6/19(木):録音5日目(ブランデンブルク協奏曲 第6番 変ロ長調 BWV1051) |
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録音5日目となるこの日は、午前11時から第6番の収録が行われ、配置や調整にも時間がかかり午後3時前に1楽章が終了。午後4時から3楽章の収録がスタートしました。その最中の午後5時過ぎ、第3楽章の後半から見学させていただきました! |
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第3楽章の終わり方のニュアンスなどを何度も繰り返して録り、午後6時前に終了。ガンバのお二人はこれで終わりです。短い休憩後、午後6時20分から5人の奏者だけでの2楽章の収録。フランソワ・フェルナンデスさんと若松夏美さんの美しいデュオ(写真中央)がホールに響きます。 |
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わずか5分ほどの第2楽章ですが、結局1時間ほどをかけて収録完了。今回のプロジェクトの呼び物でもあるヴィオロンチェロ・ダ・スパラによるコンティヌオ[写真中央:演奏は寺神戸亮さん]も独特な味わいを添えていました。)最後のショットは6番の収録を終えてくつろぐソリストの皆さん(クリックで拡大します!)。翌日の第4番では、若松さんがヴァイオリンのソロ、フランソワさんがスパラを担当されます! |
6/20(金):録音6日目(ブランデンブルク協奏曲 第4番 ト長調 BWV1049 ) |
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再録音最終日のこの日は協奏曲第4番の収録。午前11時から1楽章を録り、昼食休憩を挟んで午後3時前に終了。続いて2楽章の収録に取りかかり、4時15分頃に終わりました。4時半からはいよいよ最後の第3楽章の収録。(写真左・中央が2楽章の収録、右が3楽章の最初の通し演奏の時のもの) |
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演奏会ではヴァイオリンのソロがチェンバロの近くの内側に位置していたのですが、音の分離の関係からか外側に。(左) コンティヌオの配置も、埼玉公演とは入れ替わってスパラが外側に来ていました。(中央) 21日の川崎公演では、ソリストの配置は埼玉公演での並びに戻っていましたが、コンティヌオはこの録音時と同じ配置でした。 |
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ブランデンブルク協奏曲第4番のリコーダーの見せ場といえば、リコーダーの第1奏者の譜面に登場する、通常の運指では出しにくい「高いF#」の音。第1楽章では毎回スケールの流れの中で出てくるのでスラーをかけながら微妙に左手の人差し指と中指を同時に上げることで鳴ってくれますが、3楽章でただ一度出てくる時は音型の頂点にくる大切な場所。ここはやはりスラーはかけられないということで、ももに足部管の下の穴をあててふさぐハイテクニックで対処。左の画像はまさにその技を使う直前の山岡重治さんの演奏風景です。録音ならではの足台が置かれていることがわかります。慎重に何回かのテイクを重ねてこの難所も通過しました。 |
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第3楽章一通りの収録が終わりプレイバックをチェックする鈴木雅明さんとプロデューサーのトーレ氏。(左) トーレ氏は昨年3月の「ロ短調ミサ」の収録も担当されていた方です!その後気になる何ヵ所かの収録を行って、午後6時半にすべての収録が終了。6日間に渡る録音を終え、第4番のソリストの皆さんも翌日から演奏会を控えつつもつかの間のホッとした表情のひとときでした。(右)
15,16日に1番と5番、17日に5番と2番、18日に2番と3番と続いたあとの2日間を見学させていただきましたが、いつもながらのねばり強い忍耐でより良いものを残そうという深い思いに貫かれた収録でした。この成果は来年3月の発売を目指して編集されるそうです。楽しみに待ちましょう!
その前にこの翌日、6月21日の川崎公演がNHKによって音声収録され、早ければ9月頃に放送される予定とのことです。こちらもライブならではの感興にあふれた音楽が聴けますから楽しみですね!詳しい予定等がわかりましたらまたお知らせ致します。 |