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薄井ゆうじ『透明な方舟』(光文社文庫)
 第五十一回小説現代新人賞受賞作『残像少年』を含む四篇。三十九歳でデビューという時期からして「追憶の季節」なのか、高度経済成長期の日本や少年の日の面影を懐かしむトーンで各短編が包まれている、というより、その後の薄井ゆうじの作風を決定づける要素が多い。自家撞着に陥らないで少女性に憧れを抱き、そして外へ出て働く大人の女性に敬意を払うことも忘れない――。(2001/10/15)
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