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1月21日(月)
▼スピリッツのグラビアが2002年になってから気合い入ってますな。昨年まで「室内の女の子おされな写真で水着は添え物」だったのが「10代の女の子めいっぱい水着」なグラビアで巻頭に加藤明日美、巻末に上原美佐。老舗のヤンマガ/ヤンジャンを凌ぐような。これでまたアイドルグラビア日記を読むのが楽しくなってきた。ってこう書くと他に楽しみがないみたいだな……。
ポール・オースター『偶然の音楽』(柴田元幸訳/新潮文庫)
 この小説は、言い切りの文章が少ない。
「ナッシュは悲しかった」「ポッツィは落ち込んだ」「マークスは冷静になった」「ティファニーは嬉しがった」というような言い切りの文を、山場において多用されていたらこの小説の魅力は半減するだろうが。
 作者が主人公ナッシュに託した、車で移動していくイメージは、そのまま悲しみや憎しみや怒りや虚しさをすべて抱え込んで進んでいく。そして二者択一の分岐点に立っても、読者がページをある程度結果を予想できるような、暗示の文学。その暗示は最後の最後まで、ナッシュと悲しみを共有した者を捕らえて離さない。

1月22日(火)
▼合わせ技、という単語が頭をよぎった。
 柔道なんて中学のとき体育の授業でちょっとやったきり、だけど。
 新潟監禁事件の犯人に懲役14年という判決が言い渡された。軽すぎる、という声もあるが、下手をすればもっと軽い刑だった可能性があったわけでしょ。監禁が行われた九年よりもっと短いぐらいの。殺人以外の犯罪に対して、この国はきつく締め付けができないし。また想像力の範疇を超えて起きる犯罪には無力。法もまた、想像力の産物でしかないんだし。
▼夜は銀座へ。(5)

1月23日(水)
▼12月分の携帯電話の額に驚く。いや額そのものよりも、iMODE使用量が何倍も跳ね上がったことに。今まではメールの文章を作成して転送するときのみ接続していたのだけど、今ではサイトを見るために繋ぎっぱなし、掲示板に書きこみするために繋ぎっぱなしとなるから仕方ないんだけど、これからはじっくりPCから接続して見る時間ができたんだから、習慣を切り替えないと。

1月24日(木)
▼神保町へ行ってそのあと銀座へ。(6) 三田線日比谷駅から有楽町線有楽町駅までの通路の壁面が様変わりしていたのを見た。誰がデザインを決めて、誰に届けを出しているのでしょう。いつも三田線で通勤しくは通学している乗客にアンケートをきちんと取って決めたのでしょうか、などと三田線をほとんど使わない人間は思ってしまう。いや、デザインが悪い、ってんじゃなくて、今まで無言であった壁が、ある日から色やデザインでもって「何か」を主張してしまうことに、ささやかながらも暴力性を感じてしまうんだけど。大きなお世話だということもようくわかっているのだけれど。

1月25日(金)
▼会社を定時で出て新宿へ(1)――のはずだったんだけど、JR四ッ谷駅で中央線の事故に巻き込まれてしまいました。素直に四ッ谷で丸の内線に乗り換えればよかったんだけどね。JR新宿駅に着いても、駅のホームがちょうど中央線と山手線で向かい合っているために、帰りのラッシュの混雑を直撃していました。やっと出られた後に南口の紀伊国屋を見たり東口に行ったり。
▼なんでそんな話題に至ったかは割愛するとして――「コンピュータ犯罪をする人間と、痴漢やストーカーのような変態性欲の犯罪者は、一見似たような陰湿さを持っているが、両者がクロスオーヴァーすることはない」という結論に至りました、ってそれほど大げさなもんでもないんだけどね。
「政府や企業のサーバーにハッキングして、信用を失わせるような改ざんをしたり重要機密データを盗んだりすることはあっても、女子大のサーバーにクラッキングをかけたり特定の女性のメールアドレス宛にウィルスメールを連続して送付したり、はたまたウェブサーバー持ちの女性(ってそんなパワーユーザーが世の中にどれだけいるか知らないけど)のファイアーウォールを破壊したり、ってな事件はあまり聞かない。いや、聞かないだけで、そんな事件があったけど報道されてないだけなのか。
 例の新潟監禁事件でも通り魔殺人でも、犯罪者が男性で女性に対して行われるその位置関係には、はかなくも哀しいエロスが存在するけど、たいていのコンピュータ犯罪にエロスなんて皆無だよな。昨年夏に、出会い系を通じて十代の女性とその背後の暴力団員が、男性教師を騙してお金を搾り取り、あげく惨殺したという事件があったけど、あれを「コンピュータ犯罪」とは呼ばないだろうな。
 たいていのコンピュータ犯罪には、「火事でもないのに火事だと叫んだり電話したりして他人(=社会)が大騒ぎしているのを眺めて喜ぶ愉快犯」のパターンが多い。狼少年の機会文明型。

1月26日(土)
▼髪を切りました。床屋もしくは美容院に行った、ではなく、髪を切った。
 わざわざこの言い方をするのは、ここ二、三年のうちでいちばん髪が伸びきった状態で生活していたので、間が空いてから出会った人などには「雰囲気が変わった」「痩せた」などと言われるようになってしまったことだ。まあ後者の「痩せた」ってのは、確かに食生活が不規則になっていたために「膨張していない」状態を維持していたというのはあるだろうし、「髪の量が多くなって顔の輪郭や頬が出っ張って見えずにすむ」という作用もあるんだろが。
 そして、普段あまり意識していたなかったのですが「女性ってほんとに男性よりも髪の状態について関心が高いのだな」という事実に気づかされました。モテない奴はこれだから駄目です。僕の髪型やその作用について指摘したのはすべてと言っていいほど女性です。「伸ばせば?」というのも何人から言われました。確かにお役所仕事ではないし、長髪がマイナスになるような職種というわけでもないですね、……ってわが国の総理大臣だって長髪じゃないか。
 僕はごく一般の女性ほど髪型を意識しない上に、手入れを面倒くさがるほうなので「伸びたら切る」というプロセスを繰り返しています。同時に「坊主にしたら?」という提案も多いんですけどね。見たことある人からは未だに言われるんだけどさ。(この時
▼みぞれが頭上から垂直に注ぐ中、CD店と本屋を梯子してその後銀座へ。(7) やっぱり給料日後はちょっと混んでいる。

1月27日(日)
▼珍しく昨日今日と連続してCDを買っています。昨日はシロップ16gとBOφWYのライブ盤。本日はボウイはボウイでもデヴィッド・ボウイの「ロウ」。確かにロウですな。本人のヴォーカル曲半分以下だよ。
▼池袋ロサで『息子の部屋』観る。感想はこちら。

1月28日(月)
▼会社を出て終電前……あと終電前で二つだというのに「人身事故で10〜15分遅れ」というやつに出会ってしまった。「この後電車がありません」という体験をしているがゆえに、とりあえず付近の松屋に行って腹ごしらえを……している間にお目当ての電車は来ていて、結局ほんとの終電に乗って帰りましたとさ。

1月29日(火)
▼8時半前に会社を出て銀座行って(8)……電車に乗る頃が昨日と同じなんだよ。しかもスムーズに電車乗ってるよ……そういうもんか。
▼火曜発売なのか木曜発売なのかはっきりしないSPA!ですが、表紙を開くと「ニュースな女たち」がなくてすぐトピックスに入るってのも妙な気分で。十年ぐらい「当たり前」になっていると、たとえ紀信の写真が懲りすぎてようと中森明夫の文章が意味不明だろうと、不在であることに寂しさを感じたりして。「すっきりした」と思っている人も世の中にたくさんいるんだろうけど。

1月30日(水)
▼会社の打ち上げの二次会で、入った居酒屋の店内には、昨年の24時間テレビでモー娘。が九人体制だったときのポスターがあちらこちらに貼ってあった。
 んで、誰がいいか、なんてたわいもない話になって、やっぱり安倍後藤石川が目立って人気があったり保田を評して「この集団において頑張っている」と評価する人がいたり、ごくありきたりな話になったところで「お前は誰がいいと思うんだ」などと話が振られてきた。
 言われてみると、グループとしてのモー娘。に興味があっても、誰がいい、なんてことはこれっぽちも考えてなかったりする。仕方がないので「この中で兎の衣装を着たら誰が似合いそうか」という基準で改めて九人を見渡して数十秒の沈黙の後、飯田と回答した。ファンの人すいません。(でも、あの目つきと身長とスタイルを持つ兎の人っていっぱいいるんだもの)

1月31日(木)
▼今月のウィンドウタイトルはスガシカオ「これから、むかえにいくよ」
 アルバム『sugarless』に収録されている曲はシングルのカップリングが多いんだけど、オリジナルを聴いてみたくなったりする。中古シングルを求めてTSUTAYAやブックオフを廻ろうか。
▼昨年の今ごろは、林檎の懐妊発表に驚いていたんだよな。同じ「かいにんはっぴょう」でも田中真紀子とはずいぶんちがうな、とお後がよろしくない締め。(あっちは「更迭」だけど。漢字の読みの問題に頻出する割に、日常生活ではとんと見かけない言い方だよ)

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