バッハ・コレギウム・ジャパンのクリスマス
   Bach Collegium Japan Xmas Special 2004


2004/12/10 横浜公演:横浜みなとみらいホール・小ホール 19:00
2004/12/12 東京公演(1):日本大学カザルスホール 15:00 
          東京公演(2):日本大学カザルスホール 18:30 


曲目(横浜) J.Sバッハ:パストラーレ へ長調 BWV590(Org:鈴木雅明)
        コラール《異邦人の救い主、来たりたまえ》(M.ルター、1524年)
        J.Sバッハ:《異邦人の救い主、来たりたまえ》BWV699(Org:大塚直哉)
        シャイン:《異邦人の救い主、来たりたまえ》(宗教コンチェルト集)
                  (S:懸田奈緒子,鈴木美紀子、T:水越 啓)
        シュッツ:《異邦人の救い主、来たりたまえ》SWV301(小宗教的コンチェルト集 第1巻)
                  (S:懸田奈緒子,藤崎美苗、B:浦野智行,渡辺祐介)
        J.S,バッハ:コラール《異邦人の救い主、来たりたまえ》(BWV36/8)
        ビーバー:ソナタ第1番 ニ短調「受胎告知」(ロザリオのソナタより)(Vn:若松夏美)
        鈴木優人:《異邦人の救い主、来たりたまえ》による7声のコントラプンクトゥス(合唱曲)
        スウェーリンク:《みどりごがわたしたちのために生まれ》(Org:鈴木雅明)
        シュッツ:《み言葉は肉体となり》SWV385(宗教合唱曲集)
        シュッツ:《今日キリストはお生まれになった》SWV315(小宗教的コンチェルト集 第2巻)
                  (S:懸田奈緒子、T:谷口洋介)
        シュッツ:《わたしの魂は主をあがめ》SWV344(シンフォニア・サクラ集 第2巻)
                  (S:藤崎美苗、エコー:鈴木美紀子,懸田奈緒子)
        シュッツ:《天は神の栄光を物語り》SWV386(宗教的合唱曲集)
        シュメルツァー:三声部のソナタ「パストラーレ」(Vn:若松夏美,高田あずみ、Vg:福沢宏)
        シュッツ:《わたしの魂よ、主をたたえよ》SWV39(ダヴィデ詩編曲集)
                  (重唱パート= S:藤崎美苗、A:青木洋也、T:谷口洋介、B:浦野智行)

曲目(東京) J.Sバッハ:ファンタジア ト長調「ピエス・ドルグ」BWV572(アーレントOrg:鈴木雅明)
        コラール《異邦人の救い主、来たりたまえ》(M.ルター、1524年)
        J.Sバッハ:《異邦人の救い主、来たりたまえ》BWV659(アーレントOrg:大塚直哉)
        シャイン:《異邦人の救い主、来たりたまえ》(宗教コンチェルト集)
                  (S:懸田奈緒子,鈴木美紀子、T:水越 啓)
        シュッツ:《異邦人の救い主、来たりたまえ》SWV301(小宗教的コンチェルト集 第1巻)
                  (S:懸田奈緒子,藤崎美苗、B:浦野智行,渡辺祐介)
        J.S,バッハ:コラール《異邦人の救い主、来たりたまえ》(BWV36/8)
        シュメルツァー:三声部のソナタ「パストラーレ」(Vn:若松夏美,高田あずみ、Vg:福沢宏)
        鈴木優人:《異邦人の救い主、来たりたまえ》による7声のコントラプンクトゥス(合唱曲)
        ブクステフーデ:《いと美しきかな、暁の明星は》BuxWV223(アーレントOrg:鈴木雅明)
        ビーバー:パルティア第5番 ト短調 (技巧的で楽しい合奏音楽)(Vn:若松夏美,高田あずみ)
        シュッツ:《み言葉は肉体となり》SWV385(宗教合唱曲集)
        シュッツ:《神はそのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された》SWV380(宗教的合唱曲集)
                  (S:鈴木美紀子、A:青木洋也、T:水越 啓,谷口洋介、B:藤井大輔)
        シュッツ:《わたしの魂は主をあがめ》SWV344(シンフォニア・サクラ集 第2巻)
                  (S:藤崎美苗、エコー:鈴木美紀子,懸田奈緒子)
        シュッツ:《天は神の栄光を物語り》SWV386(宗教的合唱曲集)
        シュッツ:《わたしの魂よ、主をたたえよ》SWV39(ダヴィデ詩編曲集)
                  (重唱パート= S:藤崎美苗、A:青木洋也、T:谷口洋介、B:浦野智行)

 *太字はその公演地のみの曲目。
 *都合により当初ご案内のプログラムに一部変更がございます。悪しからずご了承をお願いいたします。(BCJ)

指揮・オルガン・ヴァージナル:鈴木雅明

 コーラス
  ソプラノ :懸田奈緒子、鈴木美紀子、藤崎美苗
  ア ル ト :青木洋也、鈴木 環、田村由貴絵
  テノール:谷口洋介、野村和貴、水越 啓
  バ  ス :浦野智行、藤井大輔、渡辺祐介

 器楽
  ヴァイオリン:若松夏美、高田あずみ
  ヴィオラ・ダ・ガンバ:福沢 宏
  テオルボ:佐藤亜紀子
  オルガン:大塚直哉
   コラール《異邦人の救い主、来たりたまえ》

今年も日本が世界に誇るバロックアンサンブル、《バッハ・コレギウム・ジャパン》が、バロック作品のプログラムでクリスマス・コンサートをお届けします。絶妙なアンサンブルと澄み切った合唱の響きで、クリスマスの本来の精神を味わってください。(横浜公演・HPより)

【コメント】
 昨年の横浜でのクリスマス公演の続編が、今年は横浜と、アーレントオルガンを擁する日大カザルスホールで行われた。10日の横浜公演での集中力のある演奏&聴衆で好スタートを切った今回のプロジェクトは大変高水準なものだった。前半の《異邦人の救い主、来たりたまえ》のコラールをめぐる音楽の多彩な流れ、そして後半のシュッツづくしの華やかさ。その間に挟み込まれる器楽曲の妙味も格別だった。横浜公演でのスウェーリンクのしみじみとした調べやロザリオのソナタの神秘的な響き、カザルスホールでのシュッツではかつてのこのホールでの定期公演を思い出した。ビーバーのパルティアの最後に置かれたパッサカリアであのカンタータCD第1巻に収録されたBWV150の終曲(ブラームスの第4交響曲の終楽章のテーマの元になったと言われる低音主題)を思い浮かべてしまったのもこのホールでの演奏ゆえのことだろうか。アーレントオルガンの魅力はブクステフーデの作品で特に花開いたように思う。味わい深いクリスマスに感謝!
 アンコール曲は、横浜公演と東京のマチネ公演が「シェメッリ歌曲集より《おお、甘く柔和なる幼子イエスよ》BWV493およびそのヴァリエーション(編曲:鈴木優人)」、東京ソワレ公演が「シュッツ:《今日キリストはお生まれになった》SWV315(S:懸田奈緒子、T:谷口洋介)」と「きよしこの夜」(編曲:鈴木優人)でした。

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