メリー・クリスマス

あなたは右側の壁のほうへ歩み寄り「いかがですか」という感じに小首をかしげて(少女マンガ風色気を発揮して!)巽さんを見ました。

しかし巽さんは愛しの妹・薫さんとその向こうの彼女にソックリな、でも髪と眼の色が違う、冬なのにトガから裸の肩などが見える露出度高めの外人男を交互に見ながら「薫は妹だからダメだけどアッチなら×××」などと物思いに耽っていました。(あはは(汗))

あなたは少しトレイを持ち上げて、さらにアピールしてみました。それで巽さんは、ハッと我に返り、あなたに向き直りました。

「ありがとう」

響きの良い低い声で言い、きれいな指でシャンパングラスを取り上げて、切れ長の眼を優しく細める巽お兄さま。
ああ素敵…。とウットリするあなたをゆっくりかわして巽さんは薫さんのほうへと行ってしまいました。
どぉやら彼と「何か」を起こすには妹さんを抹殺するしかないようです。
そんなことは出来ないので、あなたはハフとため息をついて

窓側を歩いて前進する

飲み物を取り替えに行く

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