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シモーナ・ヴィンチ『おとなは知らない』
 青い蕾の頃の男の子たちと女の子たちの性の目覚め――が書いてありながら、そこに萌え要素(ってイタリア語で相当する言葉はないでしょうね)はまったくなし。あるのは徹底して写実的な行為の連鎖、そしてどちらかと言えば、初めての体験に接したときの、どうしようもない嫌悪感を増幅するだけ増幅させた世界。そして大人たちの都合のいい性の世界に対する子どもたちなりの違和感が、残酷な結末を含めて迎えている。
 女性ならではのリアリズムってことで。
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