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『春昼』
泉鏡花を読む
蓋が打缺けて居たさうでございますが、其処からもどろ/\と、其の丹色に底澄んで光のある粘土やうのものが充満。
別に何んにもありませんので、親仁殿は惜気もなく打覆して、最う一箇あつた、それも甕で、奥の方へ縦に二ツ並んで居たと申します――さあ、此の方が真物で
ござ
つた。
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