▽ 雑 文 

#023 髪の毛。 1999/7/25(2001/8/20改訂)

 髪の毛を切った。10cmくらい切ったんだろうか。とにかくすんげーたくさん切った。てっぺんの髪の毛が耳がちょっと隠れるくらいまであったのに、ツンツンと立つくらいまで切ってやった。イメチェン(死語?)というやつだ。せっかく髪の毛を切っても、次の日職場にいって誰にも気付いてもらえないことほど悲しいことはない。ここ1年くらいは、自分でよこだけバリカン入れて、上の髪の毛をかぶせていて、周りから見れば全然切ったことはわからない程度にしていたから、髪の毛切ったの?とかそんなことは言われたことがなかったように思う。で、今回はなんとかいわせたいという思いでめちゃくちゃ切ってやった。
 ほんとは坊主にしてやろうかとも思ったのだが、さすがにそれで職場に行くにはちょっとまずいし、出家するのかと勘違いされても困るのでやめておいた。
 散髪前散髪後の写真を見てもらいたい。と、いうのはうそ。そんな写真いちいちとってるわけない。もし撮っててもみせたくないし。ただのニセリンクである。ところでわたしは髪の毛を切ってくれるところを「床屋」という。正式にはなんだろうか。「理容店」がただしいのだろうか。友人のひとりは「散髪屋」と言うらしいが、「散髪屋」ではなんだか長ったらしくて嫌だし、ましてや「理容店」ではいったいなんの店だかわからなくて嫌だ。だから「床屋」なのであるが、そもそもどうして「床屋」というのだろう。「床」売ってるわけでもないしな。ううむ。
 散髪しに行くと、いつもおやぢは「今日はどうしますか?」と聞いてくるが、いろいろと説明するのがめんどうな私はたいてい「いつもどおり。」とひとこというだけだ。しかし今回は、いつもと違うきり方を頼まなければ行けなかったので、少し違う説明をする必要があった。どう言えばいいのか、かなり悩んだが、結局「めっちゃ短くして。」と言ってみた。さすが人間同士だ。言葉は少なくとも結構通じるものだ。そのひとことで割合イメージどおりになった。プロの技だ。なっとく。なっとく。
 そういえば最近はおやじとも結構世間話ができるようになってきたように思う。これもオヤジ化のひとつだと思うが、いたしかたないだろう。苦痛だった会話がいまではウソのようにごく普通に話している。さすがプロの技だ。(?)それにしても「どうしますか?」という言葉にはいつも返事に困る。説明が難しい髪型している若者たちはいったいどうやって返事しているんだろう。1時間くらいかけて説明しているんだろうか。じれったすぎる。毎回カクガリの少年たちにまで聞いていたりするが、カクガリの頭をいったいカクガリ以外のどういうカットにするつもりなんだ。床やのおやじは。
 「今カクガリなんですけど、たまには長髪もいいかな。ロンゲにして。」
 とかいう無茶な要望にも答えてくれるとでも言うのだろうか。かつらとか用意なんてしちゃったりして。まぁ、とにかく髪の毛が少なくなってちょっと頭が軽くなった。そのぶんひねりの聞いた文章がかけるかというと、そんなことは関係ないが、しばらく短い頭でがんばりましょう。

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