築炉の道具について

「煉瓦コテ」です。「左官コテ」と違って、丸みをおびていますね。
煉瓦にモルタルをつけ易い様に、こういう形状になっています。
「目きり」と呼ばれる、たがねです。
金槌と一緒にこれで煉瓦を切断します
「トロ箱」モルタルを一時的に
ためておく箱です。
ここからコテですくって
煉瓦積みの作業をします。
人間1人で持てるくらいの
サイズが良いでしょう。
目安はL60W40H30です。
「水糸」煉瓦を水平に積むために
必ず必要な作業。こうして糸を
張って、その線に煉瓦を積んで
いきます。煉瓦のレベルは
「水準器」でも測ります。
目きりたがねで、煉瓦を切断した後、
切断面を、さらに削って加工する為に
両刃と呼ばれる特殊な道具があります。
なければ、電動のサンダー、
グラインダー(砥石)でも大丈夫です。
コテの使い方は、
@まず、一定量のモルタルをすくって、煉瓦の上に軽く振り下ろして
モルタルをつけたい煉瓦面にモルタルを落とします。
Aそれから、落としたモルタルを平らにならします(写真参照)
Bこれが「コツなんですが、今度は煉瓦の角から角へモルタルを盛りあげる
ようにさらにモルタルを塗ります。(つまり縁だけモルタルがさらに盛られます)
写真はAからBに移っている段階ですね。
Cで、そうしたモルタルを付けた面を接着したい面に降ろしますと、縁に盛られた
モルタルが、煉瓦が合わさった時に、隙間をピッタリ埋めてくれます。
余分なモルタルが目地からはみ出してきますから、コテで掬い取ります。
モルタルをつける面が2面・3面あるときは@〜Bをそれぞれ繰り返します。
コテの使い方(図解)レンガの加工の仕方のページを新たに(次頁)作成しましたので参考までに。
モルタルの種類によって、目地の厚みは、変わります。セメント目地だと5〜8ミリ、シャモット(一般的な)モルタルだと
3〜5ミリ、エアセットモルタルだと、3ミリ以下という薄い目地になります(おおよその目安です)煉瓦を沢山積む場合は、
こうした目地割も全体の寸法を決める重要な要素になりますね。

ここで定義をするモルタルの場合、耐火煉瓦は水に浸しません。
赤レンガをセメント目地で積む場合と違う事を覚えておいてください。

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