カマンベールの食べ比べ
今回の担当者の希望で”カマンベールの食べ比べ”をテーマにAOC,無殺菌,殺菌タイプを取りそろ
え、白カビタイプとしてサンタンドレ、まだ試作段階の農家製(国産)のウォッシュタイプ、それと先日おじゃ
ましたトワ・ヴェールのホワイトブルーと、プラスお土産に頂いたフォンティナのフォンデュを囲み行われ
ました。
”AOC,無殺菌は香りが強くてだめ”と言われる方もいましたが、私としましては、殺菌タイプは美味し
いのですが香りと味に深みが無く、優しく物足りない感じがします。やはりAOC,無殺菌タイプが美味しい
です。
Le Camembert de Normandie
カマンベール・ド・ノルマンディー
- A.O.C取得・・・・・・・1983年8月31日 1986年12月29日改訂
種 類 別・・・・・・・白カビタイプ
産地,指定地域・・・・・・・カルヴァドス,ウール,マンシュ,オルヌ,及び
セーヌ・マリティーム各県
原 料 乳・・・・・・・牛乳(無殺菌乳)
牛 の 品 種・・・・・・・ノルマンディー種
MG(固形分中脂肪)・・・45%以上
季 節・・・・・・・年中
カマンベールという名前は、オルヌ県のヴィムーチェという町の近くにあるカマンベール村に由来します。生みの
親としてマリー・アレルが良く知>られていますが、1791年の革命の時、彼女にかくまってもらいそのときにチー
ズつくりのアドヴァイスをした司祭、そしてカマンベールをフランス全土に広めるために輸送に便利な木製の箱
を考案したリデルという技師の2人を忘れてはなりません。
その後1863年にこの地を訪れたナポレオン三世に見いだされ、宮廷,パリ,フランス,そして世界へと輸出され
ました。
表皮は白カビに覆われ所々赤っぽい斑点がでています。中身は明るい黄色で、軟らかくねっとりとしています。
芳醇な香りと、かすかにリンゴ(シードル)の香りが漂います。
Camembert ISIGNY
カマンベール・イズニー
イズニーサントゥメール社のカマンベールチーズ、AOCではないが無殺菌で香り、味とも引けを取ら
ない。
Camembert Pasteurise
カマンベール・パストリゼ
殺菌タイプのカマンベールで癖が無く初めてチーズを食べる方向けの優しいチーズです。
Petit Saint Andre
サンタンドレ
ラングッド地方産で、大手工場で殺菌牛乳から作れています。脂肪分は75%(固形分中脂肪)のトリ
プルクレム。近年作られたチーズでアメリカで人気を得たチーズです。表面は白カビに覆われ、中身はバター
のように滑らかでどんな赤ワインにも合います。1年を通しておいしいが、濃厚な味は秋向き。
ななし
ウォッシュタイプのチーズで香りは強く若干不快臭があるが、中身はクリーミーでコクのある美味しい
チーズでした。厚さが薄いため表皮を取ると食べるところが少なくなってしまう。出来ればカマンベール位の
厚さがあれば良いと思うのだが。
会員の中には今回のチーズの中で一番美味しいと言われる方もいました。チーズとして完成度の高いチーズ
で発売されるのが楽しみです。
ホワイトブルー
チーズは中が青かびで外が白カビのホワイトブルー、重量が90g以上の小さなチーズです。組織はカビ
系のチーズにしては硬めで脂肪率が高くコクのあるチーズです。このチーズは和田さんが江別の酪農学園の
実習室を借りて試作を繰り返していました。当初はうまく青カビが出ずに、穿孔のサイズや数、また塩漬時間
など、また表面を白カビが覆うはずなのに青カビが先に発育してしまったりなど、色々な問題を解決し、造り
上げたチーズです。 今年の4月からはカマンベールの製造も始め売れ行きも好調だそうです。カマンベール
の重量は125gほどでカビが厚く、試食した物は完熟していて若干アンモニア臭があったが、組織は滑らか
でクリーミーなコクのあるチーズでした。 ホワイトブルーはカビの香りが強いと言う意見もありました。
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