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 『泉鏡花自筆年譜』 泉鏡花を読む

 大正七年六月、「鴛鴦帳」至善堂より、新作単行。前年の春、書肆より前借して、多日稿成らず。作者酒間に鬱ぐを見て、水上瀧太郎氏、我が小遣其の額に余る、金子を返せと言ふ。厚誼と意気に且つ感じて、草稿すすみぬ。
 大正八年一月、「ゆかりの女」を婦人画報に連載しはじむ。
 大正九年一月、「伯爵の釵」を、婦女界に、五月、「売色鴨南蛮」を人間に。六月の頃と覚ゆ、映画の事により、谷崎潤一郎氏と会す、芥川龍之介氏も殆ど同時なり。

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