2003 アイドラーズ・もてぎ12時間+1分耐久レース

いよいよ週末にレースを控えた6月30日月曜日。仕事を休んで流山に来てみると、ボンネットは既に塗装を終えて帰ってきていた。タヒチブルーと塗装で綺麗に塗り分けられたアイボリーのクーパーストライプが何とも綺麗だ。ボンネット後部にもエア抜きの穴が開けられている。

ボンネットピンを本固定。アルミの押し出し材を切って気流を乱して効率よく熱気を抜くためのフラップを製作、リベットで固定。

車内もシートレールの穴を開け、バケットシートを仮止め。ようやく走れる状態になってきた。

見よ!この機能美に溢れたエンジンルームを!

夏の昼間の耐久レースだけあって最大の課題はやはり冷却。ボンネットの熱気抜き穴以外にもAOKIさんと高橋さんの創意工夫の跡が伺える耐久仕様の冷却系だ。

97年式車両のため、右側にもエアコン用電動ファンがある。これを活かしてMOCALの16段オイルクーラーを右フェンダー裏に横向きにマウント。コア増しのアルミラジエーターに加えてヒーターコアをサブラジエーターとして正面に配置。両側の電動ファンはイグニッション直結で常時回転して熱気を車外に放出する。吸気系はもちろん47パイのビッグスロットルを装着したインジェクション+サブコンだ。

ブレーキは整備性を良くするためにあえてサーボを撤去、旧型の縦置きマスターに変更、ステンメッシュのホースとENDLESSのブレーキパッド(R)、スリット入りのローターで制動力に問題は無し。

いよいよシェイクダウン。とりあえず全員交代で周囲を一回りする。アクセルワイヤーの調整がまだなのといきなり繋がる強化クラッチのせいで何度もエンストしたのは内緒の方向で(笑)

ひとっ走りを終えて満足げな表情のAOKIさん。ホントお疲れさまです。

翌7月1日。今日も流山へ。&号に装着していたLUKEの3インチハーネスをレース車両に貸し出し。フットレストの穴開け、消火器の取り付けなどを行う。今回メーターパネルはノーマルをそのまま使用。燃圧/水温/油温/油圧の追加メーターをエアコンの吹き出し口だった場所に装着。シフトはストロークよりもフィーリングを重視してあえてショートストローク化は行わず、オートバドック製シフトレバーで位置の調整を行ったのみ。ステアリングは店内に転がっていたモトリタの13インチをスペーサー咬ませて装着。

木場のRACに買いだしに行っていたAOKIさんがスーツ一式とサインボード等々仕入れて出社。早速スーツを着込んでノリノリでポーズを決める高橋さん(笑)

何とかレース当日のメドが立ってきた。

7月4日金曜日。いよいよレース前日。夕方流山を訪れ、やや遅れて到着した総監督チヨケン氏と共に準備を開始。とりあえずドアとボンネットに今回の我々のアイデンティティであり(?)ゼッケンである「49」の2文字を貼り込む。レースカーの外環はドレッシーな高年式ミニのそれをなるべくそのまま残したいとのAOKIさんの意向で至って普通。カラーリングもあえてレースカーとは無縁そうなタヒチブルーだし。とはいえエンジンや足回り他、中身は凄いぜ。

今日もAOKIさんの落ち着きがない(笑)。明日のことを考えると胃が痛くなる。どこまでやってもクルマが仕上がった気がしない。何か忘れてはいないかと不安になる。そりゃぁそうでしょう。耐久レースなんて結果の大半はそれまでの準備で決まる様なもんですから・・・。

週間天気予報の5日の天気はどんどん降水確率が減って暑い一日になりそうな予感。当然路面温度も相当上昇することが予想される。耐久経験の無い我々にはタイヤがどれくらい消耗するのか全くデータが無く、スポンサーでもあるみさとタイヤさんのご厚意もありADVANの038や048が合計6セットも用意されていた(笑)。しかも全て窒素ガス封入。

やりすぎ?

さて、荷物は積み込んだ。ドライバーの人たちも集まった。風呂に入って飯喰って、夜中の1時に常磐道に乗り茂木へと出発。

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