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 『婦系図』 青空文庫

 一所に東京へと云うのを……仔細あって……早瀬が留めて、清水港の海水浴に誘ったのである。
 お妙の次を道子が乗った。ドン尻に、め組の惣助、婦《おんな》ばかりの一群《ひとむれ》には花籠に熊蜂めくが、此奴《こいつ》大切なお嬢の傍《かたえ》を、決して離れる事ではない。

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