との交流にも有効であった。
 料理教室などもあり、木彫りの隣の部屋からいい匂いがしてくるのにはまいった。残念なことは、期待していたウェールズ料理のコースが人数不足でキャンセルされたことである。どうしたことでしょう。先生には結構地域の名士が参加しているのが、科目によっては良い先生確保が課題かもしれない。

カーディフまる秘情報!

 英国 ロングステイ体験9ヶ月

ナショナル・トラスト紹介

 イギリスではナショナル・トラストが文化遺産や自然遺産を所有して利用に供しながら維持・保護を推進している。会員になると各種施設の入場料が無料になる。 6−7ケ所巡ると回収出来るので、2人で加入して360ページもあるハンドブックを見ながら大いに活用した。ロンドンの事務所は、地下鉄のセント・ジェームス公園駅近くの確かCaxton通りにある。
 「ワーキング・ホリデー」なる仕組みがあり、1週間単位のボランティア的な仕事をしながら休暇を過ごすものである。 100箇所以上の場所で行われコースは年齢別に構成されているので、若者ばかりか中高年でも参加可能である。ただし、食事は自炊が主体となるので、自然派向きの体験型休暇である。

     イギリスのナショナル・トラストのホームページもご覧下さい。


お問い合わせメールは、ID=h5m7a3h2、@の後=mxa.mesh.ne.jp です。

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