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 『五大力』 従吾所好

 寒参詣が後からついて来た、と思つたのは、然うぢやありません。霞を探しに出た材木問屋の男どもで、弓張提灯で、同じく照して、其の少い主人も居ました。
 茶飯屋の親仁も憂慮つて、其処へ見に来てくれました。――もやひ身上で、んだ遊女と実は同居して居たんですつて――梅川の行燈は、供養のために、玉菊を弔ふほどな意気組の燈篭のつもりだ、と恁う云ふんです。

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