今年もチーズを作るぞ!!
場 所 | 函館酪農公社 チーズ工場 |
---|
日時 | 平成11年6月13日9時から |
---|
作ったチーズ | コンテ |
---|
使った牛乳 | 180kg |
---|
コンテの正式名称はグリュイエール・ド・コンテと言います。コンテという原産地管理名称は、ポリニ
ーとドールの町を中心とするジュラ県と、ドゥー県の一部、アン県の山岳地帯の周辺の産地に限定されてい
ます。コンテ(45kg)を1個作るのに530Lの生乳を必要とするため、農家は生乳を持ち寄り共同で、
チーズ製造所を運営しそこでチーズの生産を行っています。それが、フリュイティエールと呼ばれている協
同組合で今日でもそのシステムが続いています。生乳の生産農家5,000軒、300の酪農協同組合、
20軒の熟成業者によってコンテが生産されているが、毎年生産されたコンテの5%がAOCを失格すると
言います。採点は20点満点で、全体の姿・形,表皮,気孔,中身,味によって採点され12点に満たない物は
失格となり、15〜20点は緑の帯,12〜25点は赤の帯が、側面に巻かれた出荷されます。失格したチ
ーズはグリュイエールの名で売られます。組織はクリームがかった黄色で軟らかく弾力が少しあり、ねばり
があり、クルミやはしばみなどの木の実の味があり、後味の残るバランスの取れた美味しいチーズです。
それでは作るといたしますか。
今回は180kgの無調整の牛乳を使いコンテを作りました。
生乳を63℃30分間殺菌を行い乳酸菌を加え、1時間ほど熟成させます。そして牛乳を固める酵素を加え
40分ほど経つと牛乳が豆腐の様に固まります。
乳酸菌の味見 カッティング時期の確認
皆さんプレーンヨーグルトをイメージされていたようですがヨーグルトに使用する乳酸菌とは少し
違いそんなに美味しくなかったようです。
横のナイフでカッティング 縦のナイフでカッティング
底のカード上へ上げます カードを壊さないように優しく
牛乳が凝固したらまず横のナイフでカットします。次に縦のナイフでサイコロ状にカットし、
ちりとりのような物で底のカードを上へ出しながら縦のナイフでさらに細かくカットします。(米粒程度)
攪拌をしながら53℃までゆっくりと温度を上げていきます。
53℃になってからさらに攪拌を続けます。カードの水分が抜けしまってきます。カードを少量とり
握りしめ一塊りにします。これをほぐすと簡単にパラパラになった時点がモールディングの時期です。
カードとホエーを布に取りモールディングします。
はじめは3kg/cm2の圧力で1時間、その後反転して圧力を上げ1時間、反転して圧力を上げ2時間
さらに圧力を上げ4時間、最後に圧力を下げ翌日までプレスします。
プレスの間に、野外でバーベキューを行い交流を深めました。
あまったカードを利用してストリングチーズを作ってみました。80℃の熱湯の中でカードを練り
伸ばすことによって、繊維状の組織になります。
伸ばして整形して冷やしてやると上の写真の様になります。
出来立てのストリングチーズをわさび醤油で・・・。これがなかなかおいしいです。
翌日粗塩を使い、乾塩法で加塩を開始します。42日間2日に1回加塩を行い熟成していきます。
- ご意見,ご質問,ご感想のある方はAlpageまでご一報ください。