つーかね、昨日寝たのが午前3時だから。仕事してて。っていうかこれ書いてて。 今日は仕事中に涅槃が見えました。 そんなわけで、FEGNOMASHICもいよいよ後半に突入。 今まで、Fを飛ばしてEnchondroma、Eosinophylic granuloma、GCT、Nonossifying fibroma、Osteoblastoma、Mを飛ばしてABCとやってきたわけなんであるが、今日は バックステップして「M」をやろう。 「M」は2つ。つまり転移 Metastasesと骨髄腫 Myelomaだ。 じゃあまずはメタ。メタはX線上良性の像も悪性の像も示すことがある。つまり このFEGNOMASHICを始めた最初の時に言った、移行帯が不明瞭な「侵襲性病変」 を示す物もあるが、実際には結構良性嚢胞性病変に見える物があるわけであり、 X線上良性なので「ああ、メタじゃないね」とか思っていると騙されるのである。 で、これはアメリカの話なのかも知れないが、今回参考にした教科書には、 統計学的な根拠から、著者は40歳以下の患者では転移性腫瘍を考えない ことにしている。この40歳という境界値を使って、今まで99%以上正解して きている。 と、明記してある。 ちなみに、この教科書を書いたのは、カリフォルニア大学サンフランシスコ分校の クライド・ヘルムス先生。俺の尊敬する外人の一人である。 ちなみに奥さんはボニー。(嘘。それじゃ連続殺人犯だ) このヘルムス先生の「思想」が好きなんだな。「100%正解できるが煩雑な診断 基準よりも、99%正解できてシンプルな基準の方がいい」っていうの。 上記の記述も、まさにそんな思想なんですな。 いや、もちろん、「著者は決して40歳以下の患者に転移性腫瘍がないと言って いるのではなく」と、そのあとに書いてある。そして、さしものヘルムス先生も 他に原発性腫瘍があるときは、年齢に関係無く転移は鑑別にあげるようで ある。そりゃそうだ。 そうそう。基本的に、あらゆる転移は良性嚢胞性病変になりうるが、一般的に 溶骨性・膨張性の転移は甲状腺か腎と覚えておくと良いだろう。特に 腎癌のメタは必ず溶骨性変化となる(硬化性変化にならない)。硬化性 の転移を見たら、原発は腎じゃないわけだな。 さあ、次は骨髄腫である。 骨髄腫は多発のときも単発のときもある。そしてこれは、転移よりも微妙に 若年発生の傾向がある。さっきのヘルムス先生は、35歳以下では骨髄腫を 考えないようだ。確かに微妙に若い。 でもって、他に鑑別点はないらしい。(^^; そして、骨髄腫はこれで終わりである。 そして、今日の講座も、これで終わりである。 俺は睡眠不足でかなり弱っているので、帰って寝るのである。(^^; 明日は「S」「H」は行きたいなぁ。 |