61話(05.04.10)

Vanzandt59Model

 昨年、Vanzandtで某有名コレクターの方から59年ブロンドストラトをお借りして、限定モデルを作成されました。このストラトは抽選で購入という形がとられ、ラッキーなことに私も入手することができました。まだ、私のところに来てそれほど長くはないのですが、弾き込む前に色々やってみました(笑)

 

 

 

ボディの感じは写真のような感じでビンテージのストラトと変わりません。この作業は手削りで行われました。面取り、コンターの感じは最高に本物に近いです。また、ワンピースアッシュで出音の反応も素晴らしい。

 私が以前に購入した、53年テレキャスターが、育ちに育って、今は私の理想のテリーの音になっております。リアの太さ、フロントのふくよかさ、、それらをミックスしたトーンももちろん極上。このストラトは、私のテレキャスターを購入したばかりの音に近い感じでした。なので、一年も酷使してあげると、馴染んできて、ふくよかなストラトサウンドを奏でてくれることを、非常に期待しています。

 まずは、馴染んでしまう前に、いじるところをいじってしまいます。

 

まずは、見た目から、、、やはりPreCBSのストラトはクレイドットが必須です。ですので、お願いしてクレイドットに変更してもらいました。次は電気系ですが、これは限定生産が決まったときにお願いしていたのですが、ポットはNOSのスタックポール、コンデンサは60年代のNOS円盤コンデンサを付けてもらっています。(限定生産された59年ストラトは全てこの仕様になっています。)スタックポールは53年テレキャスターも付いているのですが、これが、あのクリアな感じに大いに貢献していると感じています。

次にピックアップですが、これがなかなか難しい、、VANZANDTらしさを出しているのですが、やはりFENDERのクリアな感じが欲しいところです。ここで、VanzandtFreakさんの登場なのですが、、彼のPoormans-Vintage#1

で扱ったピックアップがこれが、非常に素晴らしい、正にFenderSoundを出しています。そこで、同じものを入手して、早速取り付け、スタジオに入って私の59年Vanzandt、彼のPoormansVintage(私のVANZANDTと同じピックアップ)、彼の59年Vanzandt(これはピックアップにはてを入れていません)を順番に試してみました。音源をアップします。スタジオにあったMarshall JCM900に直結です。録音はRolandR1で行いましたが、さすがに100Wフルテンなので、音が割れ気味です。、、、ギターのエージングを兼ねておりますので(笑)

 

★クリーントーン

AKG 59VANZANDT FRONT    AKG 59VANZANDT MID      AKG 59VANZANDT REAR

Poormans FRONT          Poormans MID            Poormans REAR

VZF 59VANZANDT FRONT    VZF 59VANZANDT MID      VZF 59VANZANDT REAR

★オーバードライブ

AKG 59VANZANDT FRONT    AKG 59VANZANDT MID      AKG 59VANZANDT REAR

Poormans FRONT          Poormans MID            Poormans REAR

VZF 59VANZANDT FRONT    VZF 59VANZANDT MID      VZF 59VANZANDT REAR

 

アンプの設定は変えずにギターを持ち替えてゆきました。このように定量的に試験をすると、ピックアップの違いが良くわかると思います。ただ、やはりギターの個性が出てしまいます。これを加味し補足しますと、まず私のVanzandt59はまだ、弾き込んでおらず、一体感が乏しいです。また、PoorMansVintageは悲しいかな、ポリ塗装なので、ガラスのような硬い音に包まれてしまう感じがあり、リアが特に耳に突き刺さる感じもあります。VZF59Vanzandtはピックアップの違いよりは、彼の異常なエージングによって、既に枯れた木の感じが出ており、非常にまろやかさが加わっています。

 これらをギターの味として差し引いてピックアップの違いだけとして聞いてみると、やはり、このピックアップはクリアなFenderらしさを兼ね備えていると言えます。(何のピックアップかって?それは内緒ですww)

  

弾き比べ中の様子です。弾いているのはVanzandtFreakさん、なんか、みんな同じに見えるって?(爆)

 

また、ケースですが、今回はもちろんブラウントーレックスであつらえて貰いました。ここも妥協は許しません。通常の最近のケースはビンテージのケースよりも大きいのですが、サイズを見直してもらいビンテージと同じサイズにしてもらっています。写真は私の63年テレキャスターが入っていた本物のブラウントーレックスです。サイドの皮の色が違ったりしていますが、これは日焼けしてゆくと近くなるかな?

最後に、今回の私がGETした固体は偶然か、またシリアル1番です。54年レプリカを購入したときも1番でした。

 

 

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