【工事後調査】

工事終了後、工事による建物等への影響の有無について、工事前調査の資料との比較調査を行うとともに、所有者等からのクレームも聞き取り、建物等の状況を把握します。変化のある箇所については、工事との因果関係を考察します。


■もし工事により被害を受けても・・・

工事後調査の結果から工事による影響の有無を判定する場合、調査対象をそれぞれの住宅ごとに単独で考えるのではなく、調査を行った他の建物等の調査結果も踏まえ、総合的勘案して判断します。工事により損害が生じた場合は、補修費用など補償問題の解決に有効な資料となります。


■工事前調査を行なわないと・・・

工事前調査を実施していない場合は工事前の状況との比較ができないため、工事による影響を明確に判断するのはとても難しくなりますが、弊社は補償コンサルタントとして公共事業の委託業務を行ってきた実績や、長年培ってきた知識・経験を活かして、工事との因果関係を考察します。


■工事後調査の時期は？

工事後調査の時期は、解体工事や新築工事などの場合は工事完了後の速い時期に行なわれ、下水道工事や造成工事などは、地盤の安定を考慮して一定期間を置いてから行うのが一般的です｡


●調査の内容
工事前調査をもとに測定箇所をすべて再測定し、変化の状況を把握します。
所有者からクレームがある場合や、新たに損傷が生じている場合は、それらについて状況を把握し写真撮影を行います｡
新たに損傷が生じていたり、工事前からある亀裂（クラック）などの損傷が拡大した場合、それが工事による影響なのか、経年変化によるのかなどを、調査結果を踏まえて工事との因果関係を考察します｡