山田川自然の里  特に山田小学校、山田中学校の皆さんへ!

山田川は大場川の支流で箱根山の西麓にあります。
箱根山は約50万年前に噴火活動を始め、現在でも大涌谷などで、火山ガスを噴出する年老いても元気な活火山です(箱根火山参照)*2。

箱根山の活動史概略
(1) 箱根山は約50万年前から約25万年前まで、テフラ(火山灰、スコリア、軽石など火口から放出する物)と溶岩を比較的静かに噴出する、大形の成層火山でした。
(2) 約25万年前から、噴火形式が変わり、火砕流を発生する爆発的噴火(プリニアン式噴火)をするようになります。特に約6万年前に発生した火砕流は大規模で、東は横浜市、西は富士山南西麓、南は伊豆市達磨山山麓まで達しました。
(3) 繰り返される火砕流による大量の噴出物で、火山体の内部に空隙ができ、蒸気の圧力で支えられなくなり、何回も陥没して、凹んだ地形ができました。このような火山性の地形をカルデラといいます。芦ノ湖は箱根山のカルデラに水がたまってできたカルデラ湖です。

ちなみに、富士山は10万年前からの活動で青年期の若い活火山です。
山田川の流域に見られる灰色っぽい岩石は、箱根山が噴出した溶岩で、アンザンガン(安山岩)という種類の火山岩です。富士山の溶岩は黒っぽいゲンブガン(玄武岩)です。*1
また、山田川には各所に湧水があります。箱根山系湧水参照

*1 火山岩を成分の違いで、3つに分けます。白っぽいリュウモンガン、灰色っぽいアンザンガン、黒っぽいゲンブガン
*2 火山の一生は30〜40万年です。


山田川自然の里  2010年6月30日

山田小学校5年生の棚田    2010年6月11日
湧水で育てるので、美味しいお米ができるに違いない。
 
山田小学校の棚田   2013年10月17日

3段の滝   2013年3月5日  
この付近には湧水が多く見られます。箱根山系の湧水は美味しいです。
箱根山のアンザンガンの溶岩が観察できます。
 
ノウサギ   2013年6月1日   散策路の竹やぶ
 
キビタキ   2015年5月23日   梅林
 
ヤマガラ   2014年11月30日   散策路
 
ビンズイ   2014年11月7日   散策路    
全長約16cm、漂鳥、春や夏は山林で繁殖し、秋や冬は平地の林で越冬し、
植物の種子を食べる。
 
サシバ   2014年7月15日
 
サシバ   2014年7月15日
全長 約50cm、翼長約110cm,夏鳥、繁殖が終わる10月頃南の国へ、
群れをなして渡っていく。
 
サンコウチョウ メス  2014年7月4日   散策路
 
カワラヒワ   2014年7月8日   散策路
 
ソウシチョウ(相思鳥)   2014年4月10日   散策路
ソウシチョウは大きさや外見がメジロに似ています。自然分布は東南アジアですが、
輸入して飼育していたものが逃げて繁殖した外来種です。渡り鳥ではなく、
カゴ抜け鳥といいます。
山田川自然の里ではこれまで見かけませんでしたが、今年、約10羽観察されました。
 
ノスリ   2013年3月5日
全長約55cm、山林で繁殖する留鳥、ネズミ、カエル、ヘビ、小鳥など捕食する。 
 
ヒガラ   2013年2月1日   山田川自然の里への入り口付近
全長 約11cmカラ類中最少、シジュウカラ(全長約14.5cm)に似ている。
 
カヤクグリ   2013年2月1日    散策路の折り返し地点
 
ウグイス   2013年2月12日   散策路
 
ルリビタキ メス   2013年2月22日   散策路の折り返し地点    
 
アオジ   2013年2月22日   散策路

ガビチョウ(画眉鳥)  2014年7月20日  散策路
中国南部、東南アジア、台湾などに生息します。
日本ではかご脱けしたものが留鳥として生息します。
大きさ 約22cm 体全体茶褐色、目の周り、その後方に白い紋様があります。
名前の由来は、絵に画いたような眉(まゆ)があることからです。
大きな声で、さえずっていますが、警戒心が強く、姿を見せません。
 
モンシロチョウを捕食するオニヤンマー  2014年7月20日
 
オオイトトンボ 体長 約3cm、  2014年5月28日    
田植えが終わったばかりの棚田で産卵していた。

ミヤマカワトンボ (深山川蜻蛉)  2010年6月5日 散策路の川岸    i
大きさ6〜8cm、山間の渓流に生息しています。
名前の由来も、深い山の川に生息するからです。
赤褐色の羽に幅の広い暗色帯があります。
特に山田川には生息数が多く、簡単に見つけることが出来ます。
大きな石の上でなわばりを主張して頑張っています。

ミヤマカワトンボ  雌  2010年6月11日  散策路の川岸で撮影。
日本のカワトンボの仲間は3つのグループ(カワトンボ科、ハナダカトンボ科、
ミナミカワトンボ科)があって、10種2亜種が生息しているようです。
幅広いはねをひらひらさせて優雅に飛びます。

オオカワトンボ  2010年6月17日  散策路の川岸で撮影。
大きさ 5〜6cm、里山の清流にすむ、体は金緑色。

アサヒナカワトンボ 雌  2010年6月13日    散策路の川岸で撮影
 
アサヒナカワトンボの交尾  2013年6月1日   散策路の川岸で撮影

サワガニ  2010年7月4日  散策路
日本固有種で全国に分布、水がきれいな渓流に生息します。
雑食性で昆虫、ミミズ、藻類など何でも食べます。右のハサミが大きいのが多い。
親の体色は茶褐色、青白色、紫色など、水系によって異なるようです。
(子供は茶褐色カーソルを画像へ 子供
例、狩野川水系(伊豆市、伊豆の国市、三島市など)は青白い。
安倍川水系(昔、藁科川で採集)は茶褐色でした。 
小・中学生の研究にサワガニの観察もおすすめです。

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