検索結果詳細


 『草迷宮』 鏡花とアンティークと古書の小径

 それから、十畳敷を閉込んで、床の間をうしろに、何処か、壁へ向いて、其処へ婦《おんな》の魂を据える、鏡です。
 丑童子《うしどうじ》、斑の御神、と一心に念じて、傍目も触らないで、瞻《みつ》めていると、その丑の年丑の月丑の日の……丑時になると、そのに……前世から定まった縁の人の姿が見える、という伝説があります。

 963/1510 964/1510 965/1510


  [Index]