メリー・クリスマス

あなたはドキドキドキドキ、ドキンちゃんも裸足で逃げ出すドキドキ振りで、後退りしました。
しかし、ニヤリといぢわる気な笑みを浮かべる薫さんの顔が見え、からかわれた!と恥ずかしくなってさらに後ずさると、あなたの足元でさっきよりも派手なガチャン、という音がしました。
見ると、さっき床に無造作に置きっぱなしにしたトレイの上に足を突っ込んでしまっていました。

「あーあ」

薫さんのため息まじりの声と、グラスの破片まみれの自分の足に情けなくなってあなたはウルリ(涙)ときました。
が、ここで泣いても始まらないので、えいと足をグラスの中から引き抜き、片付けようとしました。と、そこへ薫さんの腕が伸びてヒョイとあなたを抱き上げました。

「あんまり動くんじゃないよ、破片が刺さるだろ」

お姫さまだっこ!お姫さまだっこです!!(興奮)薫さんはあなたを抱き上げたまま会場を出て、

彼女の部屋へと向かう

メイド控え室に向かう

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