心にのこる言葉

宣誓
野球を愛する私たちは、あこがれの甲子園球場から全国の仲間にメッセージを送ります。
ファイト、フェアプレー、フレンドシップの頭文字の「F」のマークをあしらった高校野球連盟のもと、私たち選手一同は、苦しいときはチームメイトで励まし合い、つらいときは、スタンドで応援してくれている友人を思い出し、さらに全国の高校へと友情の輪を広げるため、ここ甲子園の舞台で一投一打に青春の感激をかみしめながら、さわやかにプレーすることを誓います。
                選手代表 山口県立光高校野球部主将  杉村 衡作

(第76回全国高校野球選手権)

7年前だから、94年の夏の甲子園での選手宣誓ということになります。
わたしはこの宣誓に感動を覚え、新聞を切り抜いて保存していたつもりなのですが、それがどうしても
見つからず、そういうことを高校野球関連のHPのBBSに書いたところ、教えていただきました。
以後、大事にこの宣誓文をとってあります。
先日、このことを掲示板で話題にしたところ、高校野球ファンの方から「この宣誓の全文をずっと探して
いました」という方からメールをいただきました。ヤフーの検索で見つけられたそうです。
この杉村主将の選手宣誓のあと、甲子園球場は拍手が止まらなかったそうです。

なぜ、この宣誓が人々の感動を呼ぶのか。
言葉ひとつひとつは平易で、とくに凝った表現もありません。
宣誓というより、全国の仲間に呼びかけているというスタイルがいいのかもしれません。
その呼びかけも、地方予選を勝ち抜いてきたというおごりのかけらもなく、その場に自分がいることを
感謝している、その感謝の気持ちが等身大に語られているのではと思います。

こんな文章を書きたいと思います。
何気ない言葉のなかに魂がやどるような文章を。
生き方が問われている、そんな気がしてなりません。

(2001年9月5日)

花子のノート

この宣誓文をアップしてから約1ヵ月後、ご本人の杉村主将よりメールが届きました。

後日談 2
その後 2