メリー・クリスマス

あなたは美女丸君に向けて“まだねばるのか光線”を目から発射しつつ言いました。

「中に入りましょう」

「耳が聞こえないのか?ここでいいんだとさっきから言っている」

「がんこー!」

「なにぃっ」

ビュービューいう風音に負けまいと、だんだん声が大きくなって言い合いになってきました。
と、そのときひときわ強い風が吹き上げ、あなたのスカートをまくり上げてしまいました。

「きゃぁっ」

時すでに遅くとも、必死でスカートを押さえ付けて風が止むのを待つあなたの視界の端に、美女丸君がプイと横を向いたのが目に入りました。
あなたは動揺して

バタバタと逃げ出す

「み、見たでしょー!」

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