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『春昼』
泉鏡花を読む
生身では渡られない。霊魂だけなら乗れようものを。あの、樹立に包まれた木戸の中には、其の人が、と足を爪立つたりなんぞして。
蝶の目からも、余りふは/\して見えたで
ござ
らう。小松の中をふらつく自分も、何んだか其の、肩から上ばかりに、裾も足もなくなつた心地、日中の妙な蝙蝠ぢやて。
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