●市販薬の成分<乗り物酔いの薬>


成分名薬物名主な働き
●抗ヒスタミン剤塩酸メクリジン、マレイン酸クロルフェニラミン、ジメンヒドリナート、(塩酸)プロメタジン、ジフェンヒドラミンヒスタミンのH1受容体の拮抗作用によって抗アレルギー作用を有するため鼻炎薬、かぜ薬、かゆみ止めなど多くの市販薬に利用されている。さらに、抗めまい作用を有することから乗り物酔いの各症状(吐き気、嘔吐、めまいなど)を予防、軽減する効果がある。
●抗めまい剤塩酸ジフェニドールめまいを改善するとともに制吐作用も期待できる。
●副交感神経遮断剤臭化水素酸スコポラミン感覚混乱を軽減し吐き気やめまいなどを予防するといわれる。
●鎮吐剤アミノ安息香酸エチル胃粘膜の知覚神経マヒ作用により消化管の異常運動を抑え、反射性嘔吐を防ぐ。
●催眠鎮静剤ブロムワレリル尿素嘔吐中枢の抑制作用などで吐き気、めまいなどを緩和するとともに、鎮静作用で不安や緊張を除く。眠気の副作用がある。
●中枢神経興奮剤ジプロフィリン、テオフィリン中枢神経系に働き、感覚混乱のもとになる異常な感覚入力を抑制することにより効果を示す。ぜんそくなどでテオフィリンを服用している人は重複投与を避けるためテオフィリンを含まない薬を選ぶこと。

★★★テオフィリンと相互作用をおこしやすい薬★★★

βー遮断剤(高血圧、不整脈、狭心症の薬)

エリスロマイシン(抗生物質)

シメチジン(胃潰瘍、十二指腸潰瘍の薬)

チクロピジン(抗凝血剤。血栓症の薬)

キノロン系化学療法剤(感染症の薬)

チアペンダゾール(駆虫剤)

塩酸アミオダロン(不整脈の薬)


(無水)カフェインかぜ薬のページ参照
ビタミンB6ビタミン・カルシウムのページ参照
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