「ちょうど、外の空気を吸いたかったんだ。行こう」
誰かに会って咎められたらかばってくれようとしている和矢君の優しさがジーンと胸に染みて、あなたはうなづきました。そして彼と一緒に会場を出、廊下に出ました。
「…どうして、優しくしてくれるんですか?」
「君が、一生懸命だから」
問いかけたあなたをじぃっと見据えて今時ホストも言わないようなセリフを吐く。か、和矢君ってプレイボーイ(爆)だったんですかっ!?
しかしそんな和矢君の視線をウットリと浴びているあなたは引くはずもなく、はにかんで(!)再び歩き出しました。横で和矢君が熱っぽい吐息をつくのが分かりました。な、な、なんなんでしょうこの雰囲気は。
「どこへ行くんだ」
ドキドキしてうつむいていたあなたの視界に、白い、高そうな靴があらわれました。そして響く透明な声。シャ、シャシャシャシャシャルルさまです。(動揺)
シャルルは片手に電話の子機を持って前方の壁に寄り掛かり、こちらを見ていました。あなたは