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『五大力』
従吾所好
其の手を静に取つて、孫六、
「祝着千万、大恩人よ、お女中。舞台に立つて、小町の如く
美
しかれと念ずる時、お許が目に、私の素面が汚れた爺と見えようほどなら、生効もない老耄〈おいぼれ〉だ。這個〈しや〉、皺腹掻切らうと思うたに、此ならばまだ飲める。正気に返られた祝儀には、やがてお酌一つ頼みます。」
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