--- すべてのカナコファンに捧ぐ ---
▽ コンビネーション :雑文7 act.14 を一部改訂 (2000/06/23)
意外にもカナちゃんネタって、新しい部類に入るんですね。てっきりもっと前から書いてると思ってました。
思えば、カナちゃんとは3年間の付き合いだから、カナコネタを毎日書こうと思えば書けたんですが、それはタブーに触れる恐れ多い行為だと無意識に自分に歯止めを掛けていたのかもしれません。
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うちの職場の小生意気なコゾー坂田君(通称さかぼう)と、現在課内で最も息の長いお局アルバイター「カナコ」こと宮下加奈子(一部仮名)は実に仲がよい。いや、一見良さそうに見えると言っておこう。
ちなみに僕の住む部屋はまず課長が別格としてバカデカくてかっこいい机と共に部屋全体が見渡せる王座席に位置し、次に係長+主任+僕+さかぼう+カナちゃんの5人でひとつの島を作って、これが部屋のほぼ中央にぽっかり置いてある。
昨今の電算化事情に対応するべく、すでにひとり一台のパソコンが配られていて、まさか「書院」を使っているような猿は一匹もいない。はずだ。
部屋の雰囲気は良い部類に入るだろう。部長室に通ずるひとつのドアを開けない限り。あそこが開くとたいていろくなコトにはならないのである。だいたいあのおっさんお方は、まずまともな話題を持ってこないのであってブツブツブツ…。まぁいい。今日はその話じゃないのだ。で、なんだっけ?あ。そうそう、さかぼうとカナちゃんのコンビの話だった。
本多部長のトラブルメイクよりも恐ろしいと言われているこの、さかぼう&カナコのコンビネーションは、日常茶飯事のように乱発される。係長や主任ともなると、このタッグの攻撃もたやすく受け流せるのだが、いかんせん僕にはまだその技量がないようで、今だかつて勝利という二文字に手が届いたことがない。
さて、さかぼうは以前「雑文7」act.10でも紹介したが、もう一匹の厄介者カナコちゃんについて紹介しておこうと思う。
カナちゃんこと、宮下加奈子(一部仮名)は、実は課内でも長老と呼ばれる人物である。そもそもうちの職場では基本的に3年サイクルで人事異動が行われるので、ほとんどの場合3年で異動になる。まぁ悪くとも4年で異動は間違いない。ところが、この娘、今年でなんと8年目なのである。短大を卒業してアルバイトとしてうちに就職。その後まったく異動無し!!
こうなると、もう「受け入れてくれる部署がない。」と理解するほか無いのである。ちなみにちょっと計算してくれればわかると思うが、カナちゃんは僕より幾つか歳が多いお姉さまである。なので得意技は「お姉さん風を吹かすこと」である。これはもう本当に声を大にして言いたい。年下の僕やさかぼうを相手にするともう吹きまくりである。嵐と言っても間違いではないと思う。つーかそのもの。以前どこかに書いたと思うが、ある時僕がカップラーメンを昼食に食べようと思ってお湯を入れたのだが、ちょっとよそ事をしていたせいで麺がのびのびになってしまったことがあった。それを見たカナちゃんが言うには、
「バカねえ、カップラーメンは3分って決まってるのよ。」
である。僕のことを小ばかにしているのである。
言われんでも、わかっとるちゅーねん!
そんなお姉さまなカナちゃんだが、微妙なことに言うことやること、全部「ガキんちょ」のそれなのである。お嬢様なところもあって世間知らずというのがぴったりの娘なのである。
ここまで書いてちょっと不安になってきた。この文章の存在知られないだろうな。知られたら、確実に僕は殺されちゃうと思う。ここの更新がピタリと止まったらそのせいだと思っていただいて構わない。そうならないことを願うが。
そんなお姉さまカナちゃんだが、これにさかぼうが加わるとマジろくなコトにならない。ろくなコトになるはずもない。さかぼうはうちの職場で今世紀最期のコナマイキストと呼ばれる男であるから、もちろんカナちゃんにも生意気を働く。先日、カナちゃんが高いところに置いてあるファイルを取ろうとしていたときにさかぼうに「ちょっと坂田君、あれ取って。」と頼んだ。しかし、さかぼう応えて、曰わく「いやです。」である。
カナコ(前触れもなくイキナリ)ブチキレ
「坂田君ってホント生意気ね。」
「カナコさん程じゃないですよ。」←マジでかわいげない
普段ならここで僕がさかぼうのボディに軽くお仕置きをするのだが、相手がカナちゃんの時は僕は特に何もしないことにしている。てゆうか触らぬ神にたたり無しという感じである。逆にまぁまぁなんて間にはいるとやぶ蛇になる恐れがある。だいたい10回、間を取り持つとすると少なくともそのうち12回はやぶ蛇状態に陥るのだ。
最初、カナコ vs さかぼう、のケンカで始まるが矛先がこちらに向くと何故かあのふたりは絶妙なコンビネーションを繰り出す。ビッグ・ザ・武道とネプチューンマンのコンビネーションを1とするならばこのふたりのコンビネーションは108くらいである。翼君と岬君のゴールデンコンビにだって負けないのだ。
何故ならふたりとも(理不尽に)他人を攻撃する事にかけては、一線級の腕前なのである。そしてそんなふたりの意志がひとつになってしまったら僕くらいの人間ではまったく無力なのである。
そういう時だけ、何故かさかぼうはカナちゃんのカタを持つし、カナちゃんはカナちゃんでさかぼうのことを「坂田君はよくやってくれてる。」と訳の分からないことを言うのである。嫌なヤツラ。
そういえば、ちょいと前に大雪が降った時にカナちゃんが雪だるまを作ろうと言って、仕事中にも関わらず僕を外に連れ出そうとしたことがあった。そもそも雪が降ること自体僕は好きでないのに、なんでまた仕事中に子どもみたいに雪だるま作ったり、鎌倉作ったり、雪ウサギ作ったりせねばならないのか。なので、勇気を持って思いきりお断りした。
するとカナちゃんは今度はさかぼうを誘って外に出ていった。まぁたまたまその時は課長や係長が会議の打ち合わせでいなかったので仕事中であるという「一般常識では遊ぶのに妨げになる」シチュエーションも問題にならなかったのだが、ともかくふたりで雪遊びをしに行った。
そこまではまぁいい。僕に厄災が降りかからなければ誰がどこで仕事しようが、遊んでいようがどうだって良い。好きにしろってカンジ。ところがやはりそれだけで済むはずがない。済むわけないジャンよぉー。
しばらくして、姿を見せたカナコ&さかぼうの手には雪玉が握られていた。ま、まさかと思ったその瞬間、カナちゃんが僕に雪玉を投げつけたのである。どうやら誘いを断ったお礼らしい。でもそれって
思いきり逆恨みだろう!!
つーか、さすがに僕もそれには切れて、「仕事中ですよ。いいかげんにして下さい。」ってカナちゃんに怒った。当然のことである。就職して3年目、そろそろこういうことがあっても良いはずである。今は職務中であり、そんなことに僕を巻き込まないで欲しいのだ。
ところが。
またもやカナコ、ブチキレ。(しかも理不尽)
そこに追い打ちをかけるように、さかぼうの一言。
「てしさんは、夢がないからなぁ。」←マジかわいげゼロ
もーーーー、切れたぞ。切れたぞ。我慢ならんんんんんん。言ってやれ、言ってやれって。そこまで言われて、黙ってちゃ男がすたるってんだ。
「すいません。」←あやまるしかないじゃん。
ま。そんなカンジなのである。思い起こせば山ほどエピソードがあるが、あまりここで書きすぎると見つかったときに困るので今日はこのへんにしておこうと思う。そういうわけなので、続きは次回書くことにする。(ホントは続けて書こうかと思ったんだけど、すげー長くなりそうだからやめとく。)
次回「続コンビネーション」でお会いしましょう。
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