就職活動の現実

親の見舞いと平行しながら、就職情報誌を見て、履歴書をばらまく日々が続きます。
最近は企業も、面接する時間をおしむためか、
「先ずは履歴書と職務経歴者を郵送して欲しい」
といった、企業がほとんどです。
大きい企業になればなるほど、この傾向が強いですね。

ここで私がばらまいた多くの履歴書達が、紙屑になります。
運良く、書類審査で引っかかって、面接へいければ先ずは、第一関門クリアです。
ここまでの履歴書達の生存確率は、65%くらいです。

一関門をクリアすると、次は一次試験です。
この一次面接ですが、業種と職種によってさまざまです。
私の場合、選択肢として、
「マルチメディアクリエイター」
「工業系技術者」
「一般職」
の3つがありましたので、その3つを中心に綴ります。

参考までに、
業種:製造業、小売業、商社といった、会社の事業を基準に分ける方法です。
職種:クリエイター、カメラマン、店員、管理職といった、人の職業を基準に分ける方法です。



<マルチメディアクリエイターの場合>
この一次試験が、メインといっても過言ではありません。
とにかく、今まで創ってきた作品、製品を駆使して、いかに自分が有能であるかを、アピールしまくります。
この世界は、とにかく実力主義のため、弱みをみせたら絶対にいけません。

「君がCD-ROMをオーサリングできることは分かった。
でも、うちはWebがメインなんだけど、本当にできるの?」

と、言われても、
「問題ありません。任せて下さい。」
と、どうどうと言います。
ある程度、はったりは必要です。
あまり、はったりをやりすぎると、入社してから、かなり苦労しますが。

はったりといえば、専門学校の学生時代に、人の作品を見せて、これは私がつくりましたといって、某ゲームメーカーへ入社した方が、いらっしゃいました。
ここまでのはったりは、行き過ぎですが。(^_^;)
ちなみにこの方、ばれて、解雇されたそうです。

最終的には、企業の方がその道のプロですから、はったりをかましても、すぐばれますので、誠意をもって面接を受けたほうが、良い結果につながるみたいですね。
私の場合、生存確率は、70%くらいでした。



<工業系技術者の場合>
第一次試験は、かるいジャブのパターンが多いみたいです。
だいたい、適性検査、一般常識筆記試験、専門筆記試験、論文の4点セットのパターンが、非常に多いいですね。
どうやら、ここである程度、ふるいにかける様ですね。

この4点セットですが、なかなか曲者で、とにかく時間がかかります。
かるく半日は取られます。
4点終わる頃には、朝からテストを受けて、終わる頃には、日が暮れることがたびたびですね。

テストのボリュームもさること、受験する方も多く、大ホールで一斉に受けるほどの人数で、倍率は、求人1に対して、300人くらいです。(企業によるのでしょうけれど。)
そして、苦労する割には、生存確率は低く、10%くらいでした。



<一般職の場合>
第一次試験は、ジャブです。
概ね、人事の方が面接をします。
会社としては、この人どんな人で、うちのカラーに合うのか、チェックすることがメインみたいです。
会社もそうですが、こちらもどんな会社か物色します。
お互い、けんせいしあっている訳です。
こちらが嫌だと思う会社は、概ね会社からお断りの電話がかかってきます。

生存確率は、30%くらいでした。
やはり、実務経験が無いと難しいみたいですね。

2関門の一次試験をクリアすると次ぎは、二次試験です。
ここでも、3つの選択肢に分けて綴ります。



<マルチメディアクリエイターの場合>
一次試験が実質の試験なので、一次試験がパスすれば、実質内定です。
二次試験は、給料面の打ち合わせです。
会社からの提示金額と、契約形態等で、OKなら、決定です。

しかし、この契約形態が曲者です。
意外と多いのが、契約社員です。
制作会社で、特に多いのですが、
「プロジェクトが終わったら、はいそれまで」
といった、契約社員の契約が多いこと多いこと。
会社にとって、これ以上いいことはありませんからね。
こういった会社は即パスです。

契約形態もそうですが、給料面もかなり低く設定してくる所もあります。
極端な所では、
「年収250万でどうですか?」
などと、いってくる会社もありました。
はは、かんべんしてよ。
一般的には、300万〜400万ですね。



<工業系技術者の場合>
筆記試験が通ると、次は面接試験です。
先ずは、人事の方が面接をします。
内容は、一般的な話です。

例えば、
なぜ、会社を辞めたのか。
なぜ、この会社を選んだのか。
会社へ入って、どんな貢献ができるか。
将来の人生設計は。

など、転職How to本に載っている質問ばかりです。
自己分析と、将来の目標がしっかりできていれば、問題ない質問ばかりです。
逆に自己分析と、将来の目標がない人は、間違いなく落ちるでしょう。

生存確率は、80%くらいでした。
余程、変なことを言わなければ、パスできます。



<一般職の場合>
一般職にとって、二次面接試験は非常に重要な試験です。
ここをのりきれば、めでたく内定です。
しかーし、しかーし、かなり難しいです。
実務経験が無い、私にとって、質問される端から
「入社してから勉強します。」
では、落ちるのも当然です。
年的にも、一般職の就職は難しそうです。

生存確率は、10%くらいでした。

3関門の二次試験をクリアすると、三次試験です。
三次試験があるのは、工業系技術者ぐらいなものです。


<工業系技術者の場合>
いよいよ、本命の第二面接です。
ここまでくると、この会社の試験を、何回受けたのか、分からなくなってきます。
また、会社のトイレや喫煙場所等の、配置も分かってきます。
結構、受かった気になったりします。
が、油断してはいけません。
今回が非常に大切な試験ですから。

試験内容は、面接中心です。
面接官は人事+技術者です。
この技術者が曲者で、えらい細かい事をついてきます。

嘘の、技術的な答えを言うようなものなら、たちどころに攻撃してきます。
とにかく、この技術者と一緒に仕事をするのですから、細心の注意を払って、質問に応じます。

とにかく、なんとかやり過ごします。
しかし、結果は惨敗。
生存確率は、0%でした。
一社も受からないよーーーーーー。
グズ。グズ。

次回は「僕は新人 営業マン?」です。