10キロまではよすぎるペースでした。最初うまく走れなかったり、走り始めだったりといろいろなことがあるので、この10キロのことは忘れて、ここからまたスタートと思うことにしました。「もうダメと思ったときがスタート」の言葉通り、「もうだめ」と思えるところまで頑張ろう、「もうだめ」と思ってもそこから頑張ろうと思いながら、走りました。
 相変らず暑くて、長袖、ロンタイのウェアが気になりました。
 10キロあkらは少しコースがのぼっていきます。以前、折り返しのコースだったときは、最後の苦しい前に下っていたことに救われたものですが、今のコースは、ここから20キロすぎまで上っていきます。上りは嫌いではなかったので、あまり気にせずに走ることができました。10キロまで、調子よく、ちょっとばかりの貯金があったことも余裕につながったのだと思います。
 給水は必ずとるようにして、私設エイドでもできるだけ寄るようにしました。この暑さだったら、水を携帯してもいいくらいの感じだったかもしれません。それから今回、篠山で初めて、スポンジを使いました。これまでは、スポンジがおいてあっても、「この寒いのに、こんなの使う人いるんかな」と思ったものでしたが、今回は、スポンジをとて、顔を拭いてすっきり(喫茶店のおしぼりで顔を拭いてるオヤジ気分)、首のところに水をかけてすっきりと、気分転換には丁度いい感じでした。
 10キロから15キロは32分23秒。グロスは1時間40分。6分半のペースは維持できていました。これでスタートロス分はだいたいクリアすることができました。
 さて、15キロといえば、最初のスペシャルテーブルです。去年は15キロで自分のが見つけられなくて、その後しばらく「ガス欠」状態で、辛い思いをしたので、「今年は、引き返してでも絶対にとる」という気持ちでいきました。スペシャルはナンバーカード順においてあるので、わたしは12000台なので、ずっとあとのほうです。でも、気をつけて、「ここは○番台。ここは○番台」と慎重にテーブルをみていきました。スタッフの方も「○番台です」と言ってくださるので親切だなぁと、思ったのが大きな間違いでした。
 「ここは8000番台です」と言われたので、わたしの12000台はもう少し先かと思って、走っていってももうスペシャルのテーブルはありませんでした。その先にあると信じていたのに、ありませんでした。]
 「えー、またしても去年に続いて15キロでのスペシャルとれず」と思って相当に落ち込んでしまいました。
で、よくよく考えてみたら、スタート待機のブロックは3つに分かれていて、男子の7000番台が第3ブロック。女子は全部12000台で、だいたい100ごとの分かれています。ということは、男子の8000番台ということは女子の12300台ということで、わたしのスペシャルはその男子の8000台と一緒においてあったことになります。
 「そんなぁ、8000万台っていうから見過ごしてしまったのに、またここでエネルギーを補給できなかったら去年の二の舞じゃないと、かなり落ち込んでしまいました。でも、もう引き返すわけにはいきません。ここで落ち込んでいては、先の進めません。ウエストバックには、チョコ(キットカット)と飴を入れていたので、それを無理矢理に口にしました。飲み物がないから、かなり辛かったけど、これを食べないとガス欠になることは去年の経験からわかっていました。次の25キロのスペシャルテーブルまでは、とにかくもたさなければなりません。飴は黒糖と蜂蜜をもっていたので、1つ1つ、口の中にいつも入っているように食べていきました。25キロにはスペシャルに飴をキットカットをゼリーとともにおいているので、それがあるし、後半だったら私設エイドの人から飴をもらえるかもしれないので、とにかく「今」、ガス欠にならないことに集中しました。
 でも、でも、それにしても去年、あれだけ15キロでスペシャルをとれなかったことを後悔したのに、今年もまたやってしまいました。学習能力のない花子です。(来年こそ15キロでスペシャルをとります。)
 早々に落ち込んでばかりいられません。これからは上り坂です。この坂を上れば、間もなくハーフです。ペースを落とさない、乱さないと自分に言い聞かせながら、前へ進みました。そして、脚にはいつも「まだ先は長いよ、頑張れ、頑張れ」と言い聞かせながら。
 15キロあたりだったのか、はっきり覚えていませんが、有森祐子さんがランナーにエールを送っていました。隣にはABCのアナの加藤さんがいて、その様子を撮っていました。わたしはテレビに映りたいとかそういうことではなくて、15キロでスペシャルをとれなかったことを少しでも紛らわしたかったので、「よし、ここは有森さんとハイタッチだ!」と思って、ちょっと思い切って右手をぐっと前に出して、有森さんとタッチ! したのはよかったけれど、ちょっと無理に右手を伸ばしすぎたようで、右手の感じがおかしくなってしまいました。もうちょっと有森さんに近づいてタッチするべきでした。しばらく右手が痛くて力が入りませんでしたから。でも、ほんまにわたしって、何をしていることやらです。
 このあたりになると、ぼちぼちと歩いている人もいました。とくに峠は歩いている人が多かったです。上りでも下りでも、同じペースでいけるように、つまり上りではちょっと頑張って、下りは抑えてと教えてもらったのは、昨年12月の東山三十六峰でスィーパーの関根さんから。そのときのイメージで、上っていきました。
 18キロあたりで、ちょっと人が集まっている様子、何かなと思っていると、ランディーズというお笑い芸人でした。2人、別々だったけれどもだいたい同じようなところを走っていました。途中、テーピングをするなど、ちょっと危なそうな雰囲気でした。芸能人のマラソン参加は、寛平ちゃんにはじまっていろいろな人が挑戦しているけれども、わたしはあまり好意的にはみていません。挑戦するならば、ちゃんと練習してまともにいってほしいなと思っています。芸能人のマラソン参加という番組は、あまりに安易すぎると思います。
 20キロを越えるとますます上りはきつくなって、歩く人も多くなっていましたが、この峠を越えたらすぐに下りになることはわかっていたので、落ち着いて上ることができました。
 15キロから20キロは35分12秒。ちょうどキロ7分になっていました。グロスタイムは2時間15分。この調子なら21.5キロの関門は予定の範囲で越えられそうでした。
 20キロあたりで、コースをはずれて身体をのばしているさぼちゃんに遭遇しました。さぼちゃんは、揖斐川を4時間ちょっとで完走して、東山三十六峰もわたしよりずっと先にゴールしているから、今日もずっと先をいっていると思っていました。さぼちゃんは「おしりが痛くなったし、もうやめるわ」と言っていました。なんか辛そうでしたが、わたし自身、余裕のない状況だったので、「わたしはもうちょっと頑張ってみるわ」と言ってさぼちゃんと別れました。その先には猪汁ポイントがあったのですが、そんなところに寄っていたら、関門時間がさらにヤバくなるので、予定通りパスして先を急ぎました。ガス欠にならないように、口の中にはいつも飴を入れて、「頑張れ、25キロまで頑張れ」と自分に言い聞かせました。
 

X 10キロからハーフまで

Y ハーフから35キロ

 中間点の予定の範囲のタイムで通過することができました。ここから29.5キロの関門を目指しての走りになります。20キロから25キロ、25キロから30キロと、1キロたりとも気を抜いてはいけません。前半で作った貯金を使い果たさないように、ペースを落とさないように気を引き締めました。
 20キロから25キロは、34分6秒。さっきより少しペースが上っていて、まだズルズルと後退するところまでいっていないことを確信しました。もうあまり余裕はなかったけれども、相変らず「5時間」という気持ちはいつももっていました。脚に「まだ半分くらいだよ、まだ大丈夫?」という問いかけを続けていました。25キロはグロスタイムで2時間49分。このままの調子でいければ29.5キロポイントは、なんとかなりそうでした。
 篠山のコースは、27キロくらいから1.5キロは折り返しになっていて、ちょっと前にいくランナーとすれ違うことができます。すれ違いというのは、おもしろいもので、どういうわけか、折り返すと元気になります。最初のほうで会うランナーは、颯爽と走っているように見えるけれど、だんだんと自分と同じような感じのランナーが増えてきたら、折り返しポイントです。折り返すまでがとっても長く感じられます。
 篠山のコースのいいところなのか悪いところなのか、よくわかりませんが、ハーフをすぎたら距離表示が1キロごとになるのです。1キロごとのラップがとれていいような反面、次の1キロがなかなかこなくてかえってストレスになっていくときもあります。でも、わたしのように数分のレベルでの関門時間との戦いをしている者にとっては、ペースを維持するためには、有り難いことだと思います。
 25キロでは、念願のスペシャルテーブルです。今度は絶対にとるぞという強い意志でテーブルにいると、女子と男子のナンバーカードを両方とも書いてもらっていたので、迷わず自分のドリンクをとることができました。ゼリーはあまり口にしたくなかったけれども、今後のことを考えて、無理やりに喉を通しました。つけておいたキットカットと飴をウエストバッグに入れて、「よし、大丈夫」と自分に言い聞かせました。
 25キロから関門の29.5キロ(30キロ)は、35分47秒。グロスは3時間25分。関門時間を15分残しての通過でした。当初の予定もほぼ、クリアしていますが、これ以上、ペースを落としてはいけません。次の36.2キロの関門まで、まったく気の抜けないランが続きます。
 コース図をみていると、後半は全般的に下っているようにみえますが、わりと小さなアップダウンが結構、あって、30キロを走ってきた脚には、少しの上りも堪えるものです。
 たしか32キロ付近で猪汁ポイントがあったよねー、と食べる余裕もないのに横目でみていたら、わたしが通過したときには、すでに猪汁はなくなっていて、テントも撤収済みでした。「こんなに遅い人は食べる資格なし!」と宣言されたようで、なんかとっても辛かったです。食べる余裕はないけど、猪汁ポイントをパスしてきたというのは、自分のなかの大きなモチベーションになるはずが、撤収という現実には、少しばかりショックを感じました。
 次の目標は35キロではなく36.2キロ。その前が29.5キロなので、6.7キロあります。これを5キロと勘違いしないように、関門時間を気にしながら走っていきました。1キロ、1キロ表示があるので、7分を越えないように心がけました。30キロから35キロは35分分35秒。グロスで4時間1分。キロ7分を相変らず越えています。これ以上のペースダウンはあってはならないので、36.2キロの関門まで、14分あれば1.2キロは大丈夫だけれども、あとのことを考えて、とにかくペースを落とさないように前に進みました。
 35キロでのスペシャルは、無事にとることができ、とりあえずガス欠は回避できました。
 36.2キロの関門はなんとか5分前に通過することができました。
 関門閉鎖時間前ということで、その様子を撮るためにテレビカメラがすぐ近くをうろうろとしていました。やっぱり関門を通過できないって、テレビ的にはいい絵になるんでしょうね。

篠山マラソン
花子のノート
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