■◇■ ある理不尽の肖像 ■■■■

 --- すべてのカナコファンに捧ぐ ---

▽ パーソナルスペースを犯すな!:(2001/06/27)

 僕の資料がカナちゃんの机の上に少しはみ出してるのを見つけると、カナコはすぐに鬼の首をとったように怒る。もうホントにちょびっと、数ミリ単位はみ出してるだけで、ギャーギャーわめきちらすのだからウザイ。

-----

「ほ〜〜ら!またはみ出してるじゃない!!」
「またおこるぅ。はみ出してるっていうレベルじゃないじゃないですかぁ。」
「アタシの机が狭くなるのよ。しっしっ!」(手で追い払うフリをしながら)
「ハイハイ。わかりましたよっ。」
「………ナニ?その言い方。」(ぞぞぞぞぞぞぞっ!)
「ス、ス、スイマセン。片づけますったら。」
「ちょっとそこに座りなさいっ。」
「え、な、なんでですかぁ?」
いいからっ!!!!!(ブチキレっ!)
「ハイ。」
「最近ちょっとアタシが優しくしてると思って、てしくんちょっと調子に乗ってない?」
「ス、スイマセン。(優しくしてもらった記憶など微塵もないが…)」
「だいたいね、てしくんの机の上は汚なすぎなの。それじゃいつまでたっても彼女できないよっ!」
「は、はぁ。(お、大きなお世話じゃヴォケ!!)」
「こないだだってアタシのホッチキス勝手に使ってなくすし。」
「え、だってアレは結局カナコさんが自分で使ってた……。」
ナニよ?」(遮るように!!!!!しかもにらみ付きっ!!!)
「い、いえなんでもないですぅ。」
「そうやってなんでもかんでもアタシのモノを使ったり、アタシの机の上まで進入してきたり、やってることはドロボウと同じでしょ!!!」(この小憎らしい論理っ!)
「ドロボウって……」
「違うの?」
「そりゃたまにはカナコさんのホチキスやはさみ借りますけど、ちゃんと返すじゃないですぁ。」
「そうだ!昨日だってはさみ返さなかったじゃないっ!」
「アレはまだ使ってる最中なのに、カナコさんがぶんどっていったんじゃないですかぁ。”あっ!これアタシのはさみだ!!また勝手に使って!!”とか言いながら。」
「そうやっていつまでも言い訳してなさい。言い訳はドロボウの始まりって言うわよ!そのうちホントにドロボウになっちゃうんだからねっ!」
「(ちょっと違うような…)」
「文句ばっかり言ってないで、たまには素直に謝ったらどうなの!?」
「(てゆうかもう何回も謝ってるじゃん!!)」
「もーわかったわ!今度はみ出したらはみ出した書類はアタシのモノだっていうことで、全部捨てるからね。わかった!?いい!?」
「ハ、ハイ……。(そんな殺生なぁ…)」

Library. ▽ Top. ▽ Back. ▽ Next.


Entertained by Teshi.