#024 続髪の毛。 1999/8/11(2001/9/11 改訂)
髪の毛がのびるのがはやいヤツは、えっちなのだそうだ。
自慢じゃないが、我が輩は髪の毛がのびるのが異様にはやい。しかも剛毛でかつ量が多いと床屋のおっさんによく言われる。だから髪の毛を短くしていると、横の毛がピンピンに立つのですぐに床屋にいかないとみっともなくなる。まさにハリネズミのようになるのだ。
そんな風だからたいていは髪の毛は長めにして、何度も何度も床屋にいかなくてもごまかせるような髪型にしている。長けりゃ、ちょっとやそっとのびたってはたからみてもわかんないからね。
さて、確かに我が輩は髪の毛がのびるのが早い。それは認める。しかしながらえっちかと言われるとそうかなぁと疑問に思う。自分ではこれが普通だと思うし、我が輩なんかは思春期が同年代の知り合いに比べて2,3年遅れてやってくる方なのでむしろ、えっちじゃないほうだと思う。
ちなみに鼻毛がのびるのも早いが、これがえっちと結びつくかは非常に微妙なところだ。だいたいこんな何の根拠もないようなウワサ話に耳を傾けること自体がナンセンスだ。いや、しかし気になる。果たして本当に髪の毛がのびるのが早いヤツはえっちなのだろうか!?すごい気になるぞ。もしもそのウワサが本当なら、しいては我が輩もえっちだということが確定する。しかも我が輩は自分では自分のことをむしろえっちじゃないと思っているくらいだから、そうなると我が輩は『とんだカンチガイ野郎』ということにもなる。屈辱だ。
ところで、これを科学的根拠をもってして証明することはおそらく現在の科学技術では不可能ではないかと思う。まず『えっち』という日本語の定義が曖昧である。しらべてみると『えっち』というのは『HENTAI』すなわち変態の頭文字なのだそうだ。まぁ、口語的にはやらしいとかスケベとかそういう意味合いを含んでいて、露出狂だの痴漢だのといった類の変態ではないように思うのでどちらかというとスケベ的な意味合いとして捉えたい。
次に髪の毛がのびるのが早いというのがこれまた曖昧である。どの程度であれば『早い』というのであろうか。相対的に早いだの遅いだのという表現を使う場合、必ず基準が必要であるので誰かの髪の毛ののびる速度を基準に早いと遅いを決定する。また、絶対的な速度を考えるのであればおそらく「mm/日」とか「mm/時間」だとかいう単位で考えなければいけないと思う。しかし、この場合だと、たとえばある少年が「ボクの髪の毛ののびる速度は3mm/hなんだよ。」といった発言をしたとしてもそれが早いかどうかはよくわからない。てゆうか、そんなもん計ってるやつはただのバカだ。実験してみてもいいが、結局ある基準はもうけなければならないから、シンプルに普通これくらいという基準を求めてそれに対してはやいかおそいかというふうにしようと思う。
さて、ここで普通ののびについて考えたいと思う。我が輩は、何人かの知り合いに「どの程度の間隔で床屋に行くか。」という質問をしてみた。するとたいてい1ヶ月半に1度という答えが返ってきたのだ。と、いうことは、1ヶ月半に1回よりも速いペースで床屋に通うヤツは髪の毛がのびるのが早いと判断できる。ちなみに我が輩は髪の毛が長いときは3,4ヶ月に1回しかいかなかった。のびても見た目わからないからだ。……むむ。そう考えると単純に床屋に行く回数では早いか遅いかは判断できないじゃないか。これは、困った。
それではやはり髪の毛のびるスピードを計算しなければいけない。しかもみんなにやってもらわなければどの程度が平均なのか求めることができないので、数人に協力してもらわなければいけない。1日毎にのびた長さを計測し、それを1ヶ月くらい続ける。そうして平均のび速度を計算し、これをそのひとの「のび速度」とする。何人かののび速度を平均して、この平均速度より早いか遅いかとそういうふうに判断することにしよう。
しかし、ここに盲点があった。そんな実験につきあってくれるような暇な人間は我が輩のまわりにはいなかった!てゆうか、我が輩自身、毎日そんなの計ってられっか。と少し否定的である。
と、そんなわけでこの実験は失敗に終わった。しかし、どうしても我が輩はえっちではないと思う。だいたいあんなウワサはどこから流れたんだろう。みなさんは、そんな話聞いたことありませんか?誰か証明してください。