検索結果詳細
『春昼』
泉鏡花を読む
渚は浪の雪を敷いて、砂に結び、巌に消える、其の都度音も聞えさう、但残惜いまでぴたりと留んだは、きりはたり機の音。
此処よりして見てあれば、織姫の二人の姿は、菜種の花の中ならず、蒼
海
原に描かれて、浪に泛ぶらむ風情ぞかし。
いや、参詣をしませう。
81/628
82/628
83/628
[Index]